開会式で、すぎやまこういちの音楽が鳴り響いたという(テレビを見ないので、ネットの情報だけでしか知らない)。もちろん、ドラクエシリーズの音楽が素晴らしいものだということには同意する。J-POPにならなくてよかったと思うくらいだ。
しかし、ここで取り上げたいのは、関係者の思想的なところだ。
障害者に対するいじめを自慢げに話す人物だったり、ホロコーストを茶化す人物は辞任・解任となり、作曲した音楽も取り消されることになった。
すぎやまこういちが、いわゆる歴史修正主義者であることも周知だと思うのだが、そのあたりは問題視されなかったのだろうか。
さかのぼれば、東京オリンピック招致を言い出したのは、当時の石原都知事だったと思う。安部総理大臣が招致アピールを行い、その意味では、いわゆる保守思想が根底にあったのだろう。
女性の人権を軽んじる会長や(まもなく名誉最高顧問になるともいわれているが)、女性の容姿を揶揄するディレクターもいた(辞任しているが)。
オリンピックのドタバタは、少なくとも、日本の支配者層の意識の底流にある思想を明らかにしたように思う。