ヨミウリオンラインの記事によると、十和田湖畔で見つかったオオハクチョウの死がいから分離したウィルスは強毒性のH5N1型と判明した。
渡り鳥であるオオハクチョウがどこでウィルスに感染したのか調べることは困難だと思うが、それでも探さないといけない。
ウィルスは宿主に害を与えないことが多いから、オオハクチョウが衰弱したり死んだりするということは、オオハクチョウ自身が宿主である可能性は低い。また、記事によると十和田湖畔の近隣で飼育されている鶏の異常死は確認されていないというから、十和田湖畔に渡ってから感染した可能性も低いだろう。
そうすると、渡りの途中でウィルス本来の宿主とエサ場を共有したときに感染したと考えるのが妥当だと思う。
オオハクチョウの渡りのルートはある程度解明されていると思うので、手間と時間を惜しまなければ、ウィルスがどこで出現したのか解明できると思う。
すでに新型インフルエンザはヒトへの感染ができるまでに変化している。ヒトからヒトへの感染が可能となるまでに変化すれば、パンデミックだ。
今のところ、トリインフルエンザに感染した患者が多く出ている東南アジアが出現元になる可能性があると見られているが、ヒトと家畜が一緒に生活しているところなら、どこでも新型インフルエンザが出現する可能性がある。
まず、強毒性トリインフルエンザの分布を調べて対策をとらないといけない。