逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

都内のど真ん中の空白地図(米軍基地)東京にもあるオキナワ 

2016年06月05日 | 軍事、外交
東京都の市街地の中心にアメリカ軍が不法に占有し自由に使用している六本木基地:麻布ヘリポート(赤坂プレスセンター)は市販の地図やインターネットの地図検索の上から完全に抹消され空白地帯になっている。
沖縄をはじめ日本全国に多数あるアメリカ軍基地は,アメリカ政府・国防総省の専有地域として自由に使え『日本国におけるU.S.Aの領土』であり、赤坂プレスセンターの『臨時ヘリポート』とされているが実質的にアメリカ軍が治外法権的に所有する『日本人立入禁止の専属軍用基地』である。(都内には他に港区のニュー山王ホテルをアメリカ海軍が管理し、日本人は勿論、アメリカ人であっても軍と無関係の民間人は立ち入ることは不可能。施設内で使用される言語は英語、通貨は米ドルとなる。)



『法を破る在日米軍,何も言えない日本政府』2007年1月14日天木直人のブログ

米軍は臨時に提供された青山公園内のヘリポートを返還することなくそのまま使用し,かわりに隣接する米軍基地の一部を返還するだけなのだ。そして東京都はこの返還された敷地を公園として整備するというのだ。基地の早期撤去を求めてきた港区住民は「基地の恒久化につながる」と反発しているという。当然だ。
それにしてもこの問題に対する日本政府の姿が一向に見えてこない。
世界のどこの民主,独立国家で外国軍隊を首都のど真ん中の一等地に抱えて平然としている国があるというのか。しかも不法占拠である。米軍のヘリコプターが飛来する危険な場所に今更公園を造ってどうするというのか。
在日米軍の,わが国の法を無視した傍若無人ぶりは,沖縄をはじめとした全国の基地受け入れ地域で,日常茶飯事で行われているに違いない。住民は苦しみ,怒り,そして泣き寝入りさせられてきた。しかし大半の国民はそんなことを知らない。自分の生活とは関係ないからだ。六本木という東京のど真ん中に米軍基地があることさえ知らない。ましてや十数年も不法占拠され続けているというのに。
すべてはメディアの責任である。
政府が隠そうとすることを報道し,「国民の知る権利」を確保することこそメディアの使命である。しかしそれを書かない。政府に嫌われるからである。
中国には不必要に攻撃的な石原慎太郎も,米軍基地問題になるととたん黙り込む。それにしても在日米軍の非道を指摘するのが共産党だけというのはおかしい。在日米軍の不祥事を国民に知らせるのが赤旗だけというのではあまりにも淋しい。



『東京都、神奈川県から新潟県まで1都8県の空域を71年間独占したままの占領米軍』

六本木ヘリポート(米軍六本木基地・赤阪プレスセンター)からアメリカ大使館へは車で5分で行ける都心の一等地にある。アメリカは米軍横田基地を経由して、常に何の審査も所持品検査もなく来日出来るが、しかし、出入り口には銃を持つ警備員(アメリカ軍に雇われた日本人の軍属)がいて、日本人が入ることはできない。
米軍基地が集中する沖縄県では基地問題に市民の関心があるが、人口が密集する東京のど真ん中にある治外法権の米軍基地は誰も問題視しないのは面妖である。
もっと摩訶不思議なのが日本列島の上空のど真ん中にある『横田空域』である。
『横田空域』とは日本の空のど真ん中の東京都、神奈川から新潟まで1都8県にまたがる最高7000メートルの空域が横田基地の管理下に置かれており、日本の民間航空機は米軍の許可が無い限り、絶対に飛ぶことが出来ない。
横田空域を避けるため、関東から関西へ向かう飛行機が、東京湾上で旋回し高度をとらなければならないし、世界に例がない危険極まる井桁式の滑走路を持つ羽田空港は陸側は『横田空域』で飛べないので海側からしか離陸も着陸もできない。(だから日本の羽田空港だけが世界で一つだけの滑走路が縦横に交差する複雑怪奇な井桁型の摩訶不思議な構造になった)
これはアメリカに敗戦して71年間、日本の空はアメリカ軍が支配していて日本に返還されていないから。横田空域を避けるために迂回する日本の航空機の燃料代だけでも毎日膨大な金額なのです。



日本の地図は『紙』もネット検索でも『空白』になっている。ところが、グーグルマップの空撮(実写映像)では当たり前ですが空白ではなく赤坂プレスセンター(六本木基地:麻布ヘリポート)がはっきりと写っている。





『米軍管轄する「横田空域」 返還されれば羽田-伊丹が30分に』2014.10.01 NEWSポストセブン ‎

関西や九州など西日本から羽田に向かう飛行機は、そのまま空港に一直線に着陸せず、グルッと千葉方面から回り込んで高度を下げる。羽田から西へ向かう場合も、わざわざ東京湾上を旋回してから向かう。
「ずいぶん遠回りするなァ」と舌打ちする利用者は少なくないはずだ。
原因は首都圏上空に存在する巨大な「見えない空の壁」にある。そこを飛び越えたり、 回したりするため、戦後70年、民間航空機は遠回りを強いられてきた。
空の主権が奪われたままであることにより、我々は大きなコストを支払わされている。
これが日本の政治家、官僚がタブー視して触れない「横田空域」問題である。
横田空域とは、東京・福生市にある米軍横田基地の上空を中心に広がる空域のことだ。
戦後、連合軍が日本の空の管制権を掌握した後、日米地位協定に基づいてそのまま米軍が管理することになった。現在、米軍管理下の「横田管制」が空域を管理している。
「横田」という名で誤解しそうだがその管制空域は神奈川県や静岡県、北は新潟県まで1都8県にまたがる。そして最高高度は2万3000フィート(約7000メートル)もある、まさに「見えない空の壁」なのだ。
米軍の管制下にあるとはいえ、日本の領空であることは間違いない。日本の民間航空機がそこを通ることはできないのか。航空評論家の秀島一生氏が解説する。
「事前にフライトプランという航行予定表を米軍の横田管制に提出して、許可されれば通過することは可能です。
しかし、民間航空会社が定期便のルートにすることは現実的ではない。
通過するたびに申請しなければならず、時によっては通れない可能性もある。横田空域を定期便のルートにすることは事実上、不可能なのです。だから各航空会社はこの空域を避けるルートを設定している」


コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ヒロシマの歴史的なオバマ演... | トップ | トランプ氏は「賢い政治家」 »

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ゆがみ (ちくわ)
2016-06-05 13:44:41
無人島に漁船が近づいただけで大騒ぎし、一方首都のど真ん中の基地には無関心・・・そこが「プレスセンター」というのも皮肉ですね
返信する
21世紀 (現田石)
2016-06-05 21:11:49
21世紀現田石です。
そういえば、ついこの間2016年05月19日に米国の爆撃機B52がグアムで墜落しました。

インターネット日本語版のBBCニュース、AFP、CNNが報道しました。
韓国の中央日報インターネット日本語版が報道しました。
日本のインターネット沖縄タイムスと産経ニュースが報道しました。
インターネットSputnik日本が実物の写真付で報道しました。

日本国内の「米軍報道への権利」は日本の報道機関に返還されていないのでしょう。
返信する
尖閣に近づいただけで日本中大騒ぎ (宗純)
2016-06-10 14:40:38
ちくわさん、現田石さん、コメント有難うございます。

中国の軍艦が尖閣諸島の領海に近づいただけの話にマスコミやら自民党政府が大騒ぎ、なんと日本共産党までが中國の挑発だ抗議するなど、この連中には少しも国際法の概念も最低限の知識も無いのでしょうか。
何とも不思議な話です。

自由航行権(無害通航権)南シナ海、米中対立の行方は?
2015年10月30日 | 軍事、外交
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/bbe624b03af9eec828f770d8e2037499
領空侵犯と領海侵犯とは法的にはまったく意味が違っている。
領土、領空への無断侵入は自動的に国家主権の侵犯と看做されるが
対して、『領海』には外国船でも自由航行の権利(無害航行権)があり、船舶が領海内に侵入しただけでは即違法とはならないばかりか、
非武装の商船だけでは無く武装した軍艦にも無害航行権が有るとしている。
潜水艦だけは例外で、浮上して国旗を掲げる義務があり、潜行したままで外国の領海内を航行すると敵意が有ると看做される。

返還されていないと言えば、横田空域の範囲ですが、これは31年前に日本人が500人以上死んだ日航ジャンボ機墜落の時に飛んでいた空域とピッタリ一致する。
日航ジャンボ機ですが突然相模湾上空で垂直尾翼が謎の脱落を起こして操縦不能に陥って、最後には御巣鷹の尾根に墜落するが、その間飛んでいたのが全部、最初から最後まで米軍が管理する横田空域ですよ。アメリカ軍ですが日航墜落事故の第三者ではなくて当事者ですね。墜落ではアメリカが31年間隠している情報は山ほどあります。
NHKスペシャル 日航ジャンボ機事故 空白の16時間
2015年08月04日 | 社会
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/50e4a8eaea106a17089178b79f34dad0
日本の自衛隊が意識的なサボタージュを行っていたのは明らかですが、そもそも自衛隊は独立国の国軍ではなくて、米軍の下請け機関です。
返信する

コメントを投稿

軍事、外交」カテゴリの最新記事