何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

いざ…東大寺へ5月17日再出発

2013年05月02日 20時09分53秒 | Weblog
4月28日

〓~遠い昔僕は 山のふもとの小さな家の 石垣の下の坂道を 転げるように走っていた~〓。

僕の幼児体験から始まる歌だ。

〓~山が赤く染まる頃
帰っておいでとばあちゃんの声が
遊び疲れた僕は
じいちゃんの背中で聞いた~〓

僕と母(父とも)の出会いは、僕が五歳の時だ。この世に誕生した時に出会ってはいるが一歳になって三重県松阪市飯高町に住む母方の祖父母に預けられたので記憶に無い。
三つ子の魂百までと言われるように、僕の生き方考え方は祖父母の影響が大きい。

〓~遠い町で母さんは
僕をむかえる支度をしていた
何も知らない僕は
この山と暮らしたかった~〓
ある程度物事がわかって来た時に、大阪府貝塚市に住む父と母のもとに連れて行かれた。

祖父母と引き離された記憶が残り、いつか又知らない人の所においやられる時がくるという恐怖が親子関係をギクシャクさせ、父とも母ともずーっと馴染めないままだった。

そんな息子の事を母は歯がゆく思っていただろう。

心配のかけどうしで、母を安心させた事は一度も無い。
どうしようも無い男が、お別れの歌を唄い続ける。

〓~時は流れてゆく 人は生きている
時は流れてゆく 人は生きている~〓