わんわんず

日々のあれこれ、感じたこと考えたこと

埋伏の毒

2012-11-28 | 日記・エッセイ・コラム

 選挙を前に政党を作ったり消したり忙しい。それぞれの国会議員の出自をたどると、たいていが民主党に行き着く。中には、比例代表で議席を得たのに何度も所属政党を変わっている人もいるくらいだ。
 政策の不一致を理由に所属政党を変えるのだから、次の選挙で当選した後も、自分の政策を実現するためには所属政党を変えるくらい当たり前だろう。
 民主党が善戦した場合、自公への対抗は民主になる可能性が高い(日本維新の会は、これから相当のテコ入れが無いと投票日に向けてジリ貧のイメージだ)。そうしたら、元民主党の人達が大挙して戻る可能性も考えられないことはない。
 世上言われる第三極を葬り去るための埋伏の毒というのは、うがった見方かな。

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保守と革新という見方

2012-11-27 | 国際・政治

 最近はこういう言い方をしなくなっているが、以前は政治の対立軸と言えば、保守と革新だった。今は右と左という言い方をしているが、正直言って何を指しているのか判らない。
 自分の理解だと、保守とは、時代を経て受け継がれているものは、一見、合理性が無いように見えるものでも尊重していこうという考え方で、革新とは、時代が変われば知見も変わり、合理性が無いものは変更していこうという考え方だと思っている。もちろん、保守といっても伝統を守るだけが能ではなく、合理的でないという理由だけで変える必要がないといっているだけだと思う(合理的でないと不合理の間には相当の差がある)。革新といっても、何から何まで変えるということは無いだろう。
 論理的な帰結として、保守は家族、地域を中心とした独自性を大事にするはずで、革新は普遍性を求めることになる。保守派には申し訳ないが、程度の差こそあれ、普遍性を求めているのがこれまでの歴史だ。一例を挙げると、過去は男女差別は世の常識だった。

 そういう見方をすると、民主党、自民党、公明党は保守政党といえるだろう。いずれも、これまでの行き掛かりを無視することなく、変えるところは少しずつということに落ち着いている。その意味では日本共産党も保守政党の範ちゅうに入れてよさそうだ。
 一方の革新には日本維新の会をはじめとする政党が含まれる。彼らの主張を大雑把にまとめると、現体制を大胆に変革するとなるだろう。

 どこか、今回の選挙を、旧来の自民党と社会党を軸とする保革ではなく、伝統・実感重視の保守対理論・理念重視の革新という対立軸でまとめてくれないかな。

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道州制の行き着くところ(妄想)

2012-11-26 | 日記・エッセイ・コラム

 先日、アメリカ大統領選挙が終わり、これからは衆議院選挙となった。いくつかの政党は地方分権または地方主権を主張している。そこで、道州制が採用されたらどうなるかを妄想してみた。

 日本の外交がアメリカべったりというのは世界的に知られた事実だ。国連の安保理では、日本が非常任理事国になってもアメリカの票が増えるだけとまで言われていた。たしかに、アメリカの方針に反して日本が投票することは有り得ないだろう。
 そしていま、沖縄の基地問題も解決しないまま時間だけが過ぎている。自民党政権の頃に普天間基地移設を決定してから15年くらい経過している。民主党政権ではなんの進展もないどころか、迷走するだけで、沖縄とアメリカの信頼を失ってしまった。もちろん、毎年のように総理大臣が交代することも問題だ。

 そこで、アメリカの州になることを前提として道州制を取り入れることを妄想してみる。日本を5ないし7に分割し、それぞれがアメリカの州と同様に自治権を持つ。そして各州が日本政府から離脱してアメリカの庇護下に入ることを求める住民投票を行えば、事実上可能な気がする。
 結果、すべての州がアメリカ政府を選択すれば、日本政府は自動的に解体されるか、アメリカ政府の日本部門として残るだけになるだろう。

 そうなれば、アメリカの傘下ではなく、アメリカそのものになるわけだから、FTAを始めとする経済的交渉を実施する必要はなくなるし、東アジア地域での外交も有利になる気がする。そもそも、人口1億3000万人がアメリカに帰属すれば、大統領選挙にも大きな影響を及ぼすことができる。日本を制する者が大統領選挙を制するだろう。
 言葉の問題も、各州で第2公用語として日本語を維持し、「現地語」としての日本語を使い続ければ社会制度の変更に伴う混乱は別として、今と大差ない生活を維持できるかもしれない。

 ゆうちょも国民健康保険も無い社会になるだろうが、意外と過ごしやすい国になるかもしれない。中国の影響を受けてジリ貧になるより、積極的にアメリカに身売りすることを考えても良さそうだ。

(妄想なので、真に受けないでね)

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エンタープライズ退役

2012-11-24 | 日記・エッセイ・コラム

 ニュースを見て、「そうかぁ」という気持ちになった。世界初の原子力空母として就役し、日本でも佐世保入港の時は騒動になった艦だ。
 前線任務から外れるのは12月1日というから、もう1週間しかない。原子炉の燃料を抜き、解体した後の金属はスクラップとして売却されるそうだ。特に思い入れがある艦ではないが、世界的に有名な(一部では宇宙にもその名をとどろかせている)エンタープライズが退役するとなると時代の変化を考えさせられる。
 アメリカの新型空母の1番艦は2015年就役の予定だ。さて、この艦の名前がエンタープライズになるかな。

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日本の伝統?

2012-11-22 | 日記・エッセイ・コラム

 子どもがプリキュアのことが大好きだ。毎週楽しみにしている。将来はプリキュアになりたいそうだ。
 今は、スマイルプリキュアというシリーズになっているが、結構な年数続いているようだ。そこで思ったのだが、日本では仮面ライダーや戦隊ものといった子ども番組が多い気がする。同じフォーマットだけど、少しずつ主人公が違っていて、舞台設定がまったく異なっているけど、やっぱり同じ名前を冠している。
 ガンダムだってそうだ。オリジナルとはまったく違うものだけど、「ガンダム」とひとくくりになっている。
 海外の子ども番組はよく判らないが、同じタイトルで違う舞台のシリーズなんてあるのだろうか。アメコミはいつまで経っても主人公は変わらない。大人向けだけど、強いてあげれば、007シリーズくらいか。
 もしかしたら、名跡を継ぐという日本の伝統が受け入れやすい素地を作っているのかもしれない。「これは○○じゃ無い」と言われながらも続いていくのはマーケティングだけでは説明できない気がする。役者の名前を継いで、「第何代○○」と名乗るように、人型ロボットを出して、「モビルスーツ」と呼べばガンダムになる仕組みはものすごいと思う。
 主人公が変わることで主な客がリセットされるけど、やっぱり同じシリーズというのは、相当強力なシステムだ。誰かビジネスモデル特許でもとらないかな。

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