おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

坂東玉三郎 夏のひととき

2023-07-31 23:45:15 | 観たもの
 南座の「坂東玉三郎 夏のひととき」でございます。玉ちゃんが続きます。

 一応、歌舞伎美人に載っていたので歌舞伎公演というカテゴリーになるんでしょうか。内容は落語家の春風亭小朝さんと玉ちゃんの対談、小朝さんの落語、最後に玉ちゃんの地唄舞「由縁の月」でした。上演時間は対談が50分、落語が25分、地唄舞が10分となってました。

 対談は小朝さんが聞き手でした。この前に打ち合わせをされたそうですが、その時結局2時間近くお話されたそうで、「これではいけない」と思って小朝さんが自らカンペを作られて、それをもとにお話を進められました。小朝さんのカンペ、痒いところに手が届くような、通り一遍じゃない、それでいて直球質問もあったり、さらにそこに小朝さんの話術が加わるので、非常に面白い対談、インタビュー?でした。

 お二人は3年前に「麒麟がくる」で共演されて、その前からもお知り合いだったそうですが、その時に「今度、いっしょに何か演りましょう」ということになって、この企画が出来たそうです。来年のお正月の松竹座でも3日間だけですが、お二人の公演が決まっているそうです。この南座とは全然違う内容になるとおっしゃっていました。お二人でお芝居でもされるんでしょうか。玉ちゃん、ご自分で「僕、ひょうきん者だから」っておっしゃっていたので、NHKの落語ザムービーみたいなことをされるんでしょうかね。正式な発表が待たれます。

 お二人のお話です。まず小朝さんが「ファンの方がお知りになりたいでしょう」ってことで、ネット上で話題になってる「引退発言」の真意を聞いてくださいました。「引退と云った覚えはない、引退はしない」とはっきりおっしゃっていました。私も聞いたのは、大きな舞台の大きな責任のあるお役はだんだんと引いて行きたいみたいにおっしゃっていたかと。それと「エビサンを嫌ってる」については、「昨年の11月12月はスケジュールの都合で変則的な共演になったけれど、ぜひまた共演したい」とおっしゃっていました。ここで玉ちゃんが「私からもぜひ言いたい」と、「パワハラとか裁判とか賠償金とかの話は全く事実無根、そんなことがあればお国から勲章はいただけませんから(文化功労者のこと)」ときっぱり、はっきりおっしゃっていました。玉ちゃん、SNSとかされないし、下手にすると炎上するので、なかなか反論する場がなくてと、この機会をとらえてお話くださったようです。客席全体は安堵した雰囲気になりました。

 ここから小朝さんの怒涛の質問タイムでございます。
「朝、何時に起きる?」
 8時か9時に起床、10時に朝食。小松菜とパイナップルのジュース、ごはん、お肉(ステーキ)、良いお出汁で作ったお味噌汁
「舞台のある日のルーティンは?」
 朝食の後、ちょっと体操、お昼寝、マッサージを受けて劇場へ。発声練習はしないそうです。
「舞台終わったら何するの?」
 大きなお役の時はマッサージを受ける。すべては明日の舞台のために、だそうです。寝る時はシルクのパジャマ、もちろんエアウィーブです。
「願掛けみたいなことはしますか?」
 毎日お願いしている。神様はお願いしっぱなしでいいそうです。舞台に出る時は、塩を振って、少し舐めて出られるそうです。
「歌うきっかけは?」
 50歳になって声が出にくくなって、友人の声楽家にお習いになってるそうです。副鼻腔を鍛えるといいそうです。
「どんなテレビを見ますか」
 HNKの「欲望の資本主義」が面白かった。ドキュメンタリーがお好きなようです。
「コロナで一斉に劇場が閉まり、その後、落語はチケットが2,800円なので戻ったけれど、歌舞伎とクラッシックはなかなかお客が戻らない。チケットが高いせいだと思うがどうですか。」 
 玉ちゃんもチケット代はお高いと思ってらっしゃるそうです。松竹に2階や3階はもっと安くしなきゃいけない、と何度もおっしゃってくださっているそうです。玉ちゃん、ガンバレ!!!
 
 このあたりから芸談のようになっていきました。メモだけではどちらがどうおっしゃったのかわからないのですが…。孝夫さんが「古典は掘り下げてはいけない、掘り下げると現代になってしまう」とおっしゃったそうで、それについては、出来る人だからこそ言えること。自分は芝居の案内人、説明芝居になってはいけない。でも、わかりやすくする。掘り下げると理屈に合わないことが多い。お客様に「あぁ、今日も気持ちよかった」って思ってお帰りいただきたい。

 「鷺娘」や「道成寺」については、出来ないことはない、何とかすることは出来るけど、それではいけないと思うので、一人で踊るのは止められたそうです。若手との共演の「五人道成寺」については、若手は引くことができない。お稽古は足し算、できることをいっぱいいっぱい詰めていくけれど、お客様の前は引き算、最後のエッセンスのようなものをお見せする。なかなかそれが出来ないそうです。確か、シネマ歌舞伎にありましたっけ?一度見てみたいです。

 来月の「牡丹燈籠」については、玉ちゃんに笑わせる気持ちは全然ない。地がひょうきん者なので、ああいう演目は芝居してないように見える。「ふるあめりか」も同じで、アドリブみたいって言われるけれど、有吉佐和子さんの脚本通りにお芝居しているだけっておっしゃっていました。「牡丹燈籠」は愛之助さんとのお稽古が始まっているそうですが、まだまだ緊張していて遠慮しているそうです。ガンバレ、愛之助さん!

 「この後の地唄舞はどう見たらいいのでしょうか?」
 お座敷で遊女を見ることを楽しんでください。節に乗って旅をするような気分で、と。玉ちゃん、京都の島原の太夫に会いに行かれたことがあるそうで、太夫の実演のようなことをしてくださいました。着流し姿なのに、玉ちゃんが動かれるとそこに遊女が現れるから不思議です。

 「自分のビデオは見ますか」
 ご覧になって、アラ探しをされているそうです。これも明日のより良い舞台のために!なんでしょうね。

 ここで来年の松竹座のお話が出て来て、時間も押しているので、終了となりました。10分超過だったそうです。

 20分の幕間を挟んで小朝さんの「落語 一豊と千代」です。小朝さんの落語は初めてでした(たぶん?)。やっぱり上手い落語家さんですよね。新作落語で、20分くらいの噺でした。自虐ネタ、お客さんイジリが入るのがちょっと気になったけれど。そうそう、玉ちゃんへの「テレビ何見るの?」質問の時に、「笑点なんかはご覧になりませんよね~」ってふったら、玉ちゃんが「昔は見てましたよ」っておっしゃってました。

 そして15分の幕間の後、本日のメーンエベント、「地歌舞 由縁の月」です。10分なので、飴を舐めながら頑張りましたが、節に乗って旅する気分で~って思ってたら、何回か違う世界に旅をしてました。たった10分なのに…。その10分のために、↑あの拵え、すごいです。ほんと、お綺麗でした。久しぶりに、キレイキレイの玉ちゃんを拝見したように思います。対談の時とのギャップ、激しすぎます。

 玉ちゃんの「7月8月は南座」っていうのも固定?されてきましたね。京都なんて暑くて、「避暑」にならないと思うのですが、こうやってご来洛いただけるのは大変有難いです。「牡丹燈籠」はわれらが吉太朗クンもご出演だそうで、楽しみです。怪談っぽいタイトルですが、喜劇です。たぶん、チケットはまだあります。夏休みにどうぞ。
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坂東玉三郎コンサート 人生は歌だけ

2023-07-30 23:48:58 | 観たもの
 玉ちゃんのお歌のコンサートでございます。

 コンサート歴も長くなってきました。10年以上経ちますかね?。ワタシの初コンサートは、今は亡きシアターBRAVAでした。玉ちゃんもお客さんもとても緊張していました。その頃から比べれば、お歌も上手くなられたし、“コンサート”という名前のお舞台にもずいぶんとお慣れになりました。でも、ワタシはいまだに慣れません。「大丈夫かなぁ…」っていう気持ちが先に立ってしまい、いまいちノリについていけない、場違い感を感じます。そんなんだったら行かなきゃいいんですが、やっぱりせっかくお近くまでお越しいただいているのに、少しでも客席を埋めなきゃと思いまして…。もちろん“安定の”三階席です。

 「人生は歌だけ」というタイトル、「歌だけなんて言わないで。歌舞伎も演出もやってください」というようなファンのお声があったそうですが、ワタシは反対に美空ひばりとかフランク・シナトラとか、大歌手が言うような台詞?に聞こえて、「大きく出ましたね」って思ってしまったのですが。でも、お歌は本当にお好きなようで、楽しそうに嬉しそうに歌ってらして、そういうお姿を拝めてヨカッタ、みたいな気分でした。何だか消極的なファンで申し訳ございません。

 お歌は全部で19曲でした。1時間半、休憩なしのノンストップです。全曲暗譜です。さすが何事にも手を抜かない玉ちゃんでございます。私は1日目に見ました(聞きました)が、冒頭ちょっと緊張されて歌詞を間違えられたのはご愛敬って感じでした。

 お歌の方はボイストレーニングの賜物、伸びやかに声が出てました。私だけかもしれませんが、お歌の最後まで音が上がりきらない?、声が伸び切らない?最後の一瞬が「あっ」って思う個所が何カ所かありました。歌われた楽曲は、これまでのコンサートで聞いたことがあるのもあるし、今回お初っていうのもありました。「歌」というのが完全にワタシのテリトリー外で、せっかくの玉ちゃんのいろいろなお心遣いでしたが、猫に小判、豚に真珠で、ボーッと聞いているだけの客でした。申し訳ないことでございます。

 それでも「セ・シ・ボン」とか「ラストダンスは私に」とかは聞いたことがありますが、知ってたら知ってたで、「う~ん、もう少し軽やかに洒脱に歌ってほしい」なんて思ってしまって、どうしようもない客でした。

 そうそう「マイウェイ」を歌われました。これって、「歌ウマの人の歌」というイメージがあって、NHKで布施明が歌ってるのを瞬間的に思い出してしまって…。失礼な客で度々申し訳ございません。さらに玉ちゃん作詞でして、玉ちゃんらしい歌詞でした。「私には歌がある」という個所は「私には舞台がある」となってました。「そうよ、玉ちゃんは歌舞伎のお舞台に立ってね」ってマスクの下で呟いてしまいました。

 舞台セットはジャニーズの「星降る夜に出かけよう」(演出が玉ちゃん)をそのままお借りになったそうで、豆電球(とは言わないと思うけど)が舞台いっぱいに張り巡らされて、それが点いたり消えたり色が変わったり、とても幻想的で美しゅうございました。照明にこだわる玉ちゃん全開でした。

 何だか行ってよかったのかどうだったのかわからん感想なんですが、この後、ご機嫌で歌舞伎のお舞台をお勤めいただけるのであれば、ファンとしてはそれだけで十分でございます。happyな玉ちゃんを見ていたら、こちらもhappyな気分になれたので、良かったんでしょうね。
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七月大歌舞伎 関西・歌舞伎を愛する会第三十一回

2023-07-28 23:36:50 | 観たもの
 松竹座の夏歌舞伎でございます。今年は松竹座開場100周年記念ということで、例年に比べ、気持ち?出演者も豪華だったような気がします。昼の部を1回、夜の部を2回見ました。孝夫さんお出ましなので、ここは久しぶりに一等席を奮発する気満々でしたが、発売日に出遅れてしまい、ロクな席がなくてとりあえず“安定”の三階席を押さえました。日々“戻り”をチェックしておりましたが、思うような座席が落ちて来ず、結局三階席で2回ということになりました。スミマセン、って感じでした。

 昼の部は「吉例寿曽我」からです。ワタシはてっきり「対面」だと思っていたら、幕が上がると鶴ケ岡八幡宮の石段、舞台いっぱいに石段(階段)があって、その階段上でイケメン隼人クンと虎ちゃんが立ち回りを演じます。隼人クンもすっかり貫禄?というか、立派になられました。虎ちゃんと並ぶとやっぱりお兄さん感が出ます。最後はがんどう返しで階段がほぼ垂直になるまで二人の立ち回りが見られます。なかなかの迫力でした。続いて「大磯曲輪外の場」です。彌十郎さんが工藤、マシュマロ米吉クンが大磯の虎です。五郎十郎は千ちゃんと染五郎クンの美少年コンビでした。「うん、美少年ね」というそれ以上でもそれ以下でもない感想でした。見た目は申し分ないと思うのですが、台詞を発するとちょっとね、ってなります。

 続いて菊ちゃんの「京鹿子娘道成寺」です。最近は二人とか五人とか複数で踊る「道成寺」ばかりで、一人の「道成寺」は久しぶりでした。苦手の舞踊で大丈夫かしらと心配しましたが、思ったよりはちゃんと見ていたと思います。菊ちゃんなので、見た目も踊りも後見さんもパーフェクトでした。「道成寺」は踊ってるご本人と同じくらい後見も重要なお役だと勝手に思っています。ワタシが後見が好きってこともあるのですが。以前、慣れていないお家の後見さんの動きでハラハラドキドキした記憶があるもので…。

 “ちゃんと見ていた”と書きましたが、なぜか玉ちゃんの「道成寺」をしきりに思い浮かべてしまって、ちょっと失礼な客でした。菊ちゃんも玉ちゃんに負けないくらいお綺麗なんですが、「可愛らしさ」は断然玉ちゃんのほうがあるような…。毬つきのところで、玉ちゃんのほうが童女のあどけなさ、みたいなものを感じたような、そんなことを思い出しました。

 一人の「道成寺」なので引き抜きも結構な回数があって、いつものシャッ、スパッとした引き抜きだけでなく、一カ所、スーッと歩いているうちに引き抜いている箇所があって、それは初めて見たような気がしました。「ほ~っ」と客席からも声が上がりました。蛇の脱皮?なんでしょうか。

 昼の部の最後は「沼津」です。がんじろはんの平作、扇雀さんの十兵衛、タカタロさんのお米と、見た目はお地味でしたが(スミマセン)、手堅い一幕でした。役者が揃うとこれだけ良くなるんですね。最初の茶屋の場面は成駒家さんのお弟子さん総出演って感じでした。寿治郎さんが安兵衛でご出演で、皆さんの上方言葉をチェックされていたのかしらと思って拝見しておりました。以前、南座のインスタライブに出られたのですが、本当にきれいな上方言葉でした。

 夜の部は「俊寛」と「吉原狐」の二本です。孝夫さんの「俊寛」は初めてだと思います。「俊寛」と言えば吉右衛門さんのイメージしかなくて…。と言いつつ、そんなに熱心に見ているわけでもないので、明確な違いはよくわからないのですが、それでも「あ、ちょっと違う?」って思ったところは何カ所かありました。全体的に孝夫さんのほうが舞台が明るいような気がします。俊寛も若々しく見えるし。最後の一人残された場面も、花道が海になってて、そちらへ向かって走り出します。スッポンが海の深みになっていて、半分海に浸かるように見せていました。岩の上から船を見送るところは、微笑んでいるようにも見えて、こういう「俊寛」もあるんですね。

 千鳥は千ちゃんが抜擢されていましたが、ちょっとというよりかなり残念な出来でした。見た目はお可愛らしく、そもそもの設定の年齢に近いとは思いますが、島の娘には見えません。元々が都会っ子なんでしょうね。6月の「義経千本桜」の小金吾と同じように見えてくるんですが。せっかくの孝夫さんの「俊寛」が…、でした。頑張っていただきたいと思います。

 「吉原狐」は楽しい喜劇でした。マシュマロ米吉クンが主役のおきち、そそっかしい早とちりの吉原芸者です。結構ニンに合ってる?って思いました。ライバルの芸者役でタカタロさんがご出演で、「やっぱり上手いね」って思いました。ただ、江戸っ子の芸者が似合うっていうのはどうなんでしょう?ってちょっと思ってしまったのですが。全体にテンポがよくて、いろいろな見せ場があって面白いお芝居でした。これはまた歌舞伎座でかかりそうな気がします。南座や松竹座でやってみて、評判が良ければ歌舞伎座にかけるっていうお芝居、結構あるので。

 今年の夏歌舞伎はとても充実してよろしゅうございました。松竹座もやれば出来る子なんですが、なかなかその実力を発揮していただけなくて…。歌舞伎、ヨロシクって感じでした。

 
 役者さんの幟です。

 《かべす》
 
 大丸で買ったおこわ米八のお弁当。家でいただきました。

 
 ダイヤパンのサンドイッチ。昼の部のランチです。食べ過ぎると意識を失うのでこれくらいがちょうどいいんです。

 
 大丸の地下がフードコートになっていて、今井のおうどんがいただけます。道頓堀の今井のほうがもちろん風情があっていいのですが、ミナミはすごい人でできるだけ人ごみを避けようと思いまして。

 
 仙太郎のあんころ餅
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九月の国立劇場

2023-07-25 23:14:30 | 先々の予定
 9月の国立劇場の歌舞伎公演の詳細が発表されました。

 未来へつなぐ国立劇場プロジェクト
 初代国立劇場さよなら特別公演
  近松半二=作
  「通し狂言 妹背山婦女庭訓  三幕」<第一部>
    序 幕  春日野小松原の場
    二幕目  太宰館花渡しの場
    三幕目  吉野川の場
           太宰後室定高     中村 時蔵
           蘇我入鹿       坂東 亀蔵
           久我之助清舟     中村 萬太郎
           采女の局       坂東 新悟
           太宰息女雛鳥     中村 梅枝
           大判事清澄      尾上 松緑

 以前から時蔵さんがご出演という情報は出てましたが(確か、ソースは都民鑑賞会?)、ようやく演目と共演者が出ました。「吉野川」が出るのであれば、ちょっと見てみたいですね。時蔵さんは定高です。雛鳥ちゃんは梅枝さんです。ワタシの中での雛鳥ちゃんは簑助さん一択なんですけどね。

 9月は玉ちゃんのプレミアムショーで上京するので、歌舞伎座と国立を掛け持ちすることになりそうです。

 あ、これ<第一部>ってあるのですが、10月は<第二部>があるんでしょうか。10月は菊五郎劇団と聞いていますが、菊ちゃんのお三輪ちゃんなのかなぁ…。
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祇園祭

2023-07-24 23:21:44 | お出かけ
 祇園祭の後祭でございます。一昨日、玉ちゃんのコンサートが南座であり、せっかくなのでチラッと見てきました。

 
 
 四条寺町にある御旅所です。御神輿を間近で見ることができました。素戔嗚尊と櫛稲田姫とあって、玉ちゃんの「日本振袖始」を反射的に思い浮かべてしまう“歌舞伎脳”でございます。

 
 鯉山

 
 
 黒主山

 
 
 鷹山

 
 役行者山

 特に何を目指して行ったわけでもなく、地図も何も持たずに当てずっぽうで歩いて見つけた曳山たちです。こちらのページにスケジュールと鉾、曳山の位置が掲載されています。テレビのニュースでは豪華な飾りつけとか勇壮な辻廻しとかが映し出され、とてもステキに見えますが、待機?しているところは、道幅が狭く、両側の建物が迫り、電信柱に当たりそうで、何だか申し訳なさそうに鎮座されてました。夜になって提灯に火が灯されたらまた雰囲気が変わるんでしょうね。「役行者山」の案内板を読むと、「応仁の乱以前からの曳山」と書いてありました。「京都では『先の戦争』と言えば『応仁の乱』を指す」という言い伝え?を聞いたことがありましたが、本当にそうなんや!と納得してしまいました。(←真偽のほどが定かではありません、念のため)

 《花より団子》
 
 鍵善の祇園祭のお菓子

 
 仙太郎の祇園祭の薯蕷饅頭

 
 鶴屋吉信のこんちきちん
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歌六さん、人間国宝認定へ

2023-07-21 23:56:55 | その他いろいろ(歌舞伎)
 国の文化審議会による21日の答申で、重要無形文化財保持者(人間国宝)に、歌舞伎俳優の中村歌六さんが選ばれました。おめでとうございます。久しぶりの歌舞伎の明るいニュースでございます。ちょっとホッと気分が上がりました。

 記者会見の模様がインターネットのニュース(ナタリーさんのサイトが一番詳しく報じられています)にいろいろと上がっております。吉右衛門さんのこともおっしゃっていますね。「良かったな、良かったな」と自分のことのように喜んでくださるだろう、でもその声が聞けないのがさみしい、と。それを読んだだけでこちらもウルっときてしまいます。

 今年は文楽の吉田玉男さん、狂言の茂山七五三さんも選ばれています。お知り合い(ってワタシが一方的に知ってる、お舞台を見ているだけなんですが)が3人も人間国宝に選ばれるって、ワタシまで何だか誇らしくなってきます。玉男さんは同期の和生さん、勘十郎さんが既に人間国宝で、これで皆さん人間国宝に認定され、よろしゅうございました。

 皆様、ますますのご活躍を!
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「翔之會」のビジュアル

2023-07-17 23:22:25 | 先々の予定
 こっそり贔屓の鷹之資さんの「翔之會」のビジュアルが出ました。どんどん二枚目になられますね。新橋演舞場の「刀剣乱舞」も非常に評判が良くて、鷹之資さんのファンも増えています。あまり増えるとチケットが取りづらくなるのでちょっと困ると思ってしまいます。ジコチューな贔屓で申し訳ございません。チケットが取れますように
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今日はここ

2023-07-15 15:26:28 | 観たもの
松竹座で昼夜通しています。昼夜の入れ替えは二階ロビーなら待機OKということで、この猛暑の中助かりました。

今日は当初取ったチケットなので“安定の”三階席です。戻りをチラチラ見ていますが、コレッ!という戻りはなく、今日が最後になりそうです。こらから秋に向けていろいろとモノ入りが続くので、ま、いいかと思って。贔屓とは思えないこの振る舞い、スミマセンです。

上の写真は松竹座100周年のキャラクターだそうです。グッズもいろいろあるそうですが、そこにかけるお金があるのなら、二階のお手洗いの改修が先のような気もしないでもないのですが。今回のような満員御禮が続くとお手洗いの行列が半端なく大変です。

今から夜の部です。頑張ります。昼の部も菊ちゃんの「道成寺」頑張りました(自分比デスガ)。久しぶりに充実した松竹座の夏歌舞伎です。
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ヴィクトリア

2023-07-11 23:49:09 | 観たもの
 大竹しのぶさんの一人芝居「ヴィクトリア」です。

 イントロダクションです。
「ベッドから出たくない…」
ある朝、ヴィクトリアは呟いた。
そして、彼女はとめどなく語り続ける。
その独白が導くのは色あせた夢への執着なのか、
真実への旅路なのか。現実なのか、空想なのか。
演劇人としても名高い映画界の巨匠イングマール・ベルイマン。
本作は、当初、ベルイマンが映画用の脚本として書き下ろしながら、後に、ラジオドラマとして発表した異色の一人芝居である。
ベルイマンが執拗なほどに追求した主人公ヴィクトリアの魂の独白が、今、大竹しのぶと気鋭の演出家・藤田俊太郎の手に委ねられた!

 大竹しのぶなので、とりあえず“ハズレ”はないだろうと思い、何となく見に行きました。ほぼ満席に近い状態で、中高年のお客さんが多かったような印象です。

 予想通り“ハズレ”ではなく、たった一人で何百人ものお客さんを相手に、そのお客さんの意識をそらすことなく全て自分に集中させていました。「上手いよなぁ」って思いながら見ておりました。ただ“アタリ”か?って言われると、少し???がつきます。これはひとえにワタシの側の問題かと思うのですが。↑イントロダクションにあるように、とめどなく語り続けてて、まぁ一人芝居なのでそうなんですけど、その語る内容があっちへ行ったりこっちへ行ったり、現実なのか空想なのか結構散らかります。自分ではちゃんと聞いているつもりなんですが、ところどころ意識を失っており、覚めた時に聞く台詞が「え、これ何?これどこ?これ誰?」ってなって、混乱しておりました。途中からはもう「これはこれ」と認識することを止めて、聞こえてくる言葉だけを聞くようにしました。ということで、結局、何かわからないまま終わりました。久しぶりにこんな“わからん芝居”を見たような気がします。

 終演後にアフタートークが付きました。聞き手は八嶋智人さんです。そこからはとても楽しく面白く聞くことができました。大竹しのぶって役が憑依するってよく言われるけど、それはないそうです。全て冷静に考えて演じていらっしゃるそうです。そうは見えないっていうのがさすがなんでしょうね。秋には「ふるあめりか」にご出演です。どちらかというと舌足らずのしゃべり方とお園さんとはつながらないのですが、でも、きっと自分のお役にしてしまわれるんでしょうね。松竹なのでたぶん見に行くと思います。杉村春子先生の当たり役を順番になさっているようなんですが、ちょっと違うようなイメージがあって、もひとつ釈然としないんですが。名前でお客さんが呼べる数少ない女優さんですからね。そういう路線でいくんでしょうか。スミマセン、個人的な戯言です。
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歌舞伎座の「かべす」

2023-07-10 23:18:23 | 食べたもの
 今回は慌ただしい遠征だったので、もひとつ“ちゃんと食べた”感がないのですが。一応、いつも記事にアップしているので。

 
 
 
 紀伊国屋サザンシアターで文学座を見た後の夕食です。終演が9時で、新宿高島屋のレストランフロアの営業時間が11時までとあったので、高島屋で何か食べよう!と思っていたのですが、全部が11時というわけではなく、ほとんどのお店が9時ラストオーダーで10時閉店、一部だけ11時まででした。開いているところをチラッと見ましたが、特にそそられるものもなく、仕方なく新宿三丁目の伊勢丹まで戻ってきました。少し通りを入ればいろいろあると思いますが(アド街ック天国で見た)、よくわからないのでとりあえず伊勢丹のイタリアンに入り、ピザとビールになりました。サラダみたいなものを頼もうかと思いましたが、結構量がありそうだったのでパスです。何となくマクドナルドで食べているような気分になりました。

 
 伊勢丹の鈴懸で買ったお濃茶のゼリーです。ホテルに帰ってデザートです。ほんと「お濃茶」でした。

 
 
 歌舞伎座はめでたい焼きがお休みだったので、人形焼きと冷やし抹茶にしました。若干ぬるくなっていて、ハズレな感じでした。

 
 紀伊國屋のあわ大福です。地下の木挽町広場で売ってました。前回売り切れてたので、リベンジです。

 
 銀座甘楽の「おりひこ」です。織姫と彦星、七夕のお菓子です。この姿、以前お雛さんバージョンを買ったことがあります。

 
 お土産です。毎度お馴染み鈴懸の草月と心葉(とろろ)、今回の新顔は両口屋是清の「ささらがた」です。店頭には5本セットで売ってたのですが、バラでもOKだったのでレモンと白桃を買ってきました。ちょっと冷やして食べると、羊羹のような寒天のような、夏らしいすっきりとした甘さのお菓子でした。

 新宿高島屋も時間があればいろいろ探検したかったのですが、時間がなくて劇場だけでした。次を楽しみに。
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