おとらのブログ

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芝のぶさん、読売演劇大賞男優賞に!

2024-01-19 23:48:40 | その他いろいろ(歌舞伎)
 中村芝のぶさんが読売演劇大賞男優賞に選出されました。

 読売演劇大賞とは1992年に設立された演劇の賞で、読売新聞社が主催し、日本テレビ放送網が後援しています。1月から12月までに上演された国内の演劇が対象となっており、まず男優賞・女優賞・演出家賞・スタッフ賞は、各優秀賞5人と作品賞は優秀賞5作品選ばれます(←今ココ)。次に、演劇・マスコミ関係者の投票で男優賞・女優賞・演出家賞・スタッフ賞は各部門の最優秀賞を1人選び、作品賞の最優秀作品賞を1作品選びます。最後に最優秀賞の5部門(作品賞・男優賞・女優賞・演出家賞・スタッフ賞)の中から1部門を選び、それが大賞となります。

 今回のノミネートの経緯はこちらに詳しく書かれてあります。

 芝のぶさんの受賞理由などです。
中村芝しのぶは国立劇場の歌舞伎俳優研修出身の女形だ。「 極付印度伝きわめつきいんどでん  マハーバーラタ戦記」で王座を奪われた恨みを晴らしていく王女役で「大役で本領を発揮した」「魅惑的な悪女が完全に主役を食ってしまった」などと絶賛。美の神も演じた。「新作歌舞伎ファイナルファンタジーX」での演技も評価された。

 過去の受賞者はこちらのWikiに載っています。歌舞伎で大賞を受賞したのは「伊賀越道中双六」の通し上演(2014年)と孝夫さん(2015年)だけです。最優秀男優賞は中村勘九郎さん(1994年)、中村鴈治郎さん(1996年)、玉ちゃん(1997年)、中村勘九郎さん(2012年)、坂東三津五郎さん(2013年)だけです。優秀賞も大幹部の方ばかりで、亀ちゃんと菊ちゃんと七之助さんは受賞していますが、エビサン、松緑さん、幸四郎さんは受けていません。そんな中での名題の芝のぶさんの受賞、凄いことでございます。

 芝のぶさんの「ファイナルファンタジー」は見ておりませんが、「マハーバーラタ戦記」は見ました。とにかくすごい存在感でした。ほぼ出ずっぱりで、芝のぶさんが主役?って思えるほどでした。それだけ活躍されても、翌月の南座顔見世では「助六」の並び傾城で、名題だし仕方ないのかしらと思いつつも、「何だかなぁ…」でした。「芝のぶさんを早く幹部に!」というのもTwitterでよく見かけます。これを機に幹部昇進もあるのでしょうか。実力のある俳優さんはもっとどんどん上げていってほしいです。松竹株式会社さん、外堀埋まってきてますよ、早くご決断を~。

 ところで「芝のぶさん・男優賞」ってめちゃくちゃ違和感があって、「女優賞の間違いとちゃうん?」って一瞬思ってしまいました。Twitterを見ていると、そういう歌舞伎ファンの方、とても多かったです。歌舞伎ファンあるある、みたいな感じでしょうか。

 最優秀男優賞、お祈りしています。
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2 コメント

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おめでとうございます。 (まるこ)
2024-01-23 08:45:08
地道に努力を重ねてこられた方たちにこそスポットライトを浴びていただきたい。
そういう意味でも、亀ちゃんには頑張っていただきたかった。
と思うのです。
芝のぶさん、おめでとうございます。
猿之助のお兄さん (おとら)
2024-01-23 23:07:50
浅草歌舞伎の公演前の「お年玉ご挨拶」で、若手の方たちが「猿之助のお兄さんのおかげで…」ってさらっとおっしゃってて、おばちゃん泣きそうになりました。皆さん、亀ちゃんに抜擢されて鍛えられて大きくなられましたからね。

芝のぶさんは以前から華も実力もある役者さんなので、これを機に松竹株式会社にもちゃんと考えていただきたいものです。

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