夜の山と星を撮り歩くようになって間もなく2年が経過します.といっても,本格的に撮ったのはここ1年くらいでしょうか.ようやく写真展を開催できるくらいの作品が集まりました.今回出品するのは,全て夜の風景です.約20点出展予定ですが,そのうちの7点をブログ上で公開します.私のブログファンの方は見たことのある作品ばかりで申し訳ありませんが,お付き合いください.
月光墨絵富士 平成20年1月25日 大蔵高丸で撮影
冬期は林道が閉鎖されているので,夏場は簡単に行ける大蔵高丸も冬は時間がかかります.午後3時過ぎに歩きはじめて山頂到着は8時過ぎ.月光に照らされた富士山がぼんやりと浮かんで見えます.長時間露光で撮影してみると,手前の雪の白い部分と富士山の白い雪がくっきりと浮かび上がり,墨絵のような写真になりました.寒かったです.
高峰の星空 平成20年5月3日 小仙丈ヶ岳で撮影
富士山と北岳,すなわち日本第一と第二の高峰が並んで見える仙丈ヶ岳からの眺望は私の大好きな風景のひとつです.ズルズルの雪に悪戦苦闘して小仙丈ヶ岳に到着したのはこれまた午後8時過ぎ.薄い霧が流れる天候でしたが,夜が深くなるにつれて霧が飛び,満点の星空となりました.徹夜で撮影に夢中になった至福の山上での一夜でした.富士山の上に輝く明るい星は木星.
天の川流れる八ヶ岳の空 平成20年6月7日 八ヶ岳横岳で撮影
なかなか空が晴れない6月の天気ですが,この日は夜から天気が回復するとの予報です.午後から出発し,行者小屋の横を午後7時過ぎに通過,撮影予定地の横岳中腹には9時過ぎに到着しました.途中は完全に雲の中で真っ白な世界でしたが,10時過ぎから雲が晴れてすっきりした星空が見えてきました.さそり座の尻尾のあたりにひときわ明るい天の川が流れます.明け方近くに赤岳山頂に輝いた木星と天の川を捕えてみました.
唐松岳と夏の大三角形 平成20年10月2日 唐松岳で撮影
雲の多い日中でしたが,夕暮れとともに雲が晴れはじめ,深夜には満点の星が輝く夜になりました.唐松山荘の宿泊客は約50人ほど,皆さん眠りについている頃に一人で山の上を行ったり来たり.とても寝ていられるような夜ではありませんでした.これは唐松山荘上の展望台あたりから,唐松岳に沈んで行く夏の大三角形を撮影したものです.反対側には冬の大三角形が昇ってきていました.
月光奏でる涸沢の夜 平成20年10月11日 涸沢で撮影
1年のうちで最も混雑するであろう,10月連休の涸沢を訪れてみました.満月過ぎの明るい月が昇ってきた午後8時過ぎ,涸沢ヒュッテの展望台に行ってみると,カラフルなテントが一面に張られたテント場はまるで花が咲いたようでした.他にも数人写真を撮っている人たちがいました.が,注目して欲しいのは空の星が流れていないこと.ほとんどの人はレンズを絞り込んで長時間露出で撮影すると思いますが,この作品はデジタルカメラとレンズの特性を最大限に生かして,絞り開放F2.8,露出30秒で撮影したものです.ピントをきっちりと合わせれば,F2.8でも十分に良く写ります.
薄明の雲間に昇るカノープス 平成20年10月13日 北穂高岳で撮影
涸沢の翌日は北穂高岳でテントを張りました.普通は日本百名山の奥穂高岳に登るところなのでしょうが,目的はひとつの星を見るため,それがこのカノープスです.中国では南極老人性と呼ばれていて,北半球では南の超低空にしか昇らないため,一目見ただけで長生きできるという云われのある星です.未明にテント場から北穂高岳山頂に移動し,目を凝らして南の低空を見ていると・・・あった!雲の間に見える赤っぽい星,写真を撮って確認するとカノープスです.カシミールで画角から予想したとおり,北穂高岳から見えることが実証できました.ただ,ピントがいまひとつ合っていなかったのが残念な作品.
白峰に傾く冬の大三角形 平成20年12月21日 鳳凰山で撮影
何度も訪れている冬の鳳凰山ですが,なかなかうまく撮れない白根三山に沈んで行く冬の大三角形.この時は月光をライティングに利用して山を浮かび上がらせつつ星を撮影するという方法を使って撮影してみました.月は下弦を1日過ぎた月,やや明るすぎる感もありましたが,空がすっきりと澄んでくれたおかげで山と星を写し込むことができました.平成20年に撮影した中で最高の1枚と思っています.
写真展開催日時は以下の通りです.お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください.
場所:アウトドアショップエルク 2階展示場
山梨県甲府市徳行4-13-9
TEL:055-222-1991
期日:平成21年6月1日(月)~6月28日(日) 但し,火曜日は休店日です.
月光墨絵富士 平成20年1月25日 大蔵高丸で撮影
冬期は林道が閉鎖されているので,夏場は簡単に行ける大蔵高丸も冬は時間がかかります.午後3時過ぎに歩きはじめて山頂到着は8時過ぎ.月光に照らされた富士山がぼんやりと浮かんで見えます.長時間露光で撮影してみると,手前の雪の白い部分と富士山の白い雪がくっきりと浮かび上がり,墨絵のような写真になりました.寒かったです.
高峰の星空 平成20年5月3日 小仙丈ヶ岳で撮影
富士山と北岳,すなわち日本第一と第二の高峰が並んで見える仙丈ヶ岳からの眺望は私の大好きな風景のひとつです.ズルズルの雪に悪戦苦闘して小仙丈ヶ岳に到着したのはこれまた午後8時過ぎ.薄い霧が流れる天候でしたが,夜が深くなるにつれて霧が飛び,満点の星空となりました.徹夜で撮影に夢中になった至福の山上での一夜でした.富士山の上に輝く明るい星は木星.
天の川流れる八ヶ岳の空 平成20年6月7日 八ヶ岳横岳で撮影
なかなか空が晴れない6月の天気ですが,この日は夜から天気が回復するとの予報です.午後から出発し,行者小屋の横を午後7時過ぎに通過,撮影予定地の横岳中腹には9時過ぎに到着しました.途中は完全に雲の中で真っ白な世界でしたが,10時過ぎから雲が晴れてすっきりした星空が見えてきました.さそり座の尻尾のあたりにひときわ明るい天の川が流れます.明け方近くに赤岳山頂に輝いた木星と天の川を捕えてみました.
唐松岳と夏の大三角形 平成20年10月2日 唐松岳で撮影
雲の多い日中でしたが,夕暮れとともに雲が晴れはじめ,深夜には満点の星が輝く夜になりました.唐松山荘の宿泊客は約50人ほど,皆さん眠りについている頃に一人で山の上を行ったり来たり.とても寝ていられるような夜ではありませんでした.これは唐松山荘上の展望台あたりから,唐松岳に沈んで行く夏の大三角形を撮影したものです.反対側には冬の大三角形が昇ってきていました.
月光奏でる涸沢の夜 平成20年10月11日 涸沢で撮影
1年のうちで最も混雑するであろう,10月連休の涸沢を訪れてみました.満月過ぎの明るい月が昇ってきた午後8時過ぎ,涸沢ヒュッテの展望台に行ってみると,カラフルなテントが一面に張られたテント場はまるで花が咲いたようでした.他にも数人写真を撮っている人たちがいました.が,注目して欲しいのは空の星が流れていないこと.ほとんどの人はレンズを絞り込んで長時間露出で撮影すると思いますが,この作品はデジタルカメラとレンズの特性を最大限に生かして,絞り開放F2.8,露出30秒で撮影したものです.ピントをきっちりと合わせれば,F2.8でも十分に良く写ります.
薄明の雲間に昇るカノープス 平成20年10月13日 北穂高岳で撮影
涸沢の翌日は北穂高岳でテントを張りました.普通は日本百名山の奥穂高岳に登るところなのでしょうが,目的はひとつの星を見るため,それがこのカノープスです.中国では南極老人性と呼ばれていて,北半球では南の超低空にしか昇らないため,一目見ただけで長生きできるという云われのある星です.未明にテント場から北穂高岳山頂に移動し,目を凝らして南の低空を見ていると・・・あった!雲の間に見える赤っぽい星,写真を撮って確認するとカノープスです.カシミールで画角から予想したとおり,北穂高岳から見えることが実証できました.ただ,ピントがいまひとつ合っていなかったのが残念な作品.
白峰に傾く冬の大三角形 平成20年12月21日 鳳凰山で撮影
何度も訪れている冬の鳳凰山ですが,なかなかうまく撮れない白根三山に沈んで行く冬の大三角形.この時は月光をライティングに利用して山を浮かび上がらせつつ星を撮影するという方法を使って撮影してみました.月は下弦を1日過ぎた月,やや明るすぎる感もありましたが,空がすっきりと澄んでくれたおかげで山と星を写し込むことができました.平成20年に撮影した中で最高の1枚と思っています.
写真展開催日時は以下の通りです.お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください.
場所:アウトドアショップエルク 2階展示場
山梨県甲府市徳行4-13-9
TEL:055-222-1991
期日:平成21年6月1日(月)~6月28日(日) 但し,火曜日は休店日です.
Y-chan
土日に高速に乗ると、エライ目にあいそうなので・・・
夜の写真を何度か挑戦しましたが、ヨッシーさんには遠く及びません。
2年間、撮り続けた甲斐があり、もう感動!最高!の作品の集まりですね。
いつか、撮り方の方法(コツ)等、ご教授願います。