未来館イベント 「天気をあやつる？」

　今日は、日本科学未来館のイベントに行った。

　どうやら、小学生も対象だったようで、イベント自体は物足りない感じだった。もうちょっと、大人向けと思っていたのだが。

　サイドイベントの「研究者がガチ議論」は楽しかった。もちろん、本当にガチでやっているわけではなくて、聴衆がついて来れるようなレベルになっていたわけだが、問題解決のために知恵を出しながら議論するところを見ることが出来たのは、この手のイベンでは最高の体験だった。

　特に、「でもAは無い」というムーンショットプログラムならでは（？）の話は苦労しながら道を拓いている人にしかわからないことかもしれないと思いながら見ていた。摂動とか近傍とかで線形にしたい気がするが、それでは非線形を再現できないというもどかしさを身近に感じることが出来た。

　どこにゴールがあるのか、そもそもゴールがあるのかすら判らない、でも進んでいくというのは、楽しみしか無いように思える（辛いけどね）。

最近読んだ本 MOCT

　自分が高校生くらいのときだから、もう30年以上前になるが、モスクワからの日本語放送を聞いていた。「モスコー」という言い方が耳に残っている。

　改めて考えると、太平洋戦争から冷戦期を含めて、敵国だったり仮想敵国だったりしたのがソビエト連邦だ。その国から母国語で放送するというのはどういう感じだったのだろうと考える。

　本書を読む限り、葛藤がないとは言わないが、ということだったのだろうか。もちろん、ちょっとしたことで、文字どおり命を失うかもしれないという事はあったにしても、日常生活はあるし、充実感を持つこともあったのだろう。

　戦争は人生に大きな影響を与える。そして、国籍が違うということで起きる問題も多いのだろう（自分は経験がないが）。

　せめて今日は川村カオリを聞いてみよう。

最近読んだ本 疲労とはなにか

久しぶりにブルーバックスを読んだ。

　タイトルのとおり、疲労とは脳内で発生する炎症であるというものだ。

　ヒトの体の中で起きていることは良く解っていない。本書でも触れられているが、特に、生きているときにウィルス感染したらどういう状況になるのか、症状が出ないときには何が原因で症状が出ていないのかといったことは調べようがない。

　そんな中で新型コロナウイルス感染症の後遺症のこともあり、世界的にウィルスと疲労の関係の研究が進みそうだ。

　まだまだ解らないことだらけで、本書に書いてあることが数年後に変わっている可能性もある。しかし、それこそが科学の進歩であると考えるのが、いわゆる科学的な立場だろう。

　自分自身、自己免疫疾患を抱えながら生活しているので、こういった研究が進み、根治療法が見つかることを祈るばかりだ。

最近読んだ本 歴史としての20世紀

　高坂正堯が亡くなってもう四半世紀以上が経った。もちろん、テレビでしか見たことはない。講演録ということもあってか、本を読んでいる最中に、あの独特の声と話し方を思い出した。

　まだ終わっていない20世紀を歴史として振り返るというコンセプトの連続講義を書籍化したものだ。ある意味、毎年恒例の「今年を振り返る」と同じようなものかもしれない。

　読み終わって最初の感想は、「こういう複雑なものを複雑なまま語るというスタイルは見なくなったなぁ」というものだった。何事も単純化することが普通になってしまい、何らかの留保条件をつけること自体が不誠実と見なされるようになった感がある。科学的であるとは、「知りうる限りでは」とか「現在の知見によると」という留保条件付きで議論することだと思う。

　それから、やはり戦中派というか戦争の後の貧困を経験した人は厚みが違うとも感じた。食べるものがなくて、芋の茎を食べていたことをサラっと体験として話せる。そして、豊かになった現在を肯定する。なかなかできることではない。

　久しぶりに、「この人が生きていたら、どういう話をしてくれただろう」と思う本だった。

風邪？かな

　今日は花粉がたくさん飛んでいたようで、薬を飲んでるのに、少し外に出ただけでクシャミが止まらなくなった。

　花粉症で辛いと思ってるうちに38℃近い熱が出た。

　風邪なのか、アレルギーなのか。

　この時期に体調を崩すと判らない。困ったものだ。