村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

行路蛍 阪正臣

2009-06-17 23:45:24 | 茶道具、古美術、骨董
今日の稽古には
掛け物に阪正臣を掛けた
懐紙
題は行路蛍

阪正臣 バンマサオミ は安政二年生まれ
昭和六年没
歌人、書家である
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雷鳴る、雨叩く

2009-06-16 23:08:08 | 懐石・料理
雷が鳴り響いた
大粒な雨がマンションの窓を叩く

懐石料理のお稽古日
六月の二回目だ

キッチンでは草苑庵さんが
鳥ソーメン作り。
ささみを薄くうすく
ことこと叩いてのばす。
わたしめは擂り鉢で
しんじょ作りに
ごどごと当たる。

近幸さま
青利烏賊の大きいものを下ろして
ゲソを擂り粉木で
ぽこぽこ叩く
わさびはシュルシュルすりあげて、生姜もざらこり皮のままおろす

外は雷が気を引くように時たま鳴るが
食事が始まる頃には
静かになった

そう
もう音楽会は終わりだからね



懐石料理は
ふつう折敷という足のないお膳に椀をのせる
左に飯椀イイワン
右に汁椀 
向こうに向付を
こうして三角の配置にのせるのだ
本来 椀には蓋がある
左右の椀の蓋の 高台を同時にもち
左の大きい方を下にして上向け 右は下向け 重ねて右に置く
ご飯の方を先に食べるので
左の飯椀を両手でとり 右手で箸をとり
まず ごはん 次に汁と
ごはん 汁 ごはん 汁 
お酒が来たら 向付に箸をつけてもよし


まだまだ 続くのだが またの日に

こらから 短歌を詠まねばならず ゆえ
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乾山

2009-06-15 23:33:45 | 茶の事
乾山晩愁
葉室 麟
新人物往来社

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乾山 笹絵茶碗

2009-06-15 23:04:16 | 茶の事
先々週の月曜日 何にも用事無く
のんびりだな と ゆっくりしていたが
何日かして急に気がついた
美容院のカットの予約をしていたのだった
それを
すっかり忘れてしまった
約束が
頭からすっかり消えてしまう
ほんとに
困った事だ
だんだん覚えが悪くなる
なのに 
メモとか手帳とか書くのが面倒
見るのも 面倒になってくる

予約していたyoさんには申し訳なく 
あらためて今日
カットしてきた
ますます 白髪が増えた
灰色の髪になってきた

苦労してるから・・・

ゴホ ゴホン   
失礼 むせてしまった

昨日の茶話会にて
紫兎先生
「向付の離れだけれど」と
机の上にお茶碗をお出しくださる
その茶碗
尾形乾山の作 笹の絵
手に取ると 軽い 軽いのだった
大和文華館に同手の向付がある 

思い出すだけで
こころも晴れやかに
軽くなった

こういう事は
結構忘れずに覚えているのだが

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紫廼茶話会 水無月

2009-06-14 22:42:24 | 茶事 茶会 
紫廼茶話会
待合 蓮月短冊 山
   いちじるき神のみいつの男山しらべも高き峰の松風 蓮月78歳
本席は 便面
   画賛 作者は橋本独山
   山水の画に賛あり 
   養心一澗水 習静四囲山
作者の橋本独山は
明治2年新潟生まれ流芳道人とも
16歳のとき富岡鉄斎の門に入り画家を目指す。
26歳の時、天龍寺の我山を尋ね、天龍寺で出家。
得度して玄義と号す。
後に、相国寺派管長(第128世)
鳥取県東伯郡三朝町に南苑寺を開き退隠。
昭和13年8月15日70歳で没す。

今日は七事式
逆勝手にて且座と仙遊をする

頭をを使って すかっり疲れてしまった 
いかに
日頃 おつむを 使ってないということか

帰りは 茶会の取り合わせの打ち合わせ
八月末の日曜日にこの茶話会の会員主催で茶会をする予定
場所は目黒区役所だが 想望庵さま今日はお休み
勝手に想望庵様のお道具を取り合わせに登場させてしまった
ほぼ 取り合わせ完了
あとは お菓子を決めないと・・・

時間は少しあるが
すぐ過ぎる

こうしてる
茶会までの時間が楽しみなのだ
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イサキの土曜日

2009-06-13 23:43:26 | 懐石・料理
土曜日
ゆっくりの土曜日になった
ホントは懐石料理の教室を家でする日だったが
急に事情ありて 取りやめ

仕方なし 自分で料理するか

イサキを3匹 下ろす
まずは鱗をとり3枚におろす
3匹のうち2匹には卵あり
霜降りして
だしと薄口、砂糖、酒で煮た
小さくて可愛い
三枚に下ろした切り身
一部は片妻に折り 塩焼
残りはさしみ用に 焼霜に
頭と骨は潮汁に 
ねぎを入れ 味噌を入れる
で 
イサキの
さしみ
やきもの
煮物
味噌汁と
4通りできた 

今は買ってきた青梅の甘煮をつくるべく
なべで煮て砂糖を半分入れてところだ
最後は包丁をよく研いで仕舞いだ


普段 私め
わが家の台所に立つことはほとんどない
今日は珍しい 
あすは
雨か・・・な

コメント (3)
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ユリの香 かほる

2009-06-12 22:34:30 | 茶道具、古美術、骨董
床に掛ける

今日は稽古もないが
これを掛けた
ユリの画の色紙だ
作者は朝井観波
近所の知人の親戚とか
お金を借りてその代わりに置いったと聞く
明治30年か1897年 東京で生まれた
はじめ川端画学校、次は荒井寛方、のち平福百穂に傾倒する
帝展に入選重ね活躍した
昭和60年88歳で歿
まさに まもなく開こうとする白百合の花を
多色の絵具を使い濃厚に描く
ゆりのその香りまで描いたかのよう
思わずその花の香をかぎに行く
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庭の橘

2009-06-11 23:59:17 | Weblog
木曜稽古、今日は伝物の稽古日だ
唐物と盆点のどちらかをする
菓子は三個
水菓子は夏蜜柑
紫陽花金団に焼き菓子をつかう

まだ入門したての人は花を入れ
点前は平点前
薄茶をたてる

合間に時間をとり
短冊の歌をよむ
幕末明治あたりの短冊だが作者は不明

ただ床の間にかければ
みな読む勉強になる
勿論私も
勉強せざるをえない
それが狙いだ


なつかしき花の香りのそれにまた
実さえ結べる庭の橘

わが狭き庭にはもちろん橘の木はない
初夏らしい柑橘類の香りが広がり
色も爽やかに思い浮かぶ
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田植の押し絵

2009-06-10 23:32:23 | 茶道具、古美術、骨董
田植の押し絵がある
作者は大田区糀谷のkiyoko様
もう30年近く前に頂戴したものだ

娘さんが三名
笠をかぶり田んぼに苗を植えている
きっと緋色のたすきを掛けているのだろう
茶色い田が 苗を植えると緑の線になってゆく

田植えを近くで見たこともないが
短冊のその細い画面に
田の風景が広がってゆく 

昔 わが師匠へ茶の稽古にいくと
玄関のうち側の右の柱にいつも短冊が掛っていた
六月はいつもこの田植えの短冊だった
とても気に入ってしまい 
先生の友人だったその作者に
思い切って
お願いして作ってもらったのだ
それから はや
30年もになってしまった
田植の風景は今は機械化され見ることは少ないだろう

まさに絵になる風景の一つだった
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懐石 近茶流

2009-06-09 21:45:32 | 茶の事
懐石―近茶流
柳原 敏雄,柳原 一成
主婦の友社

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水無月の夏越の祓

2009-06-09 20:59:03 | 懐石・料理
水無月の夏越の祓する人は千歳の命のぶとこそきけ

6月30日は大祓 
寒川神社から大祓の案内がきた
人型に名前と生年月日を書いて息を吹きかけて封筒に入れた

六月の懐石料理
鮎の解禁 梅が成る
氷室型のしんじょとか
水無月豆腐の煮物椀もよし

さて
献立を考えないと
茶事に間に合わない

さあ・・・集中だ




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香道 水無月

2009-06-08 23:54:09 | 香道のこと
今日は香の稽古
本来は第二月曜はふくめの会で
中目黒でお勉強のはずだったが
先生が渡欧なされて、今月はおやすみである
よって香には2回稽古に行ける
また 今月は月曜日が5日あり最後の29日には
練り香つくりをご指導いただくこと 決定
六月につくって 何か月寝かせておけば炉の時につかえる
去年先生よりお教え頂き20粒くらい作った
それがいい香りで差し上げても好評であった
練り香つくりは
たいした体力も繊細な技術もいらない
頭脳労働とも言える
調合でしだいでどのようにも変わる
香りを予想してつくるのだ
香りを想像して創造する
また作りたいとみな希望し することになった
練り香が出来上がり
焚くことが
今から 楽しみである
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利休型

2009-06-08 23:35:16 | 茶の事
利休形 RIKYU・GATA―改訂普及版 茶道具の真髄 利休のデザイン

世界文化社

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水無月 月々会

2009-06-07 23:53:19 | 茶の事
日曜の稽古日は月々会と名付けたのは
その昔 平成2年だったか
毎週の茶の稽古とは別に
月に一度 24節気の話から
その月の茶趣、銘、菓子、花 レジメを渡して、
茶道具の事 掛軸の説明 やきもの、塗ものなど勉強し
その後お点前を少しして濃茶と薄茶を飲む
とまあ
盛り沢山の会をしていたことがある
3年位はつづいたか 今は勉強会はとぎれ茶の稽古のみだけ未だに続いている

水無月 六月は雨が多いので 
雨中の茶など取り合わせても楽し
今日の月々会
菓子は綱島のふくや製

銘は「雨上がり」
薄桃色のぼかしの金団だ
一部に緑の金団で葉をあらわし
輝く寒天の雨が露となりいくつか留まる
雨後のアジサイだろう
中の餡は 黄身餡だ
なんと美味しいのだろう
これ以上の菓子はない
誰もが幸せなる顔で口に含む
満足 満足という顔で・・・

今日は水にちなみ 一行は
山水有清音 サンスイニセイオンアリ
作者は大原実光院主傳中和尚

昨日の雨で
山川草木のほこりを洗ったか

外は気持ちの良い清風が吹く

雨上がりの清々しい風だ
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牛込柳町 東京道場

2009-06-06 23:44:18 | 茶の事
雨だ かなり降っている
ひとえの紋付に雨コートを着て
朝六時半には家を出た
ということは5時台に起きるのだ
いつも寝起きが悪いので
風呂に入り のそのそと支度をする

向かうは某家元でのゼミナールである
もう2年を過ぎた

なにか新しい勉強をするとき
そこで縁があれば 新しい友人たちが出来る
勉強に出向けば 
友人達と会えるという楽しみができる
むしろその方が大きい場合もある
年齢や環境を問わず知り合えた友人たちは 私めにとって
大きな財産である

雨の中 財産たちに会いに早起きして出かけた

昼は松花堂弁当に煮物椀が出る
献立も貼り出され 眺めていると
椀 さわ煮椀 豚背脂 海老葛叩き 野菜 とあり 祝い粉 とも書いてある
さて
なんだろう 今度ふくもとで聞いてみようか
すると 隣のそま先生が「祝い粉」とは
なんでしょうとお尋ねになる
「なんでしょ ねぇ」とわたくしめ 
今度聞けば良いと思っていたが 
お尋ねならばお答せねばならず
急にクルクル頭をめぐらせば
そういえば 
さわ煮椀には胡椒がつきもの 
書いてなければ それかもしれぬ
そま先生には 胡椒かもと申し上げ 
お昼に作られた例のお店の方に聞いてみた
結果は 胡椒とのこと

知らぬことのなんと多いこと
せめて
今日 新しいことを 一つ覚えたり 
祝い粉とは
   胡椒のことよ
 

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