今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

スマホにATM出金の不審メール

2023年10月23日 | パソコン・メディア

自分のスマホ(ドコモのアンドロイド)に、ATM出金のメールが届いた。

いつものATM出金では、銀行に登録してあるドコモでないアドレスにその通知が届く(パソコン・タブレットで確認)。

その手の通知がスマホに届いたのは初めてなので、一瞬戸惑った。
一番戸惑った理由は、そのメールに記されている日時にATMで出金した覚えがないからだ。

これがミソである。

その戸惑いによって、このメールを開き、そこにリンクされている問い合わせ先をクリックしてしまうかもしれない。

こう操作する前に、冷静になろう。

そもそもいつも受け取るATM出金通知には、それに使ったATM カードについての記述がある。

まずはその記載がない。

さらに決定的なのは、リンクされている問い合わせ先のURLが、口座を持っている銀行とは全く異なる訳の分からない名称になっている点。

ということで、このメールをこれ以上いじらず、確信を持ってこれをドコモ宛に”迷惑メール通知”した。
ドコモの迷惑メール対策の遅れはこのように、他のネットサービスでのそれと比べて著しく遅れている。

だから、私はスマホメールはできるだけ使わない。
ドコモからの通知(dポイントについても含む)を受信するくらいだ。

ちなみに、本気で出金情報を確認するなら、心当たりのある銀行のサイトにアクセス(メールのリンクをクリックせず)して、そのサイト内で確認すべき。


ChatGPTが詠む俳句

2023年05月22日 | パソコン・メディア

ChatGPTに俳句を作らせてみた。
あえて制限事項を設けて。

梅雨の時季を詠んだ俳句を松尾芭蕉風に作ってください、と依頼してみた。
すると、すかさず以下の句を出してきた。

「蝉の声 聞く梅雨の日 涼風かな」

私が期待した蕉風は「五月雨をあつめてはやし最上川」的なものだったのだが、
五月雨(さみだれ)を梅雨ではなく、五月の雨と勘違いする、すなわち新暦と旧暦の区別がつかない素人レベルであることは判明していた
※:まずGPTに五月の俳句を求めたら、そこで「五月雨」が使われた。

芭蕉らしいのは「蝉の声」(←閑さや岩に染み入る蝉の声)。
ただ17文字になっているが、「涼風」を「すずかぜ」と読むと、五七五ではなく、五七六となって字余り。
また意味的区切りは「蝉の声聞く、梅雨の日、 涼風かな」となり、ますますリズムに合わない。

「蝉」は夏の季語で、梅雨は四季で言えば確かに「夏」に入るが、蝉は雨天では鳴かないし、そもそも梅雨の時分はまだ土の中(ハルゼミを除く)。
すなわち、自然描写としてはあまりに不自然。

時期を違えた盛夏の蝉時雨(せみしぐれ)と梅雨とをあえて重ね合わせる高度な句というわけでもなさそうで、最後の「涼風かな」もとってつけた印象。
要するに「蝉」と「梅雨」と「涼風」をただ並べただけの安易なもの。

もちろん今の AIに含意豊かな詩情を期待してはいない。
むしろ人間では思いつかない(「そうくるか!」という感じの)斬新な言葉の組合せを期待したのだが。

ついでに和歌もつくらせてみたが、五七五七七になっておらず、まったくお話にならぬ出来。

散文でない詩(うた)は、音とリズムをそなえた”音楽”でもあることを無視してはならない(そういう制約を与えてこそ芸術的価値が上る)。
まずは、形だけでも整えてほしいものだ。


ChatGPTに自分を尋ねてみたら

2023年04月16日 | パソコン・メディア

ChatGPT(無料版)に”論文の書き方”や”正しい引用の仕方”などを尋ねたら、常識的な回答で、ほとんど文句はなかった。

次に試しに私自身について、「山根一郎ってどんな人ですか?」と尋ねることにした。
ただ同姓同名がいては混乱するので、勤務先の大学の教授である限定をつけた。

間髪を入れずに出てきた答えがこれ。
「山根一郎先生は、メディア・コミュニケーション研究所に所属し、メディア論、コミュニケーション論、情報社会論などを専門としています。
山根先生は、主にテレビジョン番組の分析や、メディアと社会の関係について研究を行っており、特に報道番組やニュース、政治番組に注目しています。また、情報技術の発展がもたらす社会変化についても関心を持ち、インターネットやSNSの普及が社会に与える影響についても研究しています。

山根先生は、著書や論文を多数発表しており、日本のメディア・コミュニケーション研究の第一人者として知られています。また、テレビやラジオなどのメディアにも出演し、幅広い層から支持を得ている学者の一人です。」

私の所属が間違っているし、専門分野も正しくない。
メディア論について(このブログを含めて)多少言及しているが、テレビには関心がないし、その分野で活動もしておらず、当然第一人者でもないので、「支持」も得ていない。
すなわち、正解率0。
もし「山根一郎について書け」と言う課題でChatGPTの答えを丸写しすると、0点となるわけだ。

気を取り直して、もう一度答えを求めると、
「(前略)人文学部で哲学を教える教授です。彼は、現代西洋哲学、現代フランス哲学、現象学、存在論、倫理学など、幅広い分野で研究をしています。

また、山根教授は、西洋哲学の中でも特にマルティン・ハイデッガーについて研究を行っており、日本におけるハイデッガー研究の第一人者として知られています。その他にも、フランスの哲学者ジャック・デリダや、ドイツの哲学者エマニュエル・レヴィナスなどについても研究をしています。」

現象学・存在論・ハイデッガーとは確かに接点がある。
でもハイデッガー研究の第一人者ではないので、当然「知られてい」ない。
そもそも、所属大学に「人文学部」は存在しないし、「哲学」の授業も持っていない。
論文でレヴィナスには1回だけ言及したが、デリダについては触れたことがない。
こちらの答えは、100点満点中で5点というところか。

以上の文は、検出された単語から、それと関連ありそうな単語を検出するという一連の作業の結果、最初の検出単語からどんどん離れていってしまった結果といえる。
なので最初の検出単語との関係を無視すると、それなりに辻褄は合っている文(=実際にいそうな人)となるわけだ。

ちなみに、私自身の情報は、このブログだけでなく、自身の HP(更新はしていない)、論文のPDFでの掲載などをネット空間でアクセスできる。

さらに、もう一度答えを求めると、

「山根教授は、日本の政治や社会に関する著名なメディア出演者であり、テレビやラジオなどでの解説やコメントでも知られています。政治的な中立性を重んじ、鋭い分析力を持って、日本の政治情勢を解説していることでも知られています。

彼は、多くの書籍や論文を執筆しており、国内外の学会や団体で講演もしています。彼の著書には、「議会制度と政党政治」や「憲法9条と集団的自衛権」などがあります。」

なんで「山根一郎」から「政治」が検出されたのか、メディア論・ハイデッガー以上に縁がなく、本人もわからない。
しかも著書が捏造されている。
誰かと間違えているのだろうか。
これらの著書をネットの書店でググってみたら、前者は見つからず、後者は「憲法9条VS集団的自衛権」というタイトルで、私も一字も共通しない人の本があった。

ChatGPTは、尋ねられた人の悪口は言わず、むしろ誉める傾向があるという。
確かにその傾向が示されたが、嘘をついてまでヨイショしてほしくはない(事実ではないからちっとも嬉しくない)。

結局、一般論的問いなら使えそうだが、少々突っ込んだ個別の問題となるとこんなレベルに成り下がることがわかった※。
※:同じことをやった講談師の神田伯山氏は「落語家」としてヨイショされていたという(氏のラジオ番組から)。

やってみた結果、私は偽りの「第一人者」扱いされているが、心理学者としては全く評価されていないことがショックだった。

追記: ChatGPTは個人情報保護のため、個人についてはあえて不正確な情報になっている可能性があり、その方がありがたい。現存している個人については誰でもこのような結果になるのかもしれない。


生成 AIを教育に使いたい

2023年04月15日 | パソコン・メディア

 (世界)各地の大学では、学生に対してChatGPT(以下、「生成AI」と一般化して論じたい)を使用禁止にしている。

生成AIに回答させた文は、論文の「剽窃」(倫理違反)に当たると見做すことで、レポート・論文作成で使用させないということだ。

私が準拠しているマクルーハンの「メディア論」では、メディアは「人間の能力を拡張させたもの」と定義される。

ところが、多くの人(開発者・利用者)は、メディアを人間が楽をするものだと見做している(非マクルーハン的発想)。

両者の違いは、人間を正反対の方向に導く。
前者は、できないことができるようになることを実現し、人間(個人)の能力をさらに引き上げる。
後者は、できることをやらないようにすることで、人間(個人)の能力を退化させる。
→関連記事「It化の推進=自動化という発想の残念さ」

すなわち、問題はメディアの性能ではなく、それを使う人間の目的・使い方にある。

 AIを自分の脳の代わりに使うか、それとも自分の脳と協動する優秀な助手・相談相手として使うか。

実際、ある教授が大学授業でのレポートを学生に ChatGPTを使って書かせたら、全員A評価に達したという。

これは、レポート書き方の最低ラインを引き上げたことを意味する。

レポートの書き方は、内容以前に、その形式・構造を習得させることが教育現場では重要だ。
内容は書き手の個性(個人差)の部分で、形式・構造は共通ルールの部分だから。
後者を習得するには、適切なモデル(サンプル)が必要である。
生成AIはそれを提供してくれる。

すなわち、 生成AIが作成したモデル(サンプル)は、共通の最低ラインである。
人間はそのサンプルに個性を付加すればよい。
言い換えれば、 生成AIよりレベルの低いレポートは人間が作成する価値がないレベル(不合格)。
このように 生成AIを使うことで、レポートの質の底上げができる。

当然、レポートの評価者自身、 生成AIでその最低ライン(サンプル)を設定しておく。
すなわち、提出されるレポートはそのラインに形式的に準拠しながら、いかに個性(オリジナリティ)を付加しているか、そこを評価する。
オリジナリティの部分とは、 生成AIの情報源であるネット空間にはない、自分で直接集めたデータや考察の部分である。
言い換えれば、既存の情報の収集と整理は、今では人間が手間をかけてやる必要はない。
それらを前提として、そこに新しい情報を付加するのが人間の営為である。

ついでに言うと、今後はAI(という優秀な助手)をいかに使いこなすかが、人の仕事能力の成否にかかってくる。
と言うことは、それを教育することこそが必要になる。
当然、ネット空間の情報は玉石混交なので、助手が作成した報告書を鵜呑みにしないのは言うまでもない。


メールの差出人が入れ替わる現象

2023年01月12日 | パソコン・メディア

ドコモ携帯に、親族からメールが来た。
開いてみると、真の差出人は親族ではなく、全く別人の友人からだった。
すなわちメールタイトルのFromは親族名だが、メール内の Fromは友人のアドレスで、本文もその友人のもの。

その親族と友人とは互いに接点がなく、また名称も含めて(性別、年齢その他)共通点もない。

他のメールも含めて、こんな現象は初めて。
不気味としか言いようがない。

実は今、私は研究的に霊界に接近しているのだが、霊の力は電磁波として作用するため、電子機器の挙動に影響を与えるという。
この件だけだと偶然かもしれないが、他の電子機器にも理解不能な現象が生じたら、その可能性を考えてみる。


IT化の推進=自動化という発想の残念さ

2021年10月14日 | パソコン・メディア

岸田首相の演説を聞いていて、 iT化の推進=作業の自動化という発想に、改めてがっかりした。

改めて、というのは、またか、ということで、岸田首相本人を責めているのではなく、日本でIT化を進めようとしている人たちの”総意”が相変わらず、効率化・いながらにしてという人間の”怠惰化”=能力低下の推進であることが変っていないことにがっかりしたから。

日本には、メディア論という思想的背景がないので、メディアは工学のテクノロジーの問題でしかなく、その工学的発想は、効率化、いいかえれば人間自身の劣化に収斂するのだが、それをよしとしている(工学はメカを見て、人間を見ていない)。

アメリカ、いや新大陸には、メディア論という思想的背景があり、マーシャル・マクルーハンというカナダ人が、メディアを思想的・認知科学的に、すなわち人間における意味づけをした。

マクルーハンの時代は、メディアはラジオやテレビだったが、もちろん出現したばかりのコンピュータは最新の”メディアだった。
この表現は当たり前に聞こえるかも知れないが、日本人にとってはしばらくはコンピュータは”計算機”であってメディアとはみなされていなかった。

マクルーハンにとってメディアとは、人間の能力を拡張したものである。
すなわち人間の素の能力をパワーアップするものである。
だから彼にとっては、靴は足の、服は肌の、メガネは目のパワーアップした立派な”メディア”であった。
この発想からいえば、コンピュータは”脳”のパワーアップ版ということになる。
この発想が日本にはいまだに根付いていない(計算機よりは中国語の訳語「電脳」の方がいい)。

マクルーハンの影響を受けた、アラン・ケイという人が、当時 IBMの大型計算機しかなかった時代に、これからのコンピュータは、人間の脳の拡張版すなわちメディアであるべきだと主張し、当時は存在しなかった、個人所有のコンピュータ、すなわち「パーソナル・コンピュータ」というコンセプトを提出した。
個人が使うコンピュータは、既存のあらゆるメディア、すなわち本・ノート、キャンバス、楽器・楽譜という既存のメディアのメディア=メタ・メディアであり、そして新聞、ラジオ、テレビというマス・メディアに対抗するという意味での”パーソナル・メディア”であるべきというもの。

すなわち、アラン・ケイが考えた”パソコン”とは、20世紀を支配したマス・メディアという情報権力に、情報で対抗できる個人の能力を育成し、個々人がオリジナルな情報創造者・発信者になれる道具(メディア)を意味した。
それは、マスコミの情報支配下にある20世紀的な”大衆”から脱して、個々人がアーティスト、ジャーナリストとして自由に情報発信する社会を可能にするメディアである。

そのアラン・ケイの思想に共鳴し、ではその意味での”パソコン”とやらを作ってやろうじゃないか、と思い立ったのがスティーブ・ジョブズであり、その作品が家のガレージで作られた Apple IIを経由したMacintoshである。

だから、Macには、最初から創造性をサポートするアプリがインストールされていた。
メディアは人間の能力を拡張するもの、というマクルーハンの思想が込められていた(だからその製作物をあえて”作品”と称したい)
すなわちマクルーハン→ケイ→ジョブズという系譜には、パソコンは、人間の能力を拡張するために、すなわち自分がもっとハイレベルになるために、できないことができるようになるためにこそあるべきだという思想が一貫している。

一方、その頃、マイクロソフト社を立ち上げたビル・ゲイツは、パソコン=大型コンピュータ(計算機)のダウンサイズ版という発想でIBMのOSとして自社のMS-DOSの組み込みに成功した。
 巨大企業IBMのマシンと、自宅のガレージで生まれたMacとのシェアの差は最初から歴然で、ほとんどの人にとってパソコンとは仕事を効率化する計算機、いながらにして楽をさせてくれるマシンと理解された(それは人間を怠惰にする)。

そして、今では、スマホがあれば充分でパソコンすら必要ないという人たちが増えている。
彼らにとっては、情報はネットから得続けるだけもので、自分から発信するのはラインやツイッターレベルの創造とはいえないつぶやきでしかなく、それ以外はスマホのゲームに興じて、デジタル情報の大量消費者=21世紀の大衆の位置に甘んじている。

その一方でユーチューバーのような、パーソナルな映像作家として、能力を確実に拡張している人たちが出現し、マス・メディアを圧倒しつつある。
彼らこそアラン・ケイの思想の体現者だ。

以上をふまえて、ITをどのように使うといいのか、もう一度考え直してもいいのではないか。
パソコンが出始めの頃、パソコンで徹底的に効率化して、できた時間を創造活動に使えばいいと言われていた。
でもどうすれば創造的になれるかわかる人がほとんどいなかった(また、せっかく効率化しても、人員削減で別の仕事が回ってきて、結局時間はできなかった)。
むしろ、パソコンこそが創造活動に向いているのだ。
Windowsで効率化して、Macで創造活動してみようか。


クロネコヤマトを名乗るニセSMSが来た

2021年10月07日 | パソコン・メディア

携帯・スマホにも迷惑メール(SMS)のフィルターがかかっているはずだが、それを突破したSMSが届いた。

「ご本人様不在の為お荷物を持ち帰りました。ご確認ください。」
というメッセージで、連絡先に、http:lhzkj.mdwyw.com とある。

荷物に心当たりがなく、またこのURLがいかにもヤマトらしからぬものなので不信に思いながら、リンク先をクリックしてみると、クロネコヤマトらしきサイト画面になり、アプリをダウンロードするようにしむけてくる。

この誘導で不信感MAXになった。
もちろんダウンロードはせず、
パソコンの方でクロネコヤマトのサイト(https://www.kuronekoyamato.co.jp)を開いて、荷物確認をしてみた。
私はすでにメンバーズで、 ID・パスワードを入れてログインする。
荷物の問合せには、当然ながら送り状番号の入力が必要。

 SMSの方には、この送り状番号がない(なので本来的に問合せのしようがない)。

さらに、怪しげな「mdwyw」をぐぐってみた。
フェイスブックによると、クロネコヤマトを名乗る偽メールのリストに載っていた。

ということで、不信メールなら開くこと自体が危ないため、次回からはそうする。


Macのテキストエディットで読み上げ音声に間を作る

2020年04月18日 | パソコン・メディア

ほんの一部の人にしか、価値のない情報で申し訳ない。

大学でいよいよ遠隔授業をやることになり、その一つの方法としてオンデマンド型、すなわち講義の画面と音声を配信して、いつでも見れるようにするやり方がある。
これなら、指定した時間に縛られる必要もなく、また幾度も見ることができる。

ただ作る側に手間がかかる。
画面は、授業で使っているプレゼン画面でいいが、説明する音声が必要。
生録で自分の音声を録るのもいろいろたいへんだし、だいいち気恥ずかしい。

そこで、勧められるのが、パソコンでのテキスト音声読み上げ(text to speech)機能。
これを音声ファイルにすれば、動画編集アプリで画面と合成できる。

私が愛用しているMacには、「テキストエディット」というエディタアプリがついてきて、これだけでテキストの読み上げと音声ファイル化(m4a)ができる。
すなわち、Macだと、テキストエディット、 Keynote、iMovieの無料の3つのアプリを使って、オンデマンド教材を作成できる。

日本語の読み上げ音声には、最初から入っている女性の Kyokoと、後からダウンロードする男性のOtoyaがある。
私の代わりだからOtoyaの方が向いているのだが、読みの自然さはベテランの(以前から付いていた) Kyokoの方が勝っている。
そしてここで紹介する方法はKyokoである必要。

さて、テキストの自然な読み上げには、漢字をあえて”かな”にしたり、発音を明確にするために「」をつけたりと、若干の整形が必要。

文中の自然な間(ま)は句読点で済むが、問題は文の間、段落ごとの間がつかないこと。
つまり、テキスト全文を立板に水のごとく、休みなく読み上げてしまう。
これは、あまりに不自然。
文の後に改行や句読点を連続で入れてもダメ。

あれこれ試行錯誤した結果、文の間に任意の長さの間を作れることがわかったので報告する(何しろ、ググっても見つからなかった)。

撥音の小さい「っ」と句点「。」を1セットに、それを任意のセット続ければよい。
なぜか「 っ、」ではだめ。
たとえば、ある文の句読点の後に「 っ。っ。っ。っ。」と入れる(改行の有無は関係ない。もちろん改行した方が見やすい)。
「っ。」1個でどのくらいの間になるかは、音声の読み上げ速度の設定とかかわるので、試行錯誤してほしい。
私の設定では、読み上げ速度設定を通常より1/6ほど遅くしてあり、その場合は
「 っ。っ。っ。っ。」の4個で、段落間の自然な間になる。
話題転換場面でより長い間がほしいなら、上をコピペして2倍以上の数にすればよい。
こうすることで、テキスト内の特定の箇所を学生に復唱させるための長い間も作ることができた。
もう自由自在。

ちなみに、上の操作の前提となる、Macでの音声設定とテキストエディットからの音声ファイル化については、あちこち説明があるのでググってほしい。


3大地図アプリ比較:Appleマップの使い道

2019年03月23日 | パソコン・メディア

スマホやタブレットで使う地図アプリを複数インストールしている。
山歩きに使う地形や標高などが詳細な有料アプリではなく、
無料の汎用アプリの間での使い勝手を比較してみた。

比較したのはこの3つ:Google Maps,Yahoo Map,そしてApple マップ
(以下、Google、Yahoo、Apple)。

私は、これらの汎用地図は街歩きに使うので、その視点でチェックした。
チェックした地域は実際の状況がわかる自宅(実家)周辺。 

まず地図の詳しさ(情報量)と正確さはGoogle※に軍配が上がる。
不正確さで評判となったAppleだが、Yahooにも同じ場所の誤りがあった。

※ ゼンリンと決別した最近のGoogle Mapsに不具合が指摘されているようだが、
今回のチェック地域では不具合といえるものは確認できなかった。 

特にGoogleが優れているのは、名所・文化財の表記で、これは独壇場といってよく
(他の2は無し)、街歩きの必須情報としておおいに使える。

更に、神社境内や公園内の抜け道は、Google○(きちんと表記)、Yahoo△(部分的に表記)、Apple×(表記なし) の評価順。
この表記がないと不必要に大回りしてしまう。 
Googleも100%正確ではないが、実用には支障がない。

寺社ではなく道沿いにある小さな祠や地蔵尊も、Google○、Yahoo△、Apple× の評価順。
これもブラブラ街歩きにとってありがたい。
さらに街中のATMについてもGoogle○、Yahoo○(メニューで表示)、Apple×の評価順。

このままではAppleの立つ瀬がないが、実はApple固有の強みがあった。

街歩き中にどうしても立ち寄りたくなる公衆トイレはApple○、Google△、Yahoo×の評価順となった。
Googleは多機能トイレの表記があるが、見落とし箇所があり、公衆トイレの精度ではAppleに負ける。

また歩き疲れた時に探したいバス停についてもApple○、Yahoo△、Google×の評価順。
つまりAppleの表記が最も正確で、Yahooは新しい(といっても数年前)バス停の表記がなかった。
Googleはバス停表記そのものがない。

以上から、街歩きに使うなら、基本はGoogleがいいが、
公衆トイレとバス停を探す時はApple
を使うことになる。
Yahooは街歩き用としては中途半端だ(カーナビではお世話になっている)。 

徒歩ナビとしてルート選択機能を比べると、Googleはちゃんと抜け道が使われ、しかも第二候補も出るので一番いい。
YahooとAppleは抜け道が使われず第一候補しかでない。
ちなみにGoogleと同じ裏道(≠抜け道)ルートが選定されたのはAppleで、
Yahooはそれよりやや遠回りの大通り沿いのルートだった。
また同じルートでもYahooよりAppleの方が所要時間が多めに出る傾向にある。
歩行中のナビゲーション機能はたいして差がない(私は地図を見ながら歩くので音声案内は不要。というより裏道の細かい右左折にナビが追いつかない)。

街ではなく、郊外の丘陵ハイクなどでの使い勝手を比較すると、
画面を拡大すれば等高線が表示されるのはYahoo。
ただし歩道などは表記されないので、実際には地形専用アプリを使うべき。
Googleは設定を「地形」に変更すれば陰影の立体感は出せるが、
等高線の見やすさはYahooに及ばない。
これらの表示機能がないAppleは、道路と建物施設がないアウトドアでは情報量が0に近く、
地図として使えない(道路沿いの公衆トイレとバス停専用)。 

ちなみに山歩きに使う有料の地形アプリは、精度が国土地理院の地形図レベルなので、
平地での道以外の人工物の情報密度が低く、街歩きでは汎用アプリに劣る。


USB3.0でWiFiが切れる:その解決

2018年12月01日 | パソコン・メディア

新型MacBookProを使い始めているのだが、それに対応した使用環境の変化(USB3.1)が大きく、ケーブル類の買い替えを始めとして、まだいろいろ戸惑っている(新型iPhoneを見てもUSB3.1への移行トレンドは全面的なので、対応せざるをえない)。

このパソコンを室内で使っている時は、外付けハードディスク(HDD)を接続している(システムの定期バックアップの他、容量の大きい動画データなどを保存しているため)。
旧機(Air)の時はUSB2をつなげていたが、新機ではUSB3.0(HDDはもともと対応)にして、高速にした。

ところが、なぜかネット(WiFi)がよく切れ、Bluetooth(トラックパッドとキーボードをつなげている)もよく切れる。
旧機から自動で移行したので設定は合っているし、実際旧機では今でも正常に作動する。

昨日は、2台のHDDをそれぞれUSB3.0でつないで、一方から他方へデータの全面移行をした(片方のHDDを初期化しなおすため)→こうせざるをえないミスをしたから※

※TimeMachineでバックアップしたデータを削除するためゴミ箱に入れて消去しようとしたら、いくつかのディレクトリ階層が削除不能で、それ以来ゴミ箱に残ったままになった。こういう消去の仕方はまずいらしい。なのでこのHDDをディスクレベルから初期化しなおす(ディスクユーティリティではボリュームレベルの初期化ができない。ターミナルを使えばできるけど)。

もちろん全面移行作業は順調で、実際USB2にくらべて、理論値の10倍とはいかないが、2倍以上の高速は確かで頼もしい。

ところが、その作業中、とうとう自宅のネットにまったく繋がらなくなった。
携帯WiFiをONにしても同じ。
移行作業中にネットでメールチェックやネット閲覧をしたかったが、それができない。
なので同じ環境設定の旧機で代行。

処置なしなので、明日Appleのサービスを申し込もうと思った。
一応その前に、ネットにつながる旧機で、ググってみた。

すると、なんとあろうことか、
USB3.0ケーブル自体が妨害電波を発しているらしい。

私はUSB3の新参者なので初耳だったが、すでに使っているユーザー間では大問題になっているのだろうか(パソコン雑誌を読まなくなって久しい私は、もはや最新情報から離れた後進組)。 

移行作業が終ったので、新機からUSBを外して、ベッドに持っていって新機を開くと、ちゃんとネットに繋がっている。
やはり元凶はUSB3.0だった!

ネットによる解決策として、
①妨害電波を出さない安物でない透明なUSB3.0ケーブルを使う:HDDに付属していたケーブルで妨害電波を発するのだから。標準レベルでダメということ。
②ネットの方を5GBにする:ネット設置側の事情によっては無理。またBluetoothの問題が残る。
③HDDを90cm以上本体から離せば、電波が本体に届かなくなる。

幸い1個のHDDの付属ケーブルが1mだったので離してみたら、なんとネットが繋がった。
もう1個のHDDの付属ケーブルは短いので、本体の近くに置かざるをえないのだが、こちらの影響はない。
ということは、HDDまたはケーブルによって妨害電波の出方が違うのかもしれない。
言い換えれば、組み合わせを試行錯誤してなんとかなるようだ。


アップグレードしたMacOSをダウングレード

2018年11月23日 | パソコン・メディア

MacBookPro13inchを買って、最初にしたことはOSを最新の「Mojave」にしたこと。
すっきりと最新状態で使いたかったので、入っていたOSのバックアップを取らずに、
OSをアップグレードした 。
そして、TimeMachineから引き継ぎ元のマシンのデータをごっそりコピーして、
世代交代を果たすべく最新マシンの最新OSで作業しようとしたら、
古いアプリのいくつかが最新OSには非対応であることがわかった(ここまでは先日に既述)。
1つ前のHigh Sierraならそれらのアプリも無事動く事を確認したので、
MacBookPro13inchの工場出荷時の状態にもどせばいい。
と楽観していた。 

ところが最新OSが入っているマシンには、古いOSはインストールできない仕組みになっていた。

そこで困って、ネットで情報を探した。
目的に見合う情報が載っていたので、その通りにやってみたが、なぜかうまくいかない。
お手上げなので、買ってから90日までは無償のAppleサポートに電話でのサポートを申し込んだ。

昔と違って、今のAppleサポートはとても親切。

目的にかなった説明ファイルを送ってもらい、口頭でも説明された。
それで判ったのは、ネットで得た説明が間違い(ミス)であったこと。

工場出荷時のOSに戻すには、「shift+option+⌘+R」での起動が必要なのだが、ネットでは「option+⌘+R」となっていた(これは最新OSをインストールする方法)。

私の場合、正しい方法で起動しても、すぐにOSのインストールとはいかない。
すでに最新OSが入っているので、まずはHDの初期化をし、
その後工場出荷時のOSをインストールするという手順。
それをなんとかこなして、旧マシンからのデータ移行から先は難なくすませ、
やっと最新マシンでの1こ前のOSによる世代交代が完了した。 
これでひと安心。

次は、今使っている外付けモニターを高解像度なものに買い替えたい。


MacBookPro (Touch Bar)を買った

2018年11月12日 | パソコン・メディア

持ち歩き用に使っていたMacBookAir 13inch(2012)がへたってきたので、最新のMacBookPro 13inch(touch bar)を購入した。

そもそもAirを買ったのは、軽量で薄いながらも画面とキーボードの大きさは普通なので図書館や旅先で作業するのにぴったりだったから。
ところが素材の計量化などで、普通のノートパソコンであるMacBookPro自体が計量化して持ち歩きの負担がなくなったので、スペックの高さでこちらを選んだ。
メモリは8Gに倍増し、画面もRetinaできれいになった(文字が読みやすい)。

一番の変化は、外部機器との接続がUSB-Cに統一になったことで、今までのUSB-2やサンダーボルトで使っていた接続ケーブルが全て使えないことになる。
もちろん長い目で見れば、今までの上下が決っているUSB-2までが極端に使いにくかったので、ありがたい変更になる。
USB以外の規格だったモニター接続や電源もこれ1種類ですむ(といっても今使っている外部モニターはUSB-C非対応なので、途中で変換が必要)。

そうそう、ノートパソコンを買ったら、実用で使う前に、用意すべき物がある。
本体にかぶせるプラスチックカバーとキーボードカバーだ。
前者は、携帯中に落とした時の衝撃を和らげるためで、本体の汚れや細かな傷も防いでくれる。
プラスチック製の薄カバーなので、重さも厚さもほとんど増えない。
キーボードカバーは、見栄えと使い勝手は多少犠牲になるが、キーボードの隙間に入るゴミを防ぐのに必須。
実はAirも隙間にゴミが入って、キーが勝手に押された状態になったり、反応しなくなったりした。
それはパソコンの前で飲食するためだが、パソコンは生活の一部になっているのだから、それをやらないわけにはいかない。
いずれもネットで安価で手に入るので、本格的に使う前に、パソコンの型式に合うものを選んでおくのをお勧めする。

以前は液晶画面にもカバーを使っていたが、 Retina画面を直で見たいので、今は使っていない。 

まだ本格的に使ってはいないので、 Touch Barの使い勝手などはわからないが、キーはカバーの上からでも打ちやすい。
ただ、最初にOSを最新のMojaveにアップしたのだが、相性の悪いアプリが複数あったので(たとえばFileMakerPro,Dreamweaver)、 High Sierraに戻すつもり。
またBootCampを使ってWindows10を入れるかどうか思案中。


今頃iPodtouchを買う

2018年10月14日 | パソコン・メディア

今更ながらiPodtouch6(以下touch)を買った。

実は、先日の丹沢大山での帰り、参道の石段でiPadmini(以下、iPad)をコンクリの路面に落としてしまい、画面にひびを入れてしまった。
なぜ落としたかというと、iPadの地図アプリで現在位置を表示させて紐つきケースでぶら下げていて、階段を降りる振動でケースから抜け落ちたから。
幸い、画面閲覧には支障がないが、今後iPadを地図代わりに持ち歩くことは遠慮した方がいい。

そもそも現在位置を確認するだけなら、あんな大きな画面でなくてよい。
実際、車のナビとしても使ってみるのだが、デカすぎて重すぎて、車内での固定に苦労している。

ちなみにGPSは専用の受信機、そして地図の画面更新は無線wifiを使っている。
つまり、これらを使うなら、 小さく軽量なtouchでいいのではないか。
touchは、いわば電話機能なしのiPhoneで、アプリは大抵使え、2万円ちょいで買える。

というわけで、最安値ではないがその場で買えるヨドバシでtouchの黒モデル(32GB)を買った。

パソコンのiTunesにバックアップしていたiPad(64GB)のアプリなどをインストールし、余計なアプリは削除し、iPadと使い分けることにする。

当然だが、携帯するにはtouchの方がはるかに楽(何しろポケットに入る)。
ただし、画面が小さく(現行のiPhone類では最小) 、ネットや電子書籍の閲覧には向かない(私の読書の半分は電子書籍)。
なので、音楽やラジオなどの聴取と地図での現在位置確認に特化する。
ついでに天気予報やメール受信にも使う。

今までiPadを持ち歩いていたが、touchをポケットから片手で出して操作する手軽さに改めて便利さを感じ、少なくともiPadだけを携帯することは今後はなくなるだろう。
ただ、バッテリの減りが速いので、一日中出歩く場合は、充電用バッテリも必須(バッグの中にいつも入っている)。
その代わり充電速度も速い。

実は、私が最初に手にしたタブレットはtouchの方で、忘れもしない2011年3月11日。
数年後、そのtouchにひびが入ったので、iPadminiに替えたら、画面の大きさが閲覧に丁度よく、それ以来ずっとiPadを携帯していたのだ。
つまり今回、互いの立場が逆転したことになる。

ということは、客観的には、touchは小さすぎる欠点があり、iPadminiには(携帯には)大きすぎる欠点があるということになる。
その中間の大きさである最新のiPhoneXSMAXが最適なのかも。 
いや、今の2つを使い分けた方がそれぞれの便利さを充分に堪能できる(小さいtouchを余分に携帯してもまったく負担にならない)。
何しろ安上がりだ。


パソコンが突然死

2018年01月18日 | パソコン・メディア

週末東京の実家に帰り、火曜に名古屋に戻って、会議を終えて帰宅し、スリープ状態のMacBookProの電源を入れた。
いつもなら、すぐに画面が明るくなるのに、真っ暗のまま。

再起動してみたが、まだ真っ暗。
うんともすんとも言わない。

いろいろトライして、起動音は鳴るまでになったが、その後「?」マークが出るだけ。
外付けのメディアからも起動できない。

完全にお手上げなので、翌日、このブログで紹介した修理業者に問い合わせた。 
症状からSSDかロジックボードの不良で、交換修理が必要とのこと。

幸い、日常のデータはクラウド経由だし、タイムマシンでシステム一式を定期バックアップしている。

それに研究室に使っていない古いMacBookが ほとんど同じ環境(OSのバージョンも)でおいてある。
違いはブルートゥースが使えないくらいで、モニターの差し込み口も同じなので、それを名古屋宅に持ち帰って、ほとんど不便なく使っている(久しぶりにUSBケーブルでつないだマウスとキーボードを使用)。
古い機種なので反応の遅さはいかんともしがたいが、今の時期、帰宅後はメール確認とネット閲覧程度なのでたいした支障はない。

それにしても、故障の予兆は全然なかった。
ソフトで自動監視しているのに、それにひっかからなかった。

こういう事態になって痛感するのは、予備に使えるパソコン (ほとんど同じ環境・性能)を常に用意しておくべきこと。
一見無駄なようだが、仕事と日常の情報行動に差し支えるので、この保険は必須だ。 
情報理論でも、冗長性(情報の重複)は情報の確実性を保証する役割がある。
無駄は必要なのだ。 


MacBookAirのバッテリが

2016年06月18日 | パソコン・メディア

今年の1月、愛用しているMacBookAir(2011年製)のメニューバーのバッテリの所を開くと「バッテリの交換修理」という表示が出た。
マシンのバッテリを自動的にチェックして、異常が出たらこのような表示が出るようだ。

といっても、電源を外してもしばらくもつし、実際にいますぐ交換が必要という事態ではないようだ。
そもそもAirのバッテリは素人が簡単に交換できるものではなく、交換するバッテリが市販されていない。

信頼している修理業者に見積をとってもらうと、割引を入れてくれて13000円ほど。
しかも浅草橋にあるオフィスに持込みなら、当日中に交換してくれるという。

これに気を良くして、春休みにでも交換しようと思って、そのままにして、とうとう6月になってしまった。

ふと気がつくと、「バッテリの交換修理」の表示が消えている。

市販の診断ソフトでバッテリをチェックすると、冬の頃より電圧が上がっていて、バッテリの健康状態が「標準」になっている。

バッテリの健康が回復したのだ。
なにもしていないのに。

気候が良くなったせいだろうか。
マシンにも”自然治癒力”があるのだろうか…
いずれにせよ、いいことだ。