村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

随所作主 ズイショニシュトナル

2009-08-18 23:46:57 | 禅語・禅
赤き色の持てる力を信じつつ真紅の紅をくちびるに引く

上記の歌はわたくしめの作

写真は絵ハガキ
作者はマンレイの唇


茶の掛物に一行物で
随所作主 ズイショニシュトナル という禅語がある

臨済録の中に
随所に主となれば立処皆真なり、境来るも回換することを得ずとある

どんな状況にあっても自己の本性を乱さず、
束縛や妄想に惑わされず、
己を確立し行動することで
真の自由が得られる

臨済録は唐の臨済義玄がその死後、弟子たちが臨済の言行をまとめたものが原型。
弟子の指導は厳しく鋭く「臨済の喝」として有名
この随所作主のほかに
無位真人ムイノシンニン
無事是貴人ブジコレキニン
巌谷栽松ガンコクサイショウ
且座喫茶シャザキッサなど


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真夜のコーヒー

2009-08-17 23:24:37 | 短歌・俳句の事
用事のない月曜の夜

カフェオレを飲もう
インスタントだが
コーヒーカップは掛け分け
手造りだ
使いやすい
初めは4個あったのに2個割ってしまった



寝静まる家人 気遣い
そろそろと
コーヒー沸かす

恋いおしみて


わたくしめの短歌

もうひとつ


口もとに
カップ近づけ香りきく
音せぬ真夜こそ
わが
拠り所


まもなく真夜中になる
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蝉しぐれ

2009-08-16 23:25:00 | 短歌・俳句の事
我が家のネコ
去年の写真だが

朝晩庭に水を撒く
狭い庭だが
毎日水やりをする


窓から空を見る
大きく伸びた隣家の枇杷の木が水色の空を遮る
枇杷の葉はプリーツスカートのようにひだをくっきりと折り目を立てて空に向かう

蝉の鳴き声が滝のように降って来た


八月の短歌カレンダーに
馬場あき子の歌が載っている

弾痕のように蝉穴うがたれて命あわだち死にゆきしもの
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夢 一字

2009-08-15 23:57:02 | 禅語・禅
夏の土曜の夜
夏休み

いとこ姉妹とラーメン屋へ
お気に入りのビールセットを頼み餃子と焼きそばを追加
満足
すこぶる気分良し

夏の夜の長きに
チョコレートでも
モーツァルトのチョコレート
ウイーン土産のチョコレート
アサノさん有難う



わがやは新暦の7月だったが
8月は盂蘭盆会

今日は
夢の一字を掛けてある

夢とは

全てのものは
空である

空ならば執着しても何も得られず、
夢も実体がなく
空と同じ


とは
一切のものは空なのだ


明日は
京都大文字焼き
五山送り火に火が灯る
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渋谷より 「明日への神話」

2009-08-14 23:26:26 | 美術館・博物館
おとといも駒場の松籟庵さまのお宅へ伺ったのに

今日も又 駒場へ

あとから
想望庵さまも合流
 月末の茶会の道具を運ぶ
風呂敷包みをいくつも作り
  想望庵様のおうちまでお持ちするから

途中
 道具屋の大門堂へ
茶会用の炭など買うが
休みではないのか と問うと
店にいた方が涼しい 
とは
納得である

渋谷の駅はお盆休みのさなかゆえ
少しはすいているらしい

毎回通る
渋谷マークシティの井の頭線への通路
 
岡本太郎の壁画 
「明日への神話」幅30m 高5.5m

描かれているのは原爆の悲劇1968年から翌年に制作

岡本太郎は1911~1996 岡本一平とかの子の長男
テレビなどで身近な親しみを持つ芸術家だが
壁画を見れば
偉大だったのだなと思う

明日は終戦記念日
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枝豆は美味い

2009-08-13 20:45:34 | 懐石・料理
枝豆をゆでる

今日はだだ茶豆だ

①まず切る

8月なので枝豆のさやの両端を切る
7月は枝に付いていたほうを切る
6月はさやを切らず枝を少しつけておく

②洗う ボールに入れて洗う

③鍋にたっぷり水を入れ火にかける

④すり鉢に枝豆を入れ一袋に塩を大さじ2杯位入れ産毛を取るように
塩を枝豆に染み込ませるように手のひらですり鉢にこする

⑤沸騰した鍋の湯にすり鉢の枝豆を塩のままいれて
3~4分茹でる

⑥アクを必ず取る
アクにはうぶげが浮いてるので必ずとる

⑦食べて加減を見る

⑧盆ざるに上げ薄塩を軽く振る

⑨ウチワで仰ぎ、あら熱を取り色止めをする




さかちかさんと中華屋へ行き
ランチを食べた
生ビール
小ジョッキを付けて…

ビールには枝豆
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駒場松籟庵夏の茶事 三十棒

2009-08-12 23:43:22 | 茶事 茶会 
駒場松籟庵さまの夏の茶事
席入りすれば
おそれいります
思わず頭の下がるしかない 一行書
作者はさぞさぞ凄きおかたと
文字より思いを巡らすがさて

まず印を見るが
その印知らぬゆえ 良く読めぬ
凄い字ゆえに翠巌かも

印を見るとそんなにも見える

正客の設計室長の清秀庵どの
 (今度から設計室長は清秀庵と呼びまする)
挨拶で聞いて 驚く
なんと 慈雲と

慈雲飲光ジウンオンコウ1718~1804
江戸時代後期の真言宗の僧
慈雲尊者、葛城尊者として又
能書家としても有名だ。
書に高い精神性があらわれると言われるが
流石 すごい迫力
流石 松籟庵様

三十棒とは何ぞ

大辞泉では
《「三十」は数多い意》禅宗で、
師が修行者を警策で激しく打って、
正しい道へ教え導くこと。
また、そのような厳しい教導。痛棒。
とあり

正客と
本席の軸のお話をなさる松籟庵様は
その三十棒とは
励ましの一行であると
穏やかに可憐なお声で説明なさる
ゆえに今日 
その軸をかけたると
またもや 
さすが
松籟庵様 感心いたしつつ
思わず目頭熱くなる

今日はお詰めで良かった 
目立たないから横を向いて
ちょっと涙を拭けるゆえ


茶入はガレ
夏の茶事ならでこそよと

まこと心楽しき茶事であった



 
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五郎の朝顔

2009-08-12 23:41:22 | 茶事 茶会 
駒場の松籟庵様のお宅へ伺う
暑いさなか ごろごろしても一日、
背筋を伸ばし茶に向うも一日
などとうまいこと言いお招き頂くことに相成る
連客五名
待合は朝顔の絵
群青と緑青の色が素晴らしい
朝の露を秘めたる朝顔の花のなんと瑞々しいことよ
作者は五郎作とある
松籟庵様に伺うと
加扉五郎作とか 
家に戻って調べたが詳細は不明であった

松籟庵様のお部屋はすっかり夏座敷
皆々口々に簾戸よりの光の明暗を褒め
見まわす

8月12日いよいよ
心より涼やかになりつつ
席入す

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高麗象嵌青磁

2009-08-11 23:59:49 | 茶道具、古美術、骨董
川崎の桜本で焼き肉を馳走になった
焼き肉を食べたのは何回目だろうか
指で数えられる程だ
うましこと…
幸いなり
ご馳走さまでした
感謝!

そのテーブルの横の棚にいとも何気なく陶器の花瓶がズドン飾ってあった
誰の興味もひかない

今のものだが
高麗雲鶴象嵌青磁だ
さすがコリアンタウン
写真は高麗象嵌青磁
久し振りに出してみた
これは時代だ
小さい目跡が高台の内側にある
手に取ると嬉しい気分が湧いてくる
不思議




さあこの茶碗で一服しようっ
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残暑お見舞い

2009-08-10 23:37:01 | お勉強
台風が来ている
すごい雨だ
弁慶橋の料亭清水でお昼をご馳走になった
想望庵様有難うございます
夜はふくめの会

古筆は飛鳥、奈良、平安、鎌倉、室町時代までの和様の書蹟をいう

武野紹鴎は今井宗及を招き
藤原定家の小倉色紙を掛けた
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小座敷の茶の湯は…

2009-08-09 23:08:41 | 茶の事
夜7時56分地震があった
震度3か

わがやは築41年を過ぐ木造ゆえ
グラグラふらふら揺れた
棚の上には色々な茶道具が乗る
村雨庵の設計室長が壊れた物はないか電話をくれたが
幸い
ものが落ちるほどではなかった

まだ使わねばならぬ
わが住まい
わが茶室
わが建物

小座敷の茶の湯は第一仏法を以て修行得道するものなり…

家は漏らぬほど、食事は飢えぬほどにて足ることなり…か

南方録にはこうあるが、
家は漏らぬほど
だが
食事の方は無理



室町時代
茶室を喫茶之亭、会所、茶湯座敷、数寄座敷、函丈、茶湯間、そして座敷と言った
座敷は畳の敷き詰められた部屋をさす
床と畳がある茶の部屋は座敷、
そのころ座敷は茶の部屋以外にはなかった

利休の時代は
座敷とも言ったが
他に囲い、数寄屋、小座敷とも
囲いは
書院と続きに建てられた部屋を小さく囲い茶室とす
数寄屋は
棟を別にし、潜りより出入りす茶室

茶室を
大名茶人は数寄屋
利休系は小座敷と言った
九間ココノマという18畳の部屋があり四つに分け四畳半ができたと言われる



工芸の母体は建築

作庭、襖絵で絵画、欄間は木工、染色、そして最後に陶芸だ

工芸は我ら生活を彩り
豊かにする

茶の湯に
欠かせぬものだ
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八月の茶花

2009-08-08 23:57:49 | 植物・茶花
七月の茶花に河原ナデシコ、松本センノウ、節黒センノウ、鷺草、伊吹虎ノ尾、そしてむくげだ

道理で八月に入ったからか七月の花のむくげは盛りを過ぎた様子

八月の茶花としては夏藤、露草、矢筈すすき、縞葦、ハス、鵯花、ウメバチソウ
晒菜ショウマ、朝顔、芙蓉、ミソハギ…

朝顔と言えば利休と秀吉の朝顔の茶会のが有名だが
天正年間に一番あさがおを使ったのは津田宗及で、そのころの花は小輪のはず
大輪になるのは、元禄すぎてからの事と

利休は一輪のあさがおに美を集中させ、その他はみな切ってしまう
一瞬の美しさを一輪の朝顔に託し
時の権力者にへつらわず、その美意識を表現した

上記の事があり安易に茶席では用いなくなったとも
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座箒 

2009-08-07 22:28:49 | 茶の事
座箒は釘に掛けるように竹の皮紐がついている
先だって、片方がとれてしまい、ボンドで直そうと思っていたが、
わが村雨庵の修繕部アイテラ氏にちょっと、スイマセンちょっとお願いします。と頼んだところ、
アイテラ氏は針と糸を所望され、現場は見なかったが 結果はちゃんと元通り、もしくは前以上になって、釘に掛けられるようになっていた。アイテラ氏の発想というのはすごい。

座箒は
茶事のとき
炭のあと道具畳を清めるのにつかう

茶事は
正午茶事、朝茶、夜咄(夜会)
暁(夜込)、飯後、跡見、不時(臨時)
他に口切、名残り、一客一亭、立礼

季節や行事の趣向、慶事、追善、
熱くとも
寒くとも
いとわずに茶事をする

招かれて茶事に行く
茶事を催しお越しいただく
手伝いに水屋に入る
いずれにせよ どの場にいても楽しいのが茶事だ

今や何処も市中の山居にて
一椀中の茶を味わい
主客互いに思いやる
一座建立

茶事は
風流である
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栄西禅師 

2009-08-06 23:34:32 | 禅語・禅
今日は木曜日稽古
来週は夏休みで暫く稽古は休みになる
少しさみしいかも

そういえばメールが入っていた
四頭の茶会が鎌倉の建長寺であるとか、茶会のお誘いである

四頭とは、中国の禅寺の接客形式であり、
栄西禅師゛の開山した 建仁寺で禅師の誕生日4月20日におこなわれる式はテレビのニュースなどでも映される
茶人なら一度は拝見し、参加したい茶会

明菴 栄西は
千光国師、葉上房とも称した。
永治元年1141の4月20日-生まれと言われているが
生年には異説がある。
喫茶の習慣を日本に伝えたことでも有名。

日本 臨済宗の開祖ゆえ
その四頭は東福寺、鎌倉の円覚寺、建長寺などでも行う
20年近く前、円覚寺の四頭の茶会に行ったことがあるからいいか、
その頃京都に行くかもなので、今回のお誘いはやめておこう

鎌倉時代 
栄西は二日酔いの実朝に
一盞の茶と茶の徳を誉むる所の書を献じたと吾妻鏡にある
その書とは「喫茶養生記」
日本最初の茶書である
実朝はその茶をのみ体の具合が良くなったのだ
そして将軍の気に入った茶は
鎌倉の武士たちから世間へ広まっていった
鎌倉時代の前半期の茶は 
まだまだ薬用であった
また禅宗の寺院内生活を定めた「禅苑清規」の中に「茶礼」があり
禅と茶とはなお密接に結びついたものだったようだ

室町時代
宋と盛んに貿易をしてたくさんの唐物が入ってくる
書籍、香料、薬品、織物、唐墨、硯、筆や茶の道具
青磁の花入や香炉、茶入や茶碗 いわゆる唐物だ まさ唐物数寄のお宝である

入手した唐物は「会所」などで飾るか
又はそれらをつかってお茶を飲む
「会所」は文化人のサロンであった

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胡蝶の写真が載ってる本です

2009-08-06 10:01:27 | 書籍
古都彩菓
数江 瓢鮎子,杉浦 澄子,中村 弘子,大倉 舜二,小林 庸浩,畠山 崇
文化出版局

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