こんにちは。今月後半からの出張を控えて、ぎうぎう~が募る毎日です(苦笑)。息抜きに七月中の外ごはん記事を書いておきたく思います。
★飛び込み記事です★
アルザスという地名に、何を思われますか。
アルフォンス・ドーデーの「最後の授業」という短編小説がありました。フランスとドイツの国境地帯であるアルザス・ロレーヌ地方を舞台とした物語です。
戦争に負けたから、明日から違う言葉を学ばなくてはならないことになる少年、その最後の授業の心の動きを描いた作品です。
実際の民俗感情と、この作品とは齟齬があることを、大人になってから私は学びました(微笑)。
されど、こどもの日の私を捉えたのは「はじめて意識した母国語の大切さ」でした。
先生は生徒に話しました。「ある民族が奴隷となっても、その国語を保っている限り、牢獄の鍵を握っているようなものなのです。」
自分が話している言葉が、牢獄の鍵? 自分てあるための力って、どういうことなんだろう?
初めて母国、アイデンティティーという意識に気づいた時、アルザスという地名は私にしっかりと刻まれました(微笑)。
仕事世代になり欧州を旅する度に、国境やEUの都市について、想いを深めていきました。いつかアルザスを訪れて、自分でしっかり考えたいと常に思っていました。ベルギーやパリにおきたテロも禍して、なかなか機会は実りませんでした。
せめて、日本で食なりと体験できないだろうか…? 話がきけないだろうか。 そうして京都に一軒のレストランがあることを教えてもらいました。
EURO Cityと呼ばれる、EU議会や代表部がおかれる街のひとつ、ストラスブール生まれの、ルークさんがオーナーシェフのレストラン、シェ・ルーク CHEZ LUC (ルークの家、の意)を訪れるまでには、こんな時間があったのでした(ニッコリ)。
店の外観です。古の京の佇まいを活かしています。
店内には異国の暮らしがありました。ご家族の歴史あるお鍋や、アルザスの聖堂にあったゴブラン織が、遠く離れた日本でルークさんを守ってくれているのでしょう。
私が猫好きであることに気づいた、奥様の暁子さんが、カトラリーレストを猫にかえてくれました(ニッコリ)。
急に時間がとれたもので、予約のいるシュクルート、ベッコフやタルトフランベはいただけません。
されど、伝統あるお料理として本で読んだ名前をいくつも見つけて、嬉しくなりました。古に旅立ちましょう。
■フランス・アルザス食堂「シェ・ルーク」、京都市中京区夷川通高倉西入山中町552、七月中旬
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