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【他通貨にパラサイトするしかないスコットランドのトホホ】ポンド安が再燃させたスコットランド独立論⑤

2017-04-07 00:02:12 | ヨーロッパ

前回からの続き)

 前回、英国からの独立を欲するスコットランド住民が自前の通貨(たとえばスコットランドポンド:Sポンド)の設立を考えないのは、Sポンドを持ちたい!と思わせるようなメイド・イン・スコットランドが「同国」に見当たらないことに理由の一端がある、といった考え方を綴りました。であれば当然Sポンドは誰にも買われず、ドルユーロなどに対してどんどん下落するため、独立スコットランドは激しいインフレと国際収支の悪化でたちまち危機に瀕するでしょう。したがってスコットランドの人たちは、英国からの分離独立派でさえ、英ポンドのような「他国」の通貨を利用しよう、なんて「独立の気概はいったいどこに?」みたいな(ナサケナイ?)ことを言うわけです・・・(?)

 ・・・そんな感じで結局、他通貨に「パラサイト」するしかないんだよね~―――独立論が再燃しているスコットランドを見ていると、そんな印象をぬぐえません。失礼ながらスコッチウイスキーくらいしかコレといった価値を生み出せないスコットランド住民は、独立後も現在の生活レベルを維持するためにはドイツ(ユーロ/ドイツ車)あるいは英国(ポンド/ロンドンの不動産?)の経済力(通貨の信認)に寄生せざるを得ない、という意味です。もっともスコットランドは今後も経常&財政赤字を垂れ流しそうだから(?)、寄りかかられた側からすれば「同国」は経済や通貨価値を蝕む「お荷物国家」に感じられるかも・・・?

 ・・・と書きましたが、いまの欧州各国とりわけギリシャを筆頭に最近になってEUに加わった中核欧州の周辺国はどこも上記「スコットランド」のような国ばかり。ということは、これら多数の国々に一方的に(?)寄生されたかたちの通貨ユーロの行く末は・・・って、まあ英ポンドと似たり寄ったりなのでしょうね・・・(?)

(「ポンド安が再燃させたスコットランド独立論」おわり)

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