飲食居抜きソムリエ  山田 茂  飲食を辞める始めるときのブログ                 

飲食店を希望を持って始めたり順調に多店舗化したり、内装設備に費用がかなり掛かります。その投資を回収できます。

3.宅建取引主任士 32

2017-12-07 09:58:32 | 宅建取引主任士

不動産開業は
     定年後が、ぴったりです

        

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 てんぽたんの
 不動産開業顛末記
  「出会い」連載中

   
      

 8.人生観変わる―最終章ー

      80.不動産は、女性向き  new

   インターネットのメール通信は、
   無料・一瞬・大量に処理できるの
   で営業方法にも大きな変化を起こ
   した。当社でもHPに物件を入力
   、反響送信をするだけで基本的に
   内見希望者が出て、現地にてお客
   と初めて会って、内見をして、既
   に現地確認はしている様なので結
   論を貰うだけである。内見の時に
   結果は、決まっていると思われる。
   立地・条件・平面図等先に送って
   あるので内見は、確認作業なのだ。
   その後、申込書をもらい契約に向
   けて準備する。ここに営業マンの
   意思が入る余地は、ほとんどない。
   最近は、この繰り返しである。勿
   論、物件がほぼ専任状態だからだ。
   新規物件情報は、一斉メールで終
   了。結果を待つだけなのだ。ネッ
   ト以前の営業からすると、入力と
   送信だけに見える、事務作業なの
   だ。賃貸専門会社で女性しかいな
   い会社を時々見かけるが、不動産
   営業は、女性の方が向いているの
   でないかと思うようになった。A
   Iの普及で益々、そう思うように
   なった。繰り返しの中で喜びを発
   見する能力は、やはり女性の方が
   よさそうである。ネットのお陰で
   営業能力も衰え、特に不動産は、
   同じ商品がないのでネットに向い
   ているので、その分影響力もけた
   違いと思われる。
   (次回に続く)

 

 

  79.エレ無し事務所    
 
   創業以来、エレ無しの階段の5階
   の事務所で営業を続け、結局は、
   最後まで、そうだった。開業時、
   階段の5階では、絶対に不動産は
   やっていけないと、周囲から言わ
   れた。当時、飲食店居抜き仲介の
   営業は、広告(新聞)が主力だっ
   たので、周囲の忠告は当たらない
   と思い、その分賃料も少し安いの
   で、階段は、関係ないと考えてい
   た。案の定、売り上げが上がり、
   継続していくと、逆に“すごい、
   優秀だね”と、言われるようにな
   った。神田の同業が来た時、階段
   にたまたま、お客が2組まってい
   たのを大げさにあちこちに言いふ
   らしたらしく、一寸、話題になっ
   たことがあった。お陰で、宅建協
   会の人が飲食居抜きで困っている
   賃貸人を紹介してくれたこともあ
   った。黎明期の穏やかな出来事で
   ある。そんなわけで、階段で営業
   を続けることが、自慢となり自信
   にもつながった。近い将来のイン
   ターネットの普及も追い風になり
   少し階段が自慢となり調子に乗り
   すぎた感があった。事務所の移転
   を考えたこともなかった。一部の
   賃貸人からは、一階に移った方が
   いいよ、紹介しやすいからと、言
   われたことも、何回かあった。こ
   こは、やはり反省点である。当時
   なら1階はともかくとしても、エ
   レ付の事務所を探すのは、そんな
   困難な事ではなかったし、経済的
   にも無理でなかった。やはり、図
   に乗ったと思う。
   (次回に続く)


        

  78.カフェ40年営業の夫婦  

   廃業に伴う手続きがほとんど整い
   、ほっとしている時、近くの1階
   でカフェを経営しているご夫婦が
   来社した。開業以来地域の情報を
   出社時の朝一番で立ち話をするこ
   とが多いご両人である。珍しく、
   
相談がありますと、仲の良い笑顔
   の細めた両人の目が人のよさそう
   な雰囲気を醸し出している。2~4
   階を40年前から貸しているが、
   口頭契約で賃料だけもらっていま
   すが、2年毎の更新料とか、保証
   金とかありませんと、お父さんが
   契約した賃貸条件をそのまま引き
   継ぎ、友人から言われて、条件の
   見直しを薦められ、初めて不動産
   屋さんに訪問相談したのが当社だ
   ったと、幸せなご夫婦なのだ。当
   社付近は、ジャンク通りと言われ
   、電気街で開発が遅れている数少
   ない地域であったが、当ビルを含
   めて開発が始まり大きく変動する
   時期が到来した。カフェを40年
   近く営業しているご夫婦は、栄枯
   
盛衰の歴史を、眺めながら今日ま
   で営業してきている、希少な生き
   証人である。出した日本茶を2杯
   も美味しいと、お替りして気を使
   っているところは、さすがに何十
   年とカフェを経営してきているだ
   けに配慮に余念がない。後日、ご
   提案いたしますと、帰ってもらっ
   たが、廃業のことは、伝えなかっ
   た。
   (次回に続く)

  77.さよなら会      

   税理士が、廃業に伴う経理処理の
   指導に来社、準備するものの確認
   や日程などで1時間程経過した頃
   、ふと、どうして辞めるんですか
   と、ズバリ聞いてきた。今迄書い
   てきたことを簡単に説明したが、
   もったいないと、おもわなかった
   のですかと、さらに質問してきた
   。そうか、税理士から見ると、数
   字上見るからまあまあの決算から
   判断すると、もったいないと、い
   う言葉が出てくるのかもしれない
   。体力・気力の問題もあるが、能
   力の限界は、説明しにくいし、今
   一番ピークだろうと、言っても現
   場で日々競走しているものでしか
   判断できないと思う。色々な意味
   で限界を感じたので、引き際かと
   おもい、判断しましたと、伝える
   と、体力あるうちに引退する人も
   結構多いですけど、今回は、凄い
   決断だと思います、はっきり言っ
   て、仕事とか人生を考えさせられ
   る程の驚きでしたと、強い口調が
   今でも耳に残っている。夕刻、社
   内で「さよなら会」を開いた。一
   生懸命やってくれた事務員から、
   本当に辞めるんですか、もっと続
   けたいですと、涙ぐまれると、思
   わずもらい泣きしてしまった。記
   念品を渡す時、抱きつかれ感情を
   体で感じた時は、本当に辛かった
   。次のいい出会いが、きっと待っ
   ているよと、祈りながら会を終え
   た。
   (次回に続く)

 

 

      76.準備する。      

   翌日から、廃業の準備に入った。
   一番大切な社員にその旨を伝える
   事に少し戸惑い、躊躇した。中々
   難しいものである。気持ちを正確
   伝えるしかない、そう思いゆっく
   り話をした。提示した条件を家族
   と相談の上、返事をもらうことで
   二人ともその日は、早めに帰って
   もらった。一息ついて、いつもの
   インスタントコーヒーを入れての
   んだが、味を感じなかった。仕事
   は、今進んでいる物件を丁寧に処
   理し、ミスのないように注意して
   扱った。営業のアプローチ、HP
   の更新を中止すると、来社・電話
   ・メール等は、自然に少なくなり、
   敏感な同業から、電話や来社で様
   子を伺うことが多く見られた。法
   的に必要な手続きは、全て専門家
   に依頼した事で、随分気持ちが楽
   になった。飲食居抜き物件の売却
   依頼は、相変わらずあった。これ
   だけは最後まで一生懸命、誠実に
   実行することに決めた。その他は
   、流れに任せた。1ヵ月以上過ぎ
   ると、本当に事務所は、静かにな
   り少し前と、全然違った。やはり
   寂しくなる。外は、夏に向かって
   輝いているように見えた。
   (次回に続く)

      75.廃業、決意。       

   先の目標がはっきりしたことで、
   精神的に楽になり、事務所移転に
   伴う賃貸人の代理の社長との面談
   もスムーズにいき、満足できる数
   字でないが、腹は決まっていた。
   後日、連絡することで帰ってもら
   った。近くの老舗のとんかつ定食
   を食べて、午後から段取りの作成
   に集中した。もう一度、現状を認
   識しノートに記録する。体調の変
   化・気力の衰え・能力の限界等、
   それと、開業以来の“仲介に始ま
   り、仲介に終わる”のコンセプト
   は、自分の体質には合っていたが
   、挑戦する立場からすると、物足
   
りない、安定志向になりがちだ。
   二十数年間、全て黒字決算が続き
   関係者に感謝しなければならない
   。小さい会社だが、一人では、無
   理である。人に助けられ、人に学
   び、飲食居抜きを仲介する仕事の
   発見で、初めての起業で無難に今
   日を迎えられたことは、本当に幸
   せであった。ノートの最後に“廃
   業決定2013.6”と記してノートを
   閉じた。誰にも相談することなく
   自分で決定した。
   (次回に続く)

 

      74.平日初めての休暇   

   翌朝、目が覚めるといつもと違い
   頭痛や吐き気があり少し辛かった
   。普通なら無理して出勤するのだ
   が、今朝は、このまま寝ていたい
   気分だった。二十数年間で平日休
   むのは、初めてであった。何か冒
   険でもしているような感覚だ。本
   日の予定をすべてキャンセルして   
   もらい、ぼおっと、しながら横に
   なっていると、色々なことが夢の
   中で現実のように蘇り、夢遊して
   いる。特に時間に関係なく、知り
   合った人が、次から次へと登場し
   ては消え、すべての人と再会した
   ようだった。色々な人に支えられ
   て今日まで来られたのだと、改め
   思った時、ふと、夢から覚め我に
   返った。もう昼になっていた。体
   の汗が冷たく感じた。少し体調が
   戻ったので、平日の地元を散歩し
   た。不動産を開業したころは、地
   元の店舗も仲介したものだ。その
   一件がいまだに営業している。商
   店街も昼間のせいもあって、尚更
   人がいない、良く継続して経営し
   ているものだと感心する。駅前の
   カフェで、のんびりとランチを食
   べながら外の景色を覗くと、どこ
   となく都会と違った時間が流れて
   いて、少しホッとする。珈琲を飲
   み干し綾瀬川のほとりを、又、散
   策した。のんびりのんびりと歩い
   た。その時、近い将来の方向性が
   閃いた。すると不思議なもので体
   調が回復してきた。
  (次回に続く)

 

  73.大差がつく      

       サブリース大手3社のサブリース
       数は、近い将来各社とも1,000個
       に早く近づくことが目標となって
       いる。これを更新・解約・新規契
       約・賃貸保証・損害保険等、膨大
       な仕事が発生し、到底、当社の様
       な規模では、どう頑張っても適わ
       ない。ここ数年、飲食居抜きの仲
       介は、効率が良くなっている。依
       頼者が依頼先を事前に調査して、
       依頼するときは、完全に専属専任
       状態になっている。固い話なので
       ある。その分、余分な仕事は少な
       い。当社で月平均4~6件である。
       HPに掲載すれば、確実にきまる
       。その状態が続いている。良く言
       えば、安定しているように思える
       が、変化が少ないと、良くなる事
       も少ないので、色々チャレンジし
       ても打破できない。そうこうして
       いるうちに事務所・宅建業の更新
       時期も迫っているので、賃貸人の
       代理人の社長から事務所移転の件
       で、最終回答を臭わせる来社の電
       話が入った。24回目の決算も売買
       契約があったので、順調な結果で
       あった。明日は、事務所移転の交
       渉にゆっくり臨み決着をつけよう
       と思った。いつも、気分転換する
       時に、寄る酒処がある。開業間も
       ない時期に契約したご夫婦がそれ
       以来情勢に負けず続いている10坪
       程の店で、今日も行くと、いらっ
       しゃいとママが元気に迎えてくれ
       た。ほっとする瞬間だ。カウンター
       に座るとビールとお通しが、勝手に
       出てくる、嬉しい気配りなのだ。
      (次回に続く)

 

  72.サブリースの発展   

   新しい勢力は、飲食居抜きの売却
   依頼を受けると、先に賃貸人に面
   会し事前に了解を取り付け、失敗
   しない合理性を追求し、時には、
   管理会社ともめることもあった。
   その経験を積んでいくうちに、相
   場より賃料の安い物件がある場合
   、賃貸人の悩みを共有することで
   代理やサブリースの提案をしてい
   くうちに、試験的にサブリースを
   実行して、成功する。そして、そ
   のことを最大のテーマとして、取
   組み,可能性の最大化を目指し
   た。この行動は、従前の同業には
   常識・勇気・経済等で、できない
   というより、考えもしなかった。
   当然当社も、仲介に始まり、仲介
   に終わるがコンセプトだったので
   、検討の結果、悩みもがきながら
   も取組まなかった。その結果それ
   を積極的に推進していった同業が、
   数を増やすたびに大きくなり経営
   も安定してきて、売上もけた違い
   に伸び競争から飛びぬけて断トツ
   の不動産会社になったと、報告が、
   あちこちから入った。初めからサ
   ブリースを目指した同業2社と競
   ってサブリース物件獲得に血眼に
   なっている。この違いが、色々な
   仕事が発生し、社員数・売上・資
   本金等でとても太刀打ちできない
   差が生じて、バッテングした場合
   、やはり強い。
   (次回に続く)

 

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