飲食店に限ることではないし、時間的な範囲も数年単位までしか考えられないことだけど、今後5年程度を見通した飲食店の在り方はどうなるんだろう。
日本では、日常的に外食する習慣がない。東南アジアでは朝食は屋台で食べるという習慣が残っている国もあるが、日本で「朝食は外食です」というところはない。一方、昼食は日常的に外食という層が存在する(仕出し弁当、社員食堂も含める)。また、根拠はないが、夕食が日常的に外食という層は少なそうだ。
まとめると、飲食店として狙うのは、昼食と比較的とはいえ日常ではない夕食ということになる。
昼食は時間が限られているので、職場の近くで短い時間という制約がある。これに対応するには、顧客が集中している場所で、短時間で提供するというモデルが有効だ。場合によっては、移動店舗ということもあるだろう。
夕食は、「こういう時だから」というニーズを拾うことになる。特別な時なのか、時間が無い時なのかは、それそれだが。
いずれにしても、感染症対応が必要なことは間違いない。昼食ならテイクアウトが第一選択だろうし、夕食なら個室が優位に立つだろう。これを両立させるのは至難の業だ。
ということで、向こう5年くらいの予想としては、テイクアウトを含めて簡便に食事を提供する店舗と少し高級という店舗の2系統に収斂する気がする。
もし、5年たった時に覚えていれば、検証してみよう。