この2種類のヒゴタイは単に葉っぱに切れ込みがあるかどうかの違いだけなのか? まだ私には全く区別が出来ないコウシュウヒゴタイとタカオヒゴタイ。一昨年訪れた某山梨百名山の山頂付近にタカオヒゴタイらしきバイオリン型の葉をしたヒゴタイを見かけたが、花の時期とはずれていたために開花した花はまだ見ていない。果たしてそこに咲いているのはどっちなのか?確認のため、そして自分自身の勉強のために見に行ってみることにした。
途中はヒノキの植林帯。単調でやや急な登りが続く。
途中に生えている大きな御神木。ミズナラ?
植林帯の林床に生えていたガンクビソウ。おそらくどこかで会っているのだろうが、改めてじっくり見るのは初めて。
見つかったのはこの1株だけ。できれば大きなほうを見てみたい。
こんな花も咲いている。
秋ノハハコグサ。山梨県では絶滅危惧種DD類(情報不足)に分類されている。あまり見かけることが無い花。
遅咲きのハハコグサもあるのだが、この花は何本にも枝分かれして花を咲かせるのが特徴。
花期を既に過ぎており大部分が散った後だった。もうすぐ散りそうな花。
3時間近くかかってようやく山頂に到着した。一時青空が見えた時間もあったが、山頂付近には霧が巻いていた。探し物を見に行くと、時既に遅く大部分はもう散ってしまっている。葉はかなりたくさん見られるが咲いた花は少ないようだ。なんとか散る直前の花を1本と真っ盛りの花を1本見つけることが出来た。
時既に遅し。もうほとんどが散った後。
こちらも散ってしまっている。
葉っぱに注目。この葉はバイオリン型をしている。
しかしこちらはハート形が主。
葉の裏側は白みを帯びている。
散る直前の花を発見。葉はバイオリン型。
こちらはまだ新鮮な花。下の葉に深い切れ込みがあるもののバイオリン型とまでは言えない。
さて、ではここに咲いているのはタカオヒゴタイなのか、コウシュウヒゴタイなのか?ネットで調べる限りではタカオヒゴタイの葉はバイオリン型に切れ込んでいてコウシュウのほうは切れ込みが無いように書かれている。私の持っている図鑑で調べると、コウシュウヒゴタイの葉は先端が尖っていて基部は鉾型と書かれている。そもそもこの鉾型という記載があいまいで、どの程度までが鉾型でどこからがバイオリン型なのか、そこがわからずにこの2種類の花の区別が出来ないでいる。ここの場所には切れ込んでいる葉もあれば切れ込んでいない葉もあって、同じ場所なので両方が混在しているとは考えにくい。
さらに別の図鑑を開いてみると、かなり決定的な違いが書かれていた。それは両者の総苞(花を束ねている部分)の違いである。
・コウシュウヒゴタイの総苞は鐘形。総苞片は6列、革質、披針形で先は鋭くとがり、中ほどから開出する。
・タカオヒゴタイの総苞は鐘型で長さ1.7~1.8センチ、密にクモ毛があり、総苞片は7列、先は鋭くとがる。
総苞片の6列か7列かの違いはどのように数えれば良いのか良くわからないが、決定的な違いはクモ毛が有るか無いかの違いらしい。そのような目で改めて今回撮影してきた花の総苞を見てみることにする。
散りそうな花の総苞に注目。少し痛んではいるがクモ毛は無さそうだ。
新鮮な花のほうの総苞。やはりクモ毛は生えていない。
もしこの方法で確実に両者の鑑別が出来るのであれば、ここに生えているヒゴタイはコウシュウヒゴタイ(山梨県では絶滅危惧種Ⅰa類)ということになる。そして先週見た山中湖界隈の草地で発見したものもコウシュウヒゴタイということになる。
しかし、本当にこの方法でこの2者が区別できるのかどうか疑問が無きにしもあらずであり、もう少し図鑑や文献を調べてみないと結論に至るには早いのではないかと思っている。他の山に咲くヒゴタイの仲間もいろいろ見て回らないと全く確信は持てず、結論はまだ出さなくても良いのではないかと思っている。スミレ同様にまだ観察し始めたばかりのアザミの仲間、じっくりと見て行きたいと思う。
おまけのコウヤボウキ。
姥ちゃん、本当はどっちなの??
途中はヒノキの植林帯。単調でやや急な登りが続く。
途中に生えている大きな御神木。ミズナラ?
植林帯の林床に生えていたガンクビソウ。おそらくどこかで会っているのだろうが、改めてじっくり見るのは初めて。
見つかったのはこの1株だけ。できれば大きなほうを見てみたい。
こんな花も咲いている。
秋ノハハコグサ。山梨県では絶滅危惧種DD類(情報不足)に分類されている。あまり見かけることが無い花。
遅咲きのハハコグサもあるのだが、この花は何本にも枝分かれして花を咲かせるのが特徴。
花期を既に過ぎており大部分が散った後だった。もうすぐ散りそうな花。
3時間近くかかってようやく山頂に到着した。一時青空が見えた時間もあったが、山頂付近には霧が巻いていた。探し物を見に行くと、時既に遅く大部分はもう散ってしまっている。葉はかなりたくさん見られるが咲いた花は少ないようだ。なんとか散る直前の花を1本と真っ盛りの花を1本見つけることが出来た。
時既に遅し。もうほとんどが散った後。
こちらも散ってしまっている。
葉っぱに注目。この葉はバイオリン型をしている。
しかしこちらはハート形が主。
葉の裏側は白みを帯びている。
散る直前の花を発見。葉はバイオリン型。
こちらはまだ新鮮な花。下の葉に深い切れ込みがあるもののバイオリン型とまでは言えない。
さて、ではここに咲いているのはタカオヒゴタイなのか、コウシュウヒゴタイなのか?ネットで調べる限りではタカオヒゴタイの葉はバイオリン型に切れ込んでいてコウシュウのほうは切れ込みが無いように書かれている。私の持っている図鑑で調べると、コウシュウヒゴタイの葉は先端が尖っていて基部は鉾型と書かれている。そもそもこの鉾型という記載があいまいで、どの程度までが鉾型でどこからがバイオリン型なのか、そこがわからずにこの2種類の花の区別が出来ないでいる。ここの場所には切れ込んでいる葉もあれば切れ込んでいない葉もあって、同じ場所なので両方が混在しているとは考えにくい。
さらに別の図鑑を開いてみると、かなり決定的な違いが書かれていた。それは両者の総苞(花を束ねている部分)の違いである。
・コウシュウヒゴタイの総苞は鐘形。総苞片は6列、革質、披針形で先は鋭くとがり、中ほどから開出する。
・タカオヒゴタイの総苞は鐘型で長さ1.7~1.8センチ、密にクモ毛があり、総苞片は7列、先は鋭くとがる。
総苞片の6列か7列かの違いはどのように数えれば良いのか良くわからないが、決定的な違いはクモ毛が有るか無いかの違いらしい。そのような目で改めて今回撮影してきた花の総苞を見てみることにする。
散りそうな花の総苞に注目。少し痛んではいるがクモ毛は無さそうだ。
新鮮な花のほうの総苞。やはりクモ毛は生えていない。
もしこの方法で確実に両者の鑑別が出来るのであれば、ここに生えているヒゴタイはコウシュウヒゴタイ(山梨県では絶滅危惧種Ⅰa類)ということになる。そして先週見た山中湖界隈の草地で発見したものもコウシュウヒゴタイということになる。
しかし、本当にこの方法でこの2者が区別できるのかどうか疑問が無きにしもあらずであり、もう少し図鑑や文献を調べてみないと結論に至るには早いのではないかと思っている。他の山に咲くヒゴタイの仲間もいろいろ見て回らないと全く確信は持てず、結論はまだ出さなくても良いのではないかと思っている。スミレ同様にまだ観察し始めたばかりのアザミの仲間、じっくりと見て行きたいと思う。
おまけのコウヤボウキ。
姥ちゃん、本当はどっちなの??