おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

名古屋いろいろ

2013-03-31 23:33:51 | その他いろいろ
 世間の話題(ただし、歌舞伎ファン限定ですが)はすっかり新しい歌舞伎座に移り、3月の公演のことなんかすっかり“忘却の彼方”ですが、御園座へ行った折の写真がいろいろございますので、まとめてご紹介させていただきます。

 
 御園座の正面玄関です(こちら側になるそうです)。

 
 その正面玄関の入ったところに飾られていた胡蝶蘭です。これだけあると迫力です。

 
 
 御園座そばのからくり時計です。ちょうど開いたところを見ることができました。「白浪五人男」でした。台詞もちゃんと流れます。

 
 
 緞帳です。4種類あるそうで、開演前に紹介していましたが、それには間に合わず、とりあえず2種類写しました。富士山のほうは片岡球子さんだそうです。

 
 
 
 幕間は御園座地下でおでんをいただきました。おでんは5種類の盛り合わせで、ロールキャベツは必ず入ります。ロールキャベツは中が練り物でした。温かいものがいただけるって、良いですね。美味しく頂戴いたしました。こちらのお店も御園座が閉館すると閉店されるそうです。新しいビルには入らないと他のお客さんとお話されていました。

 
 
 幕間のおやつです。花見団子は山本屋さんでうすかわ饅頭を買ったついでに購入、アイス最中は御園座名物だと聞いたので「では食べなければ!」と購入です。

 
 これは開演前に近くのスタバでいただいたいちごシフォンケーキです。この日は1日中喰っておりました。

 
 
 
 
 名古屋駅から御園座へ歩いて行く途中の納屋橋です。桜がほぼ満開でした。なかなか雰囲気のある界隈です。夜になればもっとステキなのかしらと思いましたが、お芝居が終わったらとっとと帰らなくてはいけないので、残念ですが、昼間の写真だけです。

 
 
 お土産です。美濃忠さんのごっさまと雪中花、山本屋さんの薄皮まんじゅうです。

 
 
 これもお土産? 御園座の正面玄関のお向かいにある居東屋さんというお店で衝動買いしてしまいました。写真ではキャメルのように見えますが、実際は明るいオレンジです。どこへ行っても“お買い物”してしまうワタクシです。
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ひらパー兄さん

2013-03-30 23:57:05 | その他いろいろ
 新しい「ひらパー兄さん」にV6の岡田准一クンが決まったそうです。と書いても、関西圏以外の方には何???となると思いますので、以下に枚方市のサイトに掲載されている「ひらかたパーク」の説明をコピペしておきます。

 
関西では「枚方といえば、ひらパー」と言われる枚方の代名詞的存在。約40種のアトラクションのほか、夏はプール、冬はスケートと子どもから大人までが楽しめるレジャースポットです。その歴史は古く、前身の香里遊園地(寝屋川市)時代を含めると、途切れることなく続いている遊園地としては日本最古です。園内にある英国式庭園のローズガーデンでは、オリジナルの品種を含め約600種4000株のバラを楽しむことができます。
 ひらかたパークといえば、明治43年の開業当初から1世紀近く続いた「ひらかた大菊人形」が有名で、枚方の名を全国に広めた秋の風物詩でした。菊の花を着付けた人形でNHKの大河ドラマのシーンを色鮮やかに再現する様は「技と豪華さにおいて日本一」と賞賛され、全盛期には大菊人形開催期間中に80万人を超える人々が訪れましたが、平成17年に惜しまれつつ幕を閉じました。現在は、市や大学と協力してパーク内で結婚式を挙げる「ひら婚♪」を開催するなど、「花と音楽にあふれたまち」枚方のPRにも一役かっています。

 そのイメージキャラクターが「ひらパー兄さん」で、これまで4年間は漫才師のブラックマヨネーズの小杉さんが務めていらっしゃいました。3月いっぱいで「引退」というのは駅ポスターや車内吊りで見ていて、「ふーん、次どうなるんやろう?」と漠然と思っておりましたが、今朝、ヤホーのトップページで「新『ひらパー兄さん』はV6岡田准一」という文字を見つけ、わが目を疑いました。だって、あの、岡田クンですよ。二枚目で美男子で男前でハンサムの岡田クンですよ(ちょうど、昨夜、岡田クン主演の「SP」の映画をフジテレビで放映していたのを見ていて、「あー、やっぱり格好いいねぇ~」と思っていたところだったので…)。

 岡田クンは枚方市出身なので、決して縁がないことはなく、ずっと前に枚方市の広報誌に「枚方出身の有名人」としてインタビュー記事もあったくらいで、結構、郷土愛をお持ちなのかもしれません。以前「ひらパー兄さんやりたい!」とテレビ番組でおっしゃっていたそうで、京阪電車がオファーしたら快諾してくださったそうですが、「いいのか、岡田クン」ってちょっと思ってしまいました。

 しかも、ジャニーズ事務所もよく許可しましたよね。ジャニーズ事務所にも“お笑い担当”みたいなコはいいるし、そういうコならわかるんですが、正統派二枚目、映画とかテレビでもかっこいい役しかさせないような岡田クンですから。

 テレビCMは4月18日から始まるそうです。

 
 初代ひらパー兄さんの車内吊りです。こんなところに岡田クンも出てきてくれるんでしょうか。

 
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第96回文楽のつどい

2013-03-28 23:00:01 | 観たもの
 3月27日に国立文楽劇場で開催された「第96回文楽のつどい」に行ってまいりました。これは国立文楽劇場友の会の会員向けの催しで、往復はがきでの申し込み制となっています。会場は文楽劇場の小ホール、定員は159名しかなく、補助席まで出ていました。「こんなにたくさん来ていただいたのは初めてです」と司会の方がおっしゃっていました。これも“橋下効果”でしょうか。

 今回は、4月文楽公演で「心中天網島」が上演されるにあたり、その主な舞台となる北の新地や天満、網島についての知識を深めて、鑑賞の一助にしてくださいということで企画されたようです。二部構成になっていて、第1部は天理大学准教授の西野由紀さんによる「心中天網島と大坂の町並み」というタイトルのお話、第2部は「今は昔 北の新地の情緒」というテーマで鶴澤寛治師匠のお話と望月太明蔵社中ほかによる演奏と歌でした。

 第1部ですが、西野さんが昔の絵や地図を示しながら北新地や網島、大坂の川や橋のお話をしてくださいましたが、会社帰りに急いで行ったので、座席に座った途端爆睡、おそらくとても興味深いお話だったと思うんですが、残念ながら全く記憶がなく…。申し訳ございませんでした。

 休憩10分をはさんで第2部となります。「このまま眠ってしまったらどうしよう…」とちょっと心配しましたが、第1部でしっかりと睡眠をとったせいか、2部のほうはしゃきっとしてました。鶴澤寛治師匠は北の新地のお隣、堂島にずっと住んでいらっしゃったそうで、北の新地の今と昔の違いや古き良き大坂の花街についていろいろと語ってくださいました。その間に花街に伝わる音曲の演奏が入りました。

 鶴澤寛治師匠、なかなか飄々として楽しいお方です。司会の方もとてもお上手でうまく話をリードされて“おっしょさん”(←司会の方がずっとこう呼んでいらっしゃいました。その方の大阪弁も柔らかくて品がありました)もどんどん興に乗ってこられて、話が止まらず、終演が15分くらい延びました。以下、残っているメモを頼りに記しておきます。

 お正月から春、夏、秋と季節に沿って、昔の行事とか決め事とかを紹介してくださいました。北の新地のお正月はそれぞれのお家は紋幕・門松で飾られ、皆さん晴れ着でご挨拶にまわられるそうです。夏の天神祭も今は夜の花火だけがクローズアップされているけれど、天神橋から松島までお渡りがあり、各町内にはお迎え人形があって、お渡りがあると人形もいっしょに出て、丸1日かけて神事が行われていたようです。また、御堂筋も自動車なんてほんたまに通るだけなので、夏は床机を歩道に置いて将棋指しなんかをしていたそうです。堂ビルの上から蛍を放す、なんて粋なイベントも行われたとおっしゃっていました。

 12月13日の「事始め」も、今や京都の井上流の行事みたいになっているけれど、昔は大阪でもちゃんと守られており、お歳暮は12月13日から31日の除夜の鐘が鳴るまでに贈るのがマナーだったそうです。同様に家の建具も6月15日から9月15日まではよしずと決められ、衣服も夏服と冬服の区別はきちんとあって、暑くても寒くても時期が来れば衣替えをしたそうです。今や“衣替え”なんて、学校の制服ぐらいしかないですよね。衣服の素材もいろいろできて、オールシーズンOKっていうのもありますから。

 昔はもちろん銭湯で、銭湯の中で浄瑠璃を語る人もよくいらっしゃったそうです。おっしょさん、「おっちゃん、うまいなぁ」とお声をかけられたそうで、そうなるとご本人も気持ちがいいので、のぼせるまで聞かされたと笑っていらっしゃいました。

 新しい歌舞伎座の開場式でも踊られた「寿式三番叟」ですが、もともとは文楽だけのもので、歌舞伎にはない演目でした。それを北の新地で芸者衆が文楽を真似てお座敷で踊らはったそうで、それをまた松竹の白井松次郎さんがご覧になって「これ、ええんちゃうか」と思われ、初代猿翁丈を連れてこられ、猿翁丈が歌舞伎に取り入れて、今の歌舞伎の「寿式三番叟」が出来上がったそうです。歌舞伎と文楽が同じ舞台に立ったのはこの時が初めてだったそうです。

 こういうお話の合間にお座敷唄が入ります。玉ちゃんの「上方花舞台」で聞いた「十二月(じゅうにつき)」と「十日戎」もありました。「十二月」は結構色っぽい唄だったんですね。

 おっしょさん(寛治師匠)は4月は「先代萩」の「御殿の間」を弾かれます。初めてだそうです。こうやって、“素”のお姿を拝見すると、俄然親近感がわきますよね。4月の「先代萩」では、おっしょさんもオペラグラスでガン見しようと思います。

 
 小ホールです。ここでは毎月公演記録鑑賞会が行われています。機会があれば一度伺いたいと思っています。

 
 文楽劇場前の桜も咲いていました。
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銀座のお練り

2013-03-27 23:55:31 | その他いろいろ(歌舞伎)


 やはり今日の話題はこれでしょう。日本テレビの映像を貼り付けておきます。藤十郎さんの“芝居がかった”ご挨拶、非常によろしゅうございます。

 夜のニュースで開場式も写っていましたが、玉ちゃんのお隣は孝夫さん、ちょっと嬉しかったです。

 本当に「いよいよ!」って感じになってきました。チケットも届き、ランチの予約もし、幕間のお弁当も探し、めで鯛焼きを食べることも決まり、ドキドキ・ワクワクしてきました。あとは、私の老親に何も起こらないことを祈るばかりです。

 お練りの映像はコチラにもあります。


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ホロヴィッツとの対話

2013-03-26 22:53:21 | 観たもの
 シアターブラバで上演されている三谷幸喜作・演出の「ホロヴィッツとの対話」です。もともとは見る予定ではなかったのですが、先日、萬斎さんを見に行った折にもらったチラシに「『コンフィダント・絆』(2007)、『国民の映画』(2011)に続く海外芸術家シリーズ!」とあり、私は前2作を見ていたので、その続きなら行かないといけない?という気になり、上演時間を調べると2時間10分あまり、「それなら行ける」と思い、オケピのサイトからチケットをお譲りいただき、行ってまいりました。

 内容紹介です。
 グレン・グールド、ルービンシュタイン、ルドルフ・ゼルキン・・・・・、スタインウェイ・アンド・サンズの専属調律師として20世紀のピアノの巨匠たちの演奏を支え続けたフランツ・モア。この物語は彼が支えたピアニストの一人、20世紀のピアノの巨匠、ウラディミール・ホロヴィッツとの、ある一夜の会話を舞台にします。その天賦の才能を「ピアニスト」として芸術を表現するホロヴィッツ。天才とは、やはり「神に選ばれし」者。ではその選ばれし者に従事する者は、「神に雇われた」者となる。代々ピアノに従事してきた家庭に生まれ育ち、調律師としてピアニストの演奏を支え続ける調律師と天才ピアニスト。彼らの芸術に人生を捧げるそのエネルギーの源泉とは、彼らは何のために身を削り、芸術に奉仕をするのか。あるいはそこから何を得、何を失っているのか。三谷幸喜が二人の男、ふたつの家族を通して芸術そのものの会話に迫ります。


 調律師フランツ・モアに渡辺謙、その妻エリザベスに和久井映見、ホロヴィッツに段田安則、その妻ワンダに高泉淳子というキャストです。それから舞台後方で荻野清子さんがピアノを弾いていらっしゃいました。

 私のお席は2階最前列、舞台全体を見渡せる良いお席でした。もともと三谷幸喜のお芝居とは相性の良いワタクシでして、これまで大体気を失うことなく見てきましたが、今回は最初の15分くらいは何だか疲れていて先行き不安な感じがしましたが、ピーク?を過ぎると後はOK、ちゃんとしっかり最後まで見ることができました。

 お話は、ある夜、モア夫妻がホロヴィッツ夫妻を夕食に招待することになりました。その準備段階から、ホロヴィッツ夫妻の来訪、食前酒、食事と順を追って舞台は進行されます。その2組の夫婦の会話劇を楽しむ、というお芝居で、翻訳劇にはよくある設定です。台詞の端々に“翻訳臭”があって、何となくどこかで見たような気がして、「文学座で杉村春子先生と北村和夫さんが演じられたんですよ」と言われても信じてしまいそうです。もちろん、これは三谷幸喜さんのオリジナルです。そんな風に思わせてしまう三谷さんはすごいなぁと感心しながら見ておりました。

 台詞のあちこちにネタが仕込んであって適度に笑えるし、話の流れに無理がなく「この人ならこんなこと言うだろうなぁ、次にこんなことするだろうなぁ」と予想したとおりの展開だし、これだけの役者さんだから安心して見ていられるし、肩の凝らない無理矢理感のないお芝居でした。

 ただ、いつもの三谷幸喜なら、最後の最後は、ジクソーパズルの最後の1ピースがピタッとはまった時のような達成感というか爽快感が感じられるんですが、今回はそれが弱かったように感じました。いつの間にか「メデタシ、メデタシ」で終わっていて、「え、何でそこに到達したん?いつの間にHappyendになったん?」と腑に落ちないというか、その結末に納得できないというか…。でも、終演後の帰り道、他のお客さんの反応を見て(聞いて)いたら、とても良かったので、私の理解力の無さからかもしれませんが。個人的には「ちょっと残念」という思いが残りました。
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御名残御園座三月大歌舞伎 夜の部

2013-03-24 23:02:30 | 観たもの
 名古屋御園座で「御名残御園座三月大歌舞伎」を見てまいりました。「二代目市川猿翁 四代目市川猿之助 九代目市川中車」の襲名披露公演です。決して亀ちゃんと中車さんの追っかけをやっているわけではないのですが、澤瀉屋さんの襲名披露公演はこれで三度目です。今回は御園座が閉館されると聞き、もう一度行っておきたいと思って「チケットが取れたら行こう」ぐらいに思っていたら、取れたので、ちょっと行ってきました。京都からだと、高速バスで2時間、新幹線なら36分、本当に「ちょっと行ってくるわ」って感じです。

 夜の部の演目と配役です。
一、春調娘七種(はるのしらべむすめななくさ)
   曽我五郎      右 近
   静御前       春 猿
   曽我十郎      笑三郎

ニ、ぢいさんばあさん
   美濃部伊織     中 車
   妻るん       笑 也
   宮重久右衛門    猿 弥
   戸谷主税      薪 車
   石井民之進     弘太郎
   宮重久弥      月乃助
   嶋甚右衛門     右 近

三、口上

四、三代猿之助 四十八撰の内 義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
  川連法眼館の場
  市川猿之助宙乗り狐六法相勤め申し候
   佐藤忠信/忠信実は源九郎狐  亀治郎改め猿之助
   駿河次郎       門之助
   亀井六郎       右 近
   飛鳥       竹三郎
   川連法眼       段四郎
   静御前       秀太郎
   源義経       藤十郎

 今回もお席はもちろん三等席でございます。チケットWeb松竹から取りましたが、お席が選べないので、残念ながら通路側ではなく真ん中です。それでもまだ御園座は座席に若干余裕があるのでましなほうですが。

 一つ目の「春調娘七種」は舞踊でした。再三再四申し上げておりますように、舞踊は苦手、さらに五郎十郎というのもちょっと食傷気味、舞台を見ながら半分くらい番附を読んでいたような、そんな感じでした。こちらの大向こうなんですが、屋号ではなくお名前のほうでした。皆さん、澤瀉屋さんなので、必然的にそうなってしまうんでしょうね。

 二つ目は中車さんの襲名披露狂言「ぢいさんばあさん」です。仁左さま玉さまファンからすると、「ぢいさんばあさん」といえば孝玉コンビと思うんですが、上演記録を見るとそれほど回数を重ねていらっしゃるわけではなく、いろいろな方が演っていらっしゃいます。孝夫さんも玉ちゃんだけでなく、菊五郎さんが「るん」というのもありました(今の菊五郎さんからは想像できませんが)。勘三郎さんの伊織に玉ちゃんのるんというのもありました。私は、孝玉コンビの「ぢいさんばあさん」を平成9年4月の松竹座で拝見しています。確か孝玉コンビを生で初めて見たのがそれでした。せっかくの孝玉コンビなのに、後半はおじいさんおばあさんになるので「ちょっと不満」って思った覚えがあります。

 また話がそれました。で、中車さんと笑也さんの「ぢいさんばあさん」ですが、なかなかよかったです。この「ぢいさんばあさん」が新歌舞伎で、市川中車というよりも“香川照之”で演じられたからではないかと思います。「小栗栖の長兵衛」も岡本綺堂作の新歌舞伎ですが、雰囲気や内容はかなり歌舞伎寄りです。それに対し「ぢいさんばあさん」は現代劇?寄りで、例えば、NHKが時代劇ドラマとして製作しても通用するように思います。中車さん、初演ですが、気負うことなく、ごくごく自然に演じていらっしゃいました。笑也さんとのコンビもよくお似合いで、ラブラブのご夫婦になっていました。ただ、大向こうで「ご両人!」とかかるんですが、「ご両人!」とかけていいのは孝玉コンビだけなんですけど、ってちょっと突っ込みたくなりました。最後のほうは、客席で鼻をすする音も聞こえていたので、「演技派・香川照之」の面目躍如ってところでしょうか。中車さんの持ち役になりそうですね。

 中車さんの朋輩のお役で猿三郎さんがご出演でした。いつもブログを読ませていただいているので、親近感があって、オペラグラスでもつい見てしまいます。

 「口上」は藤十郎さんが進行役でした。藤十郎さんの“芝居がかった”進行、よろしゅうございます。昔はそれが苦手だったんですが、最近は「やっぱり、歌舞伎はこうでなくっちゃ!」って思えるようになってきました。小さいころは食べられなった食材が、大きくなったら食べられるようになった、それと同じなんでしょうか。今回の並びは中央に中車・猿之助・藤十郎で、藤十郎さんの上手側のお隣から秀太郎、門之助、寿猿、竹三郎、梅玉、中車さんから下手側に笑也、笑三郎、月乃助、春猿、猿弥、右近と澤瀉屋さんが並びます(いずれも敬称略です)。秀太郎さんは「中車」というご名跡について説明されていました。それと、皆さん、御園座が今月で閉館なので、必ず御園座の思い出もおっしゃっていました。聞いていると、皆さん、御園座へのご出演は片手で数えるくらいしかなく、歌舞伎専門の劇場じゃなからからもしれませんが、ちょっと意外な感じがしました。

 最後は「四の切」です。昨年からずーっと見ている演目です。前回御園座へ行ったのは勘九郎襲名公演、そのときも勘九郎さんの「四の切」を見ました。だからって飽きることはないので、“イヤっちゅうほど”繰り返し上演されているのもわかるような気がします。やっぱり、亀ちゃんの狐、可愛らしいですよね。亀ちゃんを見ていたら、こちらも思わず頬が緩むような、そんな感じです。幕切れはもちろん「宙乗り」です。今回のお席は下手側で、結構間近で宙乗りを見ることができました。近くで見ると迫力あります。そういう意味では良いお席でした。カーテンコールはなく、亀ちゃんが黒幕の中に入ったら終演でした。
 
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京都深草バス停 その2

2013-03-23 11:40:20 | その他いろいろ
今から名古屋へまいります。交通費をケチって高速バスです。これまで高速バスは大阪駅からしか利用したことがなく、途中のバス停から乗車するのは初めてです。なんだかすごいバス停でちょっとビックリしました。でもなんだかちょっとワクワクしています。ではでは。
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京都深草バス停 その1

2013-03-23 11:40:17 | その他いろいろ
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坂東玉三郎朗読公演「泉鏡花・幻想の世界」

2013-03-22 23:38:44 | 観たもの
 アワーズホール・明石市民会館大ホールで開催された「坂東玉三郎朗読公演『泉鏡花・幻想の世界』」へ行ってまいりました。玉ちゃんの朗読公演は以前にも一度行ったことがあります。その時の記事はコチラ

 基本的な構成は変わっていません。舞台の真ん中には椅子におかけになった玉ちゃん、上手側にハープの朝川朋之さん、下手側には「天守物語」の富姫のお衣裳、後方には“雲”を表しているような綿菓子みたいなものが置いてあります。照明は朗読が始まると群青のようなお色目で、舞台全体がとても幻想的な雰囲気になりました。玉ちゃんのお衣裳は全身白でまとめられていました。足元も白いエナメルの靴でした。昨年、コンサートに行った折に、上はビシッと決めていらっしゃったのに、足元だけサンダルという時があって個人的には「残念」と思っていたので、今回はちゃんとしていらっしゃってホッとしました。そのサンダルが、玉ちゃんのお気に入りのようで、雑誌のクロワッサンのインタビュー記事の写真もそのサンダルでご登場されていました。ちょっと「謎」です。

 最初に、泉鏡花先生の作品についてのレクチャーがありました。玉ちゃんが「鏡花三部作」と名づけていらっしゃる「夜叉ヶ池」「海神別荘」「天守物語」は人間界と他界を対比させることによって、人間の浅はかさ、感受性が全く異なる美意識の存在を浮かび上がらせているそうです。また、唄が多く使われており、「夜叉ヶ池」では~♪ねんねんよおころりよねんねの守はどこへいた…♪~、「天守物語」では~♪とおりゃんせとおりゃんせ此処は何処の細道じゃ…♪~、「海神別荘」では~♪都路は五十路あまりの三つの宿…♪~が登場します。「夜叉ヶ池」ではちょうどこの子守唄の場面を朗読されたので、玉ちゃんの子守唄を聞くことができました。

 前回の朗読公演の後、シネマ歌舞伎ですが、この鏡花三部作の舞台を拝見しました。聞きながら、その場面が思い浮かぶので、朗読公演なんですが、舞台も見ているような、そんな感じでした。

 今回の座席はケチって二階席の右サイド、私の左側は手すりでした。その手すりが普通より高くて、椅子に深く腰掛けていると舞台が一部欠けてしまいます。仕方ないので、ずっと背中は背もたれから離した姿勢でした。まあ、そのほうが意識を失わずに済むので、それはそれでよかったのかと。だって、ハープの演奏に玉ちゃんの穏やかな声を聞いていたら、とても気持ちよくて、それこそ他界へ行きそうでした。ハープの音色って、本当に心が落ち着きます。

 玉ちゃん、だんだん興が乗ってくると、身振り手振りが大きくなり、表現がさらに豊かになります。一昨日は、なぜか立役のほうがナチュラルに聞こえました。立役も十分OKなのでは?とちょっと思ってしまいました。でも、やっぱりきれいきれいの玉ちゃんを見たいかなぁ

 この朗読公演ですが、東京や大阪の真ん中ではあまりなさらないようで、その大都会の周りの衛星都市のようなところで行われているように思います。舞台にご出演はお二人で、大道具とか小道具とかいろいろ揃えなくていいので、どんなところへでもひょいっと行けるからなんでしょうか。とりあえず、大阪から日帰りで行ける、在来線で行けるところなら追っかけますので、また関西(近畿)地区においでくださいませ~~~。

 
 会館の外観

 緞帳は明石城でしょうか。
 
 お天気がよければ瀬戸内海を見渡せそうです。
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明石・魚の棚商店街

2013-03-20 23:08:38 | 食べたもの
 玉ちゃんの言の葉コンサート観劇のために明石に行ってまいりました。せっかく明石まで行ったので、魚の棚商店街をちょろっと歩いてきました。

 
 駅の北側には明石城がありますが、残念ながらホールが南側、海側だったので、今回は写真だけです。JRのホームから撮ったので、どうしても電線が入ります。

 
 
 
 魚の棚商店街です。テレビでもよく映っています。“魚の棚”という名前だけあって魚屋さんが多かったです。

 
 
 明石で水揚げされたばかりのたこです。揚がったばかりのたこは白いそうです。「たこの柔らか煮」というのもありました。私たちがふつう「たこ」と思い浮かべるような黒っぽい赤色で、そのままの姿で煮てありました。心惹かれましたが、コンサートの前だったのでパスです。

 
 
 
 
 お昼は明石焼きです。明石焼きのお店もあちこちありましたが、事前に食べログをチェックして上位にあった「たこ磯」さんでいただきました。私の前にお客さんが10人くらい並んでいましたが、こういうファーストフード系って回転が速いでしょうと思って並んだんですが、30分くらい待たされました。普段の私なら並びませんが、途中まで並んで引き返すに引き返せない状況になってしまって…。明石では「玉子焼き」と呼ぶそうで、その通り玉子の風味がまずきます。最初の一口はちょっと固めの茶碗蒸しのような感じでした。ソースではなくお出汁でいただきます。美味しくいただきましたが、さすがに15個もあると飽きてきます。10個ぐらいでいいかなぁと思いました。テーブルにはソースも置いてあって、最後の2個はソースでいただきました。

 
 明石のお土産です。たこせんといかなごのくぎ煮です。いかなごはもう新物が出ていました。生のいかなごも売っていました。明石ではご家庭で皆さんくぎ煮をお作りになるそうですね。それぞれご家庭の味があるとか、聞いたことがあります。早速、今晩白いごはんでいただきました。テッパンでした。明石は美味しい町です。

 《オマケ》
 
 
 本日はお彼岸の中日でしたので、たねやの牡丹餅です。これは梅田の阪神百貨店です。「食べたぁ」って満足できるボリュームでした。
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