おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

今年の「晴の会」

2023-05-29 23:03:42 | 先々の予定
 第八回あべの歌舞伎「晴の会」が今年8月に開催されると公式ブログで発表されました。

「肥後駒下駄(ひごのこまげた)」
  原作:勝諺蔵 
  改訂:亀屋東斎
  監修:片岡仁左衛門
  演出:山村友五郎
  出演=片岡松十郎、片岡千壽、片岡千次郎 ほか
  日時=2023年8月3日(木)~6日(日)全8回公演
     昼の部 12:00
     夜の部 17:00 
  会場=近鉄アート館(あべのハルカス近鉄本店ウイング館8階)
  料金=前売7,200円 当日7,500円(全席指定)
     高校生以下1,000円(当日要学生証) 
     ※3歳以下の入場不可。(4歳以上チケット必要)
  一般発売:7月6日(木)予定

 第五回で上演された演目だそうです。あまり覚えてなくて…。見たら思い出すと思うんですが。千次郎さん(亀屋東斎先生)が新作を書いていらっしゃるって、以前聞いたことがあるのですが、それではないんですね。コロナが収まり?、あちこちでお舞台が増えているので、じっくり執筆っていうわけにもいかないんでしょうね。

 8月も忙しくなりそうです。南座で玉ちゃんの「牡丹燈籠」があるし、NODAMAPもあるし(現在先行抽選に応募中)、上方歌舞伎会もあるし、歌舞伎座の納涼も気になるし、これが“嬉しい悲鳴”?って思いつつ、お財布も悲鳴をあげております。資金繰り、頑張ります。
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南座歌舞伎鑑賞教室+立川志の輔独演会

2023-05-27 23:49:45 | 観たもの
 南座の「歌舞伎鑑賞教室」と春秋座の「立川志の輔独演会」です。13日(土)にハシゴしてきました。

 
 昨年から復活した「歌舞伎鑑賞教室」です。吉弥さんからわれらが吉太朗クンが引き継ぎました。解説+実演(舞踊)というプログラムです。

 今年の解説は旭堂南龍さんの「講談」でした。講談を聞くのは初めてでした。何年か前に「浪曲デビュー」を果たし、「次は講談」と思いながら、どこでやってるの?誰がいいの?何を聞いたらいいの?とあれこれ迷っておりましたが、思いがけず「講談デビュー」ができました。でも、落語とどう違うのかはいまいちわからなくて…。あと、千太郎クン、佑次郎さん、當史弥さん、愛治郎クンの実演もありました。結構、出番が多くて「良き、良き」と思いながら見ておりました。佑次郎さんと愛治郎クンの忠臣蔵の「奥庭泉水の場」の立ち回りもありました。これ、3月にこっそり贔屓の鷹之資さんで見ていて、つい「あぁ、あれ良かったよね~」って思い出していた失礼な客はワタシです。佑次郎さんと愛治郎クンもすごいスピードで良かったんですよ。拍手も起こってたし。

 続いて「妹背山婦女庭訓」の「願絲縁苧環」です。われらが吉太朗クンがお三輪ちゃん、りき彌さんが橘姫、千次郎さんが求女という配役です。まず、りき彌さんと千次郎さんが踊られます。りき彌さんも名題になられて、台詞のあるお役、舞台の中心に近づくお役が増えたせいか、安心して見られるようになりました。結構緊張しぃ?、以前は見ている側までその緊張が伝わってきてたので。千次郎さんは元々安定しているし、さらに最近重要なお役が続いているので、お二人の踊りも「良き、良き」と思いながら拝見していたのですが、吉太朗クンのお三輪ちゃんが登場した途端、空気が変わりました。お三輪ちゃんの求女さんに恋する想いが舞台いっぱいに広がります。それまでのお二人の踊りが吹っ飛んでしまいました(スミマセン)。このお三輪ちゃん、何年か前の上方歌舞伎会でも見ています。その時と全く同じ感想、「金殿のお三輪ちゃんを見たい!」です。「疑着の相」を見てみたいです。きっと凄いことになるはずです。ご指導は玉ちゃんにしていただいて。

 歌舞伎鑑賞教室はご出演の役者さんの数が少ないので、できる演目って限られるんでしょうね。時間の問題もあるし。お芝居は難しそうですね。せっかく“主役”のわれらが吉太朗クン、がっつり濃いお芝居を見てみたいです。

 
 南座の終演は12時半、春秋座は4時開演、すこし時間に余裕があったので、四条河原町から5番のバスに乗ってまいりました。志の輔さんの落語会、毎回「もう今回は行かんとこ」って思うんですが、なぜか、チケットをポチッとしてしまいます。他所では「プラチナチケット」って聞くので、「それならば…」って助平根性を出してしまうんです。

 志の輔さんの落語はいつものことながら安定感バッチリ、心地よく落語が耳に入ってきます。ただ、今回はお隣に座ったお客さんがノーマスクなのに大声で(必要以上に)笑う人で、コロナが5類に移行したとはいえ、なくなったわけではないので、「え、もう、信じられへん、嫌!」ってずっと思ってて、中入りで劇場の人に頼んで、席を変えてもらいました。マスク着用は個人の判断なので文句は言えないんですけどね。難しい問題です。ということで、いまいち楽しめないまま、終わってしまいました。残念でした。

 《南座のかべす》
 
 前回と同じくイグレッグの野菜カレーです。これだけいろいろな種類のお野菜をこれだけの量を取れるってまずないので、行ってしまいます。もちろん、お味も美味しいからなんですが。この日はこの後春秋座が控えていたので、アルコールは無しでした。

 
 出町ふたばの豆餅です。お昼を食べて高島屋に行ったら、ちょうど発売の時間だったので、10分ぐらい並んでgetです。

 
 
 鍵善の「深みどり」という羊羹です。もう少し薄く切ったほうが上品なんだと思いますが、半棹を一人で食べるので、三等分したらこうなりました。上の白いのは道明寺粉です。冷やしていただきます。初夏って感じですね。美味しくいただきました。

 《八坂さん》
 
 
 八坂神社にもお参りしました。定点観測です。ゴールデンウイークの後だったせいか、土曜日でしたがそんなに混んでませんでした。本殿前の鈴が上に上がってました。鈴があるとそこにみんな一列に並ぶから、それを避けるためなんでしょうか。ワタシなんかは鈴を振りたいと思わないので、並んでいても横からお参りするクチなんですが。それを「横入り」って思う人もいるようで…。
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帰ります。

2023-05-20 18:01:02 | Tokyo
歌舞伎座團菊祭を見終わって帰ります。お弁当は日本橋弁松のたこ飯弁当です。ビールはエビスビールのサマーエールです。弁松の濃いお味付けのお弁当、美味しゅうございました。

一泊二日は慌ただしいですが、荷物は少なくて済むのでいいです。「じゃあ」と思って靴を買いに行きましたが、サイズがなくて買えませんでした。無駄遣いせずには済みましたが…。

歌舞伎座は念願の「達陀」が見られて良かったです。最後の群舞は圧巻ですね。ただ、案外時間が短くて誰が誰やらわからないまま終演しました。あ、こっそり贔屓の鷹之資さんだけはチェックできました。昼の部は眞秀クンの初舞台ということで、ほぼ満席でした。大間にはしのぶさんもいらっしゃいました。

明治座も無事に終演したようですね。團子ちゃん、代役とは思えない出来栄えだったそうで、すごいです。千穐楽までご無事に!と思います。

来月は孝夫さんの「すし屋」があるのでまた上京します。7月こそ遠征お休み月にしようと思っているのですが、文学座の「夏の夜の夢」があるので、ちょっとまた心が動いています。
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ドクターイエロー

2023-05-19 16:31:49 | Tokyo
東京駅でドクターイエローに遭遇しました。ちょっと、気分が上がりました。

明治座の代役は團子ちゃんと隼人クンだそうです。團子ちゃん、おそらく初めての大役、プレッシャーも相当なものかと思いますが、無事に千穐楽までお勤めになりますようにと祈っています。頑張れ!!!
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お江戸へGO!

2023-05-19 10:57:51 | Tokyo
お江戸へ向かっております。あいにくの雨です。↑一応、いつもの場所から富士山に向かって撮影しました。???飛びまくりかと思いますが。

新幹線は外国の人だらけ、座席の上の荷物棚は大きなスーツケースでいっぱいです。サミットの影響で駅のゴミ箱は全て閉鎖されていました。新幹線の中のゴミ箱は使えるようです。

今日はまず現美の「Dior 展」からです。苦節三ヶ月!?、ようやく行けます。以前、東京駅から現美まで都営バスがあったのですが、無くなってしまいました。半蔵門線に乗るために東京駅から大手町まで歩かないといけません。遠いんですよね。頑張ります。

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歌舞伎座の「かべす」

2023-05-16 23:38:52 | 食べたもの
 先月の歌舞伎座遠征時の「かべす」です。

 《甘いもの》
 
 
 虎ノ門岡埜榮泉の豆大福です。日本橋の高島屋で買いました。お江戸で有名な豆大福だそうですね。お餅が美味しかったです。眠気覚ましに冷やし抹茶もいただきました。

 
 歌舞伎座一階のお土産処にあったクリーム大福です。クリーム系が好きなので。ただ、買ってから時間が経ってしまって、クリームが若干ゆるくなっていたのが残念でした。

 
 
 めでたい焼きも無事にgetしました。並んだのが後ろのほうだったので熱々でした。先頭の方に並ぶと、微妙にぬるい時が合って、文字通りビミョーな気持ちになります。

 
 歌舞伎座地下の木挽町広場のあわ大福です。かなり柔らかいお餅でした。餡子があっさりとした甘さでした。

 
 スタバの餡バターサンドです。昼の部と夜の部の間のお茶です。休日の銀座は、とりあえず、席が確保できればどこでもいいかなって感じです。この餡バターサンド、小ぶりでそんなにお腹がいっぱいにならないので気に入ってます。

 《ごはん》
 
 新宿伊勢丹のHATAKE CAFEのオッサレーなヅケ丼です。案外?ちゃんとした丼でした。

 《しらたまや》
 毎度おなじみのしらたまやさんです。
 
 COEDOビールとくらかけ豆です。

 
 二日目のビール。志賀高原ビールです。

 
 トマトと春野菜のおひたし

 
 白エビ唐揚げ

 
 あおさの茶わん蒸し

 
 
 日本酒投入

 
 たけのこごはん
 お店でちゃんと米ぬかでゆがいた竹の子なので、しっかりと竹の子の味がして、ほんと、美味しかったです。買ってくる水煮とは全然違います(←当たり前)。

 
 宇和ゴールド
 毎度のことながら、美味しいお酒とごはんとおしゃべりを満喫できました。

 《お土産》
 
 一階の売店で買った木更津の落花生。落花生の煮豆って初めて見ました。まだ食べてないのですが、見た目は普通の煮豆っぽいです。
 
 
 上記以外のおやつ、右上から文明堂のカステラ、松崎煎餅の胡麻のお煎餅、虎ノ門岡埜榮泉の栗饅頭、トトロのクッキー(ノワ・ドゥ・ブール)です。
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十月の南座

2023-05-13 22:59:59 | 先々の予定
 今日、南座でチラシをもらいました。10月の南座は藤山直美さんの喜劇公演だそうです。歌舞伎からがんじろはんと扇雀さんがご出演です。お二人がこういうお芝居にご出演になるのは珍しいような気がします。

 お父様の寛美さんと藤十郎さんは「上方風流(かみがたぶり)」の同人でした。「上方風流」のことはコチラがわかりやすいかと。人間国宝とか文化勲章受章者とかをゾロゾロ輩出されているんです。すごい同人誌でしたね。

 直美さんのお芝居も久しぶりなので、10月が楽しみです。



 

 
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仁左さま@園遊会

2023-05-11 22:02:02 | その他いろいろ(歌舞伎)
【令和初】天皇皇后両陛下主催「園遊会」開催

 本日、天皇皇后両陛下主催の「園遊会」が開催され、仁左さまご夫妻が招待されました。↑こちらのYouTubeでのニュース映像、16分超もあって、孝夫さんのご様子も拝見できました。

 さすがの孝夫さんも何となく緊張されているような…。ちょっとマスクがズレているんですけど。気になりました(スミマセン)。そして、雅子さまのお声が心なしか弾んでいるように感じられるのですが…。雅子さまも孝夫さんのお舞台をご覧になったことがあるんですね。すべてのご婦人を虜にする孝夫さんです。

 それにしても東京は凄い雨だったんですね。大阪は今日は終日五月晴れの良いお天気だったので、びっくりしました。皆様のご体調やお召し物を心配してしまいます。お風邪などお召しになりませんように。
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玉さま@銀座の中心

2023-05-09 23:26:14 | 先々の予定
 銀座和光(SEIKO HOUSE GINZA)6階のセイコーハウス銀座ホールで「坂東玉三郎 衣裳展『四季・自然・生命 ~時の移ろいと自然美~』」が開催されます。

 セイコーグループ株式会社が日本文化の魅力を発信し、多くの人が体感できる取り組み「時と日本文化プロジェクト」を始められます。このプロジェクトは、日本の伝統文化、ものづくり、食文化、アート、芸能など、さまざまな分野で活躍中の方々の協力のもと、銀座四丁目にあるSEIKO HOUSE GINZAを舞台に、日本文化の魅力を体感できるイベントや展示会を不定期で開催する予定になっているそうです。

 その記念すべき第1回に、玉ちゃんの衣裳展「四季・自然・生命~時の移ろいと自然美~」が開催されます。

 ・会期:2023年6月8日(木)~6月18日(日)11時~19時(最終日は17時終了)
 ・会場:セイコーハウス銀座ホール(銀座和光の6階)
 ・入場料無料(事前申し込み不要)

 そして、なんとまぁ皆さん、会期中に、玉ちゃんのトークショーの予定もあるとか。詳細は後日発表だそうです。何だかすごい競争率になりそうですが。

 来月は孝夫さんの「すし屋」を見るために遠征の予定です。行く日がまだ決まってなかったのですが、この会期に行くことにしました。ラグジュアリーな和光の空間で、ラグジュアリーな玉ちゃんのお衣装を拝見できるなんて…。うふふしかありませんね。6月がキラキラしてきました。
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鳳凰祭四月大歌舞伎

2023-05-06 23:50:36 | 観たもの
 四月大歌舞伎でございます。月初の孝夫さんの休演には本当にびっくりしました。その時は病状の深刻の度合いはわかりませんでしたが、3日の休演で大丈夫だったのか?と何となく思っていました(千穐楽のタカタロさんのブログによればかなり深刻な状況だったようです)。一応、復活されたとは言え、毎日「今日は大丈夫?」って松竹のサイトをチェックしてました。上京する時もドキドキで「とにかく1回でいいから孝玉コンビで見せて。1回見られたらはーちゃんの代役でもいいから」と祈るような気持ちで新幹線に乗り込みました。幸い3回とも孝玉コンビを見ることができ、ホッとしました。

 「与話情浮名横櫛」は3回見ました。孝夫さんの与三郎、玉ちゃんのお富さんはそれぞれ見てるのですが、お二人いっしょのお舞台は初めてでした。それぞれ見た時ももちろんとてもステキな与三郎とお富さんでしたが、お二人が揃うとそのステキさが増しまし、10倍?100倍?になってました。孝夫さんの与三郎、お育ちのよい若旦那、ぴったりでした。まぎれもなく20代前半のうぶな青年でした。出会いの場面なんて、毎回ビビビビビッと光線が出てたような、あの視線の絡み具合がたまりませんね。玉ちゃんのお富さんもお江戸のすっきりと垢ぬけた風情で、玉ちゃん以外の田舎の人とは明らかに人種が違っていました。そこだけふわ~っと風が吹き抜けていきました。

 「赤間別荘」の場面は皆さんおっしゃっているように、キュンキュン・ドキドキ・ハラハラで、簀戸っていうんでしょうか、部屋の中の灯りがつくと透けて見えるあの演出、見てはいけないものを見ているような気になります。玉ちゃんが超積極的で、孝玉コンビっていつも孝夫さんがリードしているイメージがあるので、「逆転してるわ」って訳のわからんことを思いながら見ておりました。3階から見下ろすと簀戸の中はちゃんとお布団も敷いてありました。お二人が抱き合ったままお布団の上に倒れこむ瞬間、「キャッ、そんなこと公衆の面前でしていいんですか」って言いそうになりました。ただ、赤間親分に乗り込まれた時、玉ちゃんの逃げ足の速さはびっくりしました。与三郎のこと、もうちょっと構ってあげてよって思ってしまいました。一方で、イマドキの強い女性っぽいかも、っていうのも思いました。昔からずっとこの演出なんでしょうけど。

 そして「源氏店」です。玉ちゃんと松之助さんのやりとりの場面、「玉ちゃん、“素”で演ったはる?」って思ってしまいました。ちょっと低い声、ちょっとせっかちな感じの物言い、お化粧の手際の良さ、トークショーとかで拝見している玉ちゃんっぽかったです。「ふるあめりか」のお園さん味もありましたね。そうそう床の間の抱一のお軸、あれって玉ちゃんがお持ちの本物だったんでしょうか。必死でオペラグラスでのぞき込みましたが、ド素人のワタシにわかるわけはなく…。

 お富さんの家の外で与三郎が待ってる場面、石の置き方とか柳の木の葉っぱのたれ具合とか、きっと孝夫さんのご注文があったんだろうなと思いながら見ておりました。以前、「与話情話浮名横櫛」をチャリティ舞台稽古で拝見したことがあって、その時に孝夫さんが狂言方さんをお呼びになって、細かく指示をされているのを思い出したもので…。

 今回は大向うも増えて、この「源氏店」も盛り上がりました。あの台詞、孝夫さんの緩急のつけ具合が絶妙でございます。最後に「もう離さないよ」とひしと抱き合う場面、「これぞ孝玉コンビ!」まことによろしゅうございました。やっぱりhappyendのお芝居はいいですね。孝玉コンビを無事に拝見できたっていう喜びもあって、多幸感が半端なかったです。

 その後は「連獅子」です。演目が発表された時に、「松緑さん親子、ふーーーん」って感じだったのですが、初日前のインタビュー記事を読んで、さらに初日が開いてからのTwitterの評判を見たら、俄然見るのが楽しみになりました。期待を裏切ることなく素晴らしい「連獅子」でした。松緑さんが「自分がいつ死んでも歌舞伎役者としてやっていけるように」という意識を持ってビシバシと育てられた左近ちゃん、横にそれることなく真っ直ぐお育ちになりました。若手の中でも“踊りの名手”の一人なんでしょうね(←もちろんこっそり贔屓の鷹之資さんがその筆頭でございます)。他のお家の振り付けと少し違うようにお見受けしました。どこはどうという違いはわからないのですが。本当に気持ちの良い舞踊で、最後の毛振りも力任せではなくちゃんと舞踊の振りになっていました。振った数を競うような、そんな下品なことはなさいません。夜の部の3日目、「連獅子」も3階から拝見したかったのですが、次の日の仕事のことを考えると少しでも早く帰っておいたほうがいいかと…。とっても残念でした。

 昼の部の「新・陰陽師」は1回だけ見ました。こちらも2回見んとあかん案件かと思ったのですが、歌舞伎座ぢゃないところにも行きたいし、1回だけにしました。亀ちゃんワールド炸裂、やりたい放題でした。主役は安倍晴明の隼人クンのはずなんですが、序幕には登場しませんでした。若手俳優総出演って感じで、それぞれに見せ場を振ってあって、皆さん、ちゃんと応えたはりました。亀ちゃんの蘆屋道満は「鎌倉殿の13人」の文覚上人のようなお役で(筋書で原作の夢枕獏さんもそう書いていらっしゃいます)、突然登場しては場面を引っ掻き回していなくなる、最後は宙乗りまでして、面白かったです。こっそり贔屓の鷹之資さんもソロで踊る場面があり、カドカドがビシッと決まる気持ちの良い踊りでした。夢枕獏さんの「陰陽師」は文春文庫にあるようなので、一度読んでみようかと思っています。

 亀ちゃん、今月の明治座も凄いことになっているようで、歌舞伎版タカラヅカになってて、歌う場面まであるそうです。同じ歌うならベルばらの「愛あればこそ」を歌ってほしいと思ってしまった失礼な客はワタシです。

 毎月書いていますが、本当にお江戸の歌舞伎は充実しています。4月も「鳳凰祭」と銘打ってるだけのことはありました。もう少し近ければ何回かに分けて通うのですが。今月も楽しみです。

 
 「鳳凰祭」の懸垂幕

 
 
 新しい緞帳。東山魁夷さんの「朝明けの潮」です。

 
 特別ポスター
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