yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

些細なことにも文化が宿る

2023-03-30 06:16:36 | 文化
耳を洗う」「尻の毛を抜く」「マラソンで走る長さ」の答が分かったから
と言って、どうだといわれるかもしれません。円周率、3.1415・・・・を62兆桁も計算して何に役立つのかという疑問もあります。しかし、こんな些細なことの中にも文化が宿っているのではないかと思うのです。

「耳を洗う」の由来。
「史記正魏伯夷伝・註」によると、許由が堯から帝位を譲ろうと言われ、汚れたことを聞いたと思って「耳を洗った」そうです。汚れたことを聞いたので洗い清める事から、この故事が、「俗事にかかわりなく暮らすことのたとえ」という意味になりました。

「尻毛を抜かれる」の意味。
  油断している隙につけこまれたり、不意に突飛なことをされたり、利用されて財産を騙し取られることを意味します。

「マラソンで走る長さ」の由来。
マラソンの語源は、紀元前にギリシャ軍兵士がペルシアの大軍との戦いの勝利を報告するために、マラトンという町から約40km離れたアテナイまで走ったことに由来しています。勝利の報告後、使命を果たした兵士は力尽きて亡くなってしまいました。この兵士を偲んで、兵士が走った約40kmを第1回オリンピックで走ったのがマラソンの始まりだそうです。当時は大会によって距離が違い、「約40km」という曖昧なルールで実施していました。では42.195kmという中途半端な距離が採用されたのはいつなのでしょうか。
それは1908年の第4回ロンドン大会です。当初は42kmで設定していたのですが、このときのイギリスの王女アレキサンドラが「スタートは城の窓から見えるように宮殿の庭で。ゴールは競技場にあるボックス席の前に設置してほしい」とリクウェストした結果、当初予定していた42kmよりも距離が延び、42.195kmになったと言われています。そして、マラソンの距離を固定することになった第8回パリ大会から、正式な競技距離として42.195kmが採用されました。何とスポ-ツの世界では、ギリシャの戦士の力走した距離よりもイギリスの王女のリクウェストが優先された事がわかります。


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