鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

群生和楽の生き方

2017年11月14日 | 議会活動

平成29年11月14日(火)

 

 社会福祉法人のイベントに招かれ、富士山麓にある会場に出かけました。児童養護施設から高齢者介護施設まで幅広く手がけるこの社会福祉法人は、創立から60年を経て、地域福祉に大きく貢献をされています。

(太鼓の演奏で舞台が盛り上がる)

 

 今回の会場は、富士本という富士市でも一番北にある地域にある施設で、麓から車で40分ほどスギ・ヒノキの森を越え、周囲が紅葉の進んだ林に包まれた山深い所にあります。子供から高齢者までを収容できる幅広い機能が集約し、敷地も広いことから、大きなイベントを開催するには適した場所ですが、正直、街中から離れているので移動には少し大変でした。

 

 会場では、施設でサービスを受けている人達が楽しんでいるほか、施設が所在する地域の皆さんも招待され、舞台での催し物や出店での買い物などを楽しみ、内外の人達の交流により地域福祉の理解が進む光景が見られました。

 

 この社会福祉法人は、宗教法人である曹洞宗の住職が創設し、イベントが始まる最初には、施設の一番北側の高台に設置された観音像の前で法要が行われました。その観音像の台座には、「群生和楽」という書が刻まれていました。

 

(群生和楽と刻まれた台座の上に立つ観音像)


 開会式が終了し、施設の理事長と意見交換する機会をいただきました。

 先ず私が、主催者挨拶の中で群生和楽について触れていたことに再度説明を求めました。先代の理事長が創設者であり、昭和33年の狩野川台風で大きな人的被害が発生した際、「孤児となった子供達を笑顔にしたい。」という思いから、「子供達が幸せに過ごせる社会」を目指し、児童養護施設を富士市比奈に設置したということでした。しかし、地域社会には高齢者や障害者などの福祉の課題があり、地域福祉を進めるために、現在のような子供や高齢者、障害者などに対し、「すべての人に幸せを。」が叶う施設に発展したといいます。

 群生和楽は、「すべての人々の幸福のため」を指し、そのためには「自己中心的にならず、家族や地域の人のためを優先することだ。」と解かれました。思いやりの心の大切さを理解すれば、今、社会で起きている大きな問題の解消に繋がるのかもしれません。

 

 以前お会いした精神科の医師は現役の僧侶でした。今回は、社会福祉法人を運営する方が現役の僧侶でした。多くの悩みが氾濫する社会に、宗教的な思想は重要な要素として受け止めていく必要がありそうです。

コメント
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