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LOHASな感じ!

日頃、仕事やプライベートで感じた事をLOHASな感覚で書いています。

風炉先・結界そして桑

2007-07-03 | 美の壺的解釈
先日ある裏千家師範のお客様宅に伺った。
茶道教室で使用する風炉先の制作注文を受けた。
簡単なもので構わないという事だったので、大きさや形状などお施主様と概略打ち合わせをしただけで、基本的には任せていただける事になった。

風炉先、今回は結界として使用するため、大きさも通常の風炉先よりは小さい。
仕様は建具屋さんの意見も取り入れ、桑の板を使用することにした。
受け台は、桜を使った。
普段、建築工事をしていてこういった注文を受ける事は少ないが、やってみると色々と勉強になる。
素材選びや形状など、任せていただけるだけに逆に慎重にならざるを得ない。

早速出来上がった結界をお届けした。
非常に満足頂き、既存の建具もこの際交換したいとのご要望もいただいた。

一つにはトイレのドアで、框にヒバ材、鏡板には秋田杉、上部には和紙ガラスとヒバの竪格子を組み合わせたものでご提案した。
提案内容に快諾していただき、早速制作に取り掛かることになった。

先日のNHK「美の壺」では、島桑を取り上げていた。
素材を活かしきった使い方は見事なものだ。

我々の建築サイドでも常にこうでありたい。
素材を知ると共にそれをいかに遣いきるか...。

直向な努力と情熱、そして感性の向上は常に欠かせないものになるだろう。