今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

エアコンの風速は「自動」が最適とは限らない

2023年11月18日 | 生活

エアコンの風速は、(暖房でも冷房でも)「微風」(最小)はもっとも効率悪い(電気代が高くつく)ことはネットでも紹介されているが、その文脈で言われる「自動」が最も効率がいいとは限らない。
そうかどうかは、エアコンの電源につなげた電力計(ワットチェッカー)と室内の温度計との両方の計測によって実証的に確認できる。

例えば、わが名古屋宅のエアコンで、本日、室温14℃の時、エアコンの温度を17℃設定にして、風速は「自動」で暖房の電源を入れた。
風速はなかなか強まらない中、電力計を見るとどんどん上昇して745Wになっている。
そこでリモコンの風速を「最大」に変更した(わがエアコンは風速設定が3段階しかない)。
するとにわかに暖気を含んだ風が勢いよく出てきた。
ところが使用電力はどんどん下がって500W前後を行き来している。
その差およそ250W、すなわち使用電力が2/3に減った。
そのくせ、暖気が一挙に部屋に広がる。

少なくとも我が名古屋宅のエアコンはこのような調子なので、暖房も冷房も温度設定は遠慮気味にして、風速を「強」のままにする(夏は冷房で温度が下がったら、除湿に切り替える)。
もちろんエアコンにはサーモスタットがついているので、目標温度になると自動停止し、そこからずれると再び動き出すが、風速が「強」なのですぐに目標温度に達して止まる(止まっている間の使用電力は13W)。

この設定だと室内が素早く至適温度になり、しかも電気代が安くつく。
実は、エアコンの設定温度を17℃にしているのは、サーキュレーターで床の(相対的に低温の)空気を天井にもっていくと(エアコンは天井近くに設置)、室温が(床付近とエアコン付近ともに)20℃(冬の至適温度)に達するのがこの温度設定だから。

最新のエアコンはもっと賢くて自動設定が効率的かもしれないが、本当にそうかどうかはこうやって実測して確認するしかない。