おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

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2022-12-31 16:37:36 | 観たもの
 年末恒例の今年行ったお芝居の数?です。毎年書きながら、このタイトルの記事が年に1回のことで、前回どうしたかって全く覚えてなくて、手帳に「歌舞伎座 11:00 14:30」って書いてあったら2回とカウント、同じものを2回見ても2回とカウントしています。そもそも数を数えるのが苦手で、この「71」もどこまで信用できる数字かわかりません。まぁ、とにかく“たくさん”行きました、見ました、楽しみました、です。

 これまでの最高記録を更新しました。歌舞伎座が三部制っていうのも大きいです。「お江戸へGO!」も10回になりました。ほぼ毎月です。歌舞伎座がいちばんよく行った劇場になりました。自分でもビックリですが、推しの年齢と自分の年齢を考えると「推しが見られるうちは行く。行ける時は行く。」と考えるようになりました。「封印切」の義太夫の詞章「後は野となれ大和屋(路)」です。

 今年も孝玉コンビのご共演がございました。4月の「ぢいさんばあさん」です。正直「えぇ~、またぁ~」って思わなくもなかったけれど、実際に拝見すると孝玉コンビの真骨頂、いちゃいちゃ・らぶらぶ満載で、萌え~でした。引き続き6月も「お富さん」と期待していたら、孝夫さんが帯状疱疹で休演、急遽演目差し替えで玉ちゃんの「ふるあめりか」になりました。これはこれで玉ちゃんの“男前”な気性をたっぷりと味わうことができました。

 玉ちゃんのお舞台はこの6月の「ふるあめりか」以外は、1月の松竹座、5月の「お話と素踊り」、7月8月の南座、10月の御園座、10月31日の特別公演、11月12月の歌舞伎座と結構見ました。今、書き出しながら、自分でも「こんなに見たんや」って思っているところです。御園座はコロナ以降初めて、玉ちゃんの八重垣姫は初めて拝見できたし、名古屋のお菓子も満喫できて楽しい遠征でした。歌舞伎座の「助六」は、玉ちゃんお小さい時に禿もなさっているそうで、禿→白玉→揚巻と吉原双六上がり!だったそうです。贅を尽くした揚巻のお衣装、目の正月でした。何より、今の歌舞伎界の立女形ってことを改めて認識しました。お一人であの歌舞伎座の大きな舞台を隅から隅まで支配していらっしゃいました。あ、そういえば、仁和寺の玉ちゃんの「紅葉狩」の衣装展っていうのも行きましたね。

 孝夫さんは2月に「碇知盛」を一世一代でお勤めでしたが、残念ながらコロナで上京断念、見ることが叶いませんでした。その後は3月4月の歌舞伎座、7月松竹座、9月10月11月歌舞伎座、12月南座です。あと8月に上方歌舞伎会での「指導者ご挨拶」もありました。10月31日の特別公演の富樫は凄かったです。これも「一世一代」かと。9月の「七段目」の由良さんも良かったけれど、今月の松浦候が今年一番だったように思っています。そうそう、松浦候が由良さんのことを「仇討もせずに京都で遊び呆けてけしからん…」というところがあるのですが、「それって、あなたですやん」って心の中でツッコんだのはワタシだけではないはず…

 1月と2月はコロナで自主的に取り止めましたが、7月は何とまぁ劇場の前で「中止!」と言われ、8月は代役だらけの公演、9月は台風接近で自主的に1日早く帰阪と、いろいろありました。

 あとはこっそり贔屓の鷹之資さんの会や亀ちゃんの春秋座での公演、愛之助さんの「夏祭」や「油地獄」が印象に残っています。

 歌舞伎以外では1月に「有頂天作家」で渡辺徹さんを見ることができてよかったです。舞台俳優さんなのに舞台で見たことがなくて…。できれば文学座のお芝居でも見たかったです。その文学座の「欲望という名の電車」が今年唯一の松竹ぢゃないお芝居でした。これは文学座でないとできない役者さんの演技力で見せる素晴らしいお芝居でした。久しぶりに息を詰めて神経を集中させてお芝居を見ました。

 書いても書いてもキリがないので、このあたりで。今年も一年拙ブログをご訪問くださって有難うございました。「ワー」とか「キャー」とか、そんなレベルのブログですが引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

 では、今夜はNHK紅白歌合戦で彌十郎さんの晴れ姿を見ることにしましょう。皆様、良いお正月をお迎えくださいませ。

 ↑写真は銀座の紙パルプ会館の干し柿です。銀座のど真ん中で干し柿!ってちょっとビックリしましたが、ヤホーで検索すると毎年恒例だそうです。
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當る卯歳吉例顔見世興行 東西合同歌舞伎

2022-12-30 23:03:43 | 観たもの
 南座の顔見世です。久しぶりに充実した顔見世でした(←個人の感想です)。何回かチラチラ書いてますが、“老後の楽しみ”のために一応記事をupしておきます。

 第1部からです。獅童さんの「すし屋」と扇雀さんと虎ちゃんの「龍虎」です。「すし屋」は非常に評判が良く、結構期待して見に行きましたが、スミマセン、ワタシの中の基準が孝夫さんの「すし屋」なんです。孝夫さんは「すし屋」の前に必ず「木の実」と「小金吾」を上演されるので、最後の自分の妻子を差し出す場面の悲劇性が増し増しになるんです。今回は「すし屋」だけで、もひとつ感情移入がしづらかったです。それとお江戸の役者さんなので江戸っ子の権太っていうのが、吉野の山奥で「なんで?」って思ってしまって…。獅童さんに全然ミスとかはないと思います。梅花さんのお母さんに甘えるところも可愛らしいし、寿司桶を持った姿もスッキリと決まってました。

 「龍虎」のほうが苦手な舞踊で「寝るかも…」と思っていたら、案外しっかりと見ました。お衣装の引き抜きや毛振りがあって、舞台面が派手で目を引きます。ただ、最後の方で舞台中央のセリがずっと下がったままで、「何かあるのかしら」と思ってずっと見てたのですが、結局何もなくて「?????」が飛びまくりました。1階からだとセリが下がってるのはわからないんでしょうね。3階からだから舞台の真ん中の黒い部分が気になるんだと思います。

 第2部は先日のEテレの「古典芸能への招待」で放映されていました。がんじろはんの「封印切」がほぼフルバージョンなのに対し孝夫さんの「松浦の太鼓」がダイジェスト版なんて、「へっ???」となりました。テレビ桟敷の観客はほぼ全員が「それって反対ちゃうん?」と思ってたのではないかと…。

 第2部は2回目は一階席、前から2列目でした。南座って全体にコンパクトなせいか、舞台も近いですね。2列目からだとオペラグラスなしでOK、後ろの仲居や幇間も識別できました。「封印切」は愛之助さんの八右衛門、上方言葉ができるっていうことだけでなく、やっぱりお芝居が上手なんやなぁと思いました。イキとか間とか良かったです。がんじろはんも普通の台詞を言ってる時はいいのですが、捨て台詞?っていうのか、独り言みたいにブツブツっていうところが、もうちょっとナチュラルに発せられるようになるといいなと思いました。お父様の藤十郎さんはこういう台詞、本当にお上手でした。

 孝夫さんの「松浦の太鼓」、本当にニンにあったお芝居でよろしゅうございました。こういう明るいお役をされる時って、孝夫さん自身が発光してる?って思ってしまうくらい、孝夫さんの周りが明るいです。主役なのでしっかりと照明も当たっているのだと思いますが。NHKだと「バカ、バカ、バカ、バカ」って1回しか映りませんでしたが、劇中3回か4回おっしゃっていたかと。あのちょっと鼻にかかった高い声で「バカ、バカ、バカ、バカ」って言われると悶絶死してしまいます。お可愛らしい孝夫さんです。

 こちらの獅童さんのお役、9月の秀山祭では梅玉さんがお勤めでしたが、梅玉さんより良かったような気がしました。梅玉さん、まだまだ前髪のお役もOKなんですが、どこか分別くさくなるようで、獅童さんみたいに直情径行っぽいほうがよりお役に近いように思います。

 第3部は時蔵さんの「年増」からです。結構かかってる演目のようですが、私は初めてです。初日近くで見た時は常磐津がイマイチ合ってない?てんでバラバラに歌ってるっていう印象でした。2回目は千穐楽近くで、1回目よりは合ってたように思いました。スミマセン、「油地獄」に備えてちょっと休憩してしまいました。

 「女殺油地獄」は1回目の時に書いたように、愛之助さんが本当に良かったです。松竹座で幸四郎さんと亀ちゃんのコンビで見ていますが、そちらより圧倒的によかったです。孝夫さんの「油地獄」は残念ながら生では見てなくて、シネマ歌舞伎だけなんですが、それよりも年齢が若い分、愛之助さんのほうが良いような…。生の舞台かスクリーン越しかっていうこともあると思うけど。与兵衛ってお役は「若いからできる」って孝夫さんがどこかでおっしゃっていたかと記憶しています。タカタロさんも安心して見ていられます。

 最初の「徳庵堤」の場面では、与兵衛の悪仲間で松十郎さんと千次郎さん、芸者小菊のおつきで千壽さんとりき彌さんが出て来られ、「おぉ、晴の会メンバーが揃った!」ってちょっと嬉しくなりました。

 愛之助さん、こんなに上方歌舞伎ができるのに、お江戸の歌舞伎座でなかなかさせてもらえませんね。弁天小僧とかお坊吉三とか良いお役をもらえるのにね。上方歌舞伎をかけようと思うと、周りも上方歌舞伎の人で固めないといけないから難しいんでしょうか。松竹株式会社の皆様、ぜひお江戸で上方の人間による上方歌舞伎の上演を!

 
 顔見世の「口上」です。

 
 まねきの裏側です。

 《かべす》
 
 鳴海餅のお赤飯
 南座も幕間で客席でのお食事OKですが、通路側に座っているのでゆっくりと食べることができなくて、パパッと食べられるものになります。

 
 鳴海餅の酒饅頭
 しっかりとお酒の風味が残っていて美味しい酒饅頭でした。

 
 仙太郎のあぶり餅
 これを食べないと年を越せません。
 
 
 クラブハリエのバームクーヘン
 久しぶりに食べましたが、やっぱり美味しいです。

 
 鍵善の「おひもさん」と仙太郎の「クリスマス調布」

 《オマケ》
 
 北の方に虹がかかってました。
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歌舞伎座の「かべす」

2022-12-30 00:42:53 | 食べたもの
 歌舞伎座遠征の「かべす」です。

 《おやつ》
 
 
 松屋銀座裏にある「野の花司」の茶房でお茶しました。土曜の午後っておそらくどこもかしこも混んでそうで、ここなら空いてるかしらと思って行ったら、ビンゴ! すぐにお茶できました。こちら、空也の最中がいただけます。

 
 茂助団子です。夜の部の幕間にいただきました。

 
 1階の売店の人形焼きです。昼の部のおやつです。幕間と同時にダッシュして行ったら、ちょっとぬるめの人形焼きでした。舌がやけどするのも困るけど、もうちょっとアッチッチのほうがいいかも…。時間を図るのが難しいです。
 
 《しらたまや》
 終演後は毎度お馴染みしらたまやさんで晩御飯です。この夜も満席、歌舞伎のお話で盛り上がりました。

 
 ビールとくらかけ豆です。

 
 ねっとり里芋自家製カラスミのせ

 
 ボラ白子自家製ポン酢

 
 日本酒投入

 
 松茸の茶わん蒸し

 
 鴨葱ごはん
 鴨のミンチの甘辛いそぼろとネギがごはんにトッピングされています。ごはんにも白ネギが炊き込まれていました。

《おみや》
 
 秋田角館の「くら吉」というお店の焼き菓子です。松屋銀座で買いました。テレビで紹介されて話題になったそうです。(実はまだ食べていない…)

 
 文明堂のドラえもんのどら焼きとふみ巻きです。三越の文明堂はなくなったけれど、松屋銀座にありました。このどら焼き、結構気に入ってます。

 
 銀座甘楽の豆大福。東京駅で買いました。こちらも三越からなくなってしまって残念に思っています。

 
 これにたちばなのかりんとうも買いました。お正月に食べようと思っています。↑以前からお客さんはひっきりなしでしたが、ここまで行列しているのは初めてでした。
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十二月大歌舞伎

2022-12-29 21:13:45 | 観たもの
 エビサンとカンカンの襲名披露の二か月目の公演です。玉ちゃんの揚巻が5日から15日までだったので、10日の夜の部と11日の昼の部を見てまいりました。

 まず夜の部からです。「口上」からです。先月とは打って変わって大人数の口上でした。市川團十郎家につながる役者さんが勢ぞろいされたそうです。全員が團十郎家の柿色の裃です。皆さんが何かおっしゃるのかと思っていたら一列目の役者さんだけでした。予定では白鸚さんが進行役でしたが休演のため左團次さんが進行役でした。ということで左團次さんは超大真面目な口上、“左團次十種”の口上は聞くことができませんでした。代わりに亀ちゃんがそのパートを引き受けられ、笑かし役でした。齊入さんが口上の最後で、お心のこもったジーンとくるお言葉でした。十二代目さんに長らくお仕えになってらしたんですってね。スミマセン、成田屋さんのことはあまり知らなくて。しらたまやさんで教えてもらいました。きっと思いも一入だったんでしょうね。

 続いて、お嬢ちゃんのぼたんちゃんの「團十郎娘」です。琵琶湖畔に暮らすお兼は見目麗しい外見に似合わず力自慢の娘、暴れ馬を手なずける、ってどこかで聞いたことがあると思ったら「近江のお兼」と同じ舞踊だそうです。晒を扱う振付がありましたが、しっかりときれいに振ったはりました。何度も客席から拍手が起こってました。

 そして最後は「助六」です。いきなり、茶屋廻りが豪華でした。玉太郎・歌之助・染五郎・團子の若手4人、台詞は一言もなく、ただ金棒をチャリンチャリンと鳴らして、花道から舞台奥へ、舞台奥から花道を歩くだけでした。これも襲名公演ならではなんでしょうね。この中に将来助六を演じる人が出てくるかもしれません。

 揚巻は玉ちゃん、白玉が菊ちゃんで先月と逆の配役です。玉ちゃんの打掛は超豪華でした。背中のお飾りも大きいし。そうそう、そのお飾りを外す瞬間、見ました。黒衣の人が玉ちゃんの陰に隠れながら、必死で外していました。って、見るところはそこではないのですが…。先月の白玉さん、ちゃんと菊ちゃんの妹分になっていましたが、やっぱり玉ちゃんは揚巻の人ですよね。舞台が一気に大きく華やかになります。客席の視線を全て集中させるだけのオーラがあります。揚巻さんの台詞の一言一言、所作の一挙手一投足を見ているだけで満足します。「別に、助六さんいなくてもいいよ」ぐらいの気持ちになりました。

 でも、そういう訳にもいかず、助六さん登場です。先月も思いましたが、見た目はperfectなんです。ちゃんと三階まで台詞が届いていたので、良い助六だったんじゃないですか(棒読み)。勘九郎さんの白酒売や左團次さんの門兵衛、亀ちゃんの通人、意休の彌十郎さんとの絡みで楽しみました。皆さん、達者で面白く拝見しました。私が見た日は亀ちゃんはユニクロの新之助Tシャツをお召しになってました。ユニクロと襲名披露とコラボしているそうです。

 最後は玉ちゃんの揚巻が一人で舞台に残られます。あの広い歌舞伎座の舞台の隅々まで玉ちゃんが支配していました。空いてるとか寂しいとかそういうのがないんです。本当に「これぞ歌舞伎の立女形!」でした。大向うもかかって歌舞伎見物してる感、たっぷりでした。今回で揚巻は納められると聞いていて、最後の揚巻を拝見することができてよかったです。願わくば、孝夫さんの助六が良かったかなって、最後はやっぱりここです。失礼な客で申し訳ございません。

 次の昼の部です。最初は「鞘当」です。この「鞘当」も「助六」も二代目團十郎さんがお作りになったんですよね。松井今朝子さんの「江戸の夢びらき」で読みました。それを読んでから見ると、「あ、これがあれですね」みたいな不思議な感じがしました。私が見た日は奇数日で亀ちゃんの留女でした。前の日はおちゃらけの通人で、次の日はシュッとした女形、守備範囲広いです。

 次が「京鹿子娘二人道成寺」です。菊ちゃんと勘九郎さんが火花バチバチで踊られました。実力が拮抗しているって、凄いです(語彙力不足)。どっちを見たらいいのか、目をキョロキョロさせながら拝見しました。後見の人もいっぱい出て来られて、「道成寺」って個人的に後見も見どころだと思っているので、個人的にツボでした。長唄、鳴り物も豪華で、さすが襲名披露です。エビサンは最後の5分ぐらい、押戻しで登場されました。良いお顔立ちで隈取も映え、動きも大きく、短い時間ながら存在感はありました。たぶん、押戻しが出てくるのは初めてで、ああいう素の台詞をおっしゃるんですね。「へぇ~」って感じで見ておりました。
 
 昼の部のキリは新之助さんの「毛抜」でした。台詞も動きも大人顔負け、立派にお勤めでした。先月よりは変なクセはなかったです。というか、十二代目さんのビデオをご覧になって台詞を覚えられたのか、そこかしこに十二代目さんの面影が感じられました。でもね、やっぱり声がボーイソプラノ?、子供のキンキン高い声なので、ワタシは違和感ありまくりでした。またね、周りの役者さんがとても良いんです。せっかくのベストなアンサンブルがもったいないよなぁって、よけい思いました。この配役で弾正だけどなたか他の方、っていうのを見てみたいですね。

 とにかく、二か月の襲名披露公演がコロナの休演もなく、無事に終わりよろしゅうございました。やっぱり、成田屋さんの襲名披露のspecial感は半端ないので、ワタシも特別興行、11月、12月と全部見届けることができて貴重な体験ができました。

 
 12月も満員御禮です。

 
 
 
 祝幕です。

 
 オフィシャルパートナーに成田市がありました。市の予算がついているんですかね?議会の承認が下りたのかしら?としょーもないことを思ってしまいました。

 
 歌舞伎座が柿色でライトアップされていました。
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吉太朗クン@咲くやこの花賞

2022-12-27 23:21:33 | その他いろいろ(歌舞伎)
 われらが吉太朗クンが大阪市の「令和4年度咲くやこの花賞」を受賞されました。誠におめでとうございます。「咲くやこの花賞」とは創造的で奨励に値する芸術活動を通じて大阪文化の振興に貢献し、かつ将来の大阪文化を担うべき人材(個人または団体)に対し、一層の飛躍の期待を込めて大阪市が昭和58年から贈呈している賞です。

 贈呈理由です。
持ち前のセンスと努力により、大きな役に抜擢される機会が相次ぎ、古典から新作まで幅広く演じる上方歌舞伎の貴重な花形として将来が嘱望される。また、幼少より歌舞伎の世界に入り、上方の味や古典の匂いを身に着けていることは芸の継承に大きな武器となり、上方歌舞伎に光をあてる存在として大阪の文化振興に大いに寄与することが期待される。

 令和4年度で賞の創設40年となります。賞の対象は、「美術」「音楽」「演劇・舞踊」「大衆芸能」「文芸その他」の5部門あり、年齢はおおむね40歳以下となっています。これまでの受賞者は総勢195組を数え、歌舞伎からは、吉太朗クンの師匠の吉弥さん、愛之助さん、壱太郎さん、千壽さんが受賞されています。過去の受賞者はコチラ

 本当にめでたい!今年は大きなお役が続きました。それだけ松竹株式会社も認めてるってことです。玉ちゃんにも抜擢されています。このまま真っ直ぐ大きくなっていってほしいです。

 師匠の吉弥さんもさぞお喜びのことと思います。本当に吉太朗クンのことを可愛がっていらっしゃいますから。「みよしや一門会」は吉太朗クンがコロナ禍の中でも一生懸命お稽古しているのをご覧になって「この努力を何とか…」と思って開催された会です。南座の歌舞伎鑑賞教室で二人で「連獅子」を踊られた時は、吉太朗クンが「仔獅子を踊りたい」とおっしゃったからだったそうです。たぶん、同年代の御曹司の人たちが“通過儀礼”のように「連獅子」を踊ってるのをご覧になってそう思われたんでしょうかね。

 来年も大きなお役が待っています。ますますのご活躍をお祈りします。
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今日はここ(3回目)

2022-12-24 17:40:11 | 観たもの
 孝夫さんのとびっきりの笑顔で今年の歌舞伎見物を納めてきました、うふっ。今日は奮発席、前から二列目です、うふっ。超至近距離に孝夫さんのお顔がありました、うふっ。マスクの下でニタニタが止まりません、うふっ。孝夫さんは上手側、下手側にいらっしゃる歌六さんや獅童さんが台詞をおっしゃっているにもかかわらず、上手の孝夫さんを見ていた失礼な客はワタシです。だって、ほんとにエエ男、一瞬たりとも目を離したくなかったんです。

 明日の夜のEテレ「古典芸能への招待」は南座の「封印切」と「松浦の太鼓」です。真っ直ぐで無邪気な松浦候、ぜひご覧くださいませ。
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ヤジュさん@紅白歌合戦

2022-12-21 23:36:20 | その他いろいろ(歌舞伎)
 歌舞伎役者の坂東彌十郎さんが大みそかのNHK紅白歌合戦のゲスト審査員として選ばれました。このゲスト審査員って、何となく歌舞伎役者枠みたいなものがあるようなないような感じで、毎年どなたが出られるのかしらと密かに楽しみにしておりましたが、今年は「鎌倉殿の13人」でブレイクされた時政パパこと彌十郎さんになりました。先日、しらたまやさんに行った時に「ヤジュさん、紅白の審査員になるかなぁ…?」って言ってたところでした。

 NHKの紅白は物心ついて以降、おそらく毎年欠かさず見ております。そんなに真剣に見ているわけではなく“ながら視聴”なんですけどね。ただ、最近はやたら若者に媚を売る構成になっていて、「何だかなぁ」って感じで、今年も全然知らない人ばかりで、もう見るの止めようかしらと思っていたところでした。でも、ヤジュさんがご出演であれば、やっぱり見ないといけないのかしらって気になってきました。といっても、審査員なんてコメントを1回か2回振られるくらいで、3時間?4時間?のうちの一瞬なんでしょうね。できれば、審査員席にカメラを固定して、審査員をずっと見られるような画面構成なら面白いのですが。

 それにしてもこの1年の彌十郎さんの快進撃はすごかったですね。今年のお正月、大河ドラマの番宣のためにバラエティ番組とかにご出演されていましたが、ご本人がバラエティ慣れされてないし、周りの人も「あなた、どなた?」状態でした。それが大河ドラマが進むにつれて、あれよあれよと言う間に「パパ上」とか「時政パパ」とか呼ばれる人気者になりました。Eテレの「にっぽんの芸能」に出演された時、司会の女性アナウンサーが「パパ上が来てくださるなんて!」って目をキラキラされてて、「あぁ、こんなお若いお嬢さんにも人気があるのね」って思ったのを覚えています。

 ヤジュさん、コロナ1年目の時に、政府の持続化給付金を申請されていたのですが、なかなかOKが出なくて何度もやり直しで四苦八苦されていたのをヤジュさんのブログで拝見していたので、こうやってブレイクして本当によかったなと思っています。ワタシの大晦日のお楽しみもできました。ちゃんと紅白を見ます。
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2023年の「月イチ歌舞伎」

2022-12-20 22:49:41 | 先々の予定
 2023年4月からのシネマ歌舞伎の上映予定が発表されました。新作は平成中村座のクドカンの「唐茄子屋」のみです。あまり変わり映えしないなぁとちょっと思ってしまいました。孝夫さんと吉右衛門さんの「新薄雪物語」はシネマ歌舞伎にはならないんでしょうかね。あるいは孝夫さんの「一世一代」の演目とか、吉右衛門さんのチーム播磨屋とか、「This is江戸歌舞伎!」の音羽屋さんとか。見たいものはいろいろあるんですけどね。

 と文句を言いつつ、4月の「わが心の歌舞伎座」は見てみたいかもと思っています。初公開時に見ましたが、当時はまだまだビギナーだったので、今見たらもう少しよくわかるのではないかと…。それにしても、ご出演の大幹部さん11名のうち6名がお亡くなりになってるんですよね。ただね、シネマ歌舞伎って上映期間が1週間しかないので、それを逃さずに行けるかどうか…。

■『わが心の歌舞伎座』
日程:2023年4月7日(金)~13日(木)
出演(五十音順):十二世市川團十郎、尾上菊五郎、片岡仁左衛門、坂田藤十郎、中村勘三郎、中村吉右衛門、七世中村芝翫、中村富十郎、中村梅玉、坂東玉三郎、松本白鸚 ほか歌舞伎俳優総出演

■『籠釣瓶花街酔醒』
日程:2023年5月5日(金・祝)~11日(木)
出演: 中村勘三郎、坂東玉三郎、片岡仁左衛門 ほか

■『鷺娘/日高川入相花王』
日程:2023年6月9日(金)~15日(木)
出演:『鷺娘』坂東玉三郎 / 『日高川入相花王』坂東玉三郎、尾上菊之助 ほか

■『鰯賣戀曳網』
日程:2023年7月28日(金)~8月3日(木)
作:三島由紀夫
出演:中村勘三郎、坂東玉三郎 ほか

■『スーパー歌舞伎 ヤマトタケル』
日程:2023年8月18日(金)~24日(木)
作:梅原猛
脚本・演出:市川猿翁
出演:市川猿之助、市川中車 ほか

■『野田版 桜の森の満開の下』
日程:2023年9月29日(金)~10月5日(木)
作・演出:野田秀樹
出演:中村勘九郎、松本幸四郎、中村七之助 ほか

■泉鏡花生誕150年記念 『海神別荘』 『高野聖』
日程:2023年10月20日(金)~11月2日(木)

『海神別荘』
作:泉鏡花
出演:坂東玉三郎、市川團十郎 ほか

『高野聖』
作:泉鏡花
出演:坂東玉三郎、中村獅童、中村歌六

■泉鏡花生誕150年記念 『天守物語』グランドシネマ『日本橋』
日程:2023年11月3日(金・祝)~16日(木)

『天守物語』
作:泉鏡花
出演:坂東玉三郎、市川團十郎、中村勘九郎、中村獅童、片岡我當 ほか

グランドシネマ『日本橋』
作:泉鏡花
出演:坂東玉三郎、高橋惠子、松田悟志、永島敏行 ほか

■『法界坊』
日程:2023年12月1日(金)~7日(木)
演出:串田和美
出演:中村勘三郎、 中村芝翫、中村勘九郎、中村七之助、坂東彌十郎、中村扇雀 ほか

■新作『唐茄子屋 不思議国之若旦那』
日程:2024年1月5日(金)~25日(木)
作・演出:宮藤官九郎
出演:中村勘九郎、中村獅童、中村七之助、荒川良々、片岡亀蔵、坂東彌十郎、中村扇雀 ほか

■『歌舞伎 NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉』
日程:2024年2月9日(金)~15日(木)
作:中島かずき
演出:いのうえひでのり(劇団☆新感線)
出演:松本幸四郎、中村勘九郎、中村七之助 ほか

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今日はここ(2回目)

2022-12-16 23:04:19 | 観たもの
南座顔見世の「女殺油地獄」をどうしてももう一回見ておこうと思い、で、三部だけ2回見るっていうのも何だか孝夫さんに悪いような気がして、二部から通しました。

二部はさすがにお客さんでいっぱい、三等席は満席でした。急遽取った席なので、真ん中、ちと辛かったです。ちなみに、三部は余裕、今日窓口で周りに誰も座っていない席が取れました。

孝夫さんの松浦候、白塗り・ほわほわのお殿様、よくニンにあってて、「そうそう、こういう孝夫さんが見たいのよね〜」ってニマニマしながら見ておりました。お殿様の口癖「馬鹿、馬鹿、馬鹿ぁ〜」っていうのがかいらしくて、うふっ😍でございます。

その前に「封印切」がありました。がんじろはんを見ながら、やっぱり藤十郎さんって上手かったよねって思ってた失礼な客はワタシです。藤十郎さんのこと、そんなに熱心に見ていたわけではないのですが、不思議と今日は藤十郎さんの台詞回しをいろいろ思い出しました。こちらの愛之助さんもよろしゅうございました。上方言葉nativeって強みです。言葉が喋れたらいいってものでもないけれど、テンポがいいし、嫌味ながらもちょっと愛敬も感じられて(孝夫さんの八右衛門もこんな感じ)、面白く見ました。

「女殺油地獄」やっぱり良かったです。きっちりピースが嵌まったって感じです。与兵衛といい、八右衛門といい、愛之助さんは上方歌舞伎の人です。松竹株式会社もそのあたりご考慮いただけると、って思います。
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三月の南座

2022-12-15 23:22:17 | 先々の予定
 来年3月の南座は「花形歌舞伎」ということで、壱太郎さんを座頭に、尾上右近さん、莟玉さん、鷹之資さん、千ちゃんと出演メンバーは既に発表されてましたが、昨日演目も出ました。

【Aプロ】
 解説 仮名手本忠臣蔵のいろは
     大序より四段目まで

 一、仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)
   五段目 山崎街道鉄砲渡しの場、二つ玉の場
   六段目 与市兵衛内勘平腹切の場  
    早野勘平   中村 壱太郎
    女房おかる  片岡 千之助
    千崎弥五郎  中村 莟玉
    斧定九郎   中村 鷹之資
    一文字屋お才 尾上 右近

 二、※演目選定中
   仮名手本忠臣蔵にまつわるエピソードを散りばめた一幕
     中村 壱太郎
     尾上 右近
     中村 鷹之資
     片岡 千之助
     中村 莟玉

【Bプロ】
 一、仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)
   五段目 山崎街道鉄砲渡しの場、二つ玉の場
   六段目 与市兵衛内勘平腹切の場  
    早野勘平    尾上 右近
    女房おかる   中村 莟玉
    千崎弥五郎   中村 鷹之資
    一文字屋お才  中村 壱太郎

 二、※演目選定中
   仮名手本忠臣蔵にまつわるエピソードを散りばめた一幕
     中村 壱太郎
     尾上 右近
     中村 鷹之資
     片岡 千之助
     中村 莟玉

 AプロとBプロの2パターンあります。壱太郎さんは成駒家型の勘平、右近さんは音羽屋型の勘平でお勤めになるそうです。成駒家の勘平は藤十郎さんが亀ちゃんに教えていらっしゃるそうで、今度はそれを亀ちゃんから壱太郎さんの教えることになるそうです。おかるも上方の方は千ちゃん、お江戸のほうは莟玉さんになります。こっそり贔屓の鷹之資さんの斧定九郎って、一瞬体型的にちょっとどう?って思ったのですが(イメージとして細身のシュッとした人っていうのがあるので)、鷹之資さんは所作がきれいなので、カドカドがビシバシ決まる定九郎になるんでしょうね。楽しみです。

 お才も壱太郎さんと右近さんのダブルキャストなんですが、ワタシの中で“お才と言えば秀太郎さん”なので、じゃらじゃらとどれだけ祇園町の匂いが出せるのか、こちらも頑張らないといけません。ただ、“匂い”ってお稽古でできるものでもないので、難しいでしょうね。

 二つ目の「演目選定中」、舞踊劇みたいなもので、こっそり贔屓の鷹之資さんをいっぱい見られたら個人的には嬉しいです。

 いずれにしても、3月が楽しみです。
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