今年も行ってきました。下呂検定!
しかし、去年の検定問題のあまりの難しさに、すっかり戦意は喪失しており、おいしいもん食べて、温泉入って、芸者さんみて、楽しんできましょって、ゆるーい気持ちで親戚と3人で申し込んでみました。なんせ、今年の会場は水明館さん。下呂でもトップクラスの旅館です。普通に予約すれば、結構な宿泊料のとこです。
水明館さん、ロビーに入ると、静かな庭が見え、これでもかと香が焚かれて高級感はいかがですかという佇まい。実は数年前、ふとイトーヨーカドーを歩いていて、これから温泉に行きたいと思い、すぐ横にあった旅行取次店で、「今からだと下呂くらいの距離なら大丈夫ですよ」ってことで宿を取ってもらったのが水明館さんだった。確か確か、17000円だった。そん時の印象はあんまりよくなくって、水明館さんって安い客じゃ、楽しめないよね、って思ってる。しかし、今回は検定合宿だし、一泊三食検定料で10000円っていう(去年より2000円値上がりしてますが、下呂にも大人の事情があるのでしょう)破格なので、これを逃せば、また水明館さんお泊まりってこともなかなかなさそうなので、ちょいと楽しみ。
さて、合宿、一年前の遠い記憶の中から、飛騨小坂温泉やら湯ヶ峰やらアルカリ性単純泉やらの用語を引っ張り出しながら、受けましたよ。来る前は検定テキストに徒らにマーカー引いただけってお勉強だったけれど、このまま落ちてもいいやと楽しんでしまうか、それとも最後にあがいて勉強するかを迷いながらね。
1日目の講習が終わり、お部屋に移動。親戚はツインの部屋となり、私だけは格上の臨川閣で6人の相部屋。それが、すっごく楽しかった。ツアー業界のお嬢さんやら、メディア業界のお嬢さんやらと相部屋だったんだよね。なじみでない人と一緒の部屋なんて、まるで修学旅行みたいだ。
宴会は1万円としては当然考えられないようなご馳走でした。ちょっと辛口にいえば、去年の望川館さんよりは、世慣れた大人の原価計算のきっちりされたお料理だったけどね。旅館さんも地元一の看板旅館ともなると、こういうところが、私はちょっと嫌だ。こういうところでくつろごうと思ったら、値段を気にせぬ人になって宿泊することしかないんだろうけど、17000円の客にも、それなりの期待ってのはあるし、下呂検定だけに限って言えば、私は望川館さんのお料理や、検定の客への向かい方が好きだな。って、ここで、数年前の17000円の敵討ちみたいのも変だけどね。でも、去年、2年前に行ったときより、お湯がよくなってる気がする。ぬるぬる度が増している。下呂温泉に何か起こったのか、それともわたしの思い違いか、知りたいとこではある。
宴会が終わり、相部屋は、やっぱり楽しく話が弾み、「噴泉池に行こう!」ということになってしまった。「噴泉池」それは温泉街に流れる益田川(飛騨川)の河原に設けられた無料温泉・・・なんだけど、旅館からも橋からも丸見えの下呂名物。こんな寒いし、10時過ぎてるし、きっと人はいないよ、って浴衣を引っ掛けて行って見ると、先客はいた!地元のおばちゃんが1人と、4人のおにいさん。ままよとバスタオルに着替えて相部屋仲間4人で入っちゃった。私以外はちゃんとしたお嬢さんだったんだけれど、入ってしまえば、おにいさんたちとも、話はできてしまう。恥ずかしがっているほうが恥ずかしいようなとこなのだ、噴泉池は。彼らは「下呂合掌村」で影絵をしている「かかし座」の人たちで、雪降る噴泉池の戸板に影絵を映してくれた。
楽しい夜だった。お高い水明館臨川閣に泊まることも、混浴衝立ナシの噴泉池に入ることも、愉快なお嬢さんおねえさんたちや影絵のお兄さんとお話しすることも 二度とできぬだろうと思うような、特別に愉快な夜だった。もう一度話してみたい、もう一度味わってみたいような夜だった。
こちらは検定を終えて立ち寄った湯ノ島館。さすがの日本建築です。
今回は家に帰って自己採点してみました。
ふふ、受かってるぜ!