今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

2023秋の茶臼山カエル館

2023年10月30日 | 茶臼山カエル館計測

”真正パワースポット”として私が唯一認定している茶臼山のカエル館(長野県根羽村)には、毎年 GW明けと冬季閉鎖前の今頃の2回訪れている。
毎回2泊して天上に開けた茶臼山高原を堪能するが、主目的はやはりカエル館。

その名の通り本来は生きたカエルの展示館だが、館内とその周囲に幾つものパワースポットが発見されてからは、そちらを目当てに来館する人たちが増えて、今では常連客がパワーを実感しに来る。
来館頻度で言えば私は彼ら常連の足元にも及ばないが、パワーの客観的計測を担当していることで、私が訪れる時は館長がそれを事前に告知して、常連客と親しく交流する。

ただしパワーの物理的計測はこれ以上測りようがなくなり、生体反応に重点を移しているのだが、温感のサーモグラフィ以外、特にビリビリ感の客観的計測ができずに困っている。
皮膚表面の静電位は変化ないことが確認済みで、体表の特定部位の電流も計測してみたが、こちらは個人差とその個人の部位差が大きすぎる。
※:来館者が感じるビリビリ感は、昔のブラウン管テレビ画面の表面に手をかざして感じる感覚に等しいので、まずは静電気の存在を疑う。館外の「ビリビリ苔岩」ではより多くの人がその感覚を得る(もちろんそこの静電位はない)

私個人の関心が、スピリチュアル方向に向かっていることもあって、ここでの反応が霊視のような現象と共通点があるかもしれないと思うようになってきた。
ただし反応者の頻度が、霊視では100人に1人いるかどうかなのに対して、ここでの生体反応は100人に50人もいて、ずっとハードルが低い。
しかも最近では、拘縮した筋肉が動くような劇的な現象が発生している(ただし帰宅すると元に戻るという)
霊視と同じく、その感覚の存否は当事者が制御できない。
そして感覚・反応の種類と強度は個人差が大きく、個人でも変容することがある。
※:気功における気感の種類(温感,冷(風)感,ビリビリ感)とほぼ対応(唯一,空気圧感は報告されない)。私自身”気”を出せるので、空気圧感を含むこれらの気感は自分で任意に内側から出せる。ちなみにカエル館内のパワーの第一発見者は気功家。

またカエル館はいつの間にか、パワーストーンの展示場にもなっていて、石のパワーについても常連さんたちと話が弾む。

10月30日の館内は10℃以下で、ストーブを点けてもらっても脚が冷えた。
カエル館は次の日曜が最終日で、冬季閉鎖中はカエルを持ち帰って下界で冬を過ごさせるという。

来年春に訪れる時は、筋肉の硬度計を装備して来ようか。


カエル館の計測ひとまず終了

2023年05月15日 | 茶臼山カエル館計測

長年携わってきた茶臼山カエル館(長野県根羽村)での計測をひとまず終了することにした。

カエル館内での磁気異常も来館者の身体反応も相変わらず盛んだが、研究としては限界に達して、これ以上進展する見込みはないためだ。
※:脳梗塞の後遺症で右手の薬指が屈曲したままだった人が、昨年、カエル館の磁気スポットに坐ったら、その指が動くようになった。ただし、帰宅したら元に戻ってしまった。ところが今年は、磁気スポットで動くようになった指が、帰宅しても動いていたという(その後の消息は不明)。

すなわち、来館者の身体反応はその有無と種類に個人差が大きく、館内の物理的パワーとの間の関係が掴めない。
温熱感や心拍は生理反応として測定可能だが、訴えが最も多い「ビリビリ感」は生理的に測定できない(経絡の電流を測ったが無相関)。
データとしての相関関係も確認できず、またそれを因果関係(発生機序)として説明もできない。

そして、私自身の関心が、物理的なパワーよりも、スピリチュアルな霊視に移ったことも影響している。

なので、茶臼山高原は好きな地だからこれからも訪れたいが、カエル館の測定はしなくなるだろう。
そのため本カテゴリー「茶臼山カエル館計測」の記事も今後増えることはないだろう。

茶臼山は信仰対象の”霊山”ではないので、霊視研究においては無関係となるだろう、と思って本日カエル館に行ったら、石の気持ちがわかる常連の男性がカエル館にやってきて、館長が所持していた石から、霊障を守るだけでなく、それらを突き抜けるパワーのある石を私に選んでくれた。
また彼がある晴天の深夜、高原の愛知県側で屋外でタバコを吸っていたら、茶臼山の平らな頂上部から光線が帯状に天空に伸びていたのを二回見たという(一回だけなら何かの見間違いと本人も思うところだった)。
彼は通常の”霊視”もできるが、それとは異なる非生物的パワーの視認能力もあり、しかも茶臼山でそれを経験している。
こういう出会いは大切にしておきたい。


カエル館内外のパワースポットの謎

2022年10月17日 | 茶臼山カエル館計測

カエル館という正真正銘のパワースポットに関与して長いが、ますます謎が深まっていく。
※:客観的になんらかのパワー(力)が観測され、そのパワーが人に影響を与えるほど強いことが確認されている場所のみ、「パワースポット」と認定する。

カエル館内の強磁場スポットが与える生体反応には、筋肉の凝りや拘縮を一時的に改善するほどの効果が出ている(帰宅すると症状が戻るという)。
一方、その強磁場スポットに隣接する0磁場スポットに反応する人もいる。

それだけでなく、最近は館内の対角線先の、磁場が正常な一角に反応を示す人も出てきた。

館外の”ビリビリ苔岩”やキャンプ場への道も多くの人が反応を示すが、そこはもとより磁場は正常。

すなわち、総合的に見ると、人々の反応は磁場の強弱では説明できない。

そもそも、人の感覚的反応は、プラシーボ効果などの心理的原因でも発生しうる。
反応に個人差があるのも、被暗示性の強さがまずは考慮されるべき。

つぎに反応性そのものの個人差もある。
気象病・天気痛のように、気圧の変化が身体症状として表れる人がいる。

なので磁場の変化に強く反応する人がいてもおかしくはないが、カエル館での強磁場といってもその値は、市販の磁気ネックレスの1/1000なのだから、これに反応するなら、日常環境では生活に支障をきたすはず。

最近では、カエル館の常連たちがいろいろなパワーストーンを持ってきて、カエル館はパワーストーンの展示場になっていることも、来館者の反応の拡大に影響しているかもしれない。
これらの石は、茶臼山産以外は磁気を帯びてはいない。

生体反応を示す原因が、客観的に測定できる磁気ではないとすると(放射線と静電位も測定している)、科学的には存在が確認されていない別のパワーなのかもしれない。
ただ、その仮説は検証できないので、そっち方向に走らずに、なんとかその手前で踏みとどまりたい。

生体反応を客観的に確認するには、サーモグラフィ(皮膚温)が手っ取り早いが、温冷感を訴える人は多くなく、一番多いのはビリビリ感だが、その人の静電位や経絡の電導性を測っても差が出なかった。
あとは筋肉の硬度を測れそうなので、拘縮が解除された人などに適用してみるか。

環境側の要因としては、磁場以外の計測不明な要因を想定せざるをえないが、反応側の個人差要因としては、外的刺激に対する反応性の高さ、言い換えれば恒常性維持機能(システム0)の弱さがあるのかもしれない。
気象病もそれで説明できる。

すなわち、反応が出ない人が問題ではなく、反応が出る人の方が何らかのアンバランスを内蔵していると思える。


売木村の花崗岩を測る

2022年10月16日 | 茶臼山カエル館計測

愛知と長野の県境に聳える茶臼山(1416m)は玄武岩質だが、その西方には花崗岩が広く分布している。
さらに西に離れた岐阜県東濃地域は顕著な花崗岩帯で、ラジウム温泉や花崗岩の採石場が点在し、空気中の放射線量は日本有数の高さである→東濃の高放射線帯を走る

茶臼山北側の南信地域には日帰り温泉は点在しているが、その中にラジウム温泉がない。
そのため、カエル館内外の私の計測も地磁気ばかりで、ガイガーカウンターを使う所に乏しい。

そんな折り、カエル館の館長から、茶臼山の東北麓の売木村(長野県下伊那郡)に花崗岩の採石場があった事を教えてもらい、興味を示したら、館長が村長に掛け合って、採石場跡地での計測を可能にしてくれた。

そういうわけで、本日、カエル館館長とともに、村長の先導で(通行止めのゲートの鍵を開けてもらうため)、花崗岩の採石場跡地に入った。

富山県の会社が墓石の材料として採石した(5年程前に閉山)というそこの花崗岩は、粒子がきめ細かで上品な墓石になりそう。

まず、茶臼山のカエル館の空気中(γ線)での放射線の計測値0.1μSv/h(以下同単位:ちなみに上リンクの東濃高放射線帯の記事では単位がnSv/hなので値が千倍表記になっている)をバックグラウンド(比較対象)とする。

ゲートを3つ越え、車を降りて採石場に向かう途上、両脇に花崗岩(片方は自然の岸壁、他方は採石した岩)がある空間(γ線)で0.2に上がった。
この値は、東濃の高放射線帯の空気中および福島原発事故後の東京(関東地方は元々ローム層の影響で東海地方より低い)での最大値に等しい。

採石場跡地に立ち(写真)、白黒のコントラストが明確な岩を選んで測る(γ線+β線)と0.4に達した。
中津川温泉の花崗岩には及ばないが、バックグラウンドの4倍の値だ。

さらに採石場で使われていた水場があり、天井と両側の壁が整形された花崗岩で支えられている。
水は今でも絶え間なく流れていて、飲料に使えるという(水があるとわかっていれば、水質検査キットを持ってくるんだった)
天井の岩では0.3あり、三方が花崗岩に囲まれた空間は、空気中でもそれなりに高い。
しかも湧水も花崗岩層から出ているので、飲泉可能なラジウム鉱泉の可能性がある(手持ちの計器では水中の線量は測れない)。
※:ラジウム温泉で有名な山梨県の増富温泉の源泉は冷鉱泉

値自体は採石場の岩の方が高かったが、水場空間や途中の両側に花崗岩がある通路は”気場”の気配を感じたし、通路の下には花崗岩で囲まれた池もあるので、環境を整えれば、カエル館のように人が訪れる”パワースポット”になるかもしれない。
※:パワーの強さでいえば、放射線は地磁気と比ぶべくもなく強大。また放射線を含む電磁波の健康への影響については、脊髄反射的に恐れるのではなく、科学的エビデンスを参考に。

ただ、カエル館と違ってそこに達するアプローチに難有りで、その部分まで整備するのは非現実的だろう。
なんかもったいない。


カエル館は落雷によって磁化した?

2022年06月21日 | 茶臼山カエル館計測

茶臼山の雷岩のパワーに関連して、カエル館の館長から茶臼山は雷が多いという話を聞いたわけだが(前記事)、それならカエル館にも落雷があれば、カエル館が磁化したのは、落雷によるものかもしれないと思った。

本日、茶臼山からの帰途にカエル館に立ち寄り、館長にカエル館に落雷の事実があったかを聞いたら、20年ほど前に落雷を受け、館内のパソコンが壊れたという。

カエル館に避雷針(アース)はなく、館内に強い電流が流れたわけだ。
電気が発生すれば、必ず磁気も発生する(だから合せて”電磁気”という)。

これまでカエル館の磁気は、鉄分を含む玄武岩質の地層に由来するものと考えていたのだが、実は、地面と建物の床との間には磁化してない構造物があり、逆に屋根の磁気が建物の中で最も強いという話(私自身は未計測)とともに、地面の磁気によるという自らの説に合点がいかなかった。
でも磁気が天から降ってくるわけでもないし…。

カエル館内の強い磁気が、天からの落雷によるものとすれば、合点がいく。
実際、天然の磁鉄鉱がなぜ磁力をもつのかの説明は、落雷に帰せられている(それを「天然磁石」という)。

カエル館の外側のトタンの壁面もあちこちで極性が変わって、いわば弱い磁石になっている。

どうやら、落雷によってカエル館全体が「天然磁石」となったのではないか。

もっとも館内で来館者が感じる生体反応については、これで解決とはならないが。


茶臼山の雷岩はパワースポットか

2022年06月20日 | 茶臼山カエル館計測

愛知の最高峰で長野県境にある茶臼山(1410m)の山腹に「雷岩」(かみなりいわ)という大岩(のまとまり)があり、それなりに存在感があって、名所に値する。

私にとっての問題は、そこがパワースポットであるかだ。

長野県の根羽村ではすでに「パワースポット」としているが、それは観光スポットとしてであり、パワーの根拠を求めるパワースポット鑑定士にとってはそれを鵜呑みにはしない(判定する理はこちらにある)。

本日、根羽村側の真正”パワースポット”であるカエル館から登ってみた。

そのルートでまずお目にかかる雷岩は、大きな岩の縦の割れ目とその割れ目の下にある白っぽい露岩があり(写真:撮影位置は露岩から真東)、なんと夏至の日の出にその露岩の影がまっすぐ伸びて割れ目の奥に達するらしい(この割れ目の下にはヒカリゴケ(写真の緑の部分)がある)。
これはカエル館常連のA氏が、その仮説を立て、今年の夏至(明日6月21日)の3日前の18日に実際に確認した事である(日の出を受けてヒカリゴケが輝いたという)。
ということでこの岩をここでは”夏至岩(げしいわ)と仮称する。

この夏至岩のような配置は、各地の”メンヒル”や列石遺跡に見られるもので、日時計ならぬ”年時計”の役割をもつ。
ただ、上のように書いていて気づいたのだが、この夏至岩の構成は、年時計の目的に留まらず、男女の交合(生殖)をも摸しているように思える。

私が確認したところでは(写真にあるとおり)、この白い(”陽根石”とでもいうべき)露岩の背に直線状に模様があり、影がなくてもその模様の延長上が割れ目に達している。

問題はこの露岩が人工的に設置されたものかどうかだが、見ての通り、割れ目の岩とは異なる石質で、大きさ的にも設置可能である。
ただし、この夏至岩は古代信仰の跡であるかどうかが問題で、パワースポットの問題ではない(物理パワーは確認されなかった)。

そこからさらに登ると、雷岩の上端の岩に出る(写真)。

そこにガイガーカウンターを置いて、放射線量を5回計測して平均値を出す。

比較対象として、茶臼山山頂(空気中)でも同様のデータをとる。
その結果、山頂=0.13μSv/hに対し、雷岩=0.19μSv/hで、雷岩の放射線量がやや高い結果となった。
次に、直流磁気を測ってみると、雷岩の磁気は51.2μTで、周囲の空間磁気(地磁気)50.2μTより1μTだけ高い。
これらの結果は至極微妙だが、放射能・磁力ともに周囲よりパワーが強い、といえなくもない。

ただ、放射線なら花崗岩、磁気なら玄武岩であるならわかるが、雷岩を含む茶臼山山体の地質は玄武岩であるものの、雷岩自体は玄武岩の黒色ではない(安山岩っぽい)。

以上から、雷岩をパワースポットと認定するには、その度合いの小ささに躊躇があるものの、逆に否定することもできない。

ちなみに、カエル館館長の言によると、茶臼山は雷が多いという。
確かに茶臼山は三河山地北辺に位置する最高峰だから、南(遠州灘)からの湿った空気が強制上昇して雷雲を形成する地形である。
ただ雷岩は垂直ではなく水平に拡がった岩であるため、落雷の対象(放電の極)となる形状ではない。
雷岩の由来についてはきちんと確認する必要がある。

いずれにせよ、茶臼山山中に忽然を現れる雷岩(夏至岩)は、「何かある」と思わせるものであるのは確かだ。


反応者による館内測定

2021年10月31日 | 茶臼山カエル館計測

冬期閉館間際のカエル館(長野県根羽村)を訪れ、館長が招集してくれた反応者(カエル館内で身体反応が出た人)たちに館内のあちこちでの反応の強さを評定してもらった。

まず、館内の磁気分布は以前に測定し、磁気異常スポットは確認済み。
ところが近年、磁気異常スポット以外でも反応を示す人たちが出てきたため、反応の原因を磁気異常に関連づけることができなくなった。
ただ、たとえば反応者が訴える「ビリビリ感」を身体反応として客観的に測定できない。
客観的に確認できるのは、それを訴える人の身体表面に静電気が帯電していないということだけ。
良導路計による表皮の電流測定も、ビリビリ感の強さとはまったく相関がなかった。

なので、客観的な計測は諦め、主観的な感覚評価をデータにすることにした。
これは、館内での私が指定した場所で、痛みの強さの評定のように0(まったく感じない)から10(強すぎて我慢できない)までを選んでもらうもの。
これらのデータを集めれば、館内の反応分布図が作れると思った。

ところが、反応者の個人差が大きすぎ、また反応の種類も多様で、データを集めるほど、却って傾向性が見えなくなる。
反応者にとっては、その身体感覚は明確なので、評定は容易にでき、しかも場所によって値が異なるのだが、その変化が個人によってまったく異なる。
さらには、反応の種類も場所によって異なるという(たとえば、ある場所はビリビリ感ではなく、揺れを感じるという)。
これらの反応は、日常的に経験するものではなく、カエル館(とその周辺)に限られるという。

さらに、ここを訪れたら上がらなかった腕が上がるようになったという人、とにかく気分が良くなるので毎週訪れる人など、好転反応を示す人が多い(逆に頭痛を訴える人もいる)。

総合的に見て、館内の反応スポットが特定分布していないということから、館内のパワー自体が拡大しているように思える。
館内にはいろいろなパワー・ストーンを展示してあるが、必ずしもそれらの近くで反応が強いわけではない(もちろん主たる展示物であるカエルとの関連もない)。
パワーの源はそういう即物的なものではなく、より根深い所にあるように思える。
それは客観的な計測がさらに困難になる方向だ。

風水的な解釈が一番スッキリするのだが(→風水診断によるカエル館のパワーの正体)、実証なしの辻褄合わせの理屈では、学術研究者(”真実”の探究者)にとっては受け容れられるレベルの”仮説”にはなれない。
まずは、現象の最前線である生体反応データを地道に集めるしかない。


諏訪湖と富士山を結んだ線から…

2021年08月21日 | 茶臼山カエル館計測

本日8月21日のNHKの「ブラタモリ」の訪問先は諏訪湖だった。
諏訪湖は、日本を東西に分断するフォッサマグナ(糸魚川−静岡構造線)と南北(内と外)に分断する中央構造線という2つの大断層の交差点に位置する。
もうそれだけで諏訪湖は地球科学上の聖地である(もちろん諏訪大社があるので人文的にも聖地)。

そして番組の終りで、縄文海進で海辺を追われた関東(縄文時代の先進地)の縄文人が、一路諏訪湖を目指したという話になった。
そのルートは富士山と諏訪湖を結ぶ今の信濃往還・ JR中央線のラインで、諏訪湖からだと南アルプスと八ヶ岳が作る谷の向こうに富士山が見える。
富士山は、もちろん日本第一の聖地。

番組は、富士山と諏訪湖を結ぶ約100kmの線を描いて終った。
テレビでその線を見て、その線に追加すべき情報を思い出した。

愛知と長野の県境にある茶臼山にあるカエル館の常連客の A氏は、この諏訪と富士山を結ぶ約100kmのラインを正三角形の1辺とすると、その辺の向い側の頂点に当るのが、なんと茶臼山 (1416m)であることを発見した。
すなわち、富士山と諏訪湖と茶臼山が、1辺約100kmの正三角形を形成しているのだ(ウソだと思うなら地図で確認してみて)。
これを「中部地方の大正三角形」というらしい。

大正三角形を構成している諏訪湖と富士山の2点は、それぞれ日本を代表する聖地である。
そして茶臼山は、地球科学的・人文的にはこの2点に比べてすこぶる地味だが、この正三角形に茶臼山の秘めた存在感、諏訪湖や富士山に匹敵する潜在力が見て取れないか。

実際、茶臼山には、物理的計測と身体反応によって私が唯一認定する正真正銘のパワースポットがある(「ワン」と鳴く、ネバタゴガエルの生息地でもある)。

ちなみにA氏の探究の成果は他にもあり、それらはカエル館内に展示されている。


風水診断によるカエル館のパワーの正体:一部改訂

2021年08月12日 | 茶臼山カエル館計測
茶臼山のカエル館(長野県根羽村)は、なぜパワースポットなのか。
私自身はそれを”科学的”に検証したいのだが、”地”のパワーの理論である「風水」による説明も可能なので、それを適用してみる。
ただし、あくまで説明可能(理屈が通る)ということであって、私がそれを信じているわけではない。
 
そもそも風水とは、中国に伝わる"地"のエネルギー分布論で、陰陽五行思想などを借用した(実証性のない)観念論であり、”エネルギー”の実測によるものではない。
なので鍼灸や漢方、あるいは気功は(事実的効果があるため)認める中国政府も、風水は迷信として認めていない(風水に対する私の基本的スタンスは→風水理論にがっかり)。
ということでもあり、ここではあくまでその風水理論で”説明可能”ということで紹介するに留める。
ちなみに以下の風水解釈は私自身による。
 
まず、地のエネルギー(気)が潜勢しているのは山であり、そのエネルギー元の背後の山を「主山」という。
茶臼山北東の高原上にあるカエル館にとっては、もちろん茶臼山本体(頂上部)がそれに該当する。
山が地のエネルギーの元というのは、大地を神話的に構成する「玄武」(亀蛇)に由来する。
偶然なことに古い火山である茶臼山の山体(高原から上部)は「玄武岩」で構成されている。
なので、カエル館にとって、茶臼山は文字通り玄武の主山に該当する。
※玄武岩はマグマの成分なので、地球科学的に地のエネルギーの元。
 
次に主山の形態が問題となる。
茶臼山は、その名の通り「臼」の形をしている。
これは角の形で、五行の「土」性を示す。  
※:この世の構成を木火土金水の5つに分類する古代中国思想。
土性は気が集まりやすいというから、茶臼山は主山として理想的だ。
 
さて、茶臼山から発する気(地のエネルギー)はどの方向に流れるか。
基本は山頂から四方八方に下りていくのだが、たいていはずっと下まで流れていってしまう。
ところが、ある地形だと、湧水のように地中の気が湧き出しやすい所がある。
それを「龍穴」という(風水では地のエネルギーを龍に摸している)。
そこは、山頂からの斜面から平坦に移った地である。
さらに気が左右に拡散せず、むしろ集まるように、左右に尾根が囲んでいると良い(左を「青竜砂」、右を「白虎砂」という)。
そうすると龍穴から気が湧出しやすくなる。
ただし、その湧出を受けとめるものがないと、そこから下に流れ去ってしまう。
気を受け止めるのは水で、流水でもいいが貯水すなわち「聚水」(満堂水)の方が気を貯めるには良い。
 
では、カエル館のロケーションを見てみよう(地図は、スマホアプリ「スーパー地形」による)。
茶臼山(長野と愛知の県境)の北西(長野側)に位置するカエル館(右図の赤いの右下角の小さいは、まず山頂部の急斜面が緩くなった平坦地にある。
しかも、山頂から真北と東に伸びる2つの稜線(それぞれ青竜砂、白虎砂)に囲まれている。
なので「龍穴」として理想的だ。
さらに、茶臼山と反対側に茶臼山湖という人造湖があって、これが「聚水」となって、気の流出を防いでいる。
すなわち、龍穴から湧出した気はどんどん増えていく。
茶臼山湖が川でなく湖水であることが効果を高めている。
 
ちなみに、矢作川の水源の地(地図で茶臼山右側の薄緑のも左右の稜線に囲まれた緩斜面の地で「龍穴」となるが(気が湧出)、残念ながら「聚水」がなく、流れ去ってしまうため、湧出した気は貯らない。
また愛知側の矢筈池・芹沼池(図外)も「聚水」の役を果たしうるが、残念ながら茶臼山との位置関係が適していない。
※:愛知側については、むしろ萩太郎山(1359m)を「主山」と見立てれば、リフト乗場・ドッグランの平坦地が「龍穴」で、矢筈池が「聚水」となる。
さらに龍穴と聚水の間の平地(茶臼山湖畔のポカポカロック※がある所)は「明堂」という地で、これは朱雀に相当する。
※:根羽村認定パワースポットの1つ。
すなわちカエル館は玄武・白虎・青竜・朱雀の四神に囲まれている理想的な配置。
また、カエル館から見て、茶臼山湖の奥の土手は「案山」で、奥の遠方に高い山(恵那山2191m,大川入山1908m,その右に蛇峠山1664m)が見えるが、これらを「朝山」といって、いずれも気を背後から溜める役目を果たしている(右写真はカエル館側からの茶臼山湖、土手、奥の左の山が恵那山と大川入山,右が蛇峠山)。
さらに朝山(2191m)は主山(茶臼山1416m)よりも775m高い「特朝山」なのでこれまた理想的。
 
以上から、カエル館のロケーションは、高いエネルギーの主山を擁し、周囲を四神に囲まれ、さらにその外に聚水・案山・朝山が配置された、まさに理想的・教科書的な「龍穴」(地のエネルギーの湧出地)であり、ここがパワースポットとならずにおれようか、といえる所。
とりわけ人工的に造られた茶臼山湖の存在が大きい。
 
風水診断は、これで終らない。
カエル館そのものを診断する必要がある。
 
屋内については、九星図飛星という図を作成して判断する。
その作成のための基本情報として、建物の建築時期と方位を確認する。
建築時期は、正確な記録はないようだが、館長によると昭和30年代前半ということなので、これに基づくと2021年現在は「五運」(1944-1963年)という運の中間期に該当し、運的には今は最盛期だ(かように風水では運の良否は時間の関数である。これは諸行無常を理論化した易思想に基づく)。
 
方位は、湖に面した窓面が300°、入口は210°(360°が真北)。
館長の同意を得て窓面を正面とし、これをもとに館内フロアの洛書数を記すと以下になる。
南東4 南9  南西2
東3  中央5  西7
北東8 北1  北西6
これは平面図を9等分してそれぞれに易の八卦を当てはめて気(パワー)の状態を記したもので、
たとえば8=(艮、旺気)、9=(離、生気)、1=(坎、進気)、5=(土、不運・障害) となる。
館内最強の磁場異常スポットは「北東8」に相当する。
8なので気が旺盛というわけで、まさに当っている。
そこに次いで生体反応を訴える人が多いのは窓側の「北1」で、ここは気が充実する所になっている。
ちなみに、この中で気的に良くないのは中央5。
五行理論によると、土性の地で気を集めるには金属を置くと良いという(土生金)。
 
以上、風水による診断では、カエル館はパワースポットとして、さらに館内の磁気異常スポットも説明がつく。
ここまでだと、私自身の計測(磁気、生体反応)とも整合しているので、風水理論を信じてもよさそうな気になる。
 
だが、実は当てはまらない点があるのだ。
世の風水本は、当てはまる部分だけを紹介して過大評価させるが、私はそうでない

たとえば、風水では石には気が宿らず、岩はさらに良くないという。
これはカエル館内外の岩石でみられる生体反応と矛盾する。
風水は元々は”墓地の選定理論”なので、石や岩は邪魔でしかないのだ。
 
私的には、岩石は、地のエネルギーの長年の凝縮の産物であり、パワーの源泉として重要なアイテムである(特に結晶構造)。
かように、古代的迷信から脱却した21世紀にふさわしい実証に耐えうる地のエネルギー理論が必要だ。

カエル館内での生体反応を調べる

2021年06月14日 | 茶臼山カエル館計測

私が正真正銘の「パワー・スポット」と認定する茶臼山カエル館(長野県根羽村)内で、来館者がなんらかの生体反応(ビリビリ感、温/冷感など)を得る空間が、従来の限られた磁気異常空間だけではないことが判明してきたので、磁力計(テスラメーター)よりも敏感に反応する人たちを館長に招集してもらい、その人たちに館内のあちこちで感覚の強さを評定してもらった(私が認定しないないそこらの自称”パワースポット”ではこのような調査自体が不可能)

評定は、医療現場でも使われる”痛み”の評定のように、0の「まったくない」から、10の「強すぎて耐えられない」までの11段階の中から選んでもらう方式にした。

まずは磁気異常空間でのビリビリ感の強さを評定してもらい、それを基準にこちらが指定する場所での評定を求める。
その結果、評定に個人差のある空間もあったが、特定の空間は一様に磁気異常空間並みの反応の強さ(7〜10)が示された。

その空間での反応の強さの因果関係に苦慮したが、改めてそこの地磁気を測ると、その空間もそれなりに磁気異常で、しかもそこにある鉄柱の一部が磁場逆転していた(磁針が180°反転する)。
やはり、生体反応は磁気異常と相関しているようだ。

ただ、反応の個人差、とりわけ反応の強度に周期変動がある人たちがいて、これは直流の地磁気によるものではないので、生体側のバイオリズムなのだろう(該当者数人の平均周期は約1分)。

この調査で痛感するのは、生体側の個人差のバラエティさ。
以前は、温感反応だった人が、今日はビリビリ感で、しかもある空間では手先が冷感となり、実際サーモグラフィで計ると、本当に指先が低温になっていた(その空間の気温は周囲と同じ)。

かように、人間こそが不可思議な存在なのだ。


新カテゴリー:茶臼山カエル館計測

2021年06月13日 | 茶臼山カエル館計測

緊急事態宣言下の愛知から、愛知と長野の県境にある茶臼山高原に泊り旅に出た。

もちろんカエル館(長野県根羽村)でのパワーの調査が主目的だが、せっかく愛知の屋根まで上がるので、その地でのんびりしたい。

カエル館では、パワーの物理的計測(磁力)は限界に達したので、今後は生体反応をデータにして、パワーの正体を探ることにした。
といってもビリビリ感の生理的計測ができないため、その反応強度の主観的評価をデータにするしかない。
そのため、あらかじめ館長から反応性の高い人たちに声をかけてもらっていた。

従来よりこれらの調査結果は、まずはこのブログにアップしてきており、先日それらの記事がまとめられて本になった(カエル館のみで販売)。

今後も記事を通して読みたい人がいることだろうから、今まで「気・パワー」と「計測」あるいは「旅」のカテゴリーに分散していた、茶臼山・カエル館の記事を、新カテゴリー「茶臼山カエル館計測」にまとめることにした。

記事を読み返すと、私がカエル館の計測に手を染め始めたのは、今から10年前の2011年にさかのぼる。
茶臼山高原はその前からお気に入りの地で、しかも元々カエルが好きだったので、2009年から記事になっている(最初に訪れたのはもっと前)。

私にとってある意味最前線(科学と非科学の境界)の研究対象となるので、今後も試行錯誤しながら調査していく。


『茶臼山パワースポットの謎』

2021年03月10日 | 茶臼山カエル館計測

愛知・長野両県にまたがる茶臼山(1416m))にある正真正銘パワースポット「カエル館」(長野県根羽村)の本が、表題のタイトルで出版された(出版元は一兎社)。

副題に「”計測マン”教授の挑戦」とあるのは、もちろん”計測マン”を名乗る私のこと。
そう私が活躍するのだ。

著者は私ではなく、山口真一というライターなのだが、私のブログ記事がふんだんに引用されているため、私も「監修」になっている。

ただし、長野県の支援金事業による出版なので、利益を得ることができないため非売品であり、一般に流通されない(主に長野県内の図書館等に寄贈されるのだろう)。

もっとも、本ブログの読者の皆さんは、引用元のオリジナルの記事がここですべて読めるので(「茶臼山」で検索)、私の記述部分に関しては不都合はない。

この本の前編(正編)となる『ワンと鳴くカエル 信州根羽村「カエル館」物語』はAmazonで電子書籍も購入できる。

ちなみに、私の”挑戦”は今後も続く。


カエル館での新課題

2020年11月03日 | 茶臼山カエル館計測

明日から半年ほど冬期閉鎖となる茶臼山カエル館にて、最後の計測をした。

計測項目は、環境から生体反応にシフトしているが、ビリビリ感を皮膚電流で計測する試みはうまくいかなかった(むしろ電流が減る傾向すらあった)。

それと新たな問題として、磁気異常を示す空間以外での異常感覚(ビリビリ感、温熱感)を訴える人が増えたこと(カエル館の中にパワースポットがあるのではなく、カエル館全体がパワースポット化している)。
しかも訴える人の間でその場所がほぼ一致していながら、そこにはなんの物理的異常はみられない。
すなわち、感覚の原因となりそうなものがまったく見当たらない。

そうなると物理的には計測できない”何か”を想定するしかないのだが、その想定の根拠がなくては、研究レベルにはなれない。

電場・磁場の計測以外に、ダウジングもやってみたが、これは学術研究の計測にはならない。

半年後の開館後は、反応者から詳しく情報を得ることから始めたい。


カエル館でのビリビリ感を測る

2020年11月01日 | 茶臼山カエル館計測

冬期閉鎖間際の茶臼山高原カエル館(長野県根羽村)に訪れ、館内のパワー・スポット(私が唯一認めるパワー・スポット)でビリビリ感を得る人の計測を試みた。

来館者の半数は、このスポットで温熱感あるいはビリビリ感を得る(これほど高頻度にパワーが実感されるスポットは他にない)。
温熱感は実際に皮膚温が上昇することをサーモグラフィで客観化できるが、ビリビリ感を測るのに難儀している。

ビリビリ感をもたらすのは電気なのではないかと仮定する。
まず体表面を静電位計で測ったが、静電位の発生はみられなかった(強い磁場ではあっても直流なので、電場は発生していない)。

次に皮膚の電流を測るべく、ノイロメーターの一種である、良導絡測定器(製品名「ロイヤルエイト」)を購入した。
この機器は「良導絡」というほぼ経絡の電気鍼治療に使うものだが、皮膚に電圧(V)を与えてその電流(μA)を計測するものなのでその用途で使う。

カエル館館長に、私が訪問する日に、ビリビリ感を得ている常連客(カエル館のスポットでパワーを得るため高頻度に来館する人たち)に集合してもらった。

まず館外で、手の平の特定点の電流を測定し、次いでスポットに座ってもらって、ビリビリ感が来たら、その場で同じ部位の電流を測定した。
客観的に位置を確認しやすい特定点(労宮近傍の手相線分岐点または交点)での反応性がおしなべて弱かったので、与える電圧は良導絡の通常測定に使う12Vの倍の24Vとした。

5名を測定した結果は、上の2箇所で変化があったのは1名で、他の4名は変化がなかった(うち1名は0μA)。
変化した1名も、スポットでの方が電流が下がった。
仮説的には、ビリビリ感は交感神経の興奮によるもので、それによって皮膚下の電流が増えると思ったのだが、この方向での変化は0名だった。
すなわち仮説は支持されなかった。

もちろん、部位によって、すなわち良導絡でない部位では電流が流れにくいので、値が出そうな部位を探索しての結果である(値が0μAの人は、手のどの部位も0μAだった。おでこではきちんと反応した)。

ということで、ビリビリ感は皮膚下の交感神経の興奮としての生理的確認ができなかった。
すなわち、スポットで感じるビリビリ感は、皮膚内外の電場によるものではない、ということになる。
手が尽きてしまった。


パワースポットのカエル館で水質実験

2020年06月16日 | 茶臼山カエル館計測

私が認定するパワースポットである茶臼山のカエル館(長野県根羽村)で、水質実験※をしてみた。

※後日訂正:測定したのは電気伝導率ではなく TDS(総電解物質)でした。
単位はppmで、値はイオンと水の重量比を指し、電気伝導度をもとに計算されるため、電気伝導度と相関し、また測定目的も同じ。なので、名称と単位だけを修正します。評価は変わりません。

すなわち、館内の強磁場と弱磁場と平常磁場の3ヶ所に、蒸留水をおいて、それの電気伝導率の変化を測定するもの。
TDSは、液中のイオンの総量の指標。
それが何を意味するかは、後述する。

まず、館内の磁気が平常値の対照地(44.9μT=この地域の地磁気として標準的な値)の机上にビーカを置き、購入した蒸留水を入れる。
蒸留水は水質検査器の洗浄に使うものなので、TDSの値は0ppm(25.1℃)。
TDSは水温が上がると増えるため、本来は水温を一定にすべきだが、自然状態で計るので水温も記す。

弱磁場とは、(パワー)スポット空間内の北側の壁面で、ビーカを置いたベンチの上は22.8μTと、平常値の半分の値(しかも極性が逆転している)。

強磁場とは、スポット空間の南側の壁面で、ビーカを置いた床面は133.3μTと、平常値の約3倍(写真:壁面の小さなビーカにTDS測定器を差して、同時に手前で直流磁気を測定)。

この3ヶ所に蒸留水をいれたビーカを置いたままにした。
ちなみに、蒸留水のTDSの初期値は理論的には0なのだが、対照地と弱磁場は1μS、強磁場だけが0だった(±1程度は測定誤差ともいえる)。

そして設置してから26時間後の翌日の15時40分、TDSを再測定した(以下、単位はμS,()内は水温℃)。
対照地:20 (22.6)、弱磁場:6(22.5)、強磁場:371(22.1)

3ヶ所の水温はほぼ等しいから、TDSの値はそのまま比較できる。
強磁場のTDSの急上昇に驚いた。

さらに、翌日の午前10時に計った結果は、
対照地:22(20.0)、弱磁場:6(19.0)、強磁場:365(18.0)

互いの水温に違いが出たが、昨日と同じような値だった(強磁場の値が下ったのは、4℃もの低温のためかも)。
強磁場のこの値は、アルカリ単純泉レベル。
私はあちこちの温泉でTDSを測っているのだが、それは温泉の濃さ(イオン濃度)の指標になるから。
すなわち、蒸留水が日帰り温泉並みのイオンの濃さになったのだ(普通の療養泉だと、TDSの値は4桁になる)。
ちなみに、カエル館近くの矢作川水源の湧水の、伝導率からの推定値によるTDSは25程度(22.6℃)。

それにしても、磁場の値の順にTDSが高くなっているのがおもしろい。
磁場にイオン化作用があるかのよう。

気功師が「気」を入れた蒸留水で電気伝導率(TDSと相関)を測定した、佐々木茂美博士によると、伝導率の上昇の原因は、水分子のクラスターが変化し、電子が活性化して、自由電子となったためと解釈している。
「気」には電離(イオン化)作用があるということか。

ちなみに佐々木氏によると水温を40℃にしないと、伝導率が変化しにくいという。
ところが、カエル館の強磁場では20℃前後なのにこの上昇度だ。

この強磁場近くに来館者が座ると、約半数の人がビリビリ感や温熱感を訴える(本当は順序が逆で、来館者が体感異常を訴えるので、磁気を計ったら異常に強かったのだ)。

ということでカエル館内のスポット空間は、磁気以外に、水のTDSも変化を与えることがわかった。

今後もさらに実験を続ける。

参考文献:佐々木茂美 『気のつくり方・高め方:実験データが示した「気」の正体』 サンマーク出版 1990