おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

60超

2014-12-31 16:32:37 | その他いろいろ
 今年もあと8時間あまり、押し詰まってまいりました。歌舞伎座の感想を残しておりますが、年末のご挨拶がてら、今年の劇場通いの回数について振り返っておきます。手帖を見て数えたところ62ありました。ただ、ワタクシ、自慢じゃありませんが数を数えるのが大の苦手、数えるたびに数が違うことが度々ありますので、ざくっと「60超」ということで…。そして、「通い」って書いたのは、同じお芝居を複数回見ることが「フツー」になりつつあって、私は手帖に「16:00松竹座」みたいな書き方をしているので、その数を拾いました。お芝居の数ならもうちょっと少なくなると思います。

 本当によく見ました。やっぱり断然歌舞伎が多いです。東京へは5回(「俳優祭」を含めると6回)遠征しました。歌舞伎座は11回、国立に2回、浅草に2回通いました。大阪の人間ですが、歌舞伎座へ行った回数が一番多いような気がします。歌舞伎座の3階も銀座晴海通りも銀座三越のデパ地下もすっかりなじみました。

 関西で純然たる歌舞伎って案外少ないんですよね。玉ちゃんは1月と6月に関西にお見えでしたがいずれも舞踊公演でした。エビサンの「源氏物語」と「寿ナンチャラ」、亀ちゃんの「空を刻む」、愛之助さんの「GOEMON」は一応歌舞伎なんでしょうけれど、もひとつ“歌舞伎見た感”がなく…。3月の南座の菊ちゃん・松緑さんの花形、7月の松竹座の夏歌舞伎、12月の南座の顔見世が本当の歌舞伎って感じでしょうか。後は、吉弥さんの歌舞伎鑑賞教室、亀ちゃん・中車さんの襲名の巡業、永楽館歌舞伎がありました。

 印象に残っているのはやっぱり孝玉コンビの「寺子屋」でしょうか。最近、二人の芸質が変わった、志向が違うなどと言われ、何となく背中合わせになっているように感じていたので、久しぶりに“夫婦役者”なお二人を拝見できてめちゃくちゃ満足しました。孝夫さんの「寺子屋」は7月も大阪で見ましたが、10月のほうがよりスケールアップしたように思いました。後は、顔見世の「お祭り」が素晴らしかったです。由良様も良かったんですが、孝夫さんだけを集中して見るのならこっちのほうが好みでした。孝夫さんには、3月の俳優祭、6月のシネマ歌舞伎での舞台挨拶と素で御目文字叶う機会が二度もありHappyでした。俳優祭で孝夫さんの御手からいただいたエビアン、まだ封を切らずに部屋に転がっております(飾ってはいないんですが)。いつ飲めばいいんでしょうか。

 3月の歌舞伎座の「鳳凰祭」の「勧進帳」がおそらく今の歌舞伎界でのベストメンバー、がんばって1階の花道下の席を取りましたが、それだけの価値が十分にありました。吉右衛門さんの弁慶は絶品です。あのどちらかといえばboringな「勧進帳」で泣かせてくれるんですから。そしてその吉右衛門さん率いるチーム播磨屋の「伊賀越道中双六」の通し上演。こちらも交通費払ってでも見に行った甲斐が十分にありました。やっぱり、歌舞伎界でお芝居上手いツートップ(孝夫さんと吉右衛門さんです。一応念の為)は何をやっても最高の出来でございます。

 関西での歌舞伎ですが、お弟子さんたちの「上方歌舞伎会」もありました。千壽さん、松十郎さん、千志郎さん等々年々腕を上げてこられ、今年は師匠の我當さん、秀太郎さん、孝夫さん皆さんが手放しでお褒めになっていました。たぶん、1月の浅草歌舞伎のおにぃちゃんたちよりずっと上手いのではないかと秘かに思っております。

 文楽劇場は15回でした。歌舞伎に比べると料金がリーズナブルなので、つい2回ずつみてしまいます。今年は住師匠の引退があり、4月公演は大いに盛り上がりました。観客動員数も順調に増えているそうで、喜ばしいことでございます。それと4月は「菅原」の通し上演でした。「伊賀越」に比べるともう少し馴染みがある狂言なので、「菅原」の全貌がようやくわかりました。これで来年3月の歌舞伎座での通し上演もばっちりです。文楽と違って「天排山の段」がないので、道真公が火を吹かないんですよね。孝夫さんにも火を噴いて欲しかった、ってバカなことを書いてスミマセン。

 歌舞伎・文楽ぢゃないお芝居もいくつか見ましたが、覚えているのは文学座とタカラヅカです。「ベルばら」を初めて見ました。初演の頃から知ってはいるけれど(周りにタカラヅカファンが結構いたので、いろいろ聞かされておりました)、なかなか機会がなく、ようやくって感じです。なかなか面白かったです。文学座はさすがの安定感、もっと見たいけれど、尼崎とか八尾とかわりと外れたところで上演されることが多く行けませんね。1月は東京で江守徹が「リア王」をされるとか、行きたいけれど、歌舞伎だけでもアップアップ状態なので、新劇まではとうてい無理です。

 書いても書いても何だかキリがなくなってきましたので、とりあえず本日はここまで。

 本当にこの1年拙ブログをご訪問くださいまして有難うございました。年を経るごとに、心身ともに「劣化」を感じる今日この頃なんですが、何とかがんばっていきたいと思っております。引き続きお出でいただけると幸いです。どうぞ、良い新年をお迎えくださいませ。
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當る未歳吉例顔見世興行 新檜舞台開き東西合同歌舞伎

2014-12-30 23:26:16 | 観たもの
 “京の冬の風物詩”(とニュースでは必ずこの枕詞?がつきます)の南座の顔見世です。本来であれば昼夜に分けて、さらにその中でも上下くらいに分けて書くべきものなんでしょうが、年末も押し詰まっておりますので、ざくっと昼夜いっしょの記事としてUPさせていただきます。(12月6日(土)昼夜通し、14日(日)昼の部、20日(土)夜の部を見ました)

 【昼の部】

 一、玩辞楼十二曲の内 藤十郎の恋(とうじゅうろうのこい)
    坂田藤十郎 扇 雀
    座元若太夫 亀 蔵
    幇間久古 松 江
    中村四郎五郎 亀 鶴
    袖崎源次 壱太郎
    仙台弥五七 松之助
    霧浪千寿 吉 弥
    澤村長十郎 錦 吾
    宗清女房お梶 孝太郎

 二、恋飛脚大和往来
   新口村(にのくちむら)
亀屋忠兵衛 梅 玉
    傾城梅川 秀太郎
    才造 松 江
    忠三女房おしげ 歌女之丞
    万歳 進之介
    孫右衛門 我 當

 三、新皿屋舗月雨暈
   魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)
    魚屋宗五郎 幸四郎
    磯部主計之助 橋之助
    磯部家召使おなぎ 高麗蔵
    小奴三吉 亀 鶴
    鳶芳松 廣太郎
    菊茶屋娘おしげ 廣 松
    父太兵衛 錦 吾
    家老浦戸十左衛門 友右衛門
    宗五郎女房おはま 魁 春

 四、十八世中村勘三郎を偲んで
   仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)
   七段目 祗園一力茶屋の場
    大星由良之助 仁左衛門
    遊女お軽 七之助
    大星力弥 壱太郎
    矢間重太郎 国 生
    鷺坂伴内 松之助
    富森助右衛門 亀 鶴
    赤垣源蔵 松 江
    斧九太夫 亀 蔵
    寺岡平右衛門 勘九郎

 【夜の部】

 一、仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)
   九段目 山科閑居の場
    本蔵妻戸無瀬 藤十郎
    大星由良之助 梅 玉
    大星力弥 扇 雀
    本蔵娘小浪 壱太郎
    由良之助妻お石 秀太郎
    加古川本蔵 幸四郎

 二、お祭り(おまつり)
鳶頭松吉 仁左衛門

 三、鳥辺山心中(とりべやましんじゅう)
    菊地半九郎 橋之助
    遊女お染 孝太郎
    坂田源三郎 亀 鶴
    父与兵衛 松之助
    遊女お花 七之助
    坂田市之助 扇 雀

 四、爪王(つめおう)
    狐 勘九郎
    鷹 七之助
    庄屋 国 生
    鷹匠 亀 蔵

 毎年書いておりますが、顔見世は昼の部は朝の10時半に始まり終わりは3時55分、夜の部は4時半から9時過ぎまであります。幕間も30分が1回、あとは15分が2回と通常の歌舞伎見物よりずいぶんと慌しくなります。「顔見世」というからはこれくらい盛り沢山にしないといけないんでしょうね。数年前、夜の部の終演が10時過ぎっていうのがありましたので、これでもコンパクトになっているんでしょう。

 「藤十郎の恋」は菊池寛原作の新作歌舞伎です。扇雀さんのブログによれば、今回の役作りは長谷川一夫の映像を参考になさったそうで、わりとさらさらと演じていらっしゃったように感じました。できれば、お父様の藤十郎さんみたいな芝居がかったぐいぐいと押し込むような演技が見たかったかなぁとちょっと思いました。台本の関係なのか、お梶が藤十郎(←お芝居の中の、です)が芝居のために恋を仕掛けたことをいつ知ったのかがよくわからなくて(ひょっとしたら意識を失っていたのかもしれませんが)、最後のお梶の自害がとってつけたように見えたのですが…。

 「新口村」は秀太郎さんが久しぶりの梅川だそうで、儚げでおきれいでした。お着物の襟がこれでもかっ!ってくらい抜いてあって(叶姉妹とエエ勝負…)、あんなに雪深いところだと寒いだろうな、風邪引かはれへんかしらとお芝居と全然関係ないことを思っておりました。26日目から我當さんが休演で、孫右衛門を孝夫さんがお勤めになり、お父様の十三代目さんと同じやり方だったそうで、そちらも拝見したかったですね。我當さん、花道からの登場で、おみ足がお悪いと聞いているので、揚幕から本舞台までちゃんと歩けるのかしらとちょっとハラハラしましたが、ちゃんとたどり着かれ、私もホッとしました。って、本筋と関係ないことばかりで申し訳ございません。

 「魚屋宗五郎」は、幸四郎さんがちと苦手ということもあって、完全に休憩の幕でした。気がつくと橋之助さんが見栄を切ってました。

 そして昼の部の最後はお目当ての「七段目」です。4年前にも顔見世でかかり、そのときは孝夫さんの平右衛門、玉ちゃんのお軽、吉右衛門さんの由良之助で、現在の歌舞伎界で最高の組み合わせと言われた舞台でした。今回は「十八世中村勘三郎を偲んで」という角書きがつき、孝夫さんと中村屋ブラザーの共演でした。孝夫さんの由良様はもちろんとってもステキなんです。酔っ払っているのも、素に戻るのも、お軽とじゃらじゃらするところも、どこをとっても「キャッ」でございます。七之助さんのお軽は玉ちゃんに習われたのでしょうか、お化粧も仕草も台詞回しもほんとそっくりでした。由良様に絡まれるところなんか「え、玉ちゃん?」と思えるくらい声のトーンが同じでびっくりしました。ただ、懐紙を投げるところはまだ控えめでしたね。玉ちゃんはもっと高く華やかに懐紙を投げたはりました。で、勘九郎さんの平右衛門です。とにかく元気、パキパキしていました。京都山崎の出のはずなのに、完全に江戸っ子でしたね。それが気になって気になって…。やっぱり、お芝居って一人ではできないものだと思いました。

 引き続き夜の部です。「忠臣蔵」の「九段目山科閑居の場」からです。藤十郎さんの戸無瀬、秀太郎さんのお石、なかなか濃かったですね。ツイッターでどなたかが「1.5倍くらいの早送りで見たい」と呟いていらっしゃいましたが、その気持ちわかります。とにかく“たっぷり”、お腹いっぱいになりました。

 孝夫さんの「お祭り」、先日も書きましたが、本当に素晴らしくて、見る前は「え、また『お祭り』」って思ったんですが、それは撤回します。孝夫さんへのスポットライトもMAXになっているんでしょうが、それを跳ね返すくらい、孝夫さん自身が発光?してるような、そんな明るい舞台でした。金銀の紙ふぶきが孝夫さんの周りに舞っているかのよう、キラキラしていました。孝夫さん、若々しく溌剌としていらっしゃいます。まだまだ花形役者でも通るんちゃうんと、ニタニタしながら3階からオペラグラスを覗いておりました。孝夫さんに絡む若い衆はお弟子さんの仁三郎さんでしたが、個人的には松十郎さんだったらと思ってしまいました。松十郎さんは後見でした。ちょっと残念でした。

 「鳥辺山心中」も4年前の顔見世で見ております。そのときは梅玉さんと芝雀さんのコンビで、それよりは橋之助さん、孝太郎さんのコンビは若返ってはいますが、それでもまだもうちょっと何とかならんものかと…。たぶん、マシュマロ米吉クンあたりが演じるのが年齢的にはどんぴしゃではないかと思います。上演記録を見ると昭和51年に孝玉コンビでかかったようです。若くてきれいかったんでしょうね。

 最後の「爪王」、番附が写真入りになるのを待っていたので、どういう設定なのかがよくわからず???状態で見始めました。何となく途中で、これは人間ではなく鷹と狐が闘う話だとわかり、そこからはすっと物語に入り込めて十分に楽しむことができました。戸川幸夫の小説を平岩弓枝が脚色した演目だそうで、舞踊なのにちゃんとした筋があります。勘九郎さんの狐がその身体能力をフルに生かして、舞台狭しと目一杯飛び回っていらっしゃいました。「四の切」の狐みたいなところもあって、なかなか面白い舞踊でした。最後は“予定調和”で七之助さんの鷹が勝って、安心して家路につける?良いお話でした。

 昼の部はお芝居ばかり4本で、夜の部はお芝居2本、舞踊2本でした。もうちょっとバランスよくっていうわけには行かないんでしょうかね?

 
 萩の家の幕の内弁当

 
 柿安ダイニングの豆腐ハンバーグ重

 
 久しぶりのイノダコーヒーです。何だか昔懐かしいモンブランでした。

 
 顔見世独特の「竹馬」

 
 夜のまねき
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伊賀越道中双六

2014-12-29 21:07:23 | 観たもの
 ようやく年越しのめどもついたので、12月のお芝居の感想文をちゃちゃっと書いていきたいと思います。まず、国立劇場の「伊賀越道中双六」の通し上演です。

 「伊賀越道中双六」は、曽我兄弟の敵討ちや赤穂浪士の討ち入りと並ぶ日本三大仇討ちのひとつ「伊賀上野の仇討ち」をもとに作られた義太夫狂言です。第六段目にあたる「沼津」は単独でよく上演される狂言ですが、通し上演はめったにないそうで、特に戦後の歌舞伎では二度しか上演されていない「岡崎」が44年ぶりに上演されるということで上演前から注目を集めました。

 昨年、文楽で通し上演がありました。朝の10時半から夜の9時まで、私は1部と2部を分けて見に行きましたが、それでも大変でした。全場面上演したらきっと10時間近いものになるのに、どうやって国立劇場の上演時間(大体12時開演、16時過ぎに終演というパターン多し)に合わせるんやろうかと思っていたら、今回は唐木政右衛門を中心とした場面構成で、3時間ちょっとにまとめてありました。

 いやぁ、「伊賀越道中双六」のお話がやっとわかりました。文楽は、悲しいことにまず基本となる浄瑠璃がわかっていませんので、浄瑠璃だけでは話がわかりません。人形の動きとプログラムの解説に頼ることになりますが、登場人物が多いとその人間関係を十分把握しないまま、文楽を見るので、何だかわかったようなわからないような紗がかかったような、靄がかかったような、そんなことがしょっちゅうで、この「伊賀越」ももひとつどんな話かよくわかっていませんでした。今回、人間が動きながら台詞を言ってくれて、ようやくそれぞれの関係をつかむことができました。チーム播磨屋の役者さんたちもさることながら、国立劇場の文芸研究会の方々の台本がとても良くできていたんだと思います。吉右衛門さんも加わって場面構成を考えられたそうで、全場面上演しないので、本当ならそこでは登場しない人を出して、後の物語につなげるというようなこともなさったそうです。

 主な登場人物は吉右衛門さん:政右衛門、芝雀さん:お谷、歌六さん:山田幸兵衛、又五郎さん:誉田大内記と奴助平、錦之助さん:股五郎、菊之助さん:志津馬、米吉さん:お袖となっています。

 吉右衛門さんは、歌舞伎界でお芝居うまいツートップのお一人ですので、見る前から期待大、そしてその期待以上の素晴らしさでございました。特に注目の「岡崎」はうまく表現できないのがもどかしいのですが、ジーンとこちらの心に沁みいる演技で泣きました。そして芝雀さん、普段はあまりどうこう思わない役者さん、どちらかといえば丸っこい感じが何だか野暮ったいようなイメージ(←スミマセン、口が悪くて)がありましたが、今回ダイエットされたのか、やつれて行き倒れになるお谷がちゃんとニンに合っていて、悲しくて可哀想でこちらも涙が止まりませんでした。

 歌六さんと又五郎さんはもともと非常に手堅いご兄弟ですし、錦之助さんも、これまでならさしずめ志津馬を演じていらっしゃったと思いますが、今回は敵役のほうで、すっごくいやぁ~な感じの敵役になっていました。

 菊ちゃんの志津馬、マシュマロ米吉クンのお袖、どちらもきれいでよろしゅうございました。米吉クン、どんどん腕を上げているって感じです。菊ちゃんも瓔子さんと結婚なさってよかったですよね。でないと菊五郎劇団の人がチーム播磨屋と共演なんてなかったと思います。吉右衛門さんと菊ちゃんがいっしょに花道を歩く場面があったんですが、大向こうで「ご両人!」ってかかっていました。言いたいことはわかりますが、ちょっとおかしかったです。

 脚本が良くて役者さんが良ければ、単純に「1+1=2」ではなく、それ以上の大きな優れた舞台になるんだなぁとしみじみと実感しました。こういうのは、やっぱり国立劇場でないと出来ないものなんでしょうね。松竹株式会社ではそんなにじっくりと“作り上げる”っていう作業は難しいんでしょうね。何となくお地味な印象のお芝居なので、おそらく東京以外での上演は興行的に厳しくなるような気がします。わざわざ東京まで見に行ってよかったと思えたお芝居でした。

 実は、そんなに期待して上京したのに、国立劇場の切符を持っていくのを忘れ(歌舞伎座の切符ばかりに気を取られていて…)、チケット売り場で仮御入場券なるものを発券してもらったのですが、その発行を待つ間、チケット売り場には平日なのにどんどんチケットを買いに来る人がいらして、東京ってやっぱすごいわぁって感心しておりました。だから、四座同時に歌舞伎がかかってもやっていけるんですね。
 
 仮御入場券です。

(写真追加)
 
 国立劇場の売店で買ったお弁当です。まあまあフツーに美味しいお弁当でした。

 
 まだ黄葉がありました。

 
 正面玄関前の植え込み。何となく冬っぽい?この日はお天気が本当によくてきれいな青空でした。
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かき峰

2014-12-27 23:55:11 | 食べたもの
 大阪の郊外、池田というところにあるかき料理のお店です。かきが出回る10月から3月までしか営業せず、残りの半年は休業されています。艦長さま主催の恒例の忘年会で連れて行っていただきました。

 
 酢がき
 かきがぷりっぷりっです。

 
 
 
 どてなべ(4人前です)
 味噌ベースのお出汁ですが、そんなに濃くないので、いくらでもいただけます。食べ終わった後のお出汁がまたエエ味で、できればここで雑炊をしてほしかったです。

 
 かきフライ(4人前です)
 適度に塩気があるので、何もつけずこのままバクバクいただきました。

 
 かきめし
 羽釜で炊いたごはんです。おこげもしっかりありました。
 
 あまったごはんは折り詰めにしてもらって持って帰りました。

 出てくるかきの量がハンパではありません。広島産のかきだそうです。いずれもシンプルなお料理ですが、それぞれでかきの美味しさを十二分に引き出していました。

 7年前に一度こちらへ伺っていますが、そのときはお料理が次から次へと矢継ぎ早に出てきて、せっかくのかきをゆっくりと味わってる時間がなくてちょっと残念な思いをしたのですが、今回はこちらのペースにあわせて、良い加減のところでお料理が出てきたので、美味しいかきを堪能しました。それと、「海のミルク」と言われるくらい栄養があるかきをこれだけいただいたせいか、今日は心なしか元気に過ごすことができました。

 艦長さま、ご馳走様でした。新年会もよろしくお願いいたします。
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3月の歌舞伎座

2014-12-25 23:26:00 | その他いろいろ(歌舞伎)
 正式に3月の歌舞伎座の演目と出演者が発表になりました。「菅原伝授手習鑑」の通し上演、ようやく新しい歌舞伎座でかかることになりました。孝夫さんは「菅丞相」でご出演です。キャッものです。欲を言えば「寺子屋」の松王丸もぜひお願いしたいところですが、そんな無茶を言ってはいけません。孝夫さん、昼の部だけのご出演っていうのが少々さびしいところですが、1階で見るが昼の部だけで済むのはお財布には有難く、内心ちょっとホッとしています。秀太郎さんの覚寿というのも楽しみです。

 早速いつものホテルに予約を入れました。一昨日、歌舞伎座の近くにロテスリーレカンが出来ているのを見つけたので、次回上京の折はそちらでランチをしてから夜の部観劇と考えていましたが、せっかくなので昼の部→夜の部→昼の部を見ようかと思っています。レカンはブーランジェリーがあるみたいなので、とりあえずサンドイッチなんぞで誤魔化しておきます。
 
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銀座のクリスマス

2014-12-24 23:47:23 | Tokyo
 写真は銀座ミキモトのクリスマスツリーです。ミキモトのこのビルも建て替えだそうで、お店の前の花壇はどうなるんでしょうか。私の銀座の定点観察ポイントなんですが。

 さて、上京した折に何枚かクリスマスらしい写真を撮りました。今日載せないと意味がないので、ちゃちゃっと記事にいたしまする。

 
 銀座三越の9階に突如現れたメリーゴーラウンド。1回100円で乗れるようです。

 
 同じく9階の銀座テラスの扉。クリスマスっぽい装飾です。

 
 9階屋上もイルミネーションが施されていました。銀座ヒカリミチの続きのようで、シャンパンゴールドを使うのが今年の銀座イルミネーションみたいです。

 
 歩道もライトアップです。

 
 銀座松屋です。赤いラインが効いています。

 結局丸の内も表参道も行かなかったので、これだけなんですが…。それにしてもこのイルミネーション、日本国中あちこちで行われているようですね。町おこし、村興しのようです。
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世間はクリスマス

2014-12-23 17:17:55 | Tokyo
あっという間の三日間でした。大阪へ戻ります。
昼の部が終わって銀座に出たらすごい人でした。世間はクリスマスなんですよね。三越の地下の洋菓子売り場はケーキを買う人で長蛇の列があちこちに出来ていました。鈴波のお弁当と木村家のパンを買って早々に東京駅へ向かいました。明日は仕事ですからそうゆっくりもしていられません。あと三日、仕事頑張ります!

写真は銀座の教文館の前で手回しオルガンを演奏してらしたおじさんです。カメラを向けたらポーズをとってくださいました。
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歌舞伎三昧の一日

2014-12-22 23:09:06 | Tokyo
今日は国立劇場と歌舞伎座をはしごしました。

国立劇場、めちゃくちゃ良かったです。涙なくしては見られません。チーム播磨屋+菊ちゃんのアンサンブルもとてもよろしゅうございました。年末のお忙しい時期とは存じますが、もしお時間が取れるようでしたら是非ご覧くださいませ。

歌舞伎座は、ま、エビサンですからね。ま、そんなもんです。もちろん玉ちゃんは別格でございますよ。

写真は国立劇場のくろごちゃんストラップです。って見ればわかりますね。
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富士山

2014-12-21 15:32:31 | Tokyo
新幹線は順調に東に向かって走っています。久しぶりに富士山をはっきりくっきり見ることが出来ました。今日は絶好の「富士山日和」ですね。たぶんあまりに理想的な美しい富士山だったからでしょうか、珍しく車掌さんが車内アナウンスで「ただいま左手に富士山が見えます。短い時間ですがお楽しみ下さい」と言ってくれました。

富士山が見えるとなぜだか嬉しくなります。よって、新幹線はE席マストで予約します。
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顔見世の番附

2014-12-20 23:52:32 | その他いろいろ(歌舞伎)
 顔見世の番附に舞台写真が入りましたので、ようやく買い求めました。歌舞伎座のほうは明日から舞台写真入りになるそうですね。

 今年、南座は平成3年の新開場以来、23年ぶりに檜舞台を総張り替えされたそうで、その記念に番附にはその舞台の檜から作ったしおりがもれなくついてきました。当然のことながら、23年経った檜なんですが、とても良い香りがしました。“歌舞伎に関わってる”感満載で、ちょっと嬉しかったです。

 役者さんのブログを拝見していると、舞台に立たれると新しい檜の良い香りに包まれるそうです。前のほうの席ならその香りを感じることができると言われておりますが、顔見世は3階席ばかりですので、残念ですが…。

 
 今日は4等席なのでこんな景色でした。断崖絶壁から見下ろすような感じです。

 私の顔見世は本日で終了です。見る前は断然「昼の部」と思っていましたが、「夜の部」の「お祭り」が孝夫さんの明るい華やかさ全開で素晴らしく、「『お祭り』ってこんなエエ演目やったけ?」とちょっと認識を新たにしました。さらに中村屋兄弟の「爪王」が今まで見たことがないような舞踊劇でとても面白く、「夜の部」の「お祭り」からなら、会社が終って京阪電車に飛び乗れば不可能ではないなぁという悪魔の囁き?もあったのですが、この年末、年賀状も書かないといけませんので、それはあきらめます。1月はまた松竹座で御目文字叶いますから
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