山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ヘラシダ

2020年09月12日 | シダ類
 日当たりの悪い林下の湿った場所や川沿いの斜面などに生育する常緑性のシダである。ヘラ状の細長い葉で、裏側の葉脈に沿って線状のソーラスを付ける。ソーラスは長短様々な長さのものが付く。山梨県では県南部に生育しており、分布限界種である。生育地での個体数はそこそこにある。


    ヘラシダ 令和2年2月 南部町で撮影


    同上 林道脇の斜面に生育していた個体


    裏側に付く線状のソーラス


    同上 渓谷沿いの斜面に生育していた個体


    葉脈に沿って付着するソーラスは長さが長短様々である。


    令和2年6月 南部町で撮影。林道脇のやや高い位置に生育していた個体。

 ➡山梨県の絶滅危惧のシダ類一覧に戻る


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スルガジョウロウホトトギス(ユリ科)

2020年09月12日 | ユリ科
 山地の湿り気のある渓谷の岩場に垂れ下がって黄色い花を咲かせる多年草である。発見された当初、園芸採取が相次ぎ絶滅に近い状態になったが、平成27年に別の場所で発見された。山梨県では県南部の限られた渓谷内に生育しており、生育場所の崩落や台風の影響などで減少傾向にある。


    スルガジョウロウホトトギス 平成27年9月 南部町で撮影。新たな場所で発見された時の画像である。その時の感動が蘇る。


    同上


    同上 岩壁の高いところに群生していた個体。


    同上 この場所は岩の崩落により消滅してしまった。


    平成30年9月 別の谷で発見。


    同上 花の接写


    同上 この場所の個体数にはあまり変化が無い。

 ➡山梨県の絶滅危惧のユリ科植物一覧に戻る

 ⇒山梨県の希少野生動植物種と指定種・特定種について

 ⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハシゴシダ(ヒメシダ科)

2020年09月12日 | シダ類
 広葉樹林の林下や林縁の日当たりの良いやや乾燥した土手に生育している常緑性のシダである。葉質は柔らかく、羽片近位部の上向き小羽片が突出して大きい。馬蹄形の小さなソーラスを裂片の辺縁寄りに付ける。山梨県では山梨県県南部、甲府市などに生育しており生育地での個体数はあまり多く無い。


    群生するハシゴシダ 令和2年5月 甲府市で撮影


    同上 上向きの近位部小羽片が大きい。


    同上 裏側から観察


    同上 ソーラスは裂片の辺縁寄りに付着し、馬蹄形で小さい。


    令和2年1月 甲府市で撮影。常緑性であるが冬期は一部枯れる。


    同上


    同上 冬季の成熟したソーラス

 ➡山梨県の絶滅危惧のシダ類一覧に戻る


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スズムシソウ

2020年09月12日 | ラン科
 山地の広葉樹林の林内や草地に生育するランである。その名の通り淡暗紫色の花はスズムシのようである。山梨県では富士山周辺や東部富士五湖地方に生育している。生育地での個体数は少ない。


    スズムシソウ 平成25年6月 東部富士五湖地方の山で撮影


    平成26年6月 同じ山で撮影


    同上。しかしこの山ではその後鹿の食害や環境の変化により個体数が減り、この数年後には消滅した。


    平成29年5月 東部富士五湖地方の別の場所で撮影。


    同上。この場所は安定して個体数が見られていたが、平成1年の台風で斜面が崩れてしまい一部が流出して減少してしまった。


    令和1年6月 上記の近傍で撮影。


    同上。もう終わりかけの個体である。

 ➡山梨県の絶滅危惧のラン科植物一覧に戻る

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする