逝きし世の面影

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破れ鍋に綴蓋?デンデン総理にレンレン官房長官

2017年05月28日 | 政治
『菅官房長官ははっきりと「レンメン」(連綿)を言っているのに、・・・「恋々」(レンレン)と勝手に書き換えるマスコミの忖度』 

官僚が用意したらしいらしい答弁書の中にあった云々の漢字が読めない安倍総理は、日本国の最高権威である国会の場で堂々とデンデンと読み上げてしまったが、このお粗末はマスコミに取り上がられた結果、何とも馬鹿馬鹿しい低次元な騒動がほんの少し前に起きている。
ところが、今回は他人の言動を罵倒するときに使う言葉である恋々(レンレン)を菅 義偉官房長官はレンメン(連綿)と言っちゃった。破れ鍋に綴蓋?ほぼ安倍晋三と同じ種類の間違いである。
ところがである。安倍晋三とは大違いで菅 義偉の読み間違いを(恥をかかさないようにと気を使って)大手メディアは全員が横並びで連綿(レンメン)の言葉を恋々(レンレン)に書き換えて報じているのですから驚きだ。

『自ら辞める意向示さず地位に連綿としがみつく安倍首相』 2017年5月26日 (金)植草一秀の『知られざる真実』

文部科学省の前事務次官である前川喜平氏が朝日新聞デジタルのインタビュー(5月25日)で、次官を辞任したことについて、省の違法な「天下り」問題を受けて「引責辞任は自分の考えで申し出た」「官邸からも大臣からも『辞めろ』とは言われていない」
と述べた。
このことについて、安倍内閣の菅義偉官房長官は5月25日午前の記者会見で、次のように述べた。「私の認識とまったく異なっている。前川氏は天下り問題については、再就職等監視委員会の調査に対して、問題を隠蔽した文科省の事務方の責任者で、かつ本人もOB再就職のあっせんに直接関与していた」
さらに、
「そうした状況にもかかわらず、当初は責任者として自ら辞める意向をまったく示さず、地位にレンメンとしがみついていた。その後、天下り問題に対する世論からの極めて厳しい批判にさらされて、最終的に辞任された方と承知している」
とも述べた。
細かいことだが、まずは、菅官房長官が述べた「レンメンと」である。
「レンメンと」というのは「連綿と」のことであると思われるが、「連綿と」の意味は「切れ目がな連続しているさま、途切れることなく連なっているさま、などを意味する表現。連綿。」(weblio 辞書)である。
「地位にしがみついていた」ということを踏まえると「連綿と」ではなく「恋々と=レンレンと」になるのではないか。
「恋々と」となると「諦め切れずにくすぶっているさま。未練がましく ・ 未練たらしく ・ ぐずぐずと ・ うじうじと」という意味になる。
日本語は正しく使うべきだ。
5月26日 植草一秀(抜粋)

『マスコミ全員の姑息な忖度を、日本で唯一告発した勇気ある植草一秀の快挙』

テレビニュースなどの映像メディアで確認すれば明らかだが、菅官房長官ははっきり「レンメン」(連綿)と言っている。
ところが、毎日新聞などの活字になったニュースでは一つの例外も無く、記事を書いた新聞記者(あるいは編集部)が『連綿』を勝手に「レンレン」(恋々)と書き換えているのですから驚くやら呆れるやら。
極東にある世界的に珍しガラパゴス諸島、我が日本国のマスコミの『忖度』ここに極まれり。 
日本語に限らず言語とは時代の変遷で大きく変わる性質があるので、『世の中が変わり、今では恋々もレンメンと読むようになったのか』と不思議に思っていたが、勇気ある(空気が読めない)植草一秀の告発記事で、『云々』がデンデンと読めないのと同じで、やはり『恋々』もレンメンと読むことは無いと知って一安心である。
しかし、この話。何か変ですよ。
首相と官房長官では格が違うが、安倍総理と菅官房長官は一心同体というか二人三脚で国政を運営している関係であり、一方の云々を『デンデン』と読んだ安倍晋三総理の場合は国会の答弁で責任は重いが、実は直接聞いた人の数は極わずか。ほんの少数の人しか実際に安倍の『デンデン』は聞いていない。
ところがマスコミが報じて大問題となった。
対して女房役の菅官房長官の『レンレン』の方はゴールデンタイムのテレビで全国放送されているので、桁違いのトンデモナイ数の人々が直接聞いている。
それを、たとえ大新聞社でも自分勝手に書き換え菅官房長官を擁護して大問題になるのを回避していた。
幾ら世界的に珍しい記者クラブ制度があるからと言って、全部の日本の新聞報道が、一つの例外も無く挙国一致で間違っていた(書き換えていた)のですから面妖だ。
パク・クネ大統領が弾劾された国政壟断とまったく同じで、言語道断な話である。(お隣の韓国では大統領のお友達が勝手に国政を動かしていたと分かって、連日100万人の大デモが首都ソウルを埋め尽くした)
ところがである、日本国では怒っているのは植草一秀一人程度で、それ以外の人々は『たぶん、自分の錯覚か、勘違いだろう。』と善意に解釈したのでしょうか。誰も怒っていないが、何とも不思議な話である。

『ガラパゴス日本名物、挙国一致の「忖度」か、それとも朝青龍の得意技「恐怖の吊落とし」か』

半世紀前のインターネットが無いアポロ11号当時ならマスコミを総動員した世論誘導は無敵だった。いくらテレビで本人が直接見ても『たぶん、自分の錯覚か、勘違いだろう。』と、今回の植草一秀のように『メディア全員が間違っている』などと常識ある大人は誰も思わない。
ところが、時代は変わり今では記憶が薄れる前にネットのユーチューブでもう一度同じ画面を視て確認することが出来るようになった。(植草一秀も記事を書く前にネット動画で確認しているはずだ)
官房長官をマスコミ全員で必死にかばっている可能性も十分ある。(安倍が失脚した後釜として菅 義偉を用意している??)
ところが、『かばっている』風を装って逆に安倍内閣を罠に嵌めている可能性も大いにある。(モンゴルの暴れん坊横綱の吊落としと同じ原理で普通に投げ飛ばすよりも、今回のようにいったん持ち上げてから投げ飛ばす方が相手のダメージはより大きい)
★注、
5月28日日曜日の朝8時放送のTBA(毎日テレビ)のサンデーモーニングでは、菅官房長官の「レンメン」(連綿)発言に対して、勝手に恋々(レンレン)との字幕を付けて、毎日新聞などの活字メディアと同一歩調(大本営発表?)をとっていた。
TBA(毎日テレビ)のサンデーモーニングで唯一の救いは沖縄返還時の西山事件との類似性に言及していたことぐらいである。
佐藤栄作首相や自民党政府の真っ赤な嘘を暴いた毎日新聞の西山記者を、今回とよく似た下半身ネタで攻撃して闇に葬ったトンデモナイ事件だが、この時は週間新潮とか文春などの政府寄りの右翼週刊誌だけではなく読売産経を筆頭に全てのメディアが政府の悪質なすり替えに協力している。

『特区担当入る庁舎、記者の入館を許可制に 内閣府』5/27(土)朝日新聞

内閣府地方創生推進事務局などが入る永田町合同庁舎について、内閣府が4月10日から、取材記者の入館を許可制に変更している。同事務局は、安倍晋三首相の友人が理事長を務める加計学園(岡山市)の獣医学部新設を認めた国家戦略特区を担当しており、取材規制に専門家から疑問の声が出ている。
この庁舎はこれまで、官庁や国会を取材する記者が持つ国会記者証があれば許可なしで庁舎内に立ち入ることができた。だが、4月10日以降、庁舎入り口の警備員が取材部署に約束の有無を確認し、ない場合は入館を認めない対応に改めた。対応の変更は週刊誌などが加計学園の問題について「第2の森友疑惑」などと報じ始めた後。事務局は「取材攻勢が原因ではない」と説明し、「記者を含めいろんな人が来るので、いま一度管理を徹底しようと考えた」としている。
安倍政権のもとでは、経産省が庁内執務室を施錠している。
瀬川至朗・早稲田大大学院教授(ジャーナリズム論)は「政府が都合のいい記者にだけ取材に応じる可能性もある。特区の問題での情報漏れを念頭にやっているのではないのか。ルールを厳しくするなら、理由を示すべきだ」と指摘する。(関根慎一)
. 朝日新聞社

★注、
なるほど!♪!♪としか解説のしようが無い何とも恥ずかしい珍事であるが、これでは時期的に見てピッタリすぎて余計に安倍お友達獣医大学の疑惑を深めるだけで、日本の世論とかマスコミの追及はより厳しくなるでしょう。基本的に『逆効果』にしかならないのである。

『日本獣医師連盟委員長で元自民党衆議院議員の北村直人』 

『「文書内容ほぼ事実」 加計学園巡り北村元議員 』
2017/5/19 日本経済新聞
学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画に関する複数の記録文書の一つに、実名が記載されている日本獣医師会顧問の北村直人元衆院議員が18日、取材に応じ「(自分が登場する)文書に書かれた内容はほぼ事実だ」と証言した。
文書は「10月19日(水) 北村直人元議員(石破元大臣同期)」のタイトル。北村氏が、山本幸三地方創生相や石破茂元防衛相と会って話をしたと記載されている。北村氏によると、昨年10月に文部科学省の専門教育課に電話し、文書の内容を伝えた。
文書には、石破氏との話で自民党内の手続きについて言及があったことや、山本氏と政治パーティーで会った際、愛媛県今治市での獣医学部新設にかかる財政負担について「どうなるのかを心配している」との話があったと記されている。
〔共同〕


金子勝‏ @masaru_kaneko · 5月25日
【ゴミ売新聞だ】
どんな物証があっても、刑事事件にもなっていない、職務とも関係していない官僚の下半身スキャンダルを大手全国紙が記事にするなんてケースは、これまで見たことも聞いたこともない。尾行と監視。共謀罪による恫喝政治の始まりだ。
金子勝‏@masaru_kaneko · 5月24日
【忖度官僚がまた嘘答弁】
中村時広愛媛県知事が、加計学園の獣医学部新設計画を巡り県は内閣府から「国家戦略特区で申請をしたらどうかと言われ、助言と受け止めた」と説明。藤原豊内閣府審議官は参院農林水産委で「そういった事実はない」と答弁した。
金子勝‏ @masaru_kaneko · 5月20日
【ナチスの手口2】
かつてのナチスとは違うのは、アベにはアウトバーンとモータリゼーションといった未来の「高邁な理想」を語る知恵はなく、原発利権で突っ込み、古い無責任経営者の取り巻きとともに日本の産業競争力を衰退させていることだ。そして森友疑獄・加計疑惑とバカ大臣どもで腐っている。
金子勝‏ @masaru_kaneko · 5月19日
【今起きていること】
総理も議員も辞めるべき人物が首相の座に居座っている。もしかしたら逮捕されるべき人物かもしれない。そういう状況になってしまったのは批判し騒ぐ人たちがいるからだ。それを取り締まれるように法律を変えてしまえば、「法の支配」は保たれる。これで秩序のある国になる。
金子勝‏ @masaru_kaneko · 5月19日
官邸の中枢が原発利権集団と警察検察官僚で占められ、通貨高権を握り、皇帝ネロかルイ15世のごとくカネをバラまいてパンとサ-カスを演じ、未来の破綻を準備し、自らは「国家を私物化」し腐敗堕落する。そして批判を封じるために戦争を煽り、言論と民主主義を圧殺する装置をどんどん作り出している。
金子勝‏ @masaru_kaneko · 5月17日
【見栄を切って証拠隠滅】
首相は「もし働き掛けて決めたならば責任を取る」と、また見栄を切る。森友疑獄でも「夫人を含めて関与していれば、総理も議員も辞める」と見栄を切り、肝心の昭恵夫人の証言喚問を拒否し官庁に証拠を隠させて知らんぷり。
孫崎 享‏ @magosaki_ukeru · 5月26日
菅官房長官「前川氏は地位に恋々としがみつき」。では次の発言は誰?
森友問題「「私や妻は一切関わっていない。関わっていたら、首相も国会議員も辞任する事をはっきり申し上げる」、加計学園「私がもし働きかけて決めているとあれば、責任を取る」
孫崎 享‏ @magosaki_ukeru · 5月25日
前川前次官記者会見②要請に逆らえない状況がある。出会い系バーに言ったのは事実。(官邸幹部から指摘があったか)指摘をうけたのは杉田官房副長官(注、元警察庁幹部)(朝日新聞)
孫崎 享‏ @magosaki_ukeru · 5月25日
加計学園、安倍首相関与が最重要点。
「官邸の最高レベルが言っている」「総理のご意向だと聞いている」の文書文科省から。この文書本物と証言する前次官を「出会い系バーに出入り」と報じ、人物破壊を試みた読売新聞は最低レベルの新聞だ
孫崎 享‏ @magosaki_ukeru · 5月24日
加計学園獣医学部新設をめぐる動きは、森友学園より、安倍首相との関係が深刻。キャンパス用地(約37億円相当)は今治市が無償譲渡。総事業費192億円中最大96億円を市と愛媛県負担。安倍氏と理事長昵懇。安倍氏の働きかけ段々明確。

★注、
10億円の国有財産がタダ同然で払い下げられた安倍お友達幼稚園よりも、百数十億円の公金がつぎ込まれる安倍お友達獣医大学の方が大事件であり、しかも安倍内閣とか安倍夫妻の関係ももっと深い。
そもそも半世紀も新設されなかった獣医師養成大学を需要が無い愛媛県に新設するなど無理筋である。
元々牛馬など家畜の病気を管理するのが獣医の仕事で本場は北海道で幾つもの獣医大学があるが、今では畜産業は衰退の一途。田舎では余っている獣医師は都会でのペットブームで不足しているのですから、もしも新設するなら大都会であろう今回の『加計学園問題』では、特区を指定した国家戦略特区諮問会議のトップ(議長)安倍晋三首相自身であり、首相は『岩盤規制を突破するためのドリルを実際に動かせる体制が整った』と強調。『大胆な規制改革の提案があれば、新たな地域の指定に備える』と報道されていた。
その規制緩和の目玉として、自分自身の一番のお友達の加計学園を選んでいたのである。これではもう逃げれないでしょう。
★注、2
田舎の自治体職員の獣医不足ですが、これは全国の保育園の保母さん不足と同じ理由で、そもそも給与が低すぎることが原因しているが、獣医学科は6年制大学でほぼ医師と同じカリキュラム。畜産業なら本来は農水省が扱うべきだが文科省が担当していて、獣医師の質を担保するとの理由で長年医学部と同じで何故か総量規制を行っていた。(元祖新自由主義でノーベル経済学賞受賞者のミルトン・フリードマンは『医師免許制度は必要ない』と無茶苦茶な主張をしているが、これは獣医に関しては一部分当て嵌まるでしょう。文科省の獣医の厳しすぎる人数制限はやり過ぎで、今回のような政治家の口利き介入を招いている)





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2 コメント

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『忖度翻訳機』 (ローレライ)
2017-05-27 13:17:55
いずれ『ドラえもんの道具』に話の内容を言い換える『忖度翻訳機』が登場するだろうが『マンガに先駆けて』、実行された。
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加計学園に流れた血税440億円 (ちょここ)
2017-05-28 12:53:38
文春によると、加計学園につぎ込まれた血税は「百数十億円」ではなく、少なくとも「440億円」だそうです。
https://ameblo.jp/ghostripon/entry-12276740242.html
96億円を加計学園に献上した今治市は、それで税収が「3千万」も増えて回収するのに「321年」かかるそうです。
https://twitter.com/tohohodan/status/867629635202306052
安倍晋三同様、加計孝太郎も731部隊に関与した岸信介の孫疑惑がありますが、今治の獣医学部は、バイオセーフティーレベル3の危険な生物兵器を扱うそうで、生物兵器研究開発が懸念されます。
また、NHKでやってた成田の新設医大のレポート見た人が「加計学園の大学って留学生ばっかなんじゃねーの」という書き込みされていましたが、そうやって儲けているのかも知れません。
▼8割以上が中国人留学生という大学が国の補助金を食いつぶす
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33026
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