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【原発推進派「勝ち」、脱原発派「負け」】脱原発の条件:燃料代引き下げ④

2013-11-25 00:03:01 | 原発

(前回からの続き)

 というわけで、

 「原発推進派≒円安誘導」vs.「脱原発派≒脱円安」

 という構図を描いてみました。前者はアベノミクス支持派と言い換えられると考えています。かなり大雑把な区分ですが、それほどハズレてはいないのではないかと・・・。

 アベノミクスの支持者のなかには原発ゼロを主張する人もいるでしょう。しかしその場合は円安誘導がもたらす高い電気料金と輸入燃料価格の高騰という現状を肯定することになります。「それでもかまわない。とにかく脱原発だ!」で、どこまで頑張れるのか、そして支持を広げられるのか・・・。かなりツライのではないでしょうか。

 一方、円安修正は必要でもエネルギー安保などの観点から原発運転は継続すべきと考える方もいるでしょう。こちらは「アベノミクスは支持するけれど反原発!」という人たちよりは多いかも、と推察します。ですが、円安・円高の違いにかかわらず、原発推進には原発が持つ巨大な事業リスクが引き続きつきまとうことになる。たしかに原発は燃料コストに限定すれば火力発電より安いかもしれませんが・・・。

 まあ上記のような考え方も含め、「原発をどうするか」の今後ですが、個人的には、「アベノミクス」継続のもと、原発は次々と再稼動されていくことになるだろう、つまり「原発推進派≒円安誘導」の「勝ち」、そして「脱原発派≒脱円安」の「負け」となるだろう、と予想しています。その理由は、安倍政権の原発再稼動で火力発電依存度を下げて電気料金を引き下げようという方針に多くの国民が賛同すると思うから。

 「原発推進だ!」「いや、脱原発だ!」―――そんな一部の熱心な人々を除けば、輸入インフレが起こっているなかで、国民の大多数は(どっちでもいいから!?)とにかく電気代が下がってほしい、と切に願っているはず。これに応えているのは原発推進派、つまりアベノミクスを推進する現政権のほうです。一方、脱原発派は円安修正を含めた輸入燃料価格引き下げ策を国民に提示できていません。つまり「原発反対! だけどエネルギー価格高騰には無為無策!」―――ということで、勝負あった! 「負け」ですね、脱原発派の・・・

 このあたりは本稿冒頭でご紹介した小泉純一郎元首相の記者会見における「原発ゼロの方針を示せば、必ずある人が良い案を作ってくれる」との発言に表れています。つまり「原発の代替案は無し」と言っているわけです。脱原発派は上述した通貨高のメリットを全面的にアピールすればいいのに・・・なんてことを思います。

 こうして日本の電力は、原発再稼動と原発比率の再拡大によって、円安インフレがもたらす電気料金の上昇を抑えようという方向に進むことでしょう(!?)。これによっていまよりも少しだけ、たとえば1~2%でも電気代が下がれば、多くの国民はホッとするのではないでしょうか。1年前の為替レートに戻ればいまより数%以上も料金が値下がりになることは忘れて・・・。

 東日本大震災、そして東京電力の福島第一原発の事故により、わが国ではいま、かつてないほど「脱原発」の気運は高まっています。しかし、相変わらずの(?)ロジック不足と「ドン引き」パフォーマンス(山本参院議員、天皇陛下に直訴状を手渡す!)により、脱原発派は一般国民の支持を得る好機を逃しつつある、とみているのですが、どうでしょうか。

(「脱原発の条件:燃料代引き下げ」おわり)


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