NPI(非営利投資)とNPO支援の品川投資倶楽部

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カネボウ会計士逮捕は氷山の一角?

2005年09月14日 | Weblog
 カネボウの不正会計に加担していた公認会計士4名が13日、東京地検特捜部に逮捕(粉飾決算共謀容疑)されました。マスコミは一斉に報道しており、詳細は略しますが、意外な感はしません。
 某新聞は社説で「投資家への裏切りだ」と書いていますが、個人投資家で企業の決算報告が完全に正しく、正確に行われていると思っている人は少ないでしょう。私自身も、企業の決算内容を信用している訳ではありません。
 公認会計士は報酬をもらって監査を行うのが仕事。仕事である以上、報酬を支払う発注主に頭が上がらず、粉飾の相談を持ちかければ断るのは至難の業です。このため法律は、様々な権限を公認会計士に与え、公正な監査が行われるように配慮しているのです。
 しかし、公認会計士間の顧客獲得競争は激しく、優良顧客を失いたくない会計士が、監査先企業の要請をいれて不正行為を行うことは、ある意味であり得ることなのです。
 最近、公認会計士以外の士(サムライ)資格の弁護士、税理士などの不正事件も報告されており、その信頼が揺らいでいます。法律によるきちんとした規制、士(サムライ)本人の自覚、業界団体(公認会計士の場合、日本公認会計士協会)のルール、などが相俟って不正防止を行う必要があります。
 特に大切なのは本人の自覚、責任感であり、士(サムライ)としての矜持です。いや、それ以前に「人間としての誇り」を持って欲しいと思います。士(サムライ)の皆様は、「恥ずかしくて、おてんとう様の下を歩けない」ようなことは、やめて下さい。
                              以上