スケートリンクに魚を張り付けた問題で閉鎖してしまった。良く、虐待という言葉を使うが、最近は人間に対することの方が多くなった。今回は魚の問題だ。魚を氷漬けにすることは常に行われている。何時も見ていることなのだが、どう言う訳か虐待だと騒ぎ立てた。何処の家の冷蔵庫の冷凍室には魚の冷凍が入っているはずだ。それを見て一体誰が虐待というだろうか。
それでは何故虐待という問題が起きたのか。ネットなどによるとリンクの下に埋め込んだからではないか、という。人間が足で踏むことに対して虐待だ、という事なのか。或いは、同じくネットで、踏絵という考え方が頭の中にあったのか、という。踏絵は江戸時代にキリシタンを見つけるために行われたもので、キリスト像やマリア像などが書かれたものを踏ませるものだ。そこから冷凍になった魚の死骸を踏むという行為を虐待と捉えたのではないか。
ものの考え方は人によって異なる。しかし、全ての人が満足するものなどあるのだろうか。ここまで行くと、魚の氷漬けではなく、魚の絵が描いてあるだけで虐待になってしまいそうだ。何処までが虐待と見られるのか、という境界線はあるのだろうか。人によっては虐待だ、というが、外の人からはそうではない、という事も出てくるはずだ。何もしなければいい、というわけにはいかない。
世界には、豚を食べてはいけない国もあれば、牛を食べてはいけない国もある。犬を食べる国もある。宗教上の理由でどの動物は食べてはいけないという戒律がある。世の中は、全ての人が同じ考えではない。人種も違えば宗教も違うし、国も違う。氷の下に魚が埋め込まれていることを虐待と捉えるかどうか、極めて難しい。今回問題になったのは、踏みつけるからだ、という簡単なことでは済まされない。
全てが悪い、という論理づけをすれば悪くなってしまう。全てが良いと論理づけをすれば良くなってしまう。何処まで納得できるかではないか。納得が出来ない人はどのような理由付をしても納得しないだろう。特に宗教がらみになったら、納得ではなくなる。魚の氷漬けが虐待と捉えた人は恐らく家では冷凍室に入っている魚は食べないのではないか。自ら虐待を実行してしまうからだ。今回のブログには正解となる回答はない。大体正解の出来ない問題だからだ。
