逝きし世の面影

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鳩山由紀夫と沖縄海兵隊の危険な同衾

2010年05月07日 | 軍事、外交

切れた期待の糸 名護市民、失望深く 首相「県内」表明2010年5月5日(沖縄タイムス)

『最低でも県外』を公言した日本のリーダーの姿はなかった。
『引き続き、負担をお願いせざるを得ない』。力ない言葉に、沖縄は深い失望に包まれた。
4日、日帰りで来県し、米軍普天間飛行場近くの普天間第二小学校であった対話集会や、名護市で稲嶺進市長との会談に臨んだ鳩山由紀夫首相。県外移設に一筋の望みを抱き、一挙手一投足を見守ってきた県民の期待は、怒りにふるえる抗議の嵐に変わった。
鳩山首相と稲嶺名護市長の会談場所は名護市民会館1階のホール。ガラス戸を隔てた外側では「怒」や「ウソつき」などのプラカードを掲げる市民ら約300人が注視する騒然とした雰囲気が漂い、『新たな基地を造るな』『政権は公約を守れ』などの怒号が乱れ飛んだ。
『辺野古の海はもとより陸上にも新たな基地は造らせない』『選挙で公約したことを実現できるよう英断をお願いしたい』。
そう畳み掛ける稲嶺市長に、鳩山首相は『市長さんのお気持ちを学ばせていただきたい』と何度もガラスの外に視線を泳がせながら歯切れ悪く答えるだけ。
遠回しながら県内移設への理解を求める姿勢に、稲嶺市長は厳しい表情を浮かべ、時折メモを走らせた。
会談は20分足らずで、秘書官に促されるように退席した鳩山首相。
稲嶺市長に『辺野古に戻ってくるようなことが絶対にあってはならない。このことだけはしっかりお引き取りいただきたい』とくぎを刺されながら、市民たちの視線を避けるように会場を後にした。
会談後に同市の渡具知武清さん(53)は『首相には勇気を持って「県外」ということを言ってほしかった。少し期待も残っていたが、県民の声が届かなかった』とがっかりした様子で話した。
会談に先立ち、鳩山首相は同市辺野古の米軍キャンプ・シュワブを視察した。
「ヘリ基地いらない二見以北十区の会」の浦島悦子共同代表(62)はシュワブのゲート前で「県内移設拒否」と書いたプラカードを掲げて立っていた。
鳩山首相来県の前夜、『県民の思いを米側に届けてくれるかもしれない』とのいちるの望みを持って「県外移設歓迎」の文字を記した。
しかし、仲井真知事との会談で、県内移設を表明したとの情報を知り、怒りにふるえながらプラカードの裏に文字を書き換えた。『完全に打ち砕かれて、腹が立った。今までかなり苦しんだこともあったが、また同じことが繰り返されるのか。ゴールが遠のいた』
読谷村の彫刻家、金城実さん(71)は『具体的なことは言わず、沖縄の意見を聞いたというアリバイづくりに来ただけだ。沖縄の人間があきらめると思ったら大間違い。くい1本打たせない』と憤った。
「有権者だました」
「県外」公約否定
県民大会代表ら憤り
鳩山由紀夫首相が昨年の衆院選時の『最低でも県外』との発言は党の公約でないとの考えを示したことに対し、国外・県外移設を求める4・25県民大会を主導してきたメンバーや識者からは『情けない』『公約破りだ』『政治不信を助長する』と怒りの声が相次いだ。
連合沖縄の仲村信正会長は『言い逃れは県民を愚弄(ぐろう)しており、政治家としての資質を問われる。責任者として発言の重みへの自覚が足りず、総理になる資格はないのではないか』と『公約破り』の姿勢を批判した。
大城節子県婦人連合会長は『沖縄は終戦から65年間も基地を負担してきた。さらに負担をと、どうして言えるのか考えられない。情けなさと怒りで体中の力が抜けた』と深いため息をついた。
県子ども会育成連絡協議会の玉寄哲永会長は『政府の目は沖縄でなく米国を向いていて腹が立つ。県外移設が公約ではないと言うなら、沖縄に来たのは個人の観光か』と言葉に怒りを込めた。
「いしがき女性9条の会」の藤井幸子事務局次長は『大会での県民の声をどう受け止めたのか。絶対許せない』と憤る。
宮古地区大会の星野勉共同代表も『県民に期待をさせておきながら、あまりにもばかにしている』と怒りをあらわにした。
政治家や要人の発言を集めた著作もある照屋寛之沖縄国際大学教授(行政学)は『政治家の言葉に「個人」の発言はない。一国の首相の言葉とは思えない』とあきれ、
『有権者は選挙での政治家の言葉を信用して投票する。首相自ら有権者だましをするなら、政治不信を一層助長することになる』と指摘した。(抜粋)

『海兵隊が抑止力と思わなかった』+○○→『抑止力だった』

鳩山由紀夫首相は4日、米軍普天間飛行場の移設問題に関し、
『昨年の衆院選当時は、海兵隊が抑止力として沖縄に存在しなければならないとは思っていなかった。』
『学べば学ぶほど(海兵隊の各部隊が)連携し抑止力を維持していることが分かった』と述べる。
今度の沖縄での鳩山発言ですが、
官僚の仕事は秩序の維持なので時間や環境や条件の変化とか情実などでは影響されない。一度『正しい』とした『決まりごと』を絶対に自分から変えることはない。
官僚が優秀であれば優秀であるほど、知識(情報)を駆使して色々な『変えた時のデメリット』を考えつき徹底的に『決まったこと』を守りきります。
官僚は持っている情報は細切れにして、『決まりごと』にとって都合の良いものは公開するが悪いものは機密にして『なかったこと』にする。
ですから、勉強してみたら『ヤッパリ海兵隊は抑止力だった』ことが分かったなどは『お笑い』で、そんな事は勉強するまでもなく分かりきっている。
色々な情報を独占的に持っている官僚の主な仕事は『決まりごとを守ること』であり、『正しい情報を守ること』ではないので、官僚からに聞けば『海兵隊は抑止力』だと必ず言う。
何故なら予め政治的に決まった決定事項を最後まで守ることで秩序維持するのが官僚の仕事。それ以上でもそれ以下でもないのですから元々当たり前なのです。
だから一度決まった『何かを変える』のは政治家しか出来ない仕事で、官僚の役割はその正反対。
だから『政治主導』が大事になる。
今度の鳩山発言ですが、これでは民主党の『政治主導』の看板が泣きますよ。
これでは政治や外交の全てを官僚に丸投げしていた小泉、安倍、福田、麻生など歴代自民党政権の判断(認識)と全く同じです。
何処が違うのか。
普通に投げるより、持ち上げてから土俵にたたきつける朝青龍のつり落としと同じ原理で、やられた方はたまらない。
ダメージが何倍にも余計に増える。
期待させられた分、余計に沖縄県民が怒るのは当たり前である。
『最低』の条件さえクリア出来ないで、このまま辺野古沖案で行けば支持率史上最低の宇野内閣の記録を抜きかねない。
今度の鳩山首相の発言『沖縄の海兵隊は抑止力』は長年の自民党の主張と同じであり、鳩山民主党の『先祖がえり』なのか。?
このままで辺野古に執着すれば、鳩山由紀夫は単なる元自民党政治家の一人であったことを証明しているだけになる。
海兵隊辺野古移転は対米従属命で、『日米友好』さえあればそれ以外の北朝鮮も中国もアラブ諸国も全ての事柄が上手くいくと思っていた小泉政権下での日米合意の追認でしかありません。
これでは幾らなんでも7月に迫った参議院選挙が鳩山首相と小沢一郎の幹事長では戦えないでしょう。
沖縄訪問の前日には平野官房長官と小沢一郎幹事長の二人と鳩山由紀夫首相が発言の最後の調整を行ったとの報道があるので、鳩山個人の見解ではないようです。
ただ別の可能性も考えられます。
在沖縄海兵隊のグアム移転は、アメリカの世界的米軍再編計画の一環で、ブッシュ政権下で06年に既に決定済みの規定路線です。
基本的に、日本国の防衛にも抑止力にも何の関係も無い。
すでに動き出していて米軍の環境アセスメントは既に終わっている。
上院で一度は削減されたグアム移転費用の2010年度予算は米議会両院総会で09年12月に国防省予算案は満額で承認されています。
そして2011年度のアメリカ国防予算法案の審議は米議会で5月中ごろには採択される。
ですから鳩山首相の今回発言と5月末決着の意味は『見てのとおり精一杯、一生懸命頑張ったが予想外に沖縄県の反対世論は強硬で、今までの日米両政府合意は無理です』との、誰が見ても納得する、日米両国に蔓延っている今までの膨大な既得権益を守ろうとする防衛利権族に対する言い訳の口実造りなのかもしれません。
未だ5月は始まったばかりで、鳩山首相自身が明言していた5月末まで今少しこの後の推移を見守りたいと思いますが、鳩山首相が君子豹変する可能性は残念ながらそれほど大きくありません。

『沖縄の海兵隊を助ける自衛隊の広報宣伝活動か?』

鳩山さんは自分が言ってしまった、『沖縄の海兵隊は抑止力』なる呪縛に身動きが取れなくなってるようですが、
これに関連して中国軍の沖縄宮古水道通過での潜水艦浮上航行が、さも日本への挑発であるとか、海自の艦への中国軍ヘリの異常接近などが報じられ、テレビなどでは中国脅威論が語られる。
マスコミで大事件として宣伝されている、海自の護衛艦(駆逐艦)に中国軍のヘリの異常接近ニュースですが、
実態はその正反対で公海上(其れも上海沖)にいる中国艦隊に日本側の駆逐艦二艘とP3C対潜哨戒機が異常接近していたらしいのですよ。
この問題の海自の駆逐艦すずなみは、2006年に就役した最新鋭の4,600トン級艦でテロ対策特別措置法に基づき昨年年末の極最近までインド洋に海外派遣されていたものですが、指揮官が国外での危険な任務に慣れっこになっていたようです。
両者の距離はたったの4000メートルですよ。
演習する外国艦隊の行動を監視する目的を逸脱した、異常に近すぎる危険な距離まで近づいている。
環境保護団体の監視船のように、ピッタリ張り付いて嫌がらせをしていたのでしょうか。?
最近の読売の報道によりと、中国軍ヘリは自国軍艦隊本部の『日本側の艦に接近するな』の管制警告を無視してパイロットの独断で接近してきたとのこと。
中国艦隊としてはなるべく日本の自衛隊側 を刺激したくなかったようです。
海洋法では中国艦など外国船でも日本の領海内であっても無害航行権があり安全な航行を自由に行う権利がある。
ただ潜水艦には領海通過時は船籍を明らかにする為の浮上義務があるのですが宮古水道は公海で、本当は浮上義務はないが日本側のマスコミなどを慮って中国軍の潜水艦が浮上航行になったようです。
ところがそのことを捉えて『国旗をなびかせて浮上して示威行動を行った』と正反対に描いている。
田母神航空自衛隊幕僚長の『日本の侵略は濡れ衣』と主張したアパ懸賞論文事件いらい、自衛隊幹部が鳩山首相の外交姿勢を批判したりする専守防衛の自衛隊の任務を忘れた、異常な事例が連続して続いているが、この中国艦と自衛隊との異常接近も偶然ではなく緊張感を高めて米軍抑止力を宣伝する目的で、意図して行っていると考えた方が正しいのではないでしょうか。?
危険な火遊びですね。
南極海でのシーシェパードと日本の捕鯨船との衝突沈没事故の例もある。何事もなく、事故無くすんで本当に良かったですね。


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7 コメント

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社民党連立離脱を理由に鳩山首相辞任 (逝きし世の面影)
2010-06-02 11:06:45
伯爵さん、コメント有難う御座います。

鳩山さんですが、『何も無かった』のです。
鳩山由紀夫代表にしろ小沢一郎幹事長にしろ、もともと自民党幹部であり幹事長だったのですが、今での自民党幹部であり幹事長であると言うのが私の今までの主張なのです。
今まで小泉以前の昔の自民党は国民世論には大変敏感で、少しで人気が無くなれば何時でも最高責任者の首を挿げ替えるし、公約も何時でも変更する。
自民党内では極右国粋主義からリベラル護憲派まで有るし、派閥の頭領も右から左まで色々品揃えしていて政策的には今の自民党と民主党以上の幅があり党内での政権交代でも『政権が変わった』と、十分国民が満足する程度の影響があったのです。
そして今度の民主党鳩山政権とは、
有権者の自民党支持者を含む全員が『今までの自民党政治を変えて欲しい』との願いがありこの国民の考え方は誰であれ無視するわけにはいない。
自民党は、国民の支持を取り付けるためにその時々に顔ぶれや政策や方針を変えてきたが去年の8月30日にはとうとう最後の党名まで自民党を民主党と変えて国民の支持を取り付けたのです。
護憲派の政治ブログを見ると、
酷く鳩山由紀夫首相に落胆しているようですが、私は逆に『よくやった』と評価しています。
民主党の政権交代の政権であると思うから腹が立つのであり、新自民党の党代表の変更による政権移譲であると見るなら、今までの旧自民党よりも今度の新自民党(民主党)は随分ましです。よくやっている。
今度の鳩山首相の辺野古移設案の表明で旧自民党側は内閣不信任まで口に出しているが、全く論理矛盾もはなはだしい。
紆余曲折、回り道したが元々の自民党案になったのですから自民党は批判するどころか、正反対に自民党を解散して鳩山民主党に与党入りするか、自民党を残すなら閣外協力するべきなのです。
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鳩山氏に何があったのか (伯爵)
2010-06-01 20:06:29
私も、米海兵隊を普天間基地からテニアンかグアムに移転しても抑止力全体としてはそれ程大きな損失ではないと思います。 そこで奇妙なのは『最低でも県外』と言っていた鳩山総理なのに、テニアンやグアムが普天間からの移転を容認したのを日本政府が断ってしまった点です。

さらに不思議なのは、現行法規の下では辺野古埋め立てには日米政府と地元の3者間合意を必要とするので、工事の強行は出来ないと考えられることです。(同じ理由から、日米政府間で辺野古移設が合意されてから13年間も何も進展がなかった。) つまり、地元の合意のない結論(5月末決着)では、全く何も実質的進展がなかったのと同じです。

それにもかかわらず、日米政府が辺野古沖埋め立て案に固執する理由が、日米両国に蔓延している今までの膨大な既得権益を守ろうとする防衛利権族、及び、建設業界、癒着する政治家(現沖縄知事も含まれる)の利権を守る為だとすると、鳩山氏は平野官房長官と小沢一郎幹事長に説得されて、利権を守る為に元の辺野古沖埋め立て案に戻ったのでしょうか? (かつて、辺野古沖埋め立ては自然への冒涜だとさえ発言していた)鳩山氏は、まるで操り人形のようです。
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恥ずかしい防衛省・自衛隊の公式発表 (逝きし世の面影)
2010-05-07 15:11:41
中国艦艇搭載ヘリの護衛艦「すずなみ」への近接飛行事案

■護衛艦「すずなみ」への近接飛行事案
4月8日(水)
11時頃東シナ海において、中国艦艇から発艦したと思われる艦載ヘリコプ
ターが、警戒監視中の護衛艦「すずなみ」に接近し、水平距離約90
メートル、高度約30メートルの距離を近接飛行した。
18時20分頃防衛大臣等に報告
18時30分頃外務省に連絡するとともに、中国政府への申し入れの調整を実施
18時30分以降官邸に報告


中国艦艇搭載ヘリによる護衛艦「あさゆき」への近接飛行事案について
平成22年4月21日
防衛省

1 日時平成22年4月21日(水)15時37分頃から40分頃
2 概要  本日4月21日(水)15時37分頃から40分頃の間、沖縄本島の南方約500キロにおいて中国艦艇部隊を警戒監視中の護衛艦「あさゆき」に対して、中国艦載ヘリが水平約90メートル、垂直約50メートルの距離に接近し2周ほど周回した。


矢張り、8日の異常接近報道は、産経新聞と同じで東シナ海としか記述されていません。
2週間後の2回目のヘリ異常接近の発表では沖縄の南方500キロと一応場所が特定されていますが、矢張り日本の駆逐艦と中国艦隊との位置関係の記述がない。
小沢一郎の色々な疑惑事件での東京地検特捜部のリーク記事と同じで、情報を独占する役所(官僚)とマスコミ(産経)の世論誘導、情報操作の疑いが濃厚な事件ですね。
それにしても『中国海軍ヘリ接近』と『東シナ海だけ』とは酷い防衛省・自衛隊発表の何とも不正確で無責任な内容です。
これでは太平洋戦争の真珠湾奇襲攻撃時の『大本営陸海軍部午前6時発表、帝国陸海軍は今8日未明、西太平洋において米英軍と戦闘状態に入れり』の大本営発表と同程度ですよ。
確かにハワイの真珠湾も太平洋にあるので、日本は嘘は言っていないのですが、真実でもない。
この69年前の発表も今回の『東シナ海でヘリ異常接近』も全く官僚的な同じ発想で、
肝心な事実(日本側に不利な事実)を日本市民に何も知らせない心算なのです。
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4月27日に (逝きし世の面影)
2010-05-07 14:09:19
中国の程永華駐日大使は日本記者クラブで記者会見し、
中国海軍と海上自衛隊の異常接近問題に絡み、中国艦隊に『ずっとつきまとった』として日本側の監視活動を批判した。
程大使は、会見で日本語で発言し、
『日本の軍艦や哨戒機が(中国近海から)太平洋の中まで(中国艦隊に)ずっとつきまとった。日本が中国の軍艦にしつこくつきまとわれたら、どう思うか。これは相互理解と相互信頼の精神に背くことだ』と主張。「
『相互理解の立場から考え、行動をとってほしい』と、日本側に監視活動見直しを求めた。
程大使による記者会見は2月の着任以降初めて。

この共同通信の『自衛艦が側が付きまとい』記事の直前に読売新聞『ヘリ異常接近は独断?…中国艦命令を無視』2010年4月26日の記事で4キロまで接近の事実関係と地図上での中国艦隊の航路を示して大よその場所を示しています。
今度の異常接近騒動では連日、産経グループが主導して世論を誘導していますが、それ以外の新聞はそれほどニュースを書いていません。
軍事外交では何時もは仲良くほとんど同一歩調をとる読売の動きが注目で、北朝鮮制裁に関連付けて朝鮮高校への補助金差別でも読売は反対の立場を鮮明にしている。
産経記事では中国艦積載ヘリの90メートルまで異常接近ばかりが強調されていますが、通常なら必ずある事件現場の特定がなされていないのです。
美々香さん、何か可笑しいとは思いませんか。?
そんな場所の特定がない新聞記事があると思いますか。?
ネットでも、あるはずがないのですよ。ところが産経が、あれほど書いているのに場所の特定が何処にもないのです。
何とも胡散臭い話だと思いませんか。まるっきり日本軍部の行った自作自演の満州鉄道爆破を口実とした柳条湖事件(満州事変)と類似した話です。

何故産経新聞は、これほどヘリの異常接近を報道しているのに海域が東シナ海としか書かず場所の正確な位置の特定がなされていない理由は、報道したくない位置関係の海域であったのですよ。
幾ら自由な公海上とはいえ中国の目と鼻の先の上海沖の海域で、しかも日本側が4000メートルまでピッタリと小判さめの様にくっついてストーカー行為を働いていたとしたら、産経としては報道できません。
警官が誰かを尾行するときに1メートルとか数十センチの距離でピッタリ張り付いているようなものですよ。
監視というよりも、これは嫌がらせと呼ぶべきでしょう。
返信する
美々香さん、はじめまして (逝きし世の面影)
2010-05-07 11:15:58
コメント有難う御座います。これからも宜しくお願い致します。

沖縄の訓練基地は米軍にとってはそれほど重用ではありません。
ようこそイサオプロダクトワールドさんの記事は間違いではないが、もっとも大事な事を見落としています。
今の沖縄には在日米軍基地の75%が集中していて其の内の6割以上が殴り込み部隊の海兵隊なのですがアメリカは現在対テロ戦争の真っ最中です。
戦時国家であるアメリカはアフガンとイラクという二つの戦争を同時に遂行しているのですが、300万人以上の巨大な軍隊だった徴兵制時代のアメリカ軍とは大きく違っていて自由に海外に展開出来る戦力は5万人程度なのです。
ところがアフガンだけでも13万人ですよ。
今での145万人も兵力があるので短期なら数十万人を投入可能ですが、イラクやアフガンのように何時終わるか分からない長期戦では完全に米軍の能力を超えているので、米軍は疲弊仕切っています。
1600万人も動員した第二次世界大戦時にしか海外派兵していないパートタイムの兵隊である州兵を無理やりイラクの戦場に送っている有様なのです。
今の沖縄に配備されている海兵隊の殆どはイラクやアフガンに出ているのです。
設備も整い治安も良い沖縄には休養できているのですが、常時人殺しの訓練をしていないといけないのでオーストラリアやハワイなど西太平洋地域の広い範囲でローテーションを組んでくんれんをおこなっている。
海兵隊の抑止力なるものは元々ゼロなのですが、そもそも沖縄には常駐している訳ではないのですね。
ですから鳩山発言は二重の意味で間違いなのです。

沖縄の訓練基地の価値は高くはありません。
何故ならベトナム戦争当時ならいざ知らず、戦場のイラクやアフガンは砂漠地帯とか急峻な山岳地帯ですよ。
実際の戦闘に近い条件で行わないようではあまり意味は無いのです。
ベトナムに近い亜熱帯のジャングル戦の訓練用の沖縄訓練基地の意味は大幅に低下しています。
返信する
連続ですみませんが…… (美々香)
2010-05-06 22:15:25
先ほど書き忘れましたので続けてコメントすることをどうかご容赦ください。どうしても気になりましたので。

「マスコミで大事件として宣伝されている、海自の護衛艦(駆逐艦)に中国軍のヘリの異常接近ニュースですが、
実態はその正反対で公海上(其れも上海沖)にいる中国艦隊に日本側の駆逐艦二艘とP3C対潜哨戒機が異常接近していたらしいのですよ。」

この情報のソースはどこですか?
こちらで探しても見つからないのでよろしければ教えて頂ければ、幸いです。
返信する
はじめまして。 (美々香)
2010-05-06 19:52:42
こんにちは。このブログは大変勉強になるので、いつも読んでいます。

さて、鳩山首相には、本当に米軍基地について勉強しているのか? と思いました。

日帰りで沖縄の声をきくだけじゃなくて、沖縄の基地を実際に視察してその仕組みを理解してもらわないといけないんじゃないか?と思うくらいの無知っぷりですね。
鳩山首相は、基地とは単なる飛行場と思っているんじゃないかと勘ぐってしまいます。訓練施設とかもあるのに。

このことを詳しく指摘したブログを見つけました。参考にどうぞ。
★続、普天間移設政府案の荒唐無稽!(ようこそイサオプロダクトワールドへisao-pw)
(URLが入力できないので、検索してください)

今後も独自の視点からの記事を期待しております。
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