おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

60

2021-12-31 17:27:46 | 観たもの
 年末恒例の今年の観劇数です。コロナ禍ながら、数えてみると「60」もありました。劇場へ行った回数です。同じ演目を2回見ていたら2回とカウントしました。 よー行ってますね。自分でもビックリしました。歌舞伎が3部制になっているので、同じペースで見ていても1.5倍になるからでしょうね。

 お江戸へも6回行ってました(ただし、公には3回ということで…。4・6・9月はひっそりこっそりなので…)。コロナ前と変わらない数字です。これは仕方ありません。何と言っても孝玉コンビの「桜姫東文章」と「四谷怪談」がかかったのですから。“令和の奇跡”と言われておりますが、コロナだからこそのご共演、ここだけはコロナに感謝です。「桜姫」は文字通り“伝説”のお舞台で、二度となさらない、私は決して見ることはできないと思っていたので、上演が発表された時はドキドキ、ワラワラ、フワフワと正気を保つことができませんでした。こればっかりはコロナがどういう状態であろうと、大人の常識も社会人としての自覚もかなぐり捨てて上京する!と固く決意、行ってまいりました。4月は千穐楽一歩手前で上演打ち切りとなりとても残念でしたが、6月と9月は千穐楽まで無事に幕が開きました。

 「やっぱり孝玉コンビ、うふっ」を改めてはっきりくっきり実感しました。なんなんでしょうね、このお二人。若々しいけれど円熟している、普通では相容れないはずのものが同居しているんですよね。年齢を重ねるほど美しくなっている、瑞々しくなっているような気がします。だから「桜姫」のポスター(チラシ)も、36年前の青っぽいのもいいのですが、今のお二人であのポーズで撮影したものを見たかったなぁと今でも未練たらしく思っています。きっと色気ダダ洩れ、超エロいポスターになってたと思います。

 孝夫さん、玉ちゃんそれぞれ単独のお舞台も見ているのですが、「桜姫」と「お岩様」に全部持ってかれた感があります。あ、顔見世の山蔭右京はかいらしくてよろしゅうございました。

 文楽も大阪開催の4回と東京で1回見ました。4月に簑助さんが引退してしまわれたので、以前ほど「行きたい」って言う気持ちが起こらなくて、3部あっても3部とも見ることはなく、間引いて?見ています。お客さんが少ないように思うので、行かなきゃ!って思ってはいるのですが。

 伝統芸能ではないお芝居は野田さんでした。「フェイクスピア」は久しぶりに野田さんらしいお芝居で楽しかったです。12月に「THE BEE」もありましたが、チケット代が8000円したので、孝夫さんや玉ちゃんを三階席で見ているのに、何だか申し訳ないような気がしてパスしました。歌舞伎ってお安い席があって、安くても見切れないという非常に良心的なエンタメだと思います。

 コロナで行けなかったお芝居もあります。東京は1月2月3月8月は断念しました。大阪でも4月末の緊急事態宣言以降いくつか中止になりました。来年は十二か月無事に劇場が開きますように、と切に祈ります。皆さん、マスク・手洗い・消毒を引き続き頑張りましょう。

 今年も1年拙ブログをご覧くださり有難うございました。新しい年もよろしくお願い申し上げます。

 ↑写真は銀座和光の時計台にしました。こちらの建物、来年6月に「銀座和光」から「SEIKO HOUSE GINZA」という名前になるとか…。「え~~~っ」って思ったのはワタシだけはないと思います。銀座和光って普通名詞化しているように思うのですが…。
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十二月大歌舞伎

2021-12-30 23:41:23 | 観たもの
 ずいぶんと押し詰まってまいりましたが、今月の歌舞伎の感想などをちょろっと書いておきます。

 歌舞伎座の「十二月大歌舞伎」です。↑このチラシの拵えの写真、一部お役と合ってないんですが、いいんですかね?まぁ、いいから公式のチラシになってるんだと思いますが、ちと気になります。

 第一部から順番に。「新版伊達の十役」は亀ちゃんが十役早替りなんですが、前半の1時間は「先代萩」の「御殿」と「床下」の場をたっぷり、後半1時間が亀ちゃんの“早替りショー”みたいになっていました。「御殿」は見応えがありました。亀ちゃんの政岡、かなり濃ゆい政岡でした。それだけ義太夫をよくされているのでしょうね。千松が殺された後、栄御前が立ち去ってから一人になってからの場面、「でかしゃった」の台詞、泣けました。歌舞伎座新開場公演の藤十郎さんの政岡以来です。あれも良かったです。それまで藤十郎さんは苦手と避けておりましたが、あれで「やっぱり藤十郎さんも見よう!」と思ったくらいなので。歌舞伎竹本の葵太夫さんも大絶賛、ぜひ本物?の「先代萩」を!とTwitterで呟いていらっしゃいましたから。中車さんも栄御前をしっかりお勤めでした。

 後半の早替りは澤瀉屋の家の芸、ボーッと見ていると置いてかれそうになります。亀ちゃんなので、十役ちゃんと演じ分けていらっしゃいます。ま、当たり前っちゃ当たり前なんですが、ワタシが前回見たのがエビサンだったので、お察しください。コロナ仕様で、通常の半分の上演時間でしたが、ぜひ通常バージョンも拝見したいものです。

 第二部は「男女道成寺」と「ぢいさんばあさん」です。「男女道成寺」は勘九郎さんと尾上右近さんです。最近舞踊も大丈夫かなぁと思い始めていたのですが、やっぱりダメでした。この「道成寺」も3部の「吉野山」も全滅って感じです。最初は調子よく見てるんですけどね。音楽が心地良いんでしょうかね。記憶がまだらになっています。「道成寺」は所化坊主ではなく、強力で橘太郎さんと吉之丞さんお二人が登場されました。橘太郎さん、結構好きなので、そこはちゃんと見ました。あ、あと引き抜きも好きなので、それもちゃんと見ました。って、ちゃんと見るのは舞踊のはずなんですが

 「ぢいさんばあさん」は勘九郎さんの伊織と菊ちゃんのるんです。勘九郎さんがファミリー以外とお芝居されているのって、久しぶりに見たような気がします。上手い役者さんなんだから、もっと他のお家と同座していただきたいと思います。「ぢいさんばあさん」って泣けるように作られた?お芝居なので、最後は泣けますね。でも、勘九郎さんを見ていると、以前、孝玉コンビで「ぢいさんばあさん」をかけた時に、孝夫さんが急病で勘三郎さんが代役をされた時の話を思い出します。

 玉ちゃんファンの方はご存じだと思いますが、少し長くなりますがちょっと書いておきます。勘三郎さん、開演の何時間前かにお声がかかったそうで、それも初役で、最後の最後「鼻をさわる」演技ができなくて、玉ちゃんが「鼻、鼻」って小声で言ったら、「花がきれいだね」みたいな台詞をおっしゃって、結局それでチョン、幕となったそうです。幕が下りた後、玉ちゃんがひっくり返って笑い転げたそうで、あの鬘とあのお衣装でひっくり返るって、想像しただけでおかしくって…。「ぢいさんばあさん」を見ると思いだします。

 それとスミマセン、見ている途中で「やっぱり、孝玉コンビで見たいよね」って思った失礼な客はワタシです。だって、ねぇ~、奥さん、ラブラブと言えばねぇ~。

 第3部は2回見ました(ただし“安定の三階席”です)。「吉野山」と「信濃路紅葉鬼揃」です。上にも書いたように「吉野山」はほぼ意識を失っておりました。七之助さんと松緑さんなので、とても結構な「吉野山」だと思うのですが…。「鬼揃」は前で休憩?したので(コラッ)、ちゃんと拝見しました。とにかく鬼女のフォーメーションの素晴らしさ、圧巻でした。皆さん、かなりしごかれたんでしょうね。お能がかりの動きも決まってました。こちらの松緑さんはしっかり見ました。踊りがとてもお上手で、って舞踊の家元でもいらっしゃるので当たり前なんですけどね。松緑さんって声が苦手で、あまり進んで見てなかったもので…。山神がとても可愛らしい振付で、そこだけほっこり楽しく見ておりました。玉ちゃんの上臈、登場された瞬間、舞台全体に厳かなんだけど、妖しい空気が広がります。「人間ぢゃないお役」って結構お好きですよね。2022年版の「かぶき手帖」が出たので、早速買ってきましたが、玉ちゃんのページ、順当?にいけば「桜姫」と「お岩さま」だと思うのですが、違います。「葵上」と「二人静」でした。ちなみに孝夫さんは「清玄」と「権助」でした。

 鬼女のお衣装もステキでした。玉ちゃんだけでなく、侍女5人のお衣装も、お揃いではなく、微妙に柄とか色とか変えてあって、それをオペラグラスで追うのも楽しかったです。われらが吉太朗クン、しっかりとお勤めでした。5人の中でいちばん上手いと思ってたのですが。1月の松竹座も玉ちゃんといっしょに出られるようです。今が伸びるチャンス、ビシバシとご指導を受けていただきましょう。言ってる間に松竹座が来ますね。3日に見るので、もうすぐそこです。頑張ります。

 
 歌舞伎座の写真を撮ってると思っていたら、これしかありませんでした。

 
 
 お天気はこんなに良かったんですが…。
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「一世一代」の碇知盛

2021-12-29 23:17:23 | 先々の予定
 歌舞伎座の二月大歌舞伎のチラシが更新されています。孝夫さんが第2部で「義経千本桜」で知盛をお勤めになることは既出ですが、さらに「一世一代」の文言が加わりました。最後の場面、碇を巻き付けて後ろにダイブするってなかなか大変そうで、まだまだ前髪でもOKな孝夫さんですが、実際のお年のことを考えるとここで「一世一代」と銘打っていただけるとファンとしてはちょっと安心できます。二月は心して拝見しないといけません。

 孝夫さんも納めてしまわれると、吉右衛門さんがお亡くなりになり、後はどなたがなさるんでしょうか。いろいろな方が既に手掛けてはいらっしゃいますが、孝夫さんや吉右衛門さんレベルとなるとかなり道のり遠そうです。歌舞伎界お芝居上手いツートップ、義太夫狂言の第一人者でいらっしゃいますからね。この前、歌舞伎座で常連と思しきお客さんが歌舞伎座のスタッフさんに「仁左衛門さんにはあと20年は長生きしてもらって、頑張ってもらわないといけない」みたいなことをおっしゃっていました。「ほんま、その通りやねぇ~」と大きく頷きながらそばを通り過ぎました。
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和楽 2・3月号

2021-12-27 23:38:46 | 読んだもの
 雑誌「和楽」の最新号です。歌舞伎と文楽が特集されています。表紙は七代目松本幸四郎の弁慶だそうです。「和楽」という雑誌、そもそものコンセプトが「日本美術をもっと楽しく!日本文化をもっと身近に!」なので、こういう特集もそんなに珍しいことではないと思うのですが、今回は、“みんな大好き”“みんな喜ぶ”“みんな待ってる”孝玉コンビが載っております。「2021年最大の熱狂を誌上プレイバック!片岡仁左衛門×坂東玉三郎 歌舞伎を救った奇跡のコンビ」というタイトルの記事があるんです。これは買いですね、奥サン!ワタシも明日本屋さんへGO!です。



 
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めでたい焼 営業再開

2021-12-24 00:14:16 | その他いろいろ(歌舞伎)
 みんな待ってる歌舞伎座3階の「めでたい焼」が1月から営業を再開されるそうです。ソースはkabukiza_chebのインスタです。

 販売方法はこれまでとは異なります。インスタの文をコピペしておきます。
ご観劇のお客様のみ、お買い求めいただけます
劇場内では、お召し上がりいただけません
完全予約制です(お土産用の箱売りのみ)
※1個での販売は出来ません
各部開演前のみ、3階の店舗でご予約承ります
 ※ご予約を受け付けているお時間は、開場から開演までです
幕間、終演後はご予約出来ません
 ※必ず開演前にご予約お願いします
歌舞伎座3階にある店舗以外でのご予約は出来ません
お電話でのご予約は出来ません
各部終演後、歌舞伎座地下2階 #やぐら 前でお渡しになります

 まだ、“買い食い”はできないんですよね。箱売りっていうのは遠征組にはハードル高いです。でも、ひとつまた前へ進めたような感じがして、ちょっとウレシイです。
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テレビで歌舞伎

2021-12-23 22:54:34 | 先々の予定
 この週末、歌舞伎関係のテレビ番組がいくつかあるので、自分の備忘録として記事にしておきます。

 24日(金)午後8時~8時45分 Eテレ
 あしたも晴れ!人生レシピ 「運命を受けて立つ~中村吉右衛門(75)~」
 吉右衛門さんの回のアンコール放送です。

 24日(金)午後9時~9時55分 Eテレ
 にっぽんの芸能 「今年の話題2021」
 出演者のところに孝夫さんと玉ちゃんのお名前が挙がっているので、「桜姫」か「四谷怪談」の映像が出るんでしょうか。

 24日(金)午後9時~10時52分 フジテレビ
 「密着!中村屋ファミリー 父から子へ…受け継がれる『連獅子』」
 年に一度放送される中村屋の追っかけ番組です。去年、ボーッと見ていたら、いきなり孝夫さんご登場!、テレビの前で思わず座りなおしました。素の黒のタートルネックセーター姿で「桜姫」のご指導をされていましたが、色気ダダ洩れで、「ふふぁぁ~~~~」と声にならない声を発してしまいました。その権助をまさか今年見られるなんて、全く想像してませんでしたが…。

 26日(日)午後9時~11時30分 Eテレ
 古典芸能への招待「京の師走の華 顔見世歌舞伎〜「身替座禅」「曽根崎心中」〜」
 かいらしい孝夫さん、うふっな孝夫さん、白塗りホワホワな孝夫さんをご覧になれます。
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納めました

2021-12-19 23:15:21 | 観たもの
 今年の観劇納めでございます。今年は松竹座の玉ちゃんで始まり、南座の孝夫さんで終わりました。良い年でございました。

 今日は奮発席、一階の3列目、孝夫さんを至近距離で拝見いたしました。「かいらしい」とは聞いておりましたが、本当にうふっなお可愛らしい山蔭右京でした。やっぱり白塗りホワホワの孝夫さんがよろしゅうございますわ、奥サマ。マスクの下でずっとニタニタしておりました。マスクがあってヨカッタです。

 

 
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「坂東玉三郎お話と素踊り」

2021-12-18 17:26:16 | 先々の予定
 玉ちゃんの「坂東玉三郎お話と素踊り」の公演が来年11月20日(日)にびわ湖ホールで開催されます。「びわ湖ホール年間主催プログラム2022年4月~2023年3月」に載ってました。

 この「お話と素踊り」ってまだ行ったことがないので、これは行かねばなりますまい!と思っていますが、ほぼ1年後、ちゃんと覚えていないといけません。
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帰ります。

2021-12-13 18:30:58 | Tokyo
無事に帰りの新幹線に乗りこみました。国立劇場の文楽の終演時間が5時をまわったので、こんな時間です。明日、会社へ行くことを考えると、若干つらいものがあるのですが仕方ありません。文楽の最後の幕をskipしようかとも思いましたが、最後が呂勢さんだったので、最後まで見ました。お弁当は山登り、ビールは毎度お馴染みのエビスです。お昼が文楽に備え、かなり控えめだったので、ガツガツと食べてしまいました。

新幹線、混んでますね。ジパングの関係でひかりの自由席なんですが、二席並びはほぼ埋まり、三席並びも真ん中を空けて埋まっています。来月もまた上京しますが、帰りは指定席を取っておこうと思います。

充実の遠征でした。昨日は第1部と第3部、今日は文楽でした。1部の亀ちゃんの「先代萩」、なかなか濃ゆい政岡でした。中車さんが栄御前でしたが、ちゃんと歌舞伎役者の台詞になっていました。3部の玉ちゃんは見ている側も緊張して拝見しておりました。あれだけのフォーメーション、かなりお稽古をされたんでしょうね。役者さんだけでなく、長唄、三味線の方々も玉ちゃんからご指示があったような動きで、三階席からでしたが、っていうか、三階だからこその眺めを堪能いたしました。

文楽は「忠臣蔵」、義太夫も人形も人間国宝の方たちのお出ましはなく、若返ってました。ただ、人形は人形にしか見えず、簑助さんが遣われたような、人形の頬に赤みがさすように見えることはなく…。

今週末は孝夫さんです。それはそれはかいらしい山蔭右京だそうで、楽しみです。
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昨日はここ

2021-12-12 09:46:28 | Tokyo
昨日は歌舞伎座から


しらたまやさんへ


お江戸ライフを満喫しています。
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