NPI(非営利投資)とNPO支援の品川投資倶楽部

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リストラ・離婚で孤独死は悲しい!

2005年09月28日 | Weblog
 9月24日のNHKスペシャルは「ひとり団地の一室で」と題し、千葉県松戸市の団地で相次いで起きている中高年男性の孤独死について、報道していました。この団地では3年間で21名が孤独死し、その半数以上が65歳以下。40代、50台の比較的若い世代で、リストラや離婚により家族や社会との繋がりを失った男性が多いようです。
 団地には「まつど孤独死予防センター」が設置され、孤独な中高年への支援活動を行っていますが、このような名称の組織が団地の住人により組織されていること自体、驚くばかりです。この団地は比較的古く、家賃も低額なせいか、リストラなどで収入が不安定な中高年齢者(特に男性)が集まってきているようです。
 また、これに先立つ9月17日のNHKスペシャルは、規制緩和の結果、タクシー業界が厳しい競争に置かれ、賃金が激減したり長時間労働が恒常化している事実をレポートしていました。運転手さんの殆どが年収300万円以下とは、一体どうなっているのでしょうか。かつて東北地方のあるタクシー運転手が、一生懸命働いても給料が15万円に満たないので生活保護を申請した、というテレビニュースを見ましたが、大阪のような大都市でも厳しい状況にあるようです。
 現在の日本社会は、ホリエモンのようなIT長者が輩出する一方、まじめに働いても生活保護費に満たない賃金しかもらえない人たちがいます。また、リストラで人生設計を狂わせられた人たちが多くいます。さらに社会保障制度の不備が、年齢や病気による解雇・退職を即、生活崩壊に直結させているようです。
 これに輪をかけているのが家族関係の崩壊です。夫がリストラされた場合、妻や家族が支えて乗り切れば良いと思いますが、現実には離婚へ走ってしまうケースも多いようです。
結局、日頃からの準備(ライフプランに基づく資産づくり、健康づくり、家庭の円満)が大切、ということでしょうか。
 それにしても孤独死の多くは男性、「男は逆境(リストラ、離婚)に弱い」ということでしょうか。
                                 以上