2013年8月30日(金) 提供 / JAL 、SEIKO
♪ CAST YOUR FATE TO THE WIND GEORGE WINSTON
美味しい物は 人を元気にしてくれます
テーブルに並べられた料理には その国の 歴史や文化が秘められています
ウィーンのカフェとクロワッサン ベルリンの ライ麦パン
デンマークのデニッシュ そして マヤのトルティーヤ
それぞれの国 一つひとつの食べ物に秘められた魅力と ドラマとは
今回の浪漫飛行は 世界の国々を旅しながら
その国の 食卓にまつわる
驚くような話 とっておきの話を ご紹介いたしましょう
銀河の浪漫飛行 世界の食卓を巡る 素晴らしき旅
今夜は ムンバイ チャパティのお話から
ムンバイは アラビア海に向かって 港を開く
人口2千万人を超える インド最大の都市
経済 文化 宗教といった インドにあるものすべてが
このムンバイに集まって来る
この街が持つ圧倒的なパワーには そんな思いを感じてしまいます
フォート地区と呼ばれる 街の中心部には
イギリス統治時代の建物が 数多く残っています
そんなレンガの建物が続く 路地の片隅から 美味しそうな匂いがして来ます
チャパティを焼く屋台です
チャパティは 小麦を発酵させずに 焼いた 薄焼の丸いパン
パンというより クレープに近い インドの国民食です
インドのパンという 日本人なら誰もが思い浮かべるのが ナンですが
ナンは 生地を発酵させなければならず
しかも 焼くには タンドールと呼ばれる 石窯が必要な為
レストランで食べる高級品
一般の家庭で食べられているのは ほとんどが チャパティです
このチャパティ インドの北部や 東南アジアの国々では
ちょっと厚めに焼かれ ロティという名で呼ばれています
路地の屋台で チャパティを焼くのを見ていると
その手際の良さに つい見惚れてしまいます
インドの女性にとって チャパティを焼くのは 最も大切な仕事の一つ
昔インドでは これが上手に焼けないと お嫁に行けなかったといわれています
屋台で1枚 チャパティを買って ムンバイ港が見える高台に
アラビア海に沈む 夕日を眺めていると
少しだけ チャパティの香りがして来ます
♪ PELAN PELAN SPHONTIK
SOUND GRAFFITI JET STREAM SUMMER SOUND TRACK No.10
♪ I GET AROUND THE BEACH BOYS
♪ LADY MARMALADE CHRISTINA AGUILERA,LIL KIM-MYA & PINK
♪ WE ARE YOUNG FUN. feat.JANELLE MONAE
♪ 好きにならずにいられない UB40
♪ AMY'S THEME NICK DECARO
ホーチミンは 今 活気に溢れるベトナム経済の中心地
フランスの植民地だった時代 サイゴンと呼ばれたこの街は
当時は
東洋のパリとも称えられるほど 美しい コロニアル建築が建ち並んでいたそうです
残念ながら 長く続いた戦争で 多くの建物は失われてしまいましたが
人々の暮らしの中に フランス時代の面影は 色濃く残っています
その一つが ベトナム式コーヒー
今や 世界第2位の コーヒー豆の生産量を誇るベトナム
深めに煎った コーヒー豆から
ステンレスのフィルターを使って コーヒーを抽出するのは
フランスのカフェオーレを受け継いだもの
ミルクの代わりに コンデンスミルクを使い
甘めに作るのが ベトナム式コーヒーです
そしてもう一つが フランスパン
ベトナムというと フォーという麺や
米で作ったライスペーパーを思い浮かべますが
アジアの知られざるパン王国
ホーチミンのような都会ばかりでなく
かなり田舎でも 少し小振りのフランスパンが売られています
この ベトナムのフランスパンは 外の皮が薄く サクッと噛みきれるのが特徴
本場のフランスよりも 食べた感じがとても軽く 何本でも食べられそうな気がします
これに 野菜やハム チキンなどを挟んだサンドイッチを
ベトナムでは バインミーティと呼び
街角で このサンドイッチ屋さんの屋台をよく見掛けます
このベトナムのサンドイッチの 一味違うところは
最後に 魚で作った醤油 ニョクマムを振り掛けること
サンドイッチに ニョクマムの塩加減は絶妙
これに 少し甘めの ベトナム式コーヒーとのコンビは ベトナム人の元気の源です
♪ BALADADIDOU MARC DESCHAMPS