山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ベニシュスラン

2020年08月27日 | ラン科
 樹林下の湿った土地に生育するランであるが、山梨県では渓谷沿いの苔の生えた岩壁を好んで生育している。県南部の限られた場所に生育しており個体数は少ない。紅色の長いクチバシを開いたような花だけでなく網目模様の入った葉も美しい。


    渓谷沿いの岩壁に咲いたベニシュスラン 平成29年7月 南部町で撮影。


    同じ株


    別角度から撮影。花だけでなく網目模様の入った葉も美しい。


    平成30年6月 同じ場所で撮影。この場所は台風の増水で流されたか、令和2年訪問時には消失していた。


    平成30年6月に撮影した別株


    長い嘴を広げたような紅色の花


    令和2年7月 同じ場所で撮影。ほとんど消失してしまい、わずかに生き残った株。


    増殖するには長い年月を要するだろう。

 沢沿いの個体は台風や集中豪雨によって影響を受け易く、今後が心配である。

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イワウサギシダ(ナヨシダ科)

2020年08月27日 | シダ類
 高山帯の石灰岩を含む岩地を好んで生育する夏緑生のシダである。山梨県では過去に3ヶ所で生育していたようであるが最近確認されているのは1ヶ所のみである。個体数は少ない。


    石灰を含む白色の岩の隙間に生育していたイワウサギシダ 平成30年9月 南アルプスで撮影


    同上


    ソーラス

 平成30年に訪問した頃はまだシダの勉強を始めたばかりの頃で、知識が無く偶然に撮影してきた画像である。翌年訪問した際には気付かずに通り過ぎてしまい、撮影できていない。いつか必ずリベンジに行きたい。

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ホザキイチヨウラン

2020年08月27日 | ラン科
 山地帯から亜高山帯のやや湿った林床を好んで生育する小型のランである。広卵円形の葉から長い穂を出し、その先に小さな花を多数咲かせる。富士山麓、御坂山塊、南アルプス、奥秩父など広範囲に分布しているがいずれの場所でも個体数は多いとは言えない。


    ホザキイチヨウラン 平成27年7月 御坂山系で撮影。初めて出会った個体である。


    同上


    精巧な造りの小さな花を多数付ける。


    平成28年7月 奥秩父で撮影。この場所の個体数は少ない。


    ホザキイチヨウランの花


    平成28年7月 仙丈ケ岳で撮影


    同上


    平成29年7月 北岳で撮影


    同上 北岳の個体は全体的に小さい。


    平成2年7月 富士山麓で撮影


    同上

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オオバノハチジョウシダ(イノモトソウ科)

2020年08月27日 | シダ類
 落葉広葉樹ないしは常緑広葉樹の林下に生育する大型のシダである。南方系のシダで山梨県は分布限界種となり、県南部に生育している。常緑性であるが山梨県では冬期に枯れることが多い。


    オオバノハチジョウシダ 令和2年12月 南部町で撮影


    同上。上向きと下向き小羽片はほぼ同じ長さか上向きが少し短い。良く似たオオバノアマクサシダでは上向き小羽片が明らかに短い。


    鱗片はあまり付着していない。大きな個体では軸に溝が入る。


    スギ林の林床に生えていたオオバノハチジョウシダ。羽片先端部の小羽片は長く棚引く。


    ソーラスは葉の辺縁に捲れ込むように付着する。


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