逝きし世の面影

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国連代表「軍事的にタリバンには勝てない」

2008年10月08日 | 軍事、外交

国連アフガン代表『軍事的にタリバンには勝てない』
10/07
国連アフガニスタン支援団(UNAMA)のカイ・エイダ代表は6日、記者会見し、激化する反政府武装勢力タリバンと駐留多国籍軍との戦闘について「軍事的に(タリバンには)勝てないことは分かっている。
政治手段以外に勝つ方法はない」と述べた。

アフガンの治安は悪化の一途をたどり、駐留外国軍の死者数は2001年の米軍による攻撃開始以来、最悪。
エイダ氏は「結果を出すためには対話するしかない」と訴えた。

駐アフガン英軍司令官も5日付の英紙などに対し「この戦いには勝てない」と主張。
「アフガン軍が対応できるレベルまで(タリバンを)弱めるのが目的で、タリバンに交渉の用意があるなら戦闘は終結に向けて前進する」と述べている。(共同)





『侵略軍は撤退すべきだ』

タリバン指導者オマル師名乗る人物が声明。
09/30
米軍などが掃討作戦を進めるアフガニスタン旧政権タリバンの最高指導者オマル師を名乗る人物が30日、ウェブサイトに声明を発表し「侵略軍は間違った政策を見直し、撤退すべきだ」と主張した。
オマル師はこれまでほとんど声明を出しておらず、本物だとすれば珍しい。アフガン・イスラム通信が報じた。

アフガンでイスラム教の神聖な月、ラマダン(断食月)明けの祭日が始まったことを受けたメッセージで、2001年のタリバン政権崩壊から7年が経過するが『侵略軍は目標を達成できていない』
『100年たっても成功しないだろう』と駐留外国軍を挑発した。

また『米国はその技術力から負けるとは思っていないだろうが、今は毎日、兵士の葬式で苦しんでいる』と述べ、タリバンによる自爆テロや襲撃が効果を上げているとの見方を示した。(共同)





『駐留する限り全員殺す』 仏誌がタリバン部隊と会見

仏週刊誌「パリ・マッチ」は9月4日発売号で、アフガニスタンで仏軍を攻撃したというタリバン司令官らの会見写真を掲載した。

仏軍は8月18日にカブール東部50キロの地点でタリバンの攻撃を受け、10人が死亡、23人が負傷した。「パリ・マッチ」が会見したのは、この戦闘を指揮したタリバンのファルーキ司令官と27人の兵士ら。
司令官は『仏軍がわれわれの国に駐留するかぎり全員を殺す』と述べ、敵意をむきだしにした。
2人のタリバン兵士は戦利品のように戦闘当時の仏軍の武器などを携帯。
1人は仏軍の防弾チョッキや戦闘用ヘルメットを着用していた。



仏軍戦闘相手のタリバン部隊、仏誌と会見 仏軍指揮官は「プロパガンダだ」と批判

仏軍戦闘部隊の指揮官アラゴネス大佐は3日午後の仏ラジオとの会見で、タリバンが会見に応じたのは「プロパガンダ作戦」と指摘。「こうした脅迫で、私の決意も兵士の決意も動じない」と述べた。
タリバンの奇襲攻撃に関しては国防省が調査中だが、その際の戦闘状況については情報が交錯している。
仏軍はアフガニスタンに展開中の国際治安支援部隊(ISAF)の主力部隊で、北大西洋条約機構(NATO)軍の一員として3000人以上が駐留している。
サルコジ大統領は4月のNATO首脳会議で、さらなる増派を約束。

タリバンの奇襲攻撃を受けた戦闘部隊の700人は、サルコジ大統領の約束を受けて、最近、アフガニスタンに派遣されたばかりだった。




アフガン駐留軍の死者236人、過去最悪
10/01
アフガニスタンやイラクでの死傷者数を独自集計するウェブサイト「イラク連合軍死傷者集計」によると、アフガン駐留外国軍の今年の死者数は30日までに昨年を4人上回って236人となり、2001年の米軍によるアフガン攻撃開始以来、最悪となった。

米軍主体の多国籍軍によると、アフガン南部で29日に多国籍軍兵士3人が仕掛け爆弾攻撃を受け死亡した。
南部や東部を中心に、隣国パキスタンから越境するイスラム武装勢力がアフガン旧政権タリバンと合流、治安の悪化が続いている。

同サイトは米国防総省の発表などに基づき死傷者数を集計。
01年に12人だった死者数は05年に急増して130人に達し、昨年は232人を記録。今年は米兵だけでも既に131人が死亡し、こちらも過去最悪となっている。(共同)



10年前の米空爆で結束 タリバンとアルカーイダ 米公文書で公開
2008.8.21
米シンクタンク「国家安全保障公文書館」は20日、クリントン前米政権が1998年8月、アフガニスタンに潜伏していたウサマ・ビンラーディン容疑者の活動拠点をミサイル攻撃した結果、同国を実効支配していたタリバンと、国際テロ組織、アルカーイダが対米報復を期し、結束を強めることになったと分析する米公文書を公表した。

ケニアとタンザニアで同年8月7日、米大使館が同時に爆破され、約260人が死亡するテロが発生。
米政府はビンラーディン容疑者が率いる過激派組織の犯行と断定し、同20日にアフガンとスーダンの活動拠点を巡航ミサイルで攻撃した。
同容疑者は攻撃を逃れ、アルカーイダの指導者として2001年の米中枢同時テロを指揮したとされる。(共同)





〔アフガン〕米国が日本などに「1兆7千億円」の負担を要求  
2008年10月07日
日本などにアフガン費用負担要求 米政府が1兆7千億円 (共同通信)

米国防総省当局者は6日までに、治安が急速に悪化しているアフガニスタンの国軍増強のための費用として、米政府が少なくとも170億ドル(約1兆7000億円)の負担を日本を含む同盟諸国に要求したことを明らかにした。


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