村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

駒場松籟庵夏の茶事 三十棒

2009-08-12 23:43:22 | 茶事 茶会 
駒場松籟庵さまの夏の茶事
席入りすれば
おそれいります
思わず頭の下がるしかない 一行書
作者はさぞさぞ凄きおかたと
文字より思いを巡らすがさて

まず印を見るが
その印知らぬゆえ 良く読めぬ
凄い字ゆえに翠巌かも

印を見るとそんなにも見える

正客の設計室長の清秀庵どの
 (今度から設計室長は清秀庵と呼びまする)
挨拶で聞いて 驚く
なんと 慈雲と

慈雲飲光ジウンオンコウ1718~1804
江戸時代後期の真言宗の僧
慈雲尊者、葛城尊者として又
能書家としても有名だ。
書に高い精神性があらわれると言われるが
流石 すごい迫力
流石 松籟庵様

三十棒とは何ぞ

大辞泉では
《「三十」は数多い意》禅宗で、
師が修行者を警策で激しく打って、
正しい道へ教え導くこと。
また、そのような厳しい教導。痛棒。
とあり

正客と
本席の軸のお話をなさる松籟庵様は
その三十棒とは
励ましの一行であると
穏やかに可憐なお声で説明なさる
ゆえに今日 
その軸をかけたると
またもや 
さすが
松籟庵様 感心いたしつつ
思わず目頭熱くなる

今日はお詰めで良かった 
目立たないから横を向いて
ちょっと涙を拭けるゆえ


茶入はガレ
夏の茶事ならでこそよと

まこと心楽しき茶事であった



 
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五郎の朝顔

2009-08-12 23:41:22 | 茶事 茶会 
駒場の松籟庵様のお宅へ伺う
暑いさなか ごろごろしても一日、
背筋を伸ばし茶に向うも一日
などとうまいこと言いお招き頂くことに相成る
連客五名
待合は朝顔の絵
群青と緑青の色が素晴らしい
朝の露を秘めたる朝顔の花のなんと瑞々しいことよ
作者は五郎作とある
松籟庵様に伺うと
加扉五郎作とか 
家に戻って調べたが詳細は不明であった

松籟庵様のお部屋はすっかり夏座敷
皆々口々に簾戸よりの光の明暗を褒め
見まわす

8月12日いよいよ
心より涼やかになりつつ
席入す

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