おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

米朝アンドロイド

2012-05-31 23:01:35 | その他いろいろ
 米朝師匠が今年、数え年で米寿を迎えることを記念した「桂米朝展」と「米朝一門祭り」が8月に大阪のサンケイホールブリーゼで開催され、その中で人間型ロボット「米朝アンドロイド」が誕生することになりました。

 ロボットは大阪大学の石黒浩教授に、顔や胴体は米映画「ハリーポッター」や「スパイダーマン」などの特殊造形メークに携わった神戸市に工房を持つ遠藤慎也さんに、今年2月から既に制作を依頼しているそうです。

 
 「鋭意製作中」の様子です。米朝師匠の高座での顔の表情や身体の動きを石黒教授のチームがコンピューターにプログラミングする一方で、遠藤さんのグループが、米朝さんの写真や映像をもとに胴体などを制作している。ロボットは約10分間の米朝さんの落語の音声に合わせて唇やほおが動き、まばたきもし、肩や腕なども約30個のパーツで精巧に動くそうです。

 石黒教授は、劇作家の平田オリザさんと共同でロボットと人との演劇公演も行っていらっしゃいます。お二人の対談を聞きに行ったことがあり、そのときにそのロボットと人との合同公演のビデオを拝見しました。すっごく上手なロボットでびっくりした覚えがあります。ま、ロボットが上手なわけでなく、平田オリザさんの指示がすごかったんだと思いますが。

 だから、今回もそれなりのレベルのロボットになるんだろうなぁと期待しています。とは言え、米朝師匠ご本人がファンにとってはかなり“ツライ”状況になっているので、ロボットが素晴らしい出来であったらあったで、ちょっとショックかもしれません。

 ところで、枝雀さんの持ちネタの中に「ロボットしずかちゃん」という落語があります。小佐田定雄さんが作られた新作落語で、英語落語にもなっているそうです。どうも、私は新作落語が苦手、特に枝雀さんの新作落語は哲学的というのか、私が鈍いからだと思いますが、瞬間的に笑えなくて、積極的に聞くことがなかったので、この「ロボットしずかちゃん」も聞いたことがないのですが…。

 単に“ロボットつながり”で思い出しただけなんですが、枝雀さんが生きてらしたら、この「米朝アンドロイド」、どう思われたんでしょうね。
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日本のデザイン -美意識がつくる未来

2012-05-30 23:43:42 | 読んだもの
 原研哉さんの「日本のデザイン-美意識がつくる未来」を読みました。原研哉さんはデザイナーさんです。長野五輪の開・閉会式プログラム、愛知万博公式ポスターをデザインされたそうで、2002年より無印良品のアドバイザリーボードメンバーも務めていらっしゃいます。

 内容紹介です。 
まさしく歴史的な転換点に立つ日本。大震災を経て、とりわけ経済・文化活動のあらゆる側面において根本的な変更をせまられる今、この国に必要な「資源」とは何か? マネーではなく、美を、幸福を、誇りを得るために、立ち戻るべきは「感受性」である──。つねに「ものづくり」の最先端をリードしてきた著者が、未来への構想を提示する。

 久しぶりの岩波新書です。何度も書いておりますが、岩波を読むと何だか少し賢くなった気分になります。あくまで“気分”ですが。

 序に「いま、上空から眺めて一番きれいな夜景は東京」とありました。本当に東京の夜景ってきれいですよね。大阪と比べても(本のなかでは海外と比べてあったけれど)、灯りの数とか光の点滅具合だとか全然違うなぁといつも思っていました。やっぱり世界一の夜景なんですね。著者の原さんは「掃除をする人も、工事をする人も、料理をする人も、灯りを管理する人もすべて丁寧に篤実に仕事をしている」からだと述べていらっしゃいます。それが日本の誇るべき価値観で、パリでもミラノでもロンドンでも手に入らない価値観だそうです。日本は天然資源に恵まれないので、工業製品を生み出すために高度な「技術」を磨いてきたといわれていますが、この「技術」こそが、日本人の持つ価値観、すなわち繊細、丁寧、緻密、簡潔にものづくりを遂行することであり、それは感覚資源が適切に作用した結果、獲得できた技の洗練だとおっしゃっています。日本人って謙虚なのか、Mっ気が強いのか、もひとつ自分たちがやってきたことを卑下するところがありますが、もっと自慢しましょう!吹聴しましょう!

 全体にそういう論調、「日本っていいよね。捨てたもんじゃないよね。世界から注目される文化をもってるよね」で覆われており、「あ、日本ってすごいやん」って思える事例が満載でした。

 その事例のひとつとして、2008年にパリとロンドンの科学博物館で開催された「JAPAN CAR 飽和した世界のためのデザイン」という展覧会が挙げられていました。原さんがキュレーションとグラフィックデザインを担当されたそうです。日本の乗用車メーカー7社とソニー、パナソニック、日立などが出展したそうで、決していわゆる“モーターショー”ではなく、あくまでデザインが主人公となる展覧会です。その説明の文章と写真を見ているだけで、何だかとてもワクワクする展覧会のようで、日本のクルマなのに、なぜパリとロンドンなんでしょう?と思いました。でも、日本国内は反対にやりにくいのかもしれませんね。いろいろしがらみがあって。

 最近の新書って奇を衒ったタイトルで読者をひっかけようとするのが多いように思いますが、シンプルなタイトルで、おそらくこれも著者の原さんの「デザイン」なんでしょうけれど、なかなか気持ちよく読むことができました。

 
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喜多林堂の「割板」

2012-05-29 23:25:29 | 食べたもの
 喜多林堂は大阪の阿倍野区阪南町にある飴菓子のお店です。先週から大阪伊勢丹のデパ地下に出店されており、そこで「割板」を買ってまいりました。「わりいた」と読みます。ピーナッツ、黒ごま、金ごまを飴で固めたお菓子です。飴と言っても、普通の飴ではなく、より上等な“有平糖”だそうです(と、お店のおっちゃんが力説していました)。

 一見、固そうに見えますが、柔らかく、サクサクパリパリしています。上等な有平糖だからか、くどくない上品な甘さで、それにピーナッツ、ごまの香ばしさが加わり、いくらでも食べられます。「やめられない、とまらない」後を引くお菓子です。

 この袋は催事用のピーナッツ、黒ごま、金ごまの三種類の詰め合わせで、17%お得だそうです(と、これもおっちゃんの力説)。

 なかなか懐かしい感じのする美味しいおやつです。普段は諸国銘菓のコーナーにあるみたいです(梅田阪急にはありました)。です。
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タボラ36

2012-05-28 23:10:34 | 食べたもの
 先週の金曜日は会社の行事で“スイスホテルお籠もり”の日でした。よって、ランチはホテル内の36階の「タボラ36」でイタリアンランチバイキングを頂戴いたしました。

 
 
 
 
 
 
 レストランの括りとしてはイタリアンレストランなので、オープンキッチンでピザ釜が見えるようにあって、そこで焼いたピザとか、パンコーナーにはフォカッチャとかグリッシーニとかが並んでいましたが、その横にスモークサーモンとかローストビーフとかもあって、こういう万人受けしないといけないレストランではイタリアンだけ!と限定するのは難しいのかもしれません。

 
 
 
 私がいただいたお料理です。前回も書きましたが、野菜料理が多いので“何となくヘルシー”と思わせてくれます。パスタはペペロンチーノ・トマトソース・クリームソースから選べるようになっています。わざわざ別注文制にしているわりには、特に可もなく不可もないパスタでした。

 
 デザートです。左側に写っているパンが美味しくて、デザートといっしょに取ってしまいました。クレームブリュレ(ってイタリアン?)とティラミス、レモンシュークリーム(もイタリアン?)、フルーツ、チョコレートフォンデュをいただきました。デザートコーナーが充実しており、もう1回食べたかったけれど、交替でランチだったので、あまりゆっくりするわけにもいかず、後ろ髪引かれる思いでランチ終了しました。

 これで3150円(税込み)に10%のサービス料が加算されます。平日でしたが、そこそこ人が入っていたように思います。追い立てられることはないので(ウエイティングスペースも見えないし)、ゆっくりはできると思いますが、自腹で訪問することはないように思います。
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THE BEE

2012-05-27 23:53:06 | 観たもの
 NODA MAPの「THE BEE」を大阪ビジネスパーク円形劇場で見てまいりました。野田秀樹が前回大阪へ来たのはおそらく10年以上前だったように思います。上本町の近鉄劇場と阿倍野の近鉄アート館がお気に入りだったようで、そちらでいつも大阪公演がありましたが、どちらも近鉄の方針転換から閉館してしまい、長らく来阪公演がありませんでした。東京ではコンスタントに公演があって、私はNODA MAPに登録しているので、定期的に公演の案内が来ますが、歌舞伎と違いチケットの発売が3ヶ月前、あるいはそれ以上前で、そんなに前から予定は立てられないので、ずっとパスしていました(上京が決まってからではチケットはないので)。今回久方ぶりに“野田秀樹”を見ることができました。

 「THE BEE」のサイトのIntroductionです。
 あの『THE BEE』が世界と日本を駆け巡る!2006年にロンドンで初演、続く2007年、東京で ロンドンバージョンと同時に新演出で日本バージョンを上演するやいなや、センセーションを巻き起こした『THE BEE』。高密度でスリリングな展開、現代を鋭く切り取った作品内容、そして言語と文化を横断する実験的な創造手法が高く評価され、その年の演劇賞を総なめにしました。演劇史に残る傑作ともいうべきこの作品は、2001年9月11日アメリカで発生した「同時多発テロ事件」に野田秀樹が触発され、誕生しました。筒井康隆の小説『毟りあい』を題材に、平凡なサラリーマンが妻子を人質にとられたことで、自らも犯人の妻と子を人質にとって応酬する心理戦が繰り広げられます。 日常と非日常の危うい境界線、平凡な人間が隠し持つ怒りと憎悪、恐怖にさえも適応してしまう人間の強靭さ……今、もっとも見逃せないテーマが散りばめられた『THE BEE』。

 と、何だか大上段から主張するようなお芝居のようでちょっと心配しましたが、何とか最後まで見ることができました。プログラムに野田さんが「小道具礼賛」という文章を寄せ、その中で「やれ、暴力の連鎖がどうだ、9.11がどうだとか言われてきたが、実のところ、私はそんなことのために芝居をやっているわけではない。もしもそれだけの演劇だったとしたら、この芝居はただの頭でっかちのつまらないもので終る。演劇の中で大事なものはテーマではない。小道具である。このことを世界中を回って改めて確信した」と書いていらっしゃるぐらいで、そんなに構えて見なくてもいいのかしら、と勝手に納得しておりました。お隣に座ってらした二人連れのお嬢さんは「わからへんわ。でも、絶対に何か別の意味があるはずだ。」と見終わった後、難しい顔をしていらっしゃって、横で見ていて「まあ、そう難しく考えんでもええんちゃうん」と私はちょっと思ってしまったんですが。

 「小道具礼賛」と書かれただけあって、確かに小道具が重要でした。狭い舞台(扇形の要の部分で芝居をしているような感じ。客席が要を囲んでいます)で、セットは何もなく、大きな紙が1枚びろーんとありました。それがドアになったりテレビになったり窓になったり、さらには布団になったり、封筒になったり、いろいろなものに変化します。野田さんらしい、すっきりとしたセットです。あと、冒頭でゴム紐も使っていました。あちこちから交差して、役者さん、よく間違えずに、動いたはるよなぁと思いました。紙はビリビリと破いていたので、公演のたびに新しい紙になるんでしょうね。貧乏性の私は「あ、もったいない」と思ってしまったけれど。

 出演は野田秀樹、宮沢りえ、池田成志、近藤良平でした。宮沢りえちゃんは太腿も露わなセクシーなお衣裳とさらにそれを強調するようなエロい動き、前のほうの席の人は目のやり場に困ったのではないでしょうか。でも、それにも増して、インパクトがあったのが野田秀樹です。50歳代後半というご年齢ですが、すっごい身体能力でした。以前から飛んだり跳ねたり軽やかに舞台を駆け回っていらっしゃいましたが、10年以上ぶりに見ても変わっていません。前後開脚をして、そのまままた立ち上がっていらっしゃいました。お芝居の内容よりも野田秀樹の動きに目が釘付け!って感じでした。

 野田秀樹って何だかわからないけれど、何だか好きなんです。っていうか「野田秀樹を見ているワタクシ」が好きなのかもしれませんが。OBP円形劇場ってちょっと近鉄アート館っぽかったので、また来られるかしら…。
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演劇界6月号

2012-05-25 23:42:58 | 読んだもの
 遅くなりましたが「演劇界6月号」です。なかなか記事にするタイミングがなくて今頃になりました。今月の表紙は時蔵さんで、「絵本合法衢」のうんざりお松です。実際に自分が見たお芝居が表紙になると、ちょっとウレシイかもと思います。

 巻頭大特集は前月に引き続き「歌舞伎の襲名」で、又五郎さんと歌昇さんの親子特別インタビューと襲名名舞台撰の写真が掲載されていました。付録も「戦後歌舞伎襲名年表 <下巻> 昭和51年~平成24年」と前月からの続きです。舞台写真は「現代の俳優たち」と副題がついており、何れもご存命の方たちのお写真です。吉右衛門さんなんて昭和41年なので、めちゃくちゃ若いです。もちろん孝夫さんもあります。私の好きな「廓文章」の藤屋伊右衛門の写真でした。白塗りのへなちょこ若旦那でございます。キャッ、ステキです

 襲名特集なので、私は、てっきり今月号で「二代目猿翁・四代目猿之助・九代目中車・五代目團子」のことも触れてあるのかと思っていたら、それは来月号だそうです。来月号の巻頭大特集が「澤瀉屋四人同時襲名」です。(インタビューは菊ちゃん!楽しみです)

 『襲名』だけで3ヵ月引っ張りますか…。ここ最近の「演劇界」って、ちょっと手を抜いているように思うのは私だけでしょうか。編集部さん「もうちょっと仕事してよ」と言いたくなりますねぇ~。
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玉三郎“美”の世界展 ~展示~(写真入り)

2012-05-24 23:21:33 | 見たもの
 「ふるあめりか」を拝見した日に改めて「玉三郎“美”の世界展」を見てまいりました。当初は「会場内での写真撮影・模写等の行為はお断りします」とあったように思いましたが、今は太っ腹で(←寺尾さんがこうおっしゃっていました)、撮影ガンガンOKになっています。ということで、会場内はこんな感じです。

 
 お衣裳や小道具を展示してある1階西側ロビーの様子です。劇場のロビーとは思えない佇まいです。

 
 左が「傾城」の傾城 右「吉田屋」の夕霧

 
 「阿古屋」

 
 「アマテラス」

 
 “楽屋拝見”
 玉ちゃんの「美意識」がいっぱい詰まっています。鏡台も抽斗も文机もそれはそれは見事な細工が施されてありました。右手の屏風にあしらった裂は、傷んで使えなくなったお衣裳を解いたものだそうです。解説には「泣く泣く解いた」とありました。

 
 「天守物語」の獅子頭

 
 玉ちゃんが6歳の時の日舞の発表会?の映像です。お父様が撮影されたものだそうです。確か、小児麻痺のリハビリを兼ねて日舞を習うようになったと聞いていますが、そのようなハンディキャップを全く感じさせない、しっかりとした踊りでした。お可愛らしい『女の子』です。

 
 玉ちゃんご出演の舞台のお写真やポスターが多数掲示されている中で、玉ちゃんが監督をなさった「外科室」のポスターです。吉永小百合さん主演で、ポスターにクレジットは載っていませんが、孝夫さんや勘三郎さんがこっそり映り込んでいる映画です。

 そんなに広くはない南座のロビーと廊下を使った展示なので、全部見たような気になりますが、やはり、そこは見る人の興味とか感性で「見ているところ」が違うので、桔梗さんのブログみよきちさんのブログを拝見すると「え、それって見てないよ~」と思うのもあり、6月は「阿古屋」と「トークショー」で2回行く予定にしているので、あれも見なきゃ、これも見なきゃと思っておりまする。
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坂東玉三郎・松田悟志アフタートーク

2012-05-23 23:38:38 | 観たもの
 5月19日の「ふるあめりかに袖はぬらさじ」の終演後に開催されたアフタートークです。ラッキーなことに、その日に観劇したので、そのまま“居残り”です。お芝居が終わると、一旦、全員外に出て再入場となりました。入場整理券は12時から配布されており、その順番に入場です。私はCグループだったので、前のほうに座れるかしらと心配しましたが、花道横の2列目の席に無事着席しました。

 桔梗さんのブログで京にんじんさんが詳しくレポートしてくださっているので、そちらをご覧いただいたらそれでいいような気もするんですが、一応、私も行ってきたので記事としてUPしておきます。京にんじんさんとは帰り際にお会いして「あ、京にんじんさん」「あ、おとらさん」と声を掛け合いました。知らない人が聞いたら???だったでしょうね。

 舞台には玉ちゃんと松田悟志さん、司会は日刊スポーツの寺尾博和さんでした。寺尾さんは玉ちゃんとは17年来のお付き合いだそうで、玉ちゃんは「てらお」と呼び捨てにされるくらい仲良しです。玉ちゃんって案外“体育会系”です。

 松田悟志さんはJUNONスーパーボーイコンテストへの出場をきっかけに芸能界入り、仮面ライダーもなさったことがあるそうです。大阪の方で(大学は京都)、しゃべりだすとバリバリ大阪弁で、寺尾さんも大阪の方?なのか、この二人、何ともいえない“間”が漫才みたいでした。「大阪の人が二人でしゃべっていると漫才みたい」と言われる理由がわかったような気がしました。

 まず、寺尾さんから、松田悟志さんとの共演について、玉ちゃんはお若い方を抜擢する機会が多いけれどなぜ?という質問がありました。お答えの細かいところまでは覚えていないのですが、確か「マンネリはイヤ。若い役ならこの人。老けならこの人…というような変わりばえのない構成のお芝居じゃぁつまらないでしょう」みたいなことをおっしゃったと思うんですが。確かに、毎月の演目や役者さんの顔ぶれを見ていたら、「またぁ…」というのが多いです。何だかなぁと思います。

 でも、ファンとしては、大いなるマンネリと言われようが、毎度お馴染みと言われようが、定番の仁左玉コンビを見たいわぁと思うのも正直な気持ちでして…。特に、古典歌舞伎は、演じていらっしゃる方たちのレベルが同じでないと、見ていて「ん?」と思ってしまうこともあるし、そこはちょっとご再考をお願いしたいものだと思いました。↑「桜姫」なんか演っていただけると嬉しいけれど、ここは百歩譲って「ぢいさんばあさん」でもいいです。ヨロシクでございます。

 玉ちゃんよりも松田悟志さんに多くお話しをさせようという意図があったのか、玉ちゃんはにこにこと兄(姉?)のように見守っていらっしゃいました。松田悟志さんのご趣味が釣りだそうで、そこはかなり熱く語っていらっしゃいました。

 途中で「鼓童」の芸術監督に就任された話題にも触れられ、あれはヨーヨー・マさんつながりでソニーミュージックからお話しがあったそうです。そのお話を聞いていたら、7月に南座である打男の公演を見ないと(聞かないと)いけない気分になり、家に帰って思わずチケットWeb松竹のサイトをポチッとしていました。和太鼓なんて初めてなんですが、大丈夫なんでしょうか。

 ひとつだけ気になったのは「こだわり」という言葉です。これは阿川佐和子さんの受け売りなんですが、「こだわり」は「拘る」からきている名詞で、「拘る」というのはネガティブな意味合いの動詞なので、むやみに使ってはいけないとお父様の阿川弘之氏からきつく言われていらっしゃるそうです(最近は「こだわりの逸品」というように肯定的に使われる場面もありますが)。寺尾さんは玉ちゃんへの誉め言葉としてお使いになっいるようですが、新聞記者という言葉を商売道具になさっている方なので、もう少し考えてほしかったなぁとちょっと思ってしまいました。まあ、言葉だって“生き物”なんですから、時代とともに意味合いは変わってくるものなので、世間的にOKならOKなのかもしれませんが。すみません、しょーもないことです。

 いずれにしても、とてもイキの合ったお三人で、和やかな楽しい雰囲気のアフタートークで、あっという間の1時間でした。来月もあるそうなので、その日の公演チケットは持っていませんが、入場券だけで入れそうなので、アフタートークだけ駆けつけようかと算段中です。
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石灰沈着性腱板炎 (顛末)

2012-05-22 22:59:56 | その他いろいろ
 昨日の記事でお騒がせした石灰沈着性腱板炎ですが、整形外科のお医者さんが言うほど“即効性”はなかったけれど、何とか注射が効いたようで、おかげさまでほぼ平常の生活に戻りました。ご心配いただき有難うございました。

 この石灰沈着性腱板炎ですが、日本整形外科学会のホームページには「40~50歳代の女性に多くみられます。肩腱板内に沈着したリン酸カルシウム結晶によって急性の炎症が生じる事によって起こる肩の疼痛・運動制限です。」とありました。40歳~50歳ということは、要するに更年期障害の一種なんでしょうか。腱鞘炎になったときに、やはり、インターネットで調べたら「更年期の女性に多く生じる」とありました。年齢的にはドンピシャリのところにいるので、仕方ないのなかぁと思っています。

 日曜の夜あたりから「痛いなぁ…」と思っていましたが、月曜の朝「起きられないんちゃうん」って思うくらい痛くて、それでも会社に行かないといけないので起きましたが、とにかく何をするのも時間がかかるので、世紀の天体ショー「金環食」を見る余裕もなく、出勤しました。会社に行く前に整骨院によりましたが、どうも整骨院では治りそうになさそうだったので、会社の帰りに整形外科に行きました。レントゲンを撮るとまさしく「石灰沈着性腱板炎」で(整骨院の先生の見立ても「石灰沈着性腱板炎」でしたが)、水溶性副腎皮質ホルモンと局所麻酔剤の滑液包内注射をすればいいと言われ、すぐに注射をしてもらいました。局所麻酔剤は外科手術の際に使われるもので、即効性があるということで、先生も注射をしながら「もう痛くないでしょう」と何度も聞いてくださるんですが、痛いことに変わりはなく、先生は「おかしいなぁ。でも、まあ、そのうち副腎皮質ホルモンのほうが効いてくると思う」とおっしゃっていました。外科の先生っておおらかですよね。

 「痛い、痛い」のまま帰宅し、枚方の京阪百貨店では私の帰宅時間にはいつも売り切れているジョフランのシュークリームが残っていましたが、そのシュークリームを食べるためにコーヒーを淹れられないと思い、このワタクシがシュークリームをあきらめました。(←どれくらい痛いかわかっていただけるかと…)今日も、同じ時間に枚方市駅を通ったので、見に行きましたが、残念ながら売り切れていました。

 夕食を食べて、鎮痛剤も飲んで、お風呂に入って、ようやくその頃になって痛みがましになってきました。ドライヤーで髪も乾かせたし、ブラシも使うことができました。

 今週末は会社の行事があり、何もできないのは困ると思っていたので、何とか普通のことはできるようになってホッとしました。人生、次から次へといろいろ起こるものですね。
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石灰沈着性腱板炎

2012-05-21 21:57:17 | その他いろいろ
 石灰沈着性腱板炎になりました。整形外科で注射をしてもらって、“劇的”に痛みがなくなるはずだったんですが、いまだ痛いです。強烈に痛いです。

 ということでブログはお休みです。玉ちゃんのトークショーのことを書きたかったんですが。コメントのお返事もお待ちくださいませ。長文になりそうなので、痛みが治まったら書きます。

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