２０１７年８月３日(木) 提供 ／ ＪＡＬ 、ＳＥＩＫＯ♪ Tereza My Love Antonio Carlos Jobim
ドイツ中部の街 ハーナウから 北部の街 ブレーメンまで
およそ600キロの道は メルヘン街道と呼ばれている
グリム兄弟が その土地に伝わるお話をもとに 童話を書いた 所縁の道である
そのメルヘン街道のちょうど真ん中辺りにあるのが
グリム兄弟の童話 笛吹き男で有名な ハーメルンだ
実はこの ハーメルンの笛吹き男
少々恐ろしい話だが 本当にあった事件を描いたことをご存知だろうか
事件は今から700年以上も前 1284年
その年 ハーメルンの街に ネズミが大繁殖して 人々を悩ませていた
そんな時 派手な衣装を着た一人の男が現れ
報酬をくれるなら ネズミを退治してやろうと持ち掛けてくる
街の人々が約束すると 男は笛を吹きながらネズミを呼び寄せて 残らず退治した
だがネズミがいなくなると 街の人々は 約束を破って 報酬を払わなかった
ハーメルンの街にある マルクト教会
この教会のステンドグラスに その後のことが刻まれている
1284年 6月の26日 色鮮やかな衣装で着飾った笛吹き男に
130人の ハーメルン生まれの子供たちが誘い出され
コッペンの近くの処刑場で いなくなった
今も中世の面影を色濃く残す旧市街では 毎年春から夏にかけて
この話を 後の時代に伝えようと
子供たちを含む 80人の市民によって 野外劇が披露されている
既にこの野外劇は 今年は5月17日から 毎週日曜に 上演が始まっている
今でも子供たちが消えたと伝えられる通りでは
音楽を奏でることは 一切禁じられているという
ここハーメルンでは 未だに 笛吹き男は 生き続けているのだろう
♪ DIANA Jim Beard
SOUND GRAFFITI
DONALD FAGEN No.4♪ Walk Between Raindrops
♪ Ruby Baby
♪ PEG The Steely Dan
♪ The Love Goddess Gary McFarland
アメリカ西海岸のケーブルカーといえば
先週ご紹介した サンフランシスコを思い浮かべますが
ロサンゼルスにもあるのをご存知ですか
ダウンタウンのグランドセントラルマーケットの真正面にある
エンジェル・フライト・レールウェイです
世界で最も短いケーブルカー といわれる この エンジェル・フライト・レールウェイは
今から116年前 1901年に造られたものです
鮮やかなオレンジ色と 黒の縁取りの車体が とても可愛いデザイン
ちょっと乗ってみたくなりますが 今は残念ながら 乗ることができません
この エンジェル・フライト・レールウェイ
1901年から 1969年まで バンカーヒルを 上り下りする時に使われていましたが
利用客が少ないため 一時解体されていたのです
しかしながら市民の惜しむ声に押されて
1996年に 場所を移して 再開したのは良かったのですが
その後 何度も事故が続き 今から4年前に 運行が停止されてしまったのです
誰にも乗られることなく 手入れもされず 落書きとゴミで荒れ放題
そんなケーブルカーに目をつけたのが 映画 ラ・ラ・ランドのスタッフ
主人公のミアと セバスチャンがキスする重要なシーンに使われたのです
このエンジェル・フライト・レールウェイ
映画 ラ・ラ・ランドが大ヒットしたこともあるのでしょう
今年のレイバー・デー 9月4日から なんと 運行が再開されることになったのです
どうです あなたも ロサンゼルスの思い出に
この ノスタルジックなケーブルカーに 乗ってみませんか
♪ Something For Jenny 「10」OST
♪ Feel Like Making Love 木住野佳子