宇都宮に出張で来たのだから餃子を食べなければと、前々日の夜9時にお目当てのお店に行くと既に閉店しており、ならば翌日昼一番にと11時ごろに行ってみると開店は11時半から・・・ということで、餃子は高速道路のサービスエリアでいただいて辛抱することになってしまった。宇都宮まで来ると日光がすぐそこである。紅葉を楽しみながらまだ登っていない男体山を考えていたのだが、この日は七面山で十四夜の月が富士山頂あたりに昇って来るのを計算してあった。しかも日没10分前に月が現われるという好条件である。問題なのはずっと不順な天候が続いていて、夕方に富士山が出るかどうかということだ。今年の春分の日のダイヤは見事に失敗、その数か月後のパール富士も天候不良で出かけなかった。滅多に見られる景色では無い七面山のパール富士なので、富士山が出るならばそちらが優先である。
朝5時半に目を覚まし、ホテルの窓から外を見ると、雲ひとつない快晴の空が広がっていた。これは七面山だろう。余裕を持って7時にホテルを出発したつもりだったのだが・・・。
圏央道が東北道までつながったおかげで宇都宮から甲府までは3時間とかからずに到着できるようになった。順調に行けば11時ごろには七面山登山口の羽衣に到着できるはずだった。ところが・・・想定外の圏央道事故渋滞が10㎞もあって通過するのに1時間ほど余計に時間を費やしてしまい、そのおかげで今度は中央道の渋滞にまでつかまってしまった。どう見ても登山口到着は12時を過ぎる。標高差1,225mを登るには最低でも4時間はかかるだろう。月の出が午後5時なので、逆算すると午後1時がデッドラインである。渋滞を過ぎてひたすら七面山に向かって車を飛ばし、12時40分に羽衣に到着した。準備して歩き出したのは午後1時、コンビニに立ち寄る時間も無かったのでとりあえず持っているペットボトル2本とお菓子、前日の残りのおにぎり1個を持ち、カメラは1台のみ、交換レンズは3本に絞り込んで荷物を出来るだけ軽くして出発した。敬慎院まで50丁あるので、1時間12丁以上のペースで登らないと間に合わない計算になる。
ほぼ中間点の二十三丁目。ここで時間は2時25分、1時間半でここまで登って来たことになる。私にしては異例のハイペース。
四十七丁目の山門。ここまで来れば敬慎院の山門まではあと少し。時間は午後4時11分、十分に間に合いそうだ。
4時25分敬慎院山門に到着。信者さんたちが太鼓を鳴らしてお経を唱えていた。
いつもならば翌日に疲れが残らないようにゆっくり登るのが私の登山だが、この日ばかりは足が壊れても良いのでなんとか時間に間に合いたいと思った。3時間25分で登ったのは5度登った七面山の中でいちばん早いペースだったと思う。意外に足の疲れもさほどではなく、やれば出来るじゃないかと自画自賛した。
カメラマンが居るかと思ったが、三脚を立てていたのは一人だけだった。あとから信者さんと思わしき人たちがちらほらと登って来る程度で、ダイヤモンド富士の時に比べると静かだった。雲をまとった夕暮れの富士山が静かにたたずみ、美しい。山門下で構図を考えながらカメラをセットしていると、計算していた通り、午後5時に富士山の左山腹から月が現われた。
雲をまとった夕暮れの富士山。
残照の富士山に月が現われた。
残照の富士に昇る月
狙っていたのがこの釣鐘を入れた構図。この場所にカメラマンはおらず、独占して撮影。
敬慎院山門と黄金の月昇る富士山
金色の月昇る富士山 200㎜単焦点レンズで撮影。
金色の月昇る富士山
釣鐘と月と富士山が縦に並ぶこの構図の時にはまだ富士山に残照があるはずだったが、西の空に雲が出たらしい。
素晴らしい月を堪能させていただきました。
なんとか時間に間に合うことが出来てこの素晴らしい景色を見ることが出来た。この感動的な景色は写真では現せないと思った。一緒に撮影していたカメラマンの方がおにぎりを1個分けてくれ、空腹もそのおかげで解消できた。午後6時に撤収して下山を開始したが、日没過ぎにまだ敬慎院を目指して歩いている信者さんたちが何人もいたのにはちょっと驚いた。礼拝の道なので登山道自体はたいへん整備されているが、標高差、距離とも結構あって、そう簡単に行ける場所では無いと感じた。午後8時半、無事に下山。十分に屈伸運動をして足をもみほぐし自宅に帰る。
七面山中腹から見る甲府盆地の明かり
朝5時半に目を覚まし、ホテルの窓から外を見ると、雲ひとつない快晴の空が広がっていた。これは七面山だろう。余裕を持って7時にホテルを出発したつもりだったのだが・・・。
圏央道が東北道までつながったおかげで宇都宮から甲府までは3時間とかからずに到着できるようになった。順調に行けば11時ごろには七面山登山口の羽衣に到着できるはずだった。ところが・・・想定外の圏央道事故渋滞が10㎞もあって通過するのに1時間ほど余計に時間を費やしてしまい、そのおかげで今度は中央道の渋滞にまでつかまってしまった。どう見ても登山口到着は12時を過ぎる。標高差1,225mを登るには最低でも4時間はかかるだろう。月の出が午後5時なので、逆算すると午後1時がデッドラインである。渋滞を過ぎてひたすら七面山に向かって車を飛ばし、12時40分に羽衣に到着した。準備して歩き出したのは午後1時、コンビニに立ち寄る時間も無かったのでとりあえず持っているペットボトル2本とお菓子、前日の残りのおにぎり1個を持ち、カメラは1台のみ、交換レンズは3本に絞り込んで荷物を出来るだけ軽くして出発した。敬慎院まで50丁あるので、1時間12丁以上のペースで登らないと間に合わない計算になる。
ほぼ中間点の二十三丁目。ここで時間は2時25分、1時間半でここまで登って来たことになる。私にしては異例のハイペース。
四十七丁目の山門。ここまで来れば敬慎院の山門まではあと少し。時間は午後4時11分、十分に間に合いそうだ。
4時25分敬慎院山門に到着。信者さんたちが太鼓を鳴らしてお経を唱えていた。
いつもならば翌日に疲れが残らないようにゆっくり登るのが私の登山だが、この日ばかりは足が壊れても良いのでなんとか時間に間に合いたいと思った。3時間25分で登ったのは5度登った七面山の中でいちばん早いペースだったと思う。意外に足の疲れもさほどではなく、やれば出来るじゃないかと自画自賛した。
カメラマンが居るかと思ったが、三脚を立てていたのは一人だけだった。あとから信者さんと思わしき人たちがちらほらと登って来る程度で、ダイヤモンド富士の時に比べると静かだった。雲をまとった夕暮れの富士山が静かにたたずみ、美しい。山門下で構図を考えながらカメラをセットしていると、計算していた通り、午後5時に富士山の左山腹から月が現われた。
雲をまとった夕暮れの富士山。
残照の富士山に月が現われた。
残照の富士に昇る月
狙っていたのがこの釣鐘を入れた構図。この場所にカメラマンはおらず、独占して撮影。
敬慎院山門と黄金の月昇る富士山
金色の月昇る富士山 200㎜単焦点レンズで撮影。
金色の月昇る富士山
釣鐘と月と富士山が縦に並ぶこの構図の時にはまだ富士山に残照があるはずだったが、西の空に雲が出たらしい。
素晴らしい月を堪能させていただきました。
なんとか時間に間に合うことが出来てこの素晴らしい景色を見ることが出来た。この感動的な景色は写真では現せないと思った。一緒に撮影していたカメラマンの方がおにぎりを1個分けてくれ、空腹もそのおかげで解消できた。午後6時に撤収して下山を開始したが、日没過ぎにまだ敬慎院を目指して歩いている信者さんたちが何人もいたのにはちょっと驚いた。礼拝の道なので登山道自体はたいへん整備されているが、標高差、距離とも結構あって、そう簡単に行ける場所では無いと感じた。午後8時半、無事に下山。十分に屈伸運動をして足をもみほぐし自宅に帰る。
七面山中腹から見る甲府盆地の明かり