何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

壊れかけた高橋忠史

2017年09月12日 14時12分17秒 | Weblog
黄色く熟して落ちそうな柿の実もあれば、まだ緑色のままの実もある。
我が身、まだ熟さぬ実である事を祈るが、それは宇宙の摂理が大自然の法則が決める事。
熟さぬまま落ちる事もあるだろう。
考えても仕方の無い事で、所詮成るようにしか成らない。

昔コンテストで、グランプリを取った時もレコード会社から話があったが、まだ時期じゃないと断った。
グランプリをとった達成感も感動も無かった、生意気だがグランプリをとるのは当然だと思っていた。
親にレコードが出るからと嘘をついて東京に出て、レコードを出せるようになったがレベル的に当たり前だと思っていたのでやっぱり達成感も感動もしなかった。
僕の目標は世界が驚く音を作ることだった。
誰も経験した事の無い音像空間を作り上げる事だった。
その為には、高価な録音機材とスタジオが必要で僕のような貧乏ミュージシャンには到底無理だとあきらめていたが、時代は変わった。

工業高校の電気科を目指し、入学したのも録音に関わる電気的なことを学びたかったからだ。
僕が高校生の頃、コンピューターは学校の教室の大きさが必要なほど大それたものだったが、今ではそれ以上の機能があってノートサイズの軽量コンパクトサイズでなおかつ低料金で手に入るようになった。
何百万もした録音機材もデジタル化され、ミキサーも入力機器もエフェクター類もソフト化され安く手に入るようになった。
だが、最良の音を作り上げるのは、機材の力じゃない。
50年前も今も、音を作り上げるミキサーの技術力と想像力とセンスだ。
もちろん演奏者の能力が無ければの話だ。

とにかく僕は、達成感を持った事がない。
このまま、熟さないで命を落としたくない。
数日前、やっと極普通のいい音を作り上げたと書いた。
昨日、思いついた事を更に試してみた。
15年前に音を作り始めたころに考えやってみて、想像とは違って上手くいかなかった方法だ。
15年経って、皆無だったミキシングのノウハウも知識が増え、エフェクトのつかい方もわかってきた中で
最終的にいやらしいほどのリヴァーブを聞こえない程度に掛けてみたらホール感が出るかもしれないと思った。
見事的中。
アコースティックサウンド、それもアコースティックギターだけでオーケストラサウンドを作る、目指した音に限りなく近い音になった。
所詮成るようにしか成らないかもしれないが
熟す前に落ちたくない。
理想の音作りを終えてから、達成感を感じてから人生の幕を閉じたい、と言うのは贅沢かな。

アルバム「熟成」の一曲目の歌です。壊れかけた高橋忠史、いや「壊れかけたギター」です。

      壊れかけたギター
 
 壊れかけた古いギターを取り出して
 合わない音に声を合わせて唄いだす
 心のどこかで奇跡を信じちゃいるけれど
 チューニングは狂ったまま 
   ギャラより高い交通費なんて歌があったね
   古い昔のフォークソングの時代にさ
   今も昔も何んにも変わっちゃいないのさ
   旅する心に隙間風

   もうやめよう終わりにしようよこれが最後だって
   稼ぎも無くて唄い続ける事は
   ステージに背を向けまばらに座ったお客を相手に
   それでも今日をただひたすらに

 壊れかけたギターケースを車に積み込んで
 次の街に夢をつないで又走り出す
 燃料タンクは底をついてあえぎだし
 雨にぬかるむ道を行く
    倒した車のバックシートにこびりついた汗と
      焼けたエンジンオイルのにおいが混ざってる
      今夜の宿はオンボロ車さこの俺の
      安酒あおって眠るだけ

   明日の仕事はとりあえずあるがその先は無く
   おぼれるように酔いつぶれてる
   ヘッドライトを消した先の闇の向こうには
   必ず道は続いてる

 壊れかけた古いギターを取り出して
 今日も 合わない音に声を合わせて唄いだす
 心のどこかで奇跡を信じちゃいるけれど
 チューニングは狂ったまま

   ギターのネックは折れそうなままでつながっている
   夢のかけらにすがるように
   老いてゆくのは肉体(からだ)じゃないのさ諦めからさ
    奇跡は起こすもの 奇跡は起こすもの
    奇跡は起こすもの



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高橋忠史ホームコンサート

 9月23日 1時開演 2時30分終演予定

 料金   無料
     (ご祝儀、カンパ受け付けます)
 
 その後、皆さんの持ち寄りで打ち上げしたいと思います。
 飲み物(ビールやノンアルコール系ジュース類)と簡単な乾き物は、原価価格で若干用意しようと言うことになりました。
 自慢のうまいもの、飲み物食べ物にこだわりのある方は持参下さい。

場所 東京都小平市天神町2丁目アパート15 2号棟2階 203号室 高橋忠史の自宅です。
問合せ 090-8849-0907(高橋忠史の携帯です。)


「東京」「証明~あかし」は音圧アップして共に送料込みで2000円で販売してます。

過去の音源からミックスダウンしなおした、
ニューアルバム「ありがとう」ニューミックス2017年版
3000円(送料込み)が完成しました。
収録曲(1 ライブオンザハイウェイ 2 71億分の1の奇跡 3 もっと君と過ごしたい 4 着火 5 奇跡 6 花 7 すみれ 8 夕方 9 大切な人 9 見捨てないで欲しい 11 千の夢ひとつの愛 12 ランナー 13ピッピ)

ミックスダウンも終わり音質が格段に物凄く良くなった、僕として過去最高の出来になったと自負してます。
「熟成」ニューミックス2017年版 3000円(送料込み)もよろしく。
収録曲(1壊れかけたギター 2電車の花道 3君住む街まで 4手 5風をつかまえて 6雪渡り 7七重の甍 8融和 9勝坂 10まつりばやし 11輩 12天流)


重圧感満載のやさしさに溢れたシングルCDは
「うまれたばかりのハーモニー」3曲いり1000円(送料込み)

注文はメール(singsong@nippon.email.ne.jp)で「ありがとう」又は「熟成」又は「うまれたばかりのハーモニー」希望と書いて住所氏名をお知らせ下さい。
料金は下記セブン銀行の口座に振り込んで下さい。

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高橋忠史

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