逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

当然の結果 酷暑のスポーツ大会「熱中症」で倒れた生徒

2017年08月14日 | 社会
『報道されない8月8日の高校野球開会式での不都合な真実』

日本の高校野球では甲子園球場で春休み中に行われる『センバツ大会』が最も権威があるとされているが、高野連と毎日新聞が主催する選抜(1924年に開始)よりも歴史的には8月開催の夏季大会(朝日新聞などが主催して1915年開始)の方が古い。
ところが100年前は今とは大違いで都市の過密化によるヒートアイランドも無いし『地球温暖化』など誰も言わない。当時は、クーラーどころか扇風機も一般に使用されていなかった高級品である。
100年も前の第一次世界大戦当時と21世紀の今では、世の中も大きく違えば気候もまったく違っている。
日本国内で、ほぼ唯一の猛暑のスポーツイベント『夏の甲子園』は選手や観客の健康を考量すれば中止するか秋まで延期するべきであろう。死人が出てからでは遅すぎるのである。

『今年の冷夏、冷害の予想はすでに何度も 』2017/8/11(金)大槻義彦 科学に限らず何でも叫ぶぞ

最新のNHKニュースで北日本の冷害の恐れ、と報道している。
気象庁の梅雨明け宣言のウソ (7月28日のブログ記事)
•気象庁は21日日本中部一体、関東地方の梅雨明け発表。これはマレにみる気象庁の大ウソで。逆に梅雨空が何日も続いている。日本列島は高温注意報、熱中症被害者も続出しているが、梅雨前線(俗に言う『秋雨前線』)も日本列島に戻ってきている。
梅雨前線より秋雨前線の期間が長いことも多々あるのです。こうなると日本列島は『冷夏』となり凶作の恐れも出てきた。
(抜粋)

★注、
大槻義彦が指摘するように梅雨明け後の東日本の日照時間は平年の3~4割程度であり、梅雨時期よりも天気が悪い日が連日続いている。
ところが、実は甲子園を含め西日本でも事情はまったく同じで、大雨こそ降らないが連日曇り空が続いている。
冷夏での農作物の不作(冷害)が心配されているのですが、それでも日本列島の酷暑はやはり猛烈であり、野外では熱射病で倒れても当然だった。
曇り空(冷夏)の甲子園でも熱中症で倒れるなら、これが何時ものような梅雨明後のかんかん照り、炎天下の甲子園なら間違いなく死人が出て当然なのである。


様式便器とそっくりだった新国立競技場のザハ案撤回の大騒動に隠れて、密かに空調設備を抜く手抜き工事が誰にも分からない様に強行されていた

『クーラー設備が無い新国立競技場で開催される東京オリンピックの狂気』

毎日新聞『東京五輪 . 夏のTOKYO 暑すぎて選手も観客もヤバイ!』(2017年8月12日)では『マラソン、終盤の午前9時半には体感37度にも』 2020年東京五輪の開催期間(7月24日~8月9日)の暑さの危険を示す研究結果が相次ぐとか、『海外の選手が五輪期間中の日本の暑さを知ったら、出場を取りやめる人が相次ぐのでは。』と書いているが呆れた話である。
(★注、
ただし、この毎日の記事を含めて誰も彼も同じで、バッシングされるのが死ぬほど怖いのか経費節減でオリンピック大会の会場に空調設備が無いトンデモナイ事実は絶対に報じない)
今2020年オリンピック開会式用に建設されている新国立競技場ですが、なんと、安倍晋三首相によって経費節減(100億円)や時間短縮のために、クーラーの代わりに大型救護施設(10億円)で代用するとのトンデモナイ計画が東京都のど真ん中で進行していた。

『前代未聞、空前絶後の珍事。日本国政府(安倍晋三)やマスコミなど国家ぐるみの、「未必の故意の殺人」未遂事件が進行中』

酷暑のスポーツイベントの強行開催では、アスリートや観客が熱中症でバタバタ倒れる事実を事前に知っているので『大型の救急設備を完備する』と、最初から日本政府が計画しているのですから、もはや完全な狂気である。
そもそもIOC理事会ではテレビ放映権収入(アメリカの主要スポーツのイベントが無い)関係で、7月初めから8月末の期間内に夏季オリンピックを開催すると決めていたので、日本でスポーツ大会に適する10月以降なら門前払いされる。
2020年夏季オリンピックの開催資格ですが、最初から日本国には無かったのである。
それで、仕方なく『7月24日から8月9日の日本は晴天が続きスポーツに最適』との子供でも笑う大嘘で世界を騙して強引に開催権を手に入れた。
しかし、この恥知らずな真っ赤な嘘は、3年後には必ずばれて世界中が怒る。最悪なら熱中症で大量の死人が出るのである。本当に日本政府や小池百合子は予定どうり2020年夏に東京でオリンピックを開催する心算なのだろうか。実に不思議だ。
(★注、
15日付毎日新聞でフクシマの凍土壁が予定通り機能していないとの1ページもの特集記事を書いているが、その中で世界に例がない凍土壁建設を日本政府(安倍晋三首相)が進めた原因とは2020年オリンピックを東京へ招致するため、 2013年9月7日アルゼンチンの ブエノスアイレスで開催されるIOC総会対策だったと書いてある)

『甲子園開会式で起きたハプニングは日本社会の縮図?』2017年08月13日 Sharetube

ホワイト労働を広める会 @WhiteworkJP
2017年08月11日
熱中症で倒れた生徒と、無反応にロボット立ちする高校生球児たち。
みんな努力して甲子園に来たのだろうが、それと引き換えに人間としての基本的感情を失なってしまったのかな。
#日本社会の縮図

甲子園の開会式でアクシデント 先導役の女子生徒が倒れる - ライブドアニュース

8日の甲子園の開会式で、思わぬアクシデントがあった。滝川西の先導役としてプラカード嬢を務めていた女子生徒が突然倒れた。大会本部は、熱中症のような症状だったが、現在は回復したと発表した
倒れた生徒は大丈夫だったようです。良かった・・・!


2012go_gogo @2012go_gogo
なんだろ。この映像見てこわーと思うのは、私だけ?目の前で人が倒れてしまったら誰も駆けつけてあげないの?

16 20なつ11 @natsupeer
甲子園の開会式の話、物凄く嫌な感じ だな…色んな意味で。特に動画を見ると酷いと思うのが、倒れた生徒の救護の仕方、というかあれは救護ではないよね?その場からの「排除」にしか見えない。何故歩かせる?しかも列の間を通って目立たぬよう、かなりのスピードで。

bestgt @bestgt78
感情がないというより、正常性バイアスと多数派同調バイアスの両方が作用し動けないでしょうね。何があっても動かないように厳しく指導されていたそうですから、もし動いて出場停止処分なんてことになったら自分のせいになるという恐怖もあったかも。そういう教育。

とんび丸 @yuuto13923725
高校球児は自分に課せられた義務を果たすこと、この場合直立不動で立つことを、美徳として教え込まれます。つまり、この生徒たちは教師たちが教えた通りにやっているだけです。

虫 @1215absolute
集団行動中は集団行動を優先して些細な変化には微動だにしない民族性を恥じる

大人(高野連)側の教育に問題があるという指摘

とんび丸 @yuuto13923725
そこまで徹底した洗脳が行われ、生徒たちのこころにダメージが負わされているのだと思います。私も狂った高校野球部に入ってましたが、練習中には、たとえ仲間が倒れても助けません。助けろと指示が出ない限り誰も動きません。指示以外の行動は背信行為のように扱われ、制裁を受けていた からです。

笛部 @ranryouou
高校生は子どもだよ。保護者の必要な子ども。この式典を強制してるのは大人。子どもに拒否権も判断する裁量も与えられてはいない。だからこの事態を巻き起こした責任は100%大人にだけある。子どもは黙ってやらされてるだけ。
日本の縮図も何も無い。
子どもが馬鹿な大人の犠牲になっているだけ

この写真の選手たちの前方に、高い台に乗って訓示を述べられている偉い大人がいることを忘れないでください。彼には一部始終が見えているのです。

とみ @meow164
甲子園の開会式でプラカードの女子が倒れたのは高野連会長が「高校野球は仲間同士で支え合う家族のスポーツです」と言ってるまさにそのときなんだよな。で、観客がどよめいてんのに誰も助けにいかないの。高野連会長は淡々とスピーチしてんだよ。完全に狂気だわ。
(抜粋、以下省略)


手首を骨折していても本塁打 前橋育英、信頼応えた4番(朝日新聞 17/8/9)

安冨歩(やすとみ あゆみ)‏ @anmintei
「キグチコヘイ ハ テキ ノタマ ニ アタリマシタ ガ、
シンデモ ラッパ ヲクチ カラ ハナシマセンデシタ。」


『朝日新聞「手首を骨折しても本塁打」美談報道と前橋育英の問題の根深さ』8/13(日)- Y!ニュース (山本一郎)

事実だとするならばとんでもないが、あまり騒ぎにもならずそのままになっている。
「これが高校野球なのだ」と骨折した選手をそのまま起用する監督も、虐待事件を美談として報じる朝日新聞も問題だ。
「信頼」「男気」の根性論でいまなお続く高野連が目指す教育と修練の場というのはとんでもないブラック体質である。
勝負事で、故障しても主力選手を出したいのは分かるが、大人としての分別や、管理者責任が問われる。
故障選手を強行出場させたことを「良いことである」と報じるマスコミの姿勢は、ただでさえ時代遅れで野球全体の人気が低迷している現状をより悪化させかねない。
美談として報じる側も故障者を出場させる側もおそらくは「悪気はない」。
だからこそ、問題が根深い。

このニュースはオールド体育会系の「俺もそうだった」と、高校野球好きほど「素晴らしい」とか「感動した」といった反響を寄せている。
常識的に選手にとって危険で後遺症が残る可能性も少なくなく、日常生活に支障をきたすような悪化の仕方も充分に考えられる。
野球に限らず、いくら大切な試合でも、故障や体調不良時に信頼だ気合だ根性だ男気だというのは、大事があってからでは遅い。それが選手を預かる監督責任であり、報じる側の倫理だと思う。
8/13(日)- Y!ニュース (抜粋)

(おまけ)

『野球部出身者は十中八九、クソ野郎』
2017年08月08日HuffPost Japan

8月7日放送のTOKYO MX「5時に夢中!」では日刊ゲンダイが報じた福岡県内屈指の進学校で夏の甲子園出場の東筑高の青野浩彦監督(57)の『野球部は人間力を育てる』だと、『野球に縛られていたものが外れたら結局ダメになる』、『生徒の自主性も大事。生徒もバカじゃないから自分たちで考えている』などを紹介。
タレントのマツコ・デラックス(44)は、『自分の周りにいるメディア業界の名門校の野球部出身者について「ほぼ十中八九、クソ野郎ばっかり」』と青野監督に同調した。
『野球が人間力を育てる場所ではないということは、うちの大川(貴史)P(プロデューサー)を見ればよく分かるんですけど。
大川Pだけじゃなくてね、よく名門野球部出身の人が、この世界で結構いますけどね、テレビとか(広告)代理店とか。だいたい、ほぼ十中八九クソ野郎ばっかり。野球なんてやってても、あんな人間しか育たないんだな、っていうね。』
番組司会のふかわりょうは『おおらかじゃないですか、うちのプロデューサーなんて』などと慌ててフォロー。
しかしマツコは『おおらか? おおらかっていうのは、ああいうこというんじゃないよね。あたしむしろ、彼からは闇しか感じないんですけど』と答えた。
(抜粋)



 (おまけ、2)

『野球害毒論』
1911年(明治44年) 東京朝日新聞社

●新渡戸稲造第一高校校長
「野球という遊戯は悪く言えば巾着きりの遊戯、対手を常にペテンに掛けよう、計略に陥れ ようベースを盗もうなどと眼を四方八方に配り、神経を鋭くしてやる遊びである。ゆえに米人には適するが英人や独人には決してできない。
野球は賤技なり。剛勇の気なし。」 ※巾着きり:スリの意

★注、
新渡戸稲造が指摘するように、野球が盛んな地域とはアメリカの植民地だった地域に限定されていて、それ以外の欧州の影響の強い地域と大きな格差があることは興味深い。
ただし、野球だけが『対手を常にペテンに掛けよう、計略に陥れ』ている訳ではなくて、すべての勝敗を争う競技スポーツや格闘技に共通する特徴である。
野球に限らず多くの競技スポーツや格闘技は悪く言えば巾着きりの遊戯だった。実力が拮抗していれば、フェイントで対戦相手を騙すとかマリーシア(反則すれすれの高等技術)など、汚い卑怯な戦術を使った方が必ず勝つ仕組みになっているのが、隠されたスポーツの本当の姿なのである。

(関連記事、『マリーシアを理解出来ない人々』 2010年02月23日 | スポーツ・文化)
相手の嫌がることを積極的にするのが一流の『勝負師』(選手)であり、実力の世界ではマリーシアが勝敗を分ける。勝敗を争うスポーツでは如何に規則違反で失格にならない程度の悪事を働くことが出来るかで勝ち負けや一流と二流が決まるのです。
スポーツ(競技)では負けたものには意味が無く、勝つことだけに意味がある。勝つものが正義なのです。
そして旧日本軍は誰よりもその事実を良く知っていたが、敗戦から72年平和が続き、何時の間にか『勝てば官軍、負ければ賊軍』の厳しい掟、かっての日本人全員が知っていた『知識』(常識)は完全に失われてしまった。
本来は勝敗を争うスポーツの世界で、日本だけは正反対の建て前『勝敗よりも品格重視』優先の世の中になっているが、何故このように日本人は『極端』から『極端』に走って仕舞うのだろうか。?





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7 コメント

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『甲子園の悲劇』は報道しないマスメディア! (ローレライ)
2017-08-13 19:22:00
熱中禍『甲子園の悲劇』は報道しないマスメディア!まさに、フェイクニュースメディア!
三猿の格言活用法 (n&k)
2017-08-13 22:54:13
見よ 聞け 語れ 手を伸べろ こう覚えるべき。
Unknown (猛暑)
2017-08-14 06:17:15
これから、夏がどんなに猛暑になろうと絶対にやめないんだろうな高校野球。ああ、恐ろしや…
Unknown (名無し666)
2017-08-14 08:21:47
甲子園の高校野球、10月にやればいいんだ。今、真夏になる場合じゃない。熱中症で、倒れて後遺症が残ったら、誰が責任とるの!?30℃を超えたら、外の競技は中止だよ。
プラカードは女子高生のあこがれ (元西宮の労働者)
2017-08-14 10:30:18
プラカードの女子高生が倒れた、とはお気の毒。でもプラカード担当はあくまでボランテフィア、強制ではありません。この甲子園プラカード役は昔から地元の市立西宮高等学校女子生徒が担当する事に決まっており、高校球児に近づけ、TV放映もされるとあって、同校女子高生のあこがれです。この役がやりたいために、同校へ進学する女子生徒もいるくらいです。これからは熱中症対策にも気を配ってほしいものです。
Unknown (タッチ)
2017-08-15 10:21:40
なぜ?助けない?後ろに要る高校はなにしてん?普通助けるだろ。異常だな。漫画ドカベンでは明訓のプラの子が倒れかけた時、岩鬼は助けたぞ!俺もそうする。そんなんで野球楽しいか?
甲子園球場に拘る愚 (天野)
2017-08-15 11:06:25
夏の高校野球はナイターとか屋根付き球場に変更するべきだ。大会名を例えば、東京ドームで【第00回甲子園記念高校野球東京大会】とか。末尾0回の節目は甲子園でやれば良い。出来ればナイターや、試合日程の都合が悪ければ近くに大阪ドームがある。情けと同情と、きれいごとばかりの解説にはうんざり。選手宣誓も不要、坊主頭などもっての他(中高生位だと坊主頭が嫌で野球やらない者も多い。これは将来有望な人材を失っている)だと思います。

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