*海のシルクロード戦略の一環?
招商局国際(中国最大のコンテナ港運営業者)、 タンザニア大統領府はアフリカ最大の港となるバガモヨ港開発事業で同社やオマーンの政府系ファンドのステート・ジェネラル・リザーブ・ファンドと契約調印した。
15年7月1日に着工する。処理能力は既存のダル・エス・サラーム港の20倍、総投資額は100億ドル(約1兆700億円)を見込む。
バガモヨ港の開発は、習近平国家主席が13年にタンザニアを訪れた際に両国で合意していた。中国、中東マネーで東アフリカにハブ港をつくり、天然資源の積み出し、中国製品の受け入れの拠点とする。日経、(大連=森安健)
中国の習近平国家主席が3月24、25両日にアフリカのタンザニアを訪問した際、インド洋に面したバガモヨに大型の新港を建設する事業を請け負うと合意したことが分かった。主席に同行した国有インフラ大手、招商局集団の傅育寧董事長がムギムワ財務相と合意文書に調印した。完成すればアフリカ東部最大級の港となり、習主席は看板プロジェクトと位置付けたい考えだ。
新港は現状で最大の港であるダルエスサラーム港の2倍以上の規模となる見通し。パナマ運河を通航可能な最大サイズ「パナマックス級」以上の貨物船でも接岸できる設備を整える。
バガモヨはタンザニア国内の貨物だけでなく、隣接するザンビアやコンゴ民主共和国、ルワンダ、マラウイなど周辺内陸国の玄関口としても活用する。招商局集団は周辺国とつながる道路整備も手掛ける。タンザニアのマルモ駐中国大使は「アフリカのモノの流れを変えるハブ港になる」と強調した。
中国は毛沢東主席時代の1970年代、タンザニアと隣国ザンビアを結ぶ「タンザン鉄道」の建設資金として5億ドル(約470億円)を拠出した。習主席が初外遊で打ち出した「バガモヨ港」の総事業費は100億ドルとの見方もある。*日経、(大連=森安健)
*バガモヨ(Bagamoyo)は、タンザニアの都市。旧ドイツ領時代の名称はカール・ペータース。人口30000人。タンガニーカ中央部海岸に位置し、インド洋に面し、ザンジバルの向かいにあることから奴隷の輸出港として19世紀に発展、ドイツ領東アフリカ成立時には首都となった。
招商局国際(China Merchants Holdings International、)は、招商局集団の子会社で、中国大陸最大のコンテナターミナルオペレーターである。主にコンテナ、貨物埠頭の運営、港湾運送、空港での貨物取り扱いに従事していて、コンテナ製造、塗料製造、トレイラー製造、有料道路や有料橋、不動産と証券取引も参与している。[1]
香港において、現代貨箱碼頭の27%の株式を保有している一方で、沖荷役作業をビジネスとする招商局貨櫃服務有限公司を運営し、香港国際空港の亜洲空運センターも参与している。中国大陸において、珠江デルタ(深セン)、長江デルタ(上海、寧波)、天津、青島、アモイ、ショウ州、湛江にあるコンテナターミナルを持っている。海外において、ナイジェリアとスリランカにあるコンテナターミナルを購入した。