村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

引茶と茶会

2009-07-29 23:56:17 | 茶事 茶会 
聖武天皇の頃
春と秋に東大寺、興福寺などから100人の僧にて国家の安泰を祈願させた行事があった、「季御読経」キノミドキョウ だ
その行事において、甘葛 アマズラ、厚朴 コウボク、生姜 ショウガ などを入れた
引茶なるものを 供した
また引茶でつかう茶の茶園もあった
大同2年(808)内裏の東北の隅でもと鍛冶司の場所に茶園があり造茶使がおかれていたそうな
その引茶を差し上げる時にはちゃんと一定の作法があったよし
そうか引茶は茶会なのだ 奈良時代 昔々の茶会なのだな

平成21年
この夏 我らも茶会をするのだが
目黒区役所から変更して想望庵様のお宅へと
場所が変更になった 宜しくお願いいたし



だいたい
茶会と言えばふつうは「大寄せの茶会」
ひと部屋に数十人が席入る それが何席かあり
それぞれ 待たないと茶席に入れない
大ぜいを招く故 
短時間で菓子、茶を飲み、道具拝見となるが
大勢だからと回っては来ず 飾られるのがほとんどだ
手にとって 拝見したいものだが なかなか

われらのする茶会はむしろ「小寄せの茶会」で
人数も30人から多くとも50人だ
道具はなるべく使い
床などにかざらない
その道具をお客様にゆっくりごらん入れるように
楽しめる茶会を
と願って いつも茶会をひらくが
うまくいったり いかなかったりだ

今日は
七月最後の水曜日 
村雨会の稽古日である
炭は炭所望
濃茶は荘りもの
薄茶は茶箱を出して 卯の花点てをする

そのうち茶箱で
野点ノダテの茶会なども良いかもしれない

野点は野掛ノカケとも昔はいい 屋外でする茶会の事
場所の選定が難しく 
清浄で自然の息吹や季節の情趣ある場所を選ぶのだ
旅箪笥、茶箱、茶籠など 運びだせるものを使うとよいが
自然の感興を第一に 取り合わせはすっきりと
軽快にすべきと言う
季節は冬は寒いので向かないが 
いつどこでも野点は可能だ

秋に茶箱月点前でいつかしたいが 来年にでもどうかな・・・

あれっ 
今鬼が笑ったような
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南方録

2009-07-29 12:47:14 | 書籍
すらすら読める南方録
筒井 紘一
講談社

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