”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

お久しぶりです、生のかりもり

2022-08-31 10:52:37 | 在来種 伝統野菜

こちらは「あいちの伝統野菜」に認定されているかりもり。

明治時代から濃尾平野で栽培されている漬物用の白瓜の一種です。

  

  

昨日の記事に書きました黒瓜とよく似ていますが、

黒瓜よりも果皮の色は薄く、果肉は硬く感じます。

1個の重さは645gありました。

   

カットしてみると、果肉の硬さがわかります。

  

 

この果肉の硬さゆえに、漬物以外で食されることはほとんどないそうです。

粕漬けとか浅漬けになったものなら、静岡でも見かけたことはありますが、

生のかりもりは何年ぶりでしょう!!

貴重なものを送っていただきました。

以前、かりもりの浅漬けについて書いた記事はこちらです。

  

 

早速、粕漬けに挑戦!

広島の加茂鶴の酒粕を使って粕床を作りました。

1/2カットを粕漬けに。

  

 

でも、漬かるタイミングがいつ頃になるのかわからないので、

残り半分はお醤油とお砂糖で即席漬けにしました。

  

  

この即席漬けは、クックパッドで紹介されていましたが、

甘くてポリポリと食べ続けたくなるおいしさ。

何でも投稿された方のお母様の味だそうです。

  

 

粕漬けが漬かったら、またご紹介させていただきますね。(^^ゞ

 

 

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初めまして、黒瓜

2022-08-30 10:02:29 | 野菜

ここからは、この夏に出逢った貴重なお野菜を紹介させていただきます。

  

まず、最初は愛知県三河地方で多く栽培されている黒瓜です。

1個755gもありました。

子どもの頃によく食べていた白瓜(きゅうりがちょっと丸みをおびたような薄緑色の瓜)を

想像していたら、まるで冬瓜のよう。

驚きました!!(@_@。

  

 

カットしてみると、

メロンのような甘い香りがします。

  

 

黒瓜は、漬瓜として栽培されていますが、水分が多く、果肉は軟らか。

だから、即席漬けには向きますが、長期保存はできないとのこと。

  

そこで、愛知県の方が紹介しているレシピを参考にして、こんなお料理に挑戦しました。

 

   

●黒瓜とオクラの塩麹和え

塩麹のおかげで、黒瓜の甘みが際立ちます。

  

  

●黒瓜のナムル

黒瓜は塩揉みして水気をしぼり、きゅうり、にんじん、メンマとナムルにしました。

ごま油との相性もバッチリ!!

  

  

●黒瓜とツナのとろとろ煮

冬瓜でよく作るお料理を黒瓜に替えてみました。

私は冬瓜も大好きですが、冬瓜が苦手という人は意外と多い。

これは、冬瓜よりもクセがないので食べやすいと思います。

  

どのお料理も、瓜特有のとろみとシャキシャキ感が楽しめます。

   

 

私は、愛知県のお隣の静岡県に住んでいますが、

黒瓜が店頭に並ぶことはありません。

海の幸も農産物も豊かな愛知県で、なぜ今も黒瓜が作り続けられているのか?

黒瓜について調べていると、東三河の人が

「黒瓜を食べるのが夏の楽しみ!」

「母の作る黒瓜の漬物は思い出の味。」

とお書きになっているものが目立ちました。

  

やはり、おいしさの要素に「思い出」って大切。

東三河の人にとっては、なくてはならない夏の味、

そんなふうに気づかせてくれた黒瓜との出会いに感謝です。

 

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キリンに助けられた夏

2022-08-29 09:04:55 | 食・レシピ

この夏は、キリンに助けられました。

 

食欲不振の時、私を助けてくれたキリンはこちら。

    

愛知県碧南市にある小笠原製粉さんの

キリマルラーメンシリーズに仲間入りした味噌煮込みうどんを送っていただきました。

このキリンのイラスト、昭和っぽくってかわいいですよね。

  

 

小笠原製粉さんは、国内産小麦を使用し、

味噌煮込みうどんの味付けには、あのまるや八丁味噌を使用しています。

このこだわりがおいしさの秘密でしょうか?

  

 

食欲がない時でも、このキリマルの味噌煮込みうどんだけは食べたくなり、

食べているうちに、八丁味噌の味と香りに刺激されて、

だんだん食欲が戻ってくる気がしました。

 

  

こんなふうに作りました。

  

  

昔、キリマルラーメンは袋井か掛川のおしゃれな生活雑貨店で売られていました。

今は、そのお店も無くなり、このキリンのイラストを見ることもなくなりました。

  

こちらでは買うことができないので、ネットで購入しようかと考え中。

愛知県碧南市を中心とした西三河地方のソウルフードを

久々に味わうことができて幸せでした。

 

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2倍体、4倍体、インカのめざめで悩む

2022-08-28 13:06:50 | 野菜

保管してあったインカのめざめが、盛大に芽を出しています。

  

 

夫が大切に育ててくれたものなので、1個たりとも無駄にはできません。

 

  

そこで、芽を取り、レンジにかけたものを揚げて、フライドポテトに。

フライドポテトに合うものといったら、ハンバーガーしか思い浮かばなかったので、

自分で挟んで食べるセルフ式のハンバーガーも用意しました。

  

 

インカのめざめは、芽が出るのが早いです。

(言い換えれば、休眠期間が極端に短い。)

掘るのが遅れると、もう芽が出ていることもあるそうです。

 

では、代表的なじゃがいもの休眠期間を比較してみましょう。

 

●じゃがいもの休眠期間

 インカのめざめ   28日

 農林1号       61日

 きたひめ      71日

 男爵        96日

 トヨシロ      125日

 十勝こがね     156日

 

やはり、インカのめざめは極端に短いですね。

どうしてなのか?

その理由を調べていくと、こんなふうにおっしゃっている方がいました。

「インカのめざめがすぐに芽が出てくるのは、

 普通の4倍体じゃがいもとは違った2倍体の遺伝子を持っているため、

 一定の期間、休眠するという性質に欠けているのです。」

  

2倍体? 4倍体?

簡単に説明すると、こういうことになります。

 

●じゃがいも 2倍体と4倍体

 1個の細胞の中にある染色体の数は生物ごとに決まっており、

 じゃがいもの栽培品種の主なものは、48本の染色体を持つ4倍体と、

 24本の染色体を持つ2倍体になります。

 4倍体は、2倍体に比べると2倍の染色体が格納されるため、

 細胞の一つ一つが大きくなり、全体の重量、体積も増えます。

 よって、作物として(栽培品種として)のじゃがいもは4倍体が多く、

 野生種は2倍体が多くなっています。

   

 

ということは、2倍体であるインカのめざめは野生種に近い?

では、野生種のじゃがいもは休眠期間が短いという性質を持っているのか?

 

そう思って、野生種のじゃがいもの休眠期間について調べまくったのですが、

休眠期間が短いと書かれたものは見つけることができませんでした。

   

どなたか、インカのめざめの休眠期間が短い理由について、

お分かりになる方はいらっしゃいませんか?

ご教示いただけると幸いです。

 

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2022年のじゃがいも

2022-08-27 10:38:38 | 野菜

今年の6月に収穫したじゃがいもは4種類。

夫が一人で育て、一人で収穫してくれました。

  

左から皮が赤いアンデスレッド(一番たくさん採れました)、皮が薄茶色のデジマ、

そして皮が赤くて長い形のノーザンルビー。

この写真は6月に撮ったものなので、

まだ1本しか採れなかったきゅうり 夏すずみも一緒に写っていますね。

  

  

そして、インカのめざめです。

 

  

  

アンデスレッドは、皮は赤いのですが、肉色は黄色。

ホクホク系で加熱すると、崩れてきます。

塩麹肉じゃがにしていただくことが多いです。

トマトも一緒に煮込んでいます。

  

  

デジマは、広島のお友達から昨年末に送っていただいたものを

種芋にし育てました。

大きく育ったので、一番使いやすいです。

デジマはコロッケにしました。

 

  

  

ノーザンルビーは、皮も肉色も赤い品種。

こんなかわいいポテトサラダができます。

 

  

  

インカのめざめは小粒ですが、栗のような、ナッツのような風味。

その食感を丸ごと楽しみたいので、

レンジ加熱した後、ジャーマンポテトにしました。

  

  

今、インカのめざめのことで悩んでいることがあります。

それは、また後ほど記事にしたいと思います。

 

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