露伝説の検証
高瀬露のこと知るにつけ、知れば知るほど「悪女」とはほど遠い存在の女性であったということが私にはわかってきたが、理不尽なことに現実は、それとは全く正反対の「悪女」にでっち上げて巷間広めてしまった人物がいたということを知った一年でもあった。それも、検証もせず、裏付けも取らずに噂話をあたかも事実であったかの如くに巷間広めてしまったのである。
今年の終盤、当時からはあまりにも時が流れすぎてしまったのでそれはほぼ無理かなとは思いつつも、私は高瀬露に関しての取材を試みた。
その結果、
・高瀬露の同僚に会えて、彼女の人柄の一端を知ることができた。
・なんと露の教え子にも会えた。
・その教え子から、露は下宿していたことを教わった。
・露が勤めた寶閑小学校の場所を確認できた。
・その下宿は自炊方式であったことを知った。
・寶閑小学校旧職員の中に飛田三郎がいた。
・この飛田三郎はあの飛田三郎と同一人物であった。
などが新たにわかった。やってみようと思えばこの時代でも案外やれるものだということを痛感した。
そしてこの取材結果から、「昭和六年七月七日の日記」や「やさしい悪魔」はやはり検証がなされた上でのものでもなく、裏付けも取らぬままに単なる興味本位の噂話如きを活字にしたもの似すぎない、ということをある程度論証できたと思うし、その確信を一層深めることが出来た。それにしても意外だったことは、今でも、いや今のうちならば件の露伝説はまだある程度検証が可能だということだった。
というわけで、現時点での私の判断は
したがって、いわば〝スケープゴート〟にされた高瀬露をいくらかでも救いたい、それが来年の私の大きな課題の一つである。
続きの
”飛田三郎と佐藤隆房”へ移る。
前の
”宮澤政次郎の証言”に戻る。
”みちのくの山野草”のトップに戻る。
高瀬露のこと知るにつけ、知れば知るほど「悪女」とはほど遠い存在の女性であったということが私にはわかってきたが、理不尽なことに現実は、それとは全く正反対の「悪女」にでっち上げて巷間広めてしまった人物がいたということを知った一年でもあった。それも、検証もせず、裏付けも取らずに噂話をあたかも事実であったかの如くに巷間広めてしまったのである。
今年の終盤、当時からはあまりにも時が流れすぎてしまったのでそれはほぼ無理かなとは思いつつも、私は高瀬露に関しての取材を試みた。
その結果、
・高瀬露の同僚に会えて、彼女の人柄の一端を知ることができた。
・なんと露の教え子にも会えた。
・その教え子から、露は下宿していたことを教わった。
・露が勤めた寶閑小学校の場所を確認できた。
・その下宿は自炊方式であったことを知った。
・寶閑小学校旧職員の中に飛田三郎がいた。
・この飛田三郎はあの飛田三郎と同一人物であった。
などが新たにわかった。やってみようと思えばこの時代でも案外やれるものだということを痛感した。
そしてこの取材結果から、「昭和六年七月七日の日記」や「やさしい悪魔」はやはり検証がなされた上でのものでもなく、裏付けも取らぬままに単なる興味本位の噂話如きを活字にしたもの似すぎない、ということをある程度論証できたと思うし、その確信を一層深めることが出来た。それにしても意外だったことは、今でも、いや今のうちならば件の露伝説はまだある程度検証が可能だということだった。
というわけで、現時点での私の判断は
やはり件の伝説は歴史的事実ではなく、単なるフィクションである。どう考えても、高瀬露は決して悪女などではない。
である。そして、このことを自信をもって主張できるようになったことが、この一年間で一番嬉しかったことである。したがって、いわば〝スケープゴート〟にされた高瀬露をいくらかでも救いたい、それが来年の私の大きな課題の一つである。
続きの
”飛田三郎と佐藤隆房”へ移る。
前の
”宮澤政次郎の証言”に戻る。
”みちのくの山野草”のトップに戻る。
とは申しましても、露さんが亡くなられた後に生まれていますので
私自身はご本人のことは全く存じ上げませんが・・・
この度、小笠原家代々の家系図が行方不明になったということで
小笠原一族について検索してみたところ、貴ブログにたどり着きました。
私共縁者の間では露さんと賢治のつながりは全く知られておらず、皆驚いている次第です。
私の伝え聞く露さん(結婚後)は、非常に思慮深く芯の強い方であったとのこと。
若くして寡婦となりながら4人の子供を立派に育てた人です。
少なくとも人様から悪人呼ばわりされる人ではないと認識しております。
思ってもみないところで彼女が有名人であることがわかりましたが
今でも彼女の縁者が存在しているということを、どうか心の片隅に置いて頂ければと思います。
駄文を失礼いたしました。
お早うございます。
この度はご訪問いただきありがとうございます。
仰る通り、私も高瀬露は立派な方だと思っています。調べてみればみるほどその確信が増してきております。
露は「非常に思慮深く芯の強い方であった」とのことですが、まさしくそうだったと思います。同僚の方も同じようなことを語っておられました。
何のことはない、賢治周辺の人達が宮澤賢治を神格化するために、根拠も理由もなく貶められ、不当に犠牲になった最たる方だと思っております。
一方では、そのような不当な彼らの行為に対して殆どの方は大きな声では異論を唱えていません。おそらく彼らに遠慮していたからだと思います。
それゆえ、露はそのような人でないということを私は多くの方々に伝えたくて、カテゴリー「高瀬露は悪女ではない」において私論を展開してきたつもりです。
もちろん「今でも彼女の縁者が存在しているということを、どうか心の片隅に置いて頂ければと思います」と仰ることにつきましてはご指摘のとおりですので、そのことは今までもそうして参ったつもりですし、今後もいつも心に留めて参ります。
つきましては、今までの投稿や今後の投稿に関しまして私の瑕疵がございましたならばどうぞご教示お願いいたします。