おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

歌舞伎座の「かべす」

2023-11-30 01:04:32 | 食べたもの
 今回の上京の「かべす」です。

 演劇博物館の後のお茶です。
 
 
 
 
 雑司ヶ谷の「リールズ」という喫茶店です。自家焙煎コーヒーと自家製ケーキのお店です。コーヒーは一人分ずつサイフォンで淹れてくれました。ポットサービスならぬサイフォンサービスで2杯ぐらいありました。ケーキも美味しくてたまたま入った割には“当たり!”でした。

 歌舞伎座の後は、毎度お馴染み「しらたまや」さんです。
 
 常陸野ネストビール
 
 栃尾揚げネギ味噌のせ焼き
 
 かぼちゃスープ
 
 日本酒
 
 レンコンはさみ焼
 
 たら白子自家製ポン酢
 
 蕪の千枚漬け
 
 栗ごはん
 
 チャイプリン
 
 
 昼の部の幕間、めでたい焼きと煮卵おむすびです。めでたい焼き、久しぶりでした。

 
 昼の部の終演後、日本橋高島屋へ行ったので、山本山のカフェでティラミスをいただきました。これはたぶん自家製ではなく、喫茶店向けの業務用のケーキかと。あの界隈では珍しくそんなに混んでないので、そういう理由です。

 
 浜松の巖邑堂の「亥の子餅」
 髙島屋で楽しみにしている和菓子屋さんです。
 お土産はこれ以外にウエストのクッキーと豆源のおかきもありました。一応、念のため。

 《オマケ》
 
 
 髙島屋のイルミネーション。真ん中にバラの形の白い電球があるのがわかりますか。さすがでございます。
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早稲田大学演劇博物館「河竹黙阿弥ー江戸から東京へー」

2023-11-29 00:23:13 | 見たもの
 早稲田大学演劇博物館に行ってきました。前々から一度行きたいと思いつつ、早稲田という地がワタシのテリトリーではなかったので、行きそびれておりましたが、今回ちょっと頑張ってみました。

 展覧会の概要です。
観客に親切、役者に親切、興行主に親切―この三つの親切(三親切)をモットーとし、幕末から明治の歌舞伎界で活躍したのが歌舞伎作者の河竹黙阿弥(1816-1893)です。黙阿弥はそのモットーの通り、役者を生かし、観客に喜ばれ、そして集客に結び付く作品を書き続けました。
しかも、黙阿弥が活躍したのは江戸から東京へと社会が大きく変わっていく時代です。伝統を継承しつつも、変容する世の中を捉え、その筆で表現し続けた黙阿弥を、坪内逍遙は「江戸演劇の大問屋」「当今のシェイクスピヤ」と評しました。
没後130年を迎える今年、演劇博物館としては30年ぶりとなる大々的な黙阿弥展を、国立劇場との共催で行います。河竹黙阿弥の幅広い作品世界について、貴重な資料をもとにご紹介したいと思います。

 黙阿弥のお芝居の錦絵とか台本とか番付とかが展示してありました。ただ、台本も番付も、筆文字なので読めないんです。活字なら「何書いてあるんかなぁ」と読むところなんですが、読めないのでほぼスルー、錦絵だけ見ておりました。「猫に小判、豚に真珠」な鑑賞となってしまいました。あ、最後に「作品世界の広がり」ということで、美空ひばりのポスターや「もとの黙阿弥」のプログラムが展示してあって、そこは「ほーっ」と思いながら見ておりました。国立劇場の協力で古い歌舞伎の映像も上映されていましたが、時間の都合でそんなにゆっくりと見ているわけにもいかず残念でした。図録の代わりって言ってはナンですが、黙阿弥歿後100年の際に作成された「黙阿弥江戸芝居地図」なるものを買ってきました。黙阿弥の芝居の舞台を今の地図(1993年当時の地図ですが)に「ココ」って示してある地図です。ワタシ、地図見るのが好きなので、面白く見ております。

 ミーハーに撮ってきた早稲田の写真です。
 
 ニュースとかでよく見る建物
 
 大隈重信の銅像
 
 学内地図
 
 演劇博物館の前にあった坪内逍遥像
 
 演劇博物館のお隣の建物。「村上春樹展」をやってました。

 《オマケ》
 
 
 都電に乗りました。

 
 
 
 雑司ヶ谷でメトロに乗り換えましたが、せっかくなので雑司ヶ谷鬼子母神にもお参りしてきました。雑司ヶ谷って以前玉ちゃんの写真展があって行きました。「もう二度と来ることはないだろう」と思っていましたが、2度目がありました。我ながらちょっとビックリです。
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吉例顔見世大歌舞伎

2023-11-28 23:19:27 | 観たもの
 11月の歌舞伎座でございます。今回は一泊二日、昼夜それぞれ1回ずつの観劇でした。「夜の部」→「昼の部」の順番で見たので、「夜の部」からです。

 夜の部は孝夫さんの「松浦の太鼓」、「鎌倉三代記・絹川村閑居の場」と舞踊三題でした。

 「松浦の太鼓」は昨年の南座顔見世でも見てるし、その前の秀山祭で白鸚さんでも見てるし、正直なところ「え、またですか…」って感じで、遠征もどうしようか一瞬迷ったのですが、“推しは推せる時に推せ”で頑張って上京してきました。とにかく「孝夫さんかいらしい~」につきますかね。愛嬌のある、それでいて知性も感じられる良いお殿様でございます。もちろん男前だし、perfectな松浦候でした。白塗りほわほわの孝夫さん、頭のてっぺんから出る高音の台詞、くるくる変わる表情、孝夫さんの良いところが全て出たお役でした。「ばか、ばか、ばかぁ」も何度もおっしゃって、「うふっ」となりました。周りも大変結構でした。歌六さんはすっかり持ち役になっているし、マシュマロ米吉クンもすっかりお姉さんになったし、松緑さんの直情径行な源吾も適任でした。ゴマ近も豪華な配役で、今回はケチって三階A でしたが、オペラグラスであっちもこっちも見ないといけなくて忙しかったです。「またか」と思いつつ、最後はhappyendで、温かい気持ちになれるのそこがよくかかる理由なのかもしれません。とは言いつつ、松浦候を演るにはそれなりのキャリア、風格がないとダメだと思うので、次の世代でまたかかるようになるには間が空くかもしれません。幸四郎さんが手がけていらっしゃるようですが、ワタシそれを見て「吉右衛門さんで見たかった」という感想を残しておりました。難しいお役ですね。

 「鎌倉三代記」は梅枝さんの時姫で、葵さんの竹本だったので、「ちゃんと見られるかも…」とちょっと期待して臨みましたが、見事撃沈、ほぼ意識を失っておりました。フッと目覚めると、そのたびに時蔵さんと梅枝さんが目の前にいらっしゃって、きっと物語は進んでいるはずなんですが、それもわからず…。歌女之丞さんと梅花さんもご出演ということで、お二人のツーショットってなかなかないので、楽しみにしていましたが、それも欠片すら見てなくて…。情けないことでございます。三姫の義太夫狂言はワタシの鬼門です。死ぬまでにはちゃんと見てみたいものです。

 最後の舞踊はフワフワと見ているうちに終わったって感じです。「春調娘七種」では左近ちゃんの静御前がきれい!とか、「三社祭」のみっくん、さすが!とか、「教草吉原雀」はタカタロさんがやっぱり上手い!とか、時姫よりはちゃんと見ていたと思うのですが…。

 続いて昼の部のインド歌舞伎でございます。筋書を買って見る前に一応読みましたが、登場人物が多く、二役の役者さんもいて、誰が誰かわからないまま見ておりました。芝のぶさんが本当に大活躍でした。ほぼ主役ですものね。千次郎さんと千壽さんもエエお役がついていて、上方歌舞伎贔屓としては、「上方の人、上手いでしょ?」って隣近所に触れて回りたかったです。好蝶さんという名題下さんが隼人クンの相手役に大抜擢で、品の良いお綺麗な方で、これからが楽しみです。菊ちゃん、FFX歌舞伎の時も、名題さんや名題下さんをどんどん使ってらして、何か嬉しくなります。坊ちゃん方もいいんですけどね、やっぱり腕の良い役者さんで見ると物語がもっと面白くなりますからね。

 こっそり贔屓の鷹之資さんとわれらが吉太朗クンが双子の兄弟のお役で、わちゃわちゃと楽しそうでした。「刀剣乱舞」の時も確か兄弟のお役で、プライベートでも仲良しだそうです。二人とも踊りがお上手なので、二人が主役の舞踊も見てみたいです。

 舞台面がとにかくゴージャスで、大道具も小道具もお衣装も全てキラキラしてました。光と色の洪水でした。今回再演ということで、何年かしたらまた次があるかもしれません。菊ちゃんの新作歌舞伎って、再演率が高いような気がします。思い付きだけではなく、綿密に計算してきちんと歌舞伎に落とし込んでいらっしゃるので、再演に耐えうるんでしょうね。亀ちゃんもそうですが、古典歌舞伎が出来るから、なんでしょうね。次はお正月の「石切」です。それも楽しみです。
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二月の松竹座

2023-11-27 23:27:37 | 先々の予定
 来年2月の松竹座は「立春歌舞伎特別公演」だそうです。少し前から公演があるという情報が出ていましたが、今日、演目と配役が発表されました。

 愛之助さんが昼の部で「源平布引滝」の「義賢最期」「竹生島遊覧」「実盛物語」でそれぞれ主役の義賢と実盛をお勤めになります。当然叔父様の孝夫さんのご指導なんでしょうね。孝夫さんの当たり役ですものね。「竹生島遊覧」はおそらく初めて見る演目だと思います。楽しみです。

 夜の部は扇雀さんと虎ちゃん親子の「連獅子」です。この組み合わせの連獅子は初めてです。がんじろはんと壱クンは何度か見てるんですけど。その後に、壱クンと尾上右近さんで「曽根崎心中」です。成駒家以外の役者さんの徳兵衛を見るのは初めてです。「曽根崎心中」って成駒家さんの専売特許みたいになっているから。お江戸の方の徳兵衛ってどんな感じになるんでしょうか。上方言葉、ガンバレ!、それしかありません。

 ガッツリ古典が並び、とても良い歌舞伎公演だと思うのですが、ただ、これ大阪府と大阪市が絡んでいるんですよね。ドス黒い思惑がいろいろありそうで、「何だかなぁ」とちょっと思ってしまいます。まぁ、でも、大阪で一回でも多く歌舞伎がかかるのはとても貴重なみこと、有難いことなので、頑張って見に行きます。
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「人間国宝 坂東玉三郎 お話と素踊り」@枚方市

2023-11-26 22:36:05 | 観たもの
 枚方市総合文化芸術センター大ホールで開催されました玉ちゃんの「お話と素踊り」に行ってまいりました。わが地元でございます。最寄り駅は京阪電車の枚方市駅です。こちら、ほぼ毎日通っていますが、通勤とかお出かけの通過駅で、この駅を目指して出かける時はスーパーでの買い物ぐらいです。今日は玉ちゃんの公演なので、まさかスーパーへ行くような恰好では行けず、ちゃんとワンピースを着て、ネックレスをじゃらじゃらつけて、パンプスを履きました。何だか不思議な感覚でした。

 こちらのホールはコロナ禍真っ只中の2021年9月にオープンしました。大変な状況の中それなりにいろいろと公演がありましたが、いまいち食指が動かず、今日の玉ちゃんの公演がワタシのデビューとなりました。

 幕が上がると舞台中央に玉ちゃんがいらっしゃいました。本日のいで立ちは薄いグレーのスーツ、シャツは白、ネクタイは濃いチャコールグレーのシャドウチェック柄でした。足元は見えませんでした。舞台には小さなテーブルが置かれ、金色の糸で刺繍が施された青色のテーブルクロスがかかり(ちょっと和柄?龍村の帯の柄っぽかった)、真ん中にピンク系のお花の盛花が飾られていました。

 この「お話と素踊り」は今回で19回目だそうです。コロナ禍に墨田区のホールで始められました。素踊りは六世藤間勘十郎さんがなさっていたそうで、生涯素踊りで通されたそうです。勘十郎さんは六代目菊五郎さんの影響を受けて歌舞伎舞踊の振り付けを担当されるようになりました。玉ちゃんはこの勘十郎さんと養母の藤間勘紫恵さんから日本舞踊を習われました。勘十郎さんは紋付と袴だけで「おろち」とか「海士」とか「卒塔婆小町」とか踊られたいたそうで、それはそれは素晴らしいと玉ちゃんはずっと思われていたそうです。ただ、自分が2年前に始めた時は、お化粧せず、衣装も着けずに踊るってちょっと恥ずかしかったとはにかんだ感じでおっしゃって、“かわゆし”でした。

 地唄舞「雪」は上方の芸妓ソセキさんが作詩し、それに曲がつけられました。これを一躍有名にしたのは武原はんさんで、はんさんご自身は南地大和屋の芸妓さんで、50歳を超えてから日本舞踊家に転身、お座敷舞だった上方舞を舞台の舞にされました。歌舞伎座で年に一度「武原はんの会」が開催されていたそうですが、全てSold outで、玉ちゃんも伝手を頼りに切符を取ってもらってご覧になりました。

 はんさんは麻布に「はん居」という能舞台がある料亭を開店し、そこで玉ちゃんはちゃんとお化粧と衣装をつけて踊られたことがあるそうです。舞台の出の前、はんさんがそっと背中に手を添えて送ってくださったそうで、とても有難かったとおっしゃって、今は自分が手を添える立場になったと。

 枚方には初めて来られたそうです。本当にこれと言って何もないところですが、案外歌舞伎の舞台で登場するんです。「双蝶々曲輪日記」の通しを見た時に枚方の地名がいっぱい出てきた記憶があるのですが。それには触れてほしかったなぁとちょっと思いました。

 大阪には10歳の時に守田勘弥さんについて新歌舞伎座で一ヶ月お芝居に出られたのが最初だったそうです。玉ちゃんご自身は大塚の料亭でお生まれになって、江戸弁、べらんめえ調(玉ちゃんもそういうしゃべり方できるそうです)の世界から大阪弁の世界にやってきて、カルチャーショックが大きすぎて体調を崩され、気晴らしに大阪城に行ったら、中身は鉄筋コンクリート造りでがっかりした思い出があるそうです。成人して、ようやく慣れてきたと。ただ、24歳の時に勘弥さんが亡くなられ、歌舞伎公演で大阪に来ることもなくなったけれど、1990年以降、キョードー大阪から「フェスティバルホールで舞踊会をされませんか?」とお誘いを受けて、大阪に通われるようになりました。

 松竹座の建て替えのことにも触れられ、ここからしばらくは松竹座のお正月公演の宣伝タイムとなりました。お年玉公演、小朝さんとの公演、コンサートと盛りだくさんなので。お年玉公演はまだ発売になっていませんが、小朝さんのはよく売れているそうです。コンサートはちょっとまだ空席があるようで「ぜひ!」とおっしゃっていました。

 ここでトークはいったん終了し、映像を3本見せてくださいました。一つ目は「道成寺のお化粧、鬘、着付け~それを取るところ~鷺娘の鬘、着付け」を3分間で見せる超早回しで。玉朗さんも写っていました。二つ目はダイビングのビデオ、2007年のロタ島でのスキューバダイビングの映像です。50歳を過ぎてから、「関節を緩めるための運動」として、ダイビングをお始めになったそうです。最後はお歌の映像、「セントインザ?(ちゃんと聞き取れず)」「人生は歌だけ」「冷たい部屋の世界地図」の三曲が流れました。歌ってるところだけでなく、パリの景色やダイビングの映像も入り、本格的なミュージックビデオでした。

 お話の最後に再び枚方のことを触れられ、ホールの近くに淀川が流れているので「多摩川みたい」っておっしゃっていましたが、ちょっと無理くり感ありました。リップサービスで何か言わなければと思われたんでしょうけど、ほんと、何の変哲もない地方都市なので、難しいでしょうね。おそらく昨日の八尾もお大変だったのではないかと思います。

 続いて質問コーナーです。毎日放送の山川さんが登場されました。関西地区の「お話と素踊りの会」の専属司会者のようです。

 Q:大阪の好きなところは?
 A:人間が熱い。人と人との間が近い。そうそう、大阪ではお好み焼きもたこ焼きもはり重もいらっしゃるそうです。

 Q:一日の中で一番充実している、アイディアが浮かぶ時間はいつですか?
 A:お風呂に入ってシャワーを浴びている時かなぁ。そういう時によくいろいろなことが閃くそうです。海に潜っている時、水が身体を滑る時に、自分は動物だなぁと思うっておっしゃっていました。そういえば、ワタシもお風呂に入っている時に「あ、あれ」って思い出すことが多いです。

 Q:「大劇場にはもう出ない」っておっしゃいましたが?
 A:引退宣言をしたわけではありません(←ここはキッパリ)。なぜか誤解されて、こういうお仕事(トークとか歌とか?)が増えて、玉ちゃんご自身はちょっと「ラッキー」って思われている節あり。年齢的、体力的に「道成寺」や「桜姫」はもう無理です、と。ここで、山川さんが「先月は名古屋で『四谷怪談』をされてではないですか」と振ると、「できるものは演る、大きな役は出来ない、演れない」とちょっと強い口調で山川さんにおっしゃると、山川さんがちょっと委縮してしまい、玉ちゃんが「もう、冗談よう~」っていたずらっぽくおっしゃる場面あり。

 Q:芸能人って良い香りがしますが、どういう香りをおつけになってますか?
 A:香水は歌舞伎にはそぐわないのでつけない。お若い時は着けてらしたこともあったようです。初代水谷八重子さんは、ジャン・パトゥのジョイを愛用されていたそうですが、舞台に出る時は、鏡台の前のガラスに一滴垂らして、それをガーゼでふき取り、指先にちょこっとつけられていたそうです。指を目の前まで持ってこられたら香りがかすかに感じられる、そういうつけ方をされていたそうです。

 Q:美容についてどんな心掛けをされていますか?
   ↑こういう質問はNGと思っていたら、質問者が37歳男性で、最近美容?身だしなみ?に目覚めてお聞きになったようで、それで取り上げられたのかなぁと勝手に思ってました。
 A:何もしてません。「お化粧をして、コールドクリームでふき取って、石鹸で洗って、乳液をつける」という毎日の繰り返しがパックをしているようでいいかもと言われたことがあるそうです。目の下の涙袋の脂肪は以前取ったことがあるそうです。←これって美容整形の類ですよね?そんなこと言っていいんですか?ってちょっと思ってしまいました。
 あと、食事、睡眠、規則正しい生活は大切です、と。体重は60キロ~61キロをずっと維持されているそうです。1キロ2キロなら、すぐに調整できるけど、3キロは無理。パリのクレージーホースではサイズが変わると契約破棄されるそうで、自分たちは体重、体型を維持することも仕事ですから。←耳が痛い…。

 Q:NHK大河「麒麟が来る」にご出演になって、男性のお役で苦労されたところは?
 A:舞台の人間はオーバーアクティングになるので、出来るだけ「何もしない」ことを心がけたけれど、やっぱり過剰に演技していた。撮り直したかったとおっしゃっていました。
 映画「ナスターシャ」で永島敏行さんと共演した時に、撮影中は何を言ってるかわからないくらいだったのに、出来上がった映像を見ると素晴らしくて、「映像の人には叶わない」と思われたことがあるそうです。

 Q:人生で一番うれしかったこと、苦しかったことは?
 A:人生、バラ色の時もあるし、鉛色の時もある。一番っていうのは言えない。ただ、自分は70年代後半から80年代にかけて、素晴らしい演劇を見られたのは幸せだと思う。

 Q:お能をなさってる方から、どうしたら玉さまのようにしなやかに動けますか?
 A:肺が固くなって、肋骨が固くなって、息をジッと止めているのではないですか。呼吸が大事。肺でいっぱい息を吸って肺を十分に広げる。酸素が十分に行き渡ると細胞が活性化する。深呼吸は美容にも良い。歌を歌う基本もそこで、それを習った。

 Q:商業ライターですが、自分でも表現したいと思うようになった。自分を表現するためにどういうことをされていますか?
 A:日本は、脚本家、演出家を蔑ろにしてきた国。経済的にやっていけない。それではダメ。ぜひ、脚本を書いて、賞に応募してください。

 Q:仁左衛門さんとの裏話、エピソードは?
 A:玉ちゃんが16歳、孝夫さんが22歳の時からコンビを組んできて、裏話みたいなのはない。若い頃はよくケンカしたけど、仲直りも早かった。それでずっと来たから打ち合わせなしですぐにお芝居に入れる。国立劇場で玉ちゃんが28歳、孝夫さんが34歳の時に「盟三五大切」をやった時は、一から作ったので、いろいろあーでもないこーでもないとあったようですが、この後の「桜姫」は全くそういのがなく、スッとできたそうです。
 ここで山川さん、「御園座の『神田祭』もですか?」ってお聞きになって、玉ちゃんは何もしてないとお答えになってました。「あの、何とも言えない雰囲気なのに…?」とボソッとおっしゃると、御園座の千穐楽は「ほんなら」と握手しただけ、「次はいつかなぁ?」と二人で言い合って別れられたそうです。←次、いつなんでしょうか?玉ちゃんは来年は歌舞伎座は秋ごろっておっしゃっていたので、その時までないのでしょうか。ここ、非常に重要なのでハッキリさせていいただきたい!です。

 Q:いつも穏やですが大笑いされることはありますか?
 A:いつも冗談ばかり言ってるおかしな人間ですよ。お家ではモノマネをされているそうです。ただし、杉村先生とか水谷先生とかだそうです。お手伝いさんに「アレ、やって」とリクエストされることもあるとか。お手伝いさん、ウラヤマシすぎです。

 質問コーナーは以上でした。玉ちゃん最後に「直接お目にかかるこういうイベントは続けていきたい」とおっしゃっていました。「お話と素踊りの会」、結構先まで予定が出ていますものね。

 休憩ではないのですが、舞台転換に10分ほど待ちました。その間に、八千代座の写真集のPRがありました。

 素踊りは「雪」です。今回は演奏はテープでした。富山清翁さんだそうです。最初のお話の時に「雪」の歌詞には「いっそ、せき上げて」というところがあって、こっそり自分の名前の「ソセキ」が入ってるとお聞きしたので、とりあえず「そこは聞かねば」と必死で聞いていたら、何とか聞こえて、ホッとしたら途端に意識を失っておりました

 カーテンコールは1回、舞台中央に正座して中央、左右、上方と何度も頭を下げられていました。

 
 
 ホールの外観です。雲一つない青空、玉ちゃん日和でした。

 
 ホール内ロビー
 
 
 大ホール
 3階まであります。今回は「わたくし、コンサートもやります」とはおっしゃいませんでした。昨年の東大阪の時はおっしゃっていたので。
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二月の歌舞伎座+演舞場

2023-11-23 23:47:58 | 先々の予定
 来年2月の歌舞伎座と新橋演舞場の公演情報が発表されています。一昨日に発表され、Twitter界隈を賑わせておりました。それを今日記事にするって「どうよっ」なんですが、拙ブログはワタシの“老後の楽しみ”なので、一応upしておきます。

 
 歌舞伎座は「猿若祭二月大歌舞伎」です。勘三郎さんの十三回忌追善です。もう13年も経つんですね。「勘三郎さんや三津五郎さんがお元気なら…」とつい思ってしまいます。

 勘九郎さんと七之助さんで「籠釣瓶」が出ます。“満を持して”って感じですね。孝夫さんが栄之丞でお付き合いされます。あの、するすると美しいお着替えの場面を拝見できるんですね。孝夫さんは昼夜通してこの一役です。勘九郎さんは長三郎クンと「連獅子」を踊られます。何年か前に勘太郎クンと踊っていらっしゃるので、今回は弟クンとですね。そのうち三人連獅子とかありそうです。

 
 演舞場は「スーパー歌舞伎ヤマトタケル」です。3月もあります。主人公のヤマトタケルは2月は隼人クンと團子ちゃんの交互出演、3月は團子ちゃんです(隼人クンは南座なので)。「ヤマトタケル」は澤瀉屋さんの襲名披露公演で見ています。ワカタケルだった團子ちゃんがヤマトタケルを演るようになるって、ちょっと感慨深いものがあります。

 2月は遠征を予定しています。歌舞伎座と演舞場とどちらも拝見したいと思います。2月は前半に松竹座でも歌舞伎の短期公演があるので楽しみです。
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帰ります。

2023-11-19 18:37:53 | Tokyo
帰りの新幹線です。帰りも指定席席は全て埋まっているそうです。お弁当は日本橋弁松のお弁当です。日本橋高島屋で買いました。買った後、振り返るととても美味しそうなお魚のお弁当屋さんがあって、ちょっと失敗したかなと思ってしまいました。弁松さんももちろん美味しいんですけどね。

一泊二日はやはり慌ただしいですね。ずっと時計を見ながらバタバタしてました。歌舞伎座は「顔見世」の名に恥じることなく充実したラインナップでした。孝夫さんもひたすらかいらしく、マスクの下でニラニタしておりました。昼の部は前回の初演を見てないので、どうかしら?と心配していましたが、全然OKでした。芝のぶさんがご活躍と聞いておりましたが、最初から最後まで出ずっぱり、すごいですね。千壽さんと千次郎さんも良いお役で、「松島屋!」「松美屋!」の大向こうはちょっとウルっとしました。イケメン隼人クンのお嫁さんの好蝶さんはまだ名題下だそうですね。菊ちゃんがお家に関係なく、お弟子さんたちを抜擢してくださるんですよね。何かいいなぁと思います。

後一週間、皆様ご無事にと願います。


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お江戸へGO!

2023-11-18 11:15:58 | Tokyo
お江戸へ向かっております。ワタシが乗った新幹線の普通車指定席は満席だそうです。京都駅もすごい人でした。完全に人出は戻りましたね。ということで、残念ながら、E席は取れず、A席なので、富士山の写真もなく…。コロナのあのガラガラ、スキスキの頃が懐かしゅうございます。

今日は早稲田大学の演劇博物館に行こうかと思っています。黙阿弥展をやってるそうです。経路を調べると、東京駅から大手町駅の乗り換えだそうで、ちょっとユーウツになってます。歩けど歩けど辿り着かない…、ほんと遠いですもの…。



 
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木ノ下歌舞伎「勧進帳」

2023-11-12 22:42:33 | 観たもの
 木ノ下歌舞伎「勧進帳」を京都の春秋座で見ました。木ノ下歌舞伎は昨年「桜姫」を見ています。「桜姫」は元々のお話が複雑、ごちゃごちゃしていたせいもあるのか、歌舞伎の「桜姫」を何度も見ているワタシでも「???」が飛びまくりましたが、「勧進帳」はまあまあ忠実に歌舞伎の「勧進帳」をなぞっていました。

 今回、チケットを取ったら「整理番号付自由席」となっていて、ワタシは45番でした。春秋座って確か700名くらい入ったと思うので、わりと最初の方で入れるのかしらと思い、どのあたりに座ろうかとシミュレーションしてたのですが、全然違う客席でした。通常の椅子席は全て取っ払ってあって、真ん中に舞台があり、それを挟んで階段状に椅子が並べてありました。周りは全て黒い布で覆われ、黒色の大きな箱の中で芝居を見るようになってました。客席はおそらく200席ぐらいかと…。玉ちゃんの「ナスターシャ」、文学座アトリエのお芝居を思い出しました。どちらもそんな感じだったので。

 春秋座の「勧進帳」、チケットは前売りが完売してて、追加公演も出たんです。ワタシは700席をイメージしてたので、「木ノ下さんってそんな人気なん?」とビックリしたのですが、ではなく、座席が200席しかなかったからなんですね。劇場で席についてようやく納得しました。2回公演が3回になったので、それで春秋座1回分がほぼ満席です。木ノ下さんのネームバリューなんでしょうね。大したもんやねぇと感心しておりました。

 で、かんじんのお芝居ですが、台詞は現代語、衣装もイマドキの黒ずくめの洋服とスニーカー、もちろん鬘やお化粧もありません。何より弁慶役の役者さんはアメリカ人、日本語は大丈夫なんですが「ガイジンがしゃべってる」感はいっぱい(昔々の大相撲のパンナムのデビット・ジョーンズさんみたい?)でした。でも、なぜか時々古典歌舞伎の小道具が登場します。義経の4人の家来は数珠を持ってるし、富樫から弁慶への贈り物はちゃんと三方にのってました。いつもなら、ワタシはここで混乱して???が飛びまくるところですが、そこはほれ、“またかの関”と揶揄されるくらいかかる歌舞伎の「勧進帳」なので、それなりの回数を見ていることもあり、ちょっと余裕?、「あ、これですね。」「あ、あれですね」と何とか最後までついていくことができました。最初こそ、見た目で惑わされましたが、だんだんと「木ノ下歌舞伎の勧進帳」の世界に引き込まれ、面白く拝見しました。

 弁慶・富樫・義経は一人の役者さんが演じられましたが、義経の家来4人(常陸坊とか、です)と富樫の番卒4人は同じ役者さんが右に行ったり左に行ったりしながら交互に演じられました。家来になると数珠を持つんです。それが「役が変わったよ」のスイッチでした。番卒の時のほうがよりカジュアル?というか、イマドキの若者っぽかったです。

 そして、最後の富樫の解釈が新鮮でした。富樫が義経を逃がすところは、歌舞伎でも役者さんによっていろいろ解釈があるようで、正体を知らずに逃したのか?知ってて逃したのか?じゃあ、なぜ逃したのか?…わりと曖昧模糊な感じになってるように思うのですが、今回は知ってて逃したっていうのとても分かりやすかったように感じました。ただね、富樫については、どうしても孝夫さんが演じられた見目麗しい頭脳明晰な富樫のイメージが大きくて、「そんなん、富樫違うわっ!」ってつい思ってしまうのですが。スミマセン。

 終演後は、木ノ下裕一さんのトークショーがあり、今回の木ノ下歌舞伎「勧進帳」の解説をしてくださいました。ワタシ、本は後ろの解説から読む人、推理小説は最後の謎解きを見てから最初から読む人なので、できれば、解説を聞いてから見たかった、って思ったのですが。「勧進帳」はお能の「安宅」から来ていて、「安宅」の前は「義経記」で、さらにその前は「平家物語」にさかのぼることができるそうで、古い方から次の物語へ移る時(木ノ下さんは「ボーダー」という言葉をキーワードになさっていました)、新たな物語が誕生すると…。「平家物語」から「義経記」、「義経記」から「安宅」、「安宅」から「勧進帳」といくつもボーダーを超えて来て、「勧進帳」から「キノカブ勧進帳」に超えた時は…? 自分で見て確かめてって言われてしまって、だからぁ、最初に解説をしてほしかったんですけど…。そんな気持ち悪い?状態で帰るのかと思っていたら、東京で中高生向けの鑑賞会があったそうで、その時に作った「観劇ノート」というのを配ってくださいました。ちょっとすっきりしました。にしても、中学生高校生がこういのを見るんですか?それにまた驚いてしまったのですが。

 木ノ下さん、キノカブ「玉手御前」があるんですよね。それもまた見たいって思いました。あのお話が木ノ下さんの手にかかるとどういうお話になるのか、興味津々です。春秋座でぜひお願いしたいものです。

 
 ロビーにあった座席図です。弁慶を見たいのか、義経を見たいのか、全体を見たいのかによって木ノ下さんがオススメ座席をチェックされていました。でも、ワタシは全く何が何やらわからなかったので、最前列通路側に座りました。

 《春秋座のかべす》
 2時開演だったので、行く前に高島屋でおやつを調達しました。

 
 鳴海餅本店の栗おはぎと栗もち(大福の中に栗が入ってる)
 開演前に春秋座でいただきました。

 
 今西軒のおはぎ
 久しぶりにgetできました。やっぱり美味しいです。

 
 笹屋春信の亥の子餅
 この前、マツコさんの番組で大々的に「亥の子餅」が取り上げられ、それ以来「亥の子餅」を見ると反応してしまいます。

 
 鳴海餅本店の求肥マロン
 こちらはお餅でなく求肥の中に餡子と栗が入っています。
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一月の国立劇場+三月の南座

2023-11-10 23:28:52 | 先々の予定
 お正月の国立劇場と三月の南座の予定が発表されています。

 
 国立劇場は閉館したので、初台の新国立劇場で行われます。歌舞伎の劇場ではないので、花道もなく、円形で何だか違和感がありますが…。演目はとてもオーソドックス、「石切」と「葛の葉」が出ます。「石切」は「菊五郎さんならば…」と一瞬行こうかと思ったのですが、菊ちゃんでした。菊ちゃん、初役ですか? ほんと、いろいろなお役にチャレンジされますよね。1月はガチガチに詰まってて、国立までは手が回らないんですよね。初台ってちょっと行ってみたいのですが。

 
 来年3月の南座です。「花形歌舞伎」の公演がすっかり定着しました。演目の発表はまだですが、浅草同様がっつり古典になるのかと。この三人だと、どんな演目になるんでしょうか。イケメン隼人クンは2月は「ヤマトタケル」だそうで、3月は團子ちゃんが「ヤマトタケル」みたいです。これは3月も上京案件ですね。
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