スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

ジャパンカップ&心電図

2009-11-29 18:31:11 | 中央競馬
 5頭の招待馬に1頭の地方馬を交えて争われた第29回ジャパンカップ
 発走後に気合いをつけられたアサクサキングスが先頭に。しかし2コーナーにかけてリーチザクラウンが外から並び掛け,向正面では先頭に。2番手にアサクサキングス,さらにエイシンデピュティとウオッカが並ぶように続きました。最初の1000mは59秒0で,これはミドルペース。
 直線に入るとウオッカがいい手応えで前に並び掛け,残り300mあたりで先頭に立つと完全に抜け出しました。しかし4コーナーでは最後尾となったオウケンブルースリが大外からぐんぐんと迫り,最後はこれに馬体を寄せたウオッカとほとんど並んでゴール。テレビ観戦でもどちらが勝ったのかまったく分かりませんでしたが,写真判定の結果,優勝はウオッカ。オウケンブルースリが2着で,中団のインから直線でも内目を捌いて伸びてきたレッドディザイアが3着。
 優勝したウオッカは,6月の安田記念以来の大レース7勝目。本質的にこの距離は長いのではないかと思うのですが,高い能力で克服したといったところでしょうか。昨秋の天皇賞でもきわどい写真判定を制していて,勝負強い馬であるともいえますが,持って産まれたものも大きい馬だという気がします。父はタニノギムレット,母系はフロリースカップシラオキローズトウショウの分枝。
 鞍上はフランスのクリストフ・ルメール騎手で,正月の川崎記念以来の日本の大レース制覇。管理しているのは角居勝彦調教師で,こちらはこの馬の安田記念以来の大レース優勝。ジャパンカップは揃って初制覇です。

 続いて行われた検査,すなわちこれが入院中の最後の検査となったわけですが,これは心電図の測定でした。すでに説明したように,糖尿病患者は心筋梗塞に関しては,健康な人間よりも発症のリスクが高くなりますので,その点では僕にとっても意味のある検査ということはできますが,実際のところはこれもすべての入院患者,といってもこれはたぶん,総合内科の入院患者という意味だと思いますが,すべての患者を対象に実施されていた検査でした。
 心電図の検査というのはご存知の方も多いでしょうが,胸にいくつかの検査器具を装着して調べます。調べられる側は仰向けになっていればいいだけのことですから,非常に楽なものです。
 僕は実は心電図の検査を受けるのはこれが2度目でした。1度目は部活動にも励んでいた中学生のとき。といって僕にとって特別なものではなく,健康診断の一貫として全員が受けたものです。1度だけのことで,よく覚えていないのですが,たぶん1年生のときだったのではないかと思います。どこの中学校でもそうだったのではないかと思いますが,1年に1回,これは1年生から3年生まですべての生徒を対象にしたスポーツテストというのがあって,心電図はこれと同じ日に調べたように記憶していますが,なにぶんにも古いことになりますから,記憶が正しいかどうかは定かではありません。
 実はこのとき,僕はほかの生徒よりも長時間に渡って心電図を調べられました。別に後で何もいわれませんでしたから,異常はなかった筈ですが,このことはよく覚えていまして,このために僕は心電図の測定にはあまりいいイメージを持っていませんでした。しかしこの日はそのようなこともなく,僕が覚悟していたよりもずっと短い時間で終了しました。
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日本シリーズ&喉のエコー

2009-11-28 23:21:04 | 将棋
 第30回将棋日本シリーズ決勝は,深浦康市王位と谷川浩司九段の間で,22日に東京ビッグサイトで戦われました。この日まで,深浦王位が11勝,谷川九段が10勝。
 後手の深浦王位の横歩取り8五飛に先手の新山崎流。王座戦第三局とは異なり,後手が飛車交換を拒否し,先手は2枚の桂馬を勢いよく跳ね出していきました。
           
 ここで先手は▲2七飛と引きました。この局面では,△3六歩と垂らされたときに,▲3八歩と受けなくてもよいようにという判断だったと思いますが,この将棋はこの3段目の飛車というのがこの後に妙に関係してきます。
 この後,桂馬の交換などがあり,20手ほど進んで第2図。
           
 飛車取りに桂を打たれたので,一旦は2六に浮いた飛車を再び引いて成桂に当てたところ。ここから△5六成桂に待望の▲8一歩成。空中戦の場合,あまり駒得は関係ないケースもありますが,この将棋の場合はどうもこれで先手がリードを奪ったようです。この後は得した桂馬もうまく使って攻めた先手の勝ちになりました。その投了図が下図。
           
 △6七成桂▲同銀△同成銀には▲同飛と取って大丈夫。最後まで3段目の飛車が先手にとってうまく機能した一局でした。
 谷川九段が12年ぶり6度目の日本シリーズ優勝。実は今期は出場権を失っていたのですが,渡辺明竜王の対局直前に竜王の家族がインフルエンザに感染。公開対局という性質上,出場辞退となり,繰り上がっての出場でした。渡辺竜王は日本シリーズ未勝利で,棋戦の相性というのはこうした運まで左右してしまうのかもしれません。

 入院中の最後の検査は,19日に行われました。
 そのときは僕は別にどうとも思わなかったのですが,今からよくよく考えてみると,これは少し変な話のようにも思えます。というのは,ごく一般的に考えてみれば,入院患者というのは,検査を重ねていって,それで異常がなくなって,初めて退院するというものではないでしょうか。ところが僕の場合には,すでに20日,すなわちこの検査の翌日には退院することが決定していたのです。というか,そもそも退院の予定日というのを知らされたのが8日ですから,これは実に早かったということもできそうです。もちろんこうしたことは,どういう病気に罹患しているのかということと大きく関係してくるわけですから,糖尿病患者の場合には,むしろこうした方法の方が一般的なのかもしれません。また,この病院は,原則的には救急患者専用の病院ですから,長期間にわたって入院するということは,基本的にできなかったということもあります。
 この日もふたつの検査がありました。16日の検査と同様,1階の中央検査室を利用してのもの。この前と同様に,何時から始まるのか分かりませんでしたが,これは月曜ですから介助入浴の日で,どちらにしてもシャワーは浴びられません。気長に待っていたのですが,昼食が終わってもなかなか呼ばれることがなく,ようやく検査開始となったのは午後2時半を回ってからでした。
 まず先に行われたのが喉のエコー検査。腹部のエコー検査と同時にできなかったのかとも思うのですが,あるいはエコー検査というのは,検査する部位によって担当の技師が代わるのかもしれません。検査の方法自体は腹部とまったく変わらないわけですから僕としても慣れたもの。喉という部位の特性上,少々のくすぐったさこそ感じたものの,時間的にいえば,やはり診察する範囲が狭くなっていますから,腹部よりは短時間で終わりました。
 なお,この検査もとくに糖尿病の治療と関係していたわけではなく,すべての入院患者を対象に実施されていたものです。
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競輪祭&異端の系譜

2009-11-27 18:49:56 | 競輪
 今年最後のGⅠとなる競輪祭は,勤労感謝の日に決勝が争われました。
 並びは平原に有坂,海老根に斉藤,浅井ー永井ー加藤ー山田の中部で,坂本は単騎。
 海老根も窺いましたが平原がSを取っての前受け。海老根が3番手,5番手に坂本が入り,浅井が後方の周回。
 浅井は残り2周のホームから上がっていき,そのままバックで平原を叩いてカマシ先行の形。平原は引かずに流れだったと思いますが3番手のインで粘り,ホームでは加藤をどかしてこの位置を奪いました。バックに入ると永井が早くも番手捲り。後方になった海老根も捲ってきましたが,平原もこれに合わせるようにうまく発進。捲り両車の争いは平原が制して優勝。海老根が2着で海老根マークの形になった坂本が3着。
 優勝した埼玉の平原康多選手は6月の高松宮記念杯に続くGⅠ2勝目でビッグ3勝目。もっとも高松宮記念杯のときは取らせてもらったという印象も残り,今回は自ら掴み取ったというところ。それだけ価値も高いように感じます。うまく3番手を取れたのが勝因。コンスタントにビッグでも決勝に進出していて,現在の競輪界で最も安定して走れる選手なのではないかと思います。

 新聞を読むようになって,ある程度までは時間を潰せるようになりました。しかし検査も糖尿病教室もない日などは,午後になればやはり暇を感じてしまうようになります。まあ,土曜と日曜は中央競馬を開催していて,競馬中継を見ていればいいわけですが,平日で何もない日というのはとくに暇。それから夜,夕食が終わってから消灯になるまでの時間は,テレビも見たいと思うような番組がいつもいつもあるとは限りません。そして朝,目が覚めてから朝食までの間は,まだ病室では眠っている患者もいましたから,テレビを見るというのも音を出すだけに気が引けるところがあり,やはり時間を持て余し気味でした。
 そこで,やはり本を読むのがいいのだろうと思ったのですが,僕の読書というのはきわめてその範囲が限定されています。すでにお話したように5階にはミニ図書館もあって,本を借りるということもできたのですが,一通り見回してみても,借りてまで読みたくなる本は残念ながら皆無でした。そこで母に頼み,『異端の系譜』と『エチカ』を持ってきてもらい,これを読むことにしました。これが10日のことです。
               
 『異端の系譜』はその当時,再読の途中だったもの。僕は読書の範囲が狭いということもあり,異なった本をたくさん読むよりも,同じ本を何度も読むというケースの方が多く,この本もそれでした。もうかなりの部分は再読し終えていたので,退院前に残りの部分はすべて読んでしまいましたが,幸いなことにといえるかどうかは分かりませんが,この本はスピノザ関係の書物の中で僕が所有しているものでは最も分厚いもの。それで,気になるところをまた読み返したりして,病院での空いた時間を過ごすことができました。僕は家とか職場での昼休みなどに読書することもありますが,ほとんどの読書時間というのは電車の中。そういう意味ではこれだけ多くの時間を読書に割いたのは,たぶん学生時代以降では初めてだったのではないかと思います。
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竜王戦&新聞

2009-11-26 18:43:47 | 将棋
 渡辺明竜王の3連勝という,戦前は考えにくかった状況で迎えた第22期竜王戦七番勝負第四局。
 渡辺竜王の先手で森内俊之九段の一手損角換り3。相腰掛銀となり,先手が先に仕掛けて後手の動きを誘いました。
           
 先手は2筋の歩交換を見せているので後手としても動かざるを得ないところ。△9五歩▲同歩△7五歩▲同歩△8五桂(封じ手)▲8六銀に△2二角(第2図)と自陣角を放ちました。
           
 後手の攻めがやや単調であるのに対し,先手はいろいろな受け方がありそう。▲9六香と角のラインから逃げ,△5五銀左に▲7四歩とプレッシャーを掛けます。△7七歩▲同桂△5六銀▲同金△7七桂成▲同銀△8五桂に前の手を生かして▲7三歩成(第3図)。
           
 後手はここで△8一飛と逃げています。つまり歩成りが先手で入ったというわけ。ということは,先手が後手の仕掛けに乗じて7筋の歩を伸ばしていき,無条件にと金を作ったということになります。それで先手が悪かろう筈がありません。この後も攻防とも巧みに指した先手が,早い時間で勝っています。
 渡辺竜王が4連勝で防衛。このシリーズは森内九段のよさがいっかな出ませんで,逆にいえばそのような展開に持ち込んだ渡辺竜王の強さばかりが目立ったように思います。
               

 糖尿病教室にしろ検査にしろ,これらは毎日あったわけではありません。もちろん土,日,祝日に限らず,平日でも何もないという日があったのです。これがどういうことを意味するかといいますと,体調というのが回復してくればくるほど,入院生活においては暇な時間が増えてくるということです。テレビは見ることができたわけですが,僕は入院する前からそんなに多くの番組を視聴していたというわけではありません。まして病院のテレビというのは家と比べればチャンネルの数も限られていましたから,見たいという気になれるような番組もそう多くはありません。最初のうちはそれでもテレビをつけていることでそれなりの暇潰しにはなりましたが,すぐにつまらないと感じるようになってしまいました。
 5階の売店には新聞も売っていました。売店は7時半に開きますので,1月8日からはその時間に行って,朝日新聞を購入し,それを読むようになりました。なお,新聞は自動販売機もありましたから,そちらで買う場合にはもう少し早い時間でも大丈夫。12日からは僕が視聴していた数少ない番組のひとつ,sakusakuが新年の放映を開始。これが7時半からなので,もう少し早めに行って,自動販売機の方で買うようになりました。ただし自販機は1000円札が使えませんでしたので,小銭を用意しておく必要がありました。このために,前日のうちにわざわざお茶などを買っておくということもありました。
 新聞というのは隅から隅まで読んでいればかなり時間を潰せます。もちろんすべての記事を読むということはありませんでしたが,関心を引かれるものはテレビよりは圧倒的に多い。ということでこれ以後,少なくとも午前中は十分に時間を潰せるようになりましたし,日によっては読み終えるのに3時頃までかかるということもありました。新聞というのは130円。それでこれだけ読み応えがあるものというのはなかなかない筈で,これは安いのではないかと真剣に思うようになりました。
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浦和記念&理容室

2009-11-25 19:15:40 | 地方競馬
 南関東4競馬場のうち,浦和競馬場だけは大レースが行われていません。したがって今日の第30回浦和記念が,ここでの最大のレースということになります。
 発走後の向正面ではまずポートジェネラルが先頭。しかし,おそらくは距離を意識して控え,1周目の正面ではスマートファルコンの逃げとなり,2番手にエーシンモアオバー。ギャンブルオンミー,テスタマッタと続き,ポートジェネラルはその内まで下げました。前半の1000mは61秒5で,これは超ハイペース。
 2周目の向正面に入るとポートジェネラルの外に位置していたブルーラッドが一気に外を進出。前にいた各馬はこれに対応できず,直線に入るところでは早くもセーフティーリードに。最後までばてずに長くよい脚を使ったブルーラッドの優勝になりました。先行勢は一掃されたため,最後尾から追い込んだルースリンドが2着に入り南関東勢のワンツー。前に位置していた組で最も粘ったテスタマッタが3着。
 優勝したブルーラッド戸塚記念,埼玉栄冠賞と南関東重賞を連勝してここに挑戦。一気に重賞制覇を成し遂げました。浦和は特殊なところがあり,現にこのレースも南関東勢の活躍が目立っていましたが,スマートファルコンらを潰してしまった内容は圧巻。まだ3歳ですし,今後は重賞路線でも貴重な戦力となっていくのではないでしょうか。
 鞍上は大井の戸崎圭太騎手で,南関東重賞は先月もこの馬の埼玉栄冠賞で勝っています。浦和記念は初優勝。管理している川崎の足立勝久調教師は2004年のモエレトレジャー以来,2度目の浦和記念制覇です。

 検査というのは平日にのみ行われるもので,土曜と日曜,祝日はありませんでした。腹部エコーと動脈硬化の検査があったのは16日でこれは金曜日。ということで翌17日は土曜ですから検査はありません。退院が翌週の火曜,20日に迫っていたので,この日のうちに済ませておきたいことがありました。
 自らの不注意から頭頂部に裂傷を負って縫合した後,僕が坊主にしたことはお話しました。しかし暮れの寝たきりの状態のときはもちろん,入院後に体調が回復してからも,まさか病院では自分で髪を切るというわけにはいきませんでしたから,僕の髪は,坊主にして以降では,おそらく最も長くなっていました。もちろんそれでも他人が見れば少なくとも髪が伸びているという状態ではなかったと思いますが,僕自身では気になっていました。それで髪を切っておきたいと思ったのです。すでに説明しましたように,5階の売店の隣には理容室がありました。それでシャワーを浴びた後,9時半頃に行ってみたのです。
 しかしこのとき,理容室は満室,満室といっても2席だけですがどちらも埋まっていました。この後も予約が入っていて,4時前にならないとできないとのこと。少し逡巡しましたが,この理容室は日曜が休みで,休みを挟んでいる関係で,月曜にはまた検査があるということがこのときすでに伝えられていましたので,切ってもらえるのはこの日しかありません。ということで予約し,その時間に再び訪れました。
 カットは0.8mm。その他,髭剃りなどの理容室で行われるようなサービスはすべて受けました。理容室を利用するということ自体が10年ぶりとかそれくらいだったわけですから,さすがにさっぱりと爽快な気分なりました。ただやっぱり,ずっと自分で髪を切っていた感覚でいえば,料金が高い。ということで,退院後はまた自分で切るようになりました。
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マイルチャンピオンシップ&リスク

2009-11-24 18:41:31 | 中央競馬
 フランスから1頭,イギリスから1頭の遠征馬を交えた第26回マイルチャンピオンシップは,22日に争われました。
 先手を奪ったのはマイネルファルケ。徐々に差が開いていき,2番手には控えたキャプテントゥーレで,その後ろにイギリスのエヴァズリクエストとヒカルオオゾラ。前半の800mは47秒2。これは超スローペースの部類。
 直線に入るとキャプテントゥーレが徐々に外へ外へと出ながらマイネルファルケを追いますが,楽をしていたマイネルファルケも粘ります。その間に好位の内でレースを進めていたカンパニーが,エヴァズリクエストとヒカルオオゾラの間を割って伸び,あっさりとマイネルファルケを捕えて楽勝。マイネルファルケが2着に粘り,キャプテントゥーレの内から伸びたフランスのサプレザが,ゴール寸前でキャプテントゥーレを差して3着。
 優勝したカンパニーは前走の天皇賞に続き大レース連勝。相手関係はそのときより楽になっていましたし,距離短縮もマイナスになる馬ではなく,きわめて順当な勝利といえるでしょう。過去の傾向からは内枠の馬が苦戦する傾向にあり,その点は危惧しましたが,この馬自身はむしろ内枠で好成績を収めてきていましたから,かえってよかったくらいかもしれません。
 鞍上の横山典弘騎手,管理している音無秀孝調教師と,天皇賞に続く大レース制覇。横山騎手は1997年のタイキシャトル以来となるマイルチャンピオンシップ3勝目。音無調教師はこのレースは初制覇。

 基本的に糖尿病患者の血圧というのは,高い方,すなわち高血圧である方が,合併症を発症するリスクが高まります。これは,糖尿病であるかどうかということと関係なく,高血圧である人間が,身体に負担をかけやすいということからも当然のことといえるでしょう。糖尿病性網膜症とか糖尿病性腎症というのが,高血圧と重なることによって,発症する危険性が高まるというのはすでに説明した通りです。そのメカニズムがどうなっているのかは僕にははっきりとは分かりませんが,おそらく血糖値が高めのいわゆるどろどろの血液が,高い血圧によって送られることにより,それだけ血管の負担が増すということなのでしょう。そういう意味でいえば,血管が詰まる病気,すなわち脳梗塞とか心筋梗塞もまた,高血圧と糖尿病が併発する場合の方が,発症するリスクは高いということになります。逆にいえば,血圧が低い僕の場合は,こうした合併症に関しては,安心できるというわけではありませんが,極端に心配することはないということになると思います。
 しかし一方で,糖尿病性神経障害の方は,低血圧であると少しリスクが高まるといえそうです。というのは,僕の場合は右の足首の血圧が正常値の下限ぎりぎりだったわけですが,これが意味するのは,右の足首より先全体に血液を行き渡らせる力が,多くの人たちよりも劣っているということです。そして壊疽というのは,血液が行き渡らなくなり,そのために栄養素も運ばれなくなってしまうことによって生じるのです。したがって,血圧が低い僕の場合には,これを発症してしまうリスクというのは,たぶん高いのではないかと思います。
 いうまでもなく血圧というのは,高すぎるのはよくありませんが,低いというのもよいことではありません。足の壊疽というのは糖尿病の合併症ですが,だからといって糖尿病患者だけが侵されるというものではありません。一般的にこういうタイプは冷え性を生じやすく,僕もそうです。冷え性くらいならば大した問題ではないといえますが,よく留意する必要はあると思います。
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兵庫ジュニアグランプリ&血圧

2009-11-23 18:52:05 | 地方競馬
 来月の全日本2歳優駿への重要なステップレース,兵庫ジュニアグランプリ(動画)。
 先手を奪ったのはラブミーチャン。1コーナー過ぎから少し差を広げ,2番手にはアースサウンド。内にナリタスプリング,外にタマモコントラバスと,人気上位の馬が前を占めました。正確なラップはわかりませんが,スローペースだったと思われます。
 向正面で後方から外目を上がっていく馬もいましたが大勢には影響せず。直線に入ってアースサウンドがラブミーチャンに並びかけましたが,並ばれるとラブミーチャンが再び伸び,最後はまた突き放して逃げ切り勝ち。アースサウンドが2着で,結果的にインで苦しいレースとなってしまったナリタスプリングがそのまま内から流れ込んで3着。
 優勝したラブミーチャンはこれで4戦4勝。前走は京都に遠征してレコードで逃げ切っていました。レース振りからスピードを生かすタイプと思われ,今日はあっさりと先手を奪えたことが最大の勝因だったのではないでしょうか。父はサウスヴィグラス
 鞍上は笠松の浜口楠彦騎手で管理しているのは笠松の柳江仁調教師。揃ってこのレース初制覇です。

 これらふたつの検査結果というのは,検査してすぐに分かるものだったのですが,終了してすぐに僕に伝えられるということはなく,先に主治医に伝えられ,主治医から僕に伝達されるという方式となっていました。この方式については,この1度きりであれば僕には分からなかったと思いますが,入院中にもう1度,似たような検査を受けましたし,何より退院後に,これについては後で詳しく説明することになりますが,別の科で様ざまな検査を受けたという経験によって,僕に明らかとなりました。
 主治医はH先生だったわけですが,結果を教えに来たのはG先生の方。この検査があった当日の午後6時過ぎ,すなわち夕食の最中でした。それによれば,腹部エコーの検査の方は何も問題がなかったけれども,動脈硬化の検査に関しては,動脈硬化そのものに関しては心配ないが,右足首の血圧は,正常値の範囲内ではあるけれども,その下限ぎりぎりであるとのことでした。この右足首というのは検査をやり直した個所だったわけですが,やり直したのにはそれなりの理由があったというわけです。
 実際,通常の血圧測定というのは1日に2度,行っていたのですが,僕の血圧は上が100を超えるか超えないかくらいで,これがかなり低い値であること,すなわち低血圧であるということは,血圧に関して特段の知識がなかった僕にも分かりました。僕はそれまで血圧というものを測ったことはありませんでしたので,自分が低血圧であることをこの入院によって知ったということになります。
 退院後,実は家にも下の写真のような血圧計があったということを知りました。
               
 今でもたまに測ってみたりすることがあるのですが,依然として血圧は低いままです。しかしこれは自分の努力で高くすることができるようなものではありませんから仕方ありません。それが僕の身体の実在性であり,第二部定義六にあるように完全性なのです。
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倉敷藤花戦&動脈硬化

2009-11-22 18:36:08 | 将棋
 里見香奈倉敷藤花の先勝で恒例の倉敷対局を迎えた第17期倉敷藤花戦三番勝負第二局。
 中村真梨花女流二段の先手で第一局と同様に相三間飛車。後手が早々に3筋の歩を交換しました。
           
 先手はここで☗3八銀と上がり☖3四飛と引いたのに対して☗3七銀。後手は☖3六歩と打ち☗2八銀と引かせました。こうなると後手が打った歩が当面の焦点となります。それがはっきりしているだけ分かりやすい将棋といえるのではないでしょうか。
 少し進んで第2図。
           
 ここで先手は☗6六銀と上がり,5五の歩を狙いにいきました。居玉のままで大胆な気がしますが,これが中村流なのでしょう。対して☖8四飛と回ったのは機敏な一手だったと思います。この状況で飛車交換はできませんから先手は☗8六歩と受ける一手。こうして8七に傷を作ってから☖2四飛と回ります。☗5五銀は実現しましたが☖2六銀。銀を渡すと8七に打たれて困るので☗3六銀。そこで☖5四歩。ここから☗2四歩☖3四飛☗3五歩☖同銀☗4五銀は先手も懸命の防戦ですが,☖1四飛と回っておき,☗6六銀と引いたところで☖4四歩と突き,☗5六銀とこちらも引かせて☖1五飛(第3図)とひとつ浮きました。
           
 こうなっては後手がうまくやったといえるでしょう。これ以後,丁寧に指し回した後手が,最後に寄せの決め手を放って勝っています。
 里見倉敷藤花が2連勝で防衛。10代でのタイトル防衛は女流棋士の歴史に大きな足跡を残したものといえるのではないかと思います。
 
 腹部エコーの検査が終わりますと,続けて動脈硬化の検査がありました。これらの検査は共に1階にある専用の検査室,中央検査室と呼ばれていたと思うのですが,そこで行われました。総合病院という性格上,非常に広い病院ではありますが,この日に検査を行ったふたつの部屋はごく近くにありました。
 血糖値が高くなりますと,いわゆるどろどろの血液になるために,血管に負担がかかります。糖尿病の三大合併症とされているものは,このうち細い血管に負担がかかるものだったわけですが,負担がかかるのは実際には血管が細かろうが太かろうが同様です。このために糖尿病患者は動脈硬化を起こしやすく,血管が詰まってしまう病気,代表的なものでいえば脳梗塞とか心筋梗塞を引き起こす危険性が,健康な人間より高くなっています。したがってこの動脈硬化の検査については,腹部エコーとは異なり,とくに糖尿病の患者に対して予防という意味で行われているものでした。
 血液検査で,血中のコレステロール値というのは計測されます。これは退院後も定期的に,つまり通院のたびに計測しています。僕はこれに関しては問題が出たことはありません。しかしここでの動脈硬化の検査というのは採血によるものではなく,血圧の測定でした。しかし,普通の血圧測定とは異なり,両手首と両足首に専用の器具を巻きつけ,その部分の血圧を測定するというもの。検査前に担当の医師から,血圧が高いかどうかを尋ねられました。1日に2度,午前と午後に血圧を測定していましたから,これは自分でも分かっています。答えてからベッドに横になるように言われ,検査が始まりました。
 この検査も横になっているだけでいいので楽なものでした。測定後に,右の足首だけもう1度やり直しとなってしまいましたが,こちらの検査は腹部エコーほどの時間もかからずに終了となりました。
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ダンスインザダーク&腹部エコー

2009-11-20 19:03:00 | 名馬
 先月の菊花賞スリーロールスが勝ちましたが,この馬は父のダンスインザダークも菊花賞馬ですので,父子制覇でした。
 2歳12月のデビュー戦を勝った後,すぐに重賞を使って3着,2着。4戦目に皐月賞の最大の前哨戦である弥生賞で重賞初制覇。ところがこの後で熱を出してしまい皐月賞は回避。目標をダービーに変更してトライアルのプリンシパルステークスを使ってこれを快勝。ダービーでは1番人気に推され,力強く抜け出したのですが,最後にフサイチコンコルドに差されてしまい2着に甘んじました。
 秋は当時の菊花賞の最大の前哨戦であった京都新聞杯で復帰し重賞2勝目をマーク。菊花賞は厳しい位置取りとなったのですが,驚異的な末脚を発揮して優勝しました。
 しかしこのレースでの無理もあったのでしょうが屈腱炎を発症。残念ながらこれで引退。一連の安定した成績から,この年のJRA賞最優秀3歳牡馬に選出されています。
 バブルガムフェローと同期のサンデーサイレンス産駒ですが,こちらは種牡馬としても大成功。大レースの勝ち馬もスリーロールスで4頭目。うち3頭が菊花賞馬というのは血のなせる技かもしれません。3年前の秋にオーストラリアでメルボルンカップを勝ったデルタブルースは,このダンスインザダーク産駒です。

 グルカゴン負荷の検査の次に行われた検査は,1日おいた16日でした。通常の場合,これもすでに説明したことですが,前日の夜に看護士が回ってきたときに翌日に検査があることが伝えられ,当日の朝にもう1度確認されました。この日の検査もこれと同様だったのですが,ひとつだけ違ったのは,いつもであれば検査はおおよそ何時くらいに始まるのかも教えられたのですが,この日の検査の場合にはそれがなかったということです。もちろんこれは意地悪をされたとか,あるいは時間に関して看護士がうっかり忘れてしまったとかいうことではなく,検査をする場所にいつ空きが出るかが分からないという病院側の事情があったためでした。この分からないというのは,本当に分からないということであって,午前になるか午後になるのかすら当日の朝になっても不明でした。この16日は金曜でしたから,僕がシャワーを浴びることができた日だったのですが,呼ばれるまで待機していてくれと言われましたので,浴びずにずっと待っていたのですが,結局,呼ばれることなく先に昼食となり,検査が始まったのは午後の1時過ぎでした。すでに説明したようにシャワーは予約制でしたから,この日は浴びることができず,着替えただけでした。
 この日の検査はふたつあったのですが,先に行われたのは腹部のエコー検査。これは診察部位にゼリー状の薬品を塗り,その上から聴診器のような検査器具を当てるというもの。とくに糖尿病の検査とは関係なく,すべての入院患者に実施されているものでした。検査されるこちらとしては横になっていて技師の指示に従ってたまに身体を動かせばいいだけのもの。腹部全般の診察でしたので時間はそれなりにかかったのですが,病気の検査として考えれば,痛みもいっかなありませんし,非常に楽なものでした。
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平和賞&グルカゴン負荷

2009-11-18 18:45:15 | 地方競馬
 北海道から4頭が遠征してきた平和賞
 そのうちの1頭,プリモエナジーの逃げで,ナンテカが2番手。ところが向正面に入ったあたりからプリモエナジーがアクシデントでも起こしたかのようにずるずると後退。ナンテカが自然と先頭に立ち,ナイセストスターが2番手に。前半の800mは49秒9で,ミドルペースというには少しばかり速いので,ハイペースでしょう。
 向正面に入るまでは後方にいたエスケイガナールが一気に動いて3番手,さらにナイセストスターも交わして2番手に上がって直線に。しかしここからナンテカが満を持して追い出されると一気に引き離して快勝。4コーナーでもまだ中団より後ろにいたブンブイチドウが大外を鋭く伸びて2着になり,遠征馬のワンツー。エスケイガナールが3着。
 優勝したナンテカは前走の鎌倉記念に引き続いて南関東重賞連勝。南関東勢に強力な馬がいなかったこともあり,終わってみれば実力上位を見せつける格好。今後の動向に注目です。
 今日の鞍上はJRAの武豊騎手。管理しているのは今年の2歳馬が大活躍の北海道の角川秀樹調教師。共に平和賞初優勝です。

 これ以後の日々は,基本的に血糖値を安定させるために費やされ,検査は14日まで行われませんでした。そしてその日にあったのがグルカゴン負荷という検査。これはインスリンがどの程度まで出ているのかをはっきりと確定するような検査。すでに蓄尿によって,僕はⅠ型糖尿病の可能性が高いとされていたわけですが,これは本当にそうであるかどうかをはっきりと確定するための検査であったといえるでしょう。
 この検査は朝の9時ごろに,G先生とH先生がふたりとも来て行われました。病院の1日の生活の流れでは,午前の8時には食事だったわけですが,この検査のためには糖分を控えておく必要がありましたので,この日は朝食はこの検査の後ということになり,僕は水しか飲んでいませんでした。夕食は午後の6時ですから,それ以降は何も食べていない状態ということで,これは少しばかり辛かったです。
 事前に,この検査をすると,気持ちが悪くなる場合があるといわれていたのですが,僕の場合はそれはなかったです。ただ,この検査は左腕に注射があったのですが,この注射はひどく痛いものでした。僕が入院生活の中で最も強い痛みを感じたのは,この検査のときのこの注射だったと思います。ただ,検査自体は15分ほどで終わりました。終わったのですが,なぜか朝食がなかなか出てきませんで,食べたのはようやく10時半になった頃。それで12時過ぎにはまた昼食が出てきましたので,この昼食の後はさすがに満腹感がありました。
 その昼食の前,糖尿病教室で糖尿病の基礎講義を行ったW先生が来まして,インスリン注射はこれからずっと必要であるという旨のことを言われました。おそらくこの時点で,グルカゴン負荷の検査の結果が出ていたものと思われます。ただ,これは僕の勘違いなのかもしれませんが,W先生がおっしゃったことのニュアンスは,僕のすい臓からはまったくインスリンが出ていないというわけではなくて,出ている量がごく微量であるという感じでした。少なくとも僕はそう受け止めたということです。
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防府記念&7日と8日

2009-11-17 18:46:37 | 競輪
 豪雨災害の復旧支援レースも行われた防府記念。一昨日が決勝(動画)でした。並びは浅井ー山口ー加藤の中部,村上ー市田の近畿に望月,渡部には中村ー小宮の関東がマーク。
 浅井がSを取って前受け。中団が渡部,後方が村上という周回。残り3周では村上が早くも上昇。バックで浅井を叩くと,これに乗った渡部がさらに村上を叩こうとしたのですが,村上に突っ張られて断念。結果的に2周ほどの村上の突っ張り先行に。内の浅井,外の渡部で激しく中団を争い,村上の番手の市田が2コーナーで大きく外へ振った隙に浅井がインを進出。そのまま市田をどかして番手を奪うとすぐに発進。そのまま後ろを寄せ付けずに優勝。少し離れ気味になったものの何とかついていった山口が2着で加藤が3着と中部の上位独占。
 優勝した三重の浅井康太選手はこれが記念競輪初優勝。同時にこの勝利がデビュー以来の通算100勝目となりました。自力選手ですが3番手の加藤選手がアバンギャルドと評したようなトリッキーな動きが得意。うまく前の隙をついた勝利といえるでしょう。マークしきった2選手も立派だと思います。競輪学校90期,25歳という若手で,この優勝でS級S班もみえてきただけに,今後はビッグでも要注目の選手だと思います。

 1月7日と8日には,これらの検査と糖尿病教室のほかにも,特記しておくべきいくつかの出来事がありました。
 まず7日。眼科検診が終わり,午後の糖尿病教室が始まるまでの間に,管理栄養士が病室にやってきました。どこの病院でもそうなのかは定かではありませんが,ここでは糖尿病患者は管理栄養士と,糖尿病教室での講義とは別に,個人面談を行うので,その日時を指定しにきたのです。面談の内容というのは個人的な栄養指導とのこと。ただし,僕は家族と一緒に暮らしていますから,食事は母が作るという場合もあるので,そういう場合には母も同席する必要があるとのことでした。僕もこの時点では母の都合というものが分かりませんでしたから,そのときには日時を決定することができず,結局,これは次の週の木曜日,日付でいえば15日の午後に行うということになりました。ただ,これは僕にとって意外だったのですが,この日程を決定した,この日に病室にきた方は,糖尿病教室で講義をしたのと同じ管理栄養士だったのですが,実際に個人面談を行ったのは別の人でした。
 翌8日。朝に入院中の主治医となっていたH先生の方が来て,アキレス腱反射というのを調べました。脚気の検査でしたでしょうか,木槌のようなもので膝を叩く検査があったかと思いますが,それに似たようなごく簡単なものでした。
 そして午後にはG先生の方が来まして,再来週の火曜,つまり20日が僕の退院予定の日になっていると告げられました。血糖値の推移がある程度まで安定しなければ退院することはできないけれども,これだけの期間があればたぶん大丈夫だろうとのことでした。実際,この時期はひどく高くなったり,逆に低血糖が出たりと,血糖値が安定しているという状態には程遠かったのですが,注射するインスリンの量の調整などもあり,何とかこの予定通りに僕は退院することができたわけです。
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女流王位戦&眼科検診

2009-11-16 19:39:07 | 将棋
 両者が2勝ずつを上げ,またしてもフルセットの激闘となった第20期女流王位戦五番勝負第五局。
 振駒で石橋幸緒女流王位の先手。高橋道雄九段がA級順位戦で指したことにより注目を集めている3手目☗5八金右をまた採用。先手の金矢倉,後手の清水市代女流名人の銀矢倉という戦型になりました。
           
 ここから先手が攻撃開始。☗2五桂☖2四銀に☗3三歩と打ち,☖同桂で端を弱くしてから☗1三桂成。☖同玉☗1四歩☖2二玉☗1三歩成☖同香☗同香成☖同銀に☗1八飛。☖1一香には☗1三角成と切り,☖同香☗1四歩☖同香☗同飛☖1三歩☗1八飛。ここで後手も☖6五歩(第2図)と反撃に転じました。
           
 先手は☗1六香と打ち,☖6六歩に☗1三香成☖3一玉としてから☗6六金(第3図)。
           
 端を破ったのは先手の大きなポイントですが,この場合は3六の銀が攻撃に参加していないので,よくなったかどうかは微妙なところと思います。
 ここで後手は☖1七歩。取るのは☖3九角がきつそう。☗3八飛と回り,☖3七歩と打たせてから☗6三歩。☖同飛に☗6八飛と回りました。対して☖5七角は待望と思える手。しかし先手の☗6四歩☖同飛☗7五金(第4図)もすごい勝負手だと思います。
           
 ☖6八飛成と取りたくなるところですが☖6八角成。☗6四金と飛車を取らせて☖7八馬☗同王☖5七角成(第5図)。
           
 先手は☗6一飛と王手する手が攻防になればいいのですが,6四の金が邪魔をしています。つまり角で飛車を取った手がいい手だったということ。この後,先手は玉を9筋に早逃げしてから猛攻をかけましたが,丁寧に面倒をみた後手が,最後は即詰みに仕留めて勝っています。
 清水市代女流名人が女流王位に復位。女流王将とあわせて3冠となりました。内容的にいえば勝ったというのはこの将棋だけだったような気もするのですが,それでもタイトルを奪取してしまうというところに底力を見たように思います。

 それでは糖尿病教室の内容についての話はこれで終ることにして,入院生活のことに戻ることとします。
 すでに説明したように5日から本格的な検査が始まり,この日が蓄尿。そして7日にも蓄尿があって,この日から1日に2度の糖尿病教室も始まったわけです。そして同じこの7日の昼過ぎには,眼科の検診がありました。これは糖尿病の合併症のひとつである糖尿病性網膜症を発症していないかどうかを調べるのを主目的としています。
 この検査は外来患者が訪れる1階の眼科で行われました。最初に視力を調べてからの検査。この検査のためには散瞳,つまり瞳孔を開く必要があります。そのために検査の前に目薬を2度ほど点しました。経験のある方はお分かりでしょうが,この散瞳というのをしますと,周囲が光に包まれたような感じになり,視界が悪くなります。検査自体は散瞳した目を顕微鏡のようなもので調べてもらうだけなのでまったく楽なものですが,散瞳自体は辛いものでした。もっとも,この検査は父もやっていますが,僕は父に言われていたほどには大変とは感じませんでしたし,ものの見え方が元に戻るのにも,そう多くの時間はかかりませんでした。事実,この日はこの検査の後に3時から午後の糖尿病教室があったわけですが,とくにそれに支障を来すということもありませんでした。
 この検査は検査が終わったそばから結果が分かりまして,異常はなし。ただ,これは糖尿病の合併症のひとつで,糖尿病が不治の病である以上,検査はずっと必要。退院後は4月15日に,今度は外来患者として検査してもらい,そこでも異常がなかったので,今後は近隣の眼科で検査してもらうように言われました。実はそれからは行っていないのですが,この検査は,少なくとも異常,すなわち網膜からの出血が発見されるまでは1年に1度程度やればいいということなので,年が明けてからでもいいかなと思っています。
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エリザベス女王杯&おやつ

2009-11-15 18:43:59 | 中央競馬
 今年はフランスから1頭が参戦してきた第34回エリザベス女王杯
 逃げ馬が2頭。先手を奪ったのはクィーンスプマンテの方で,テイエムプリキュアが2番手。3番手にはリトルアマポーラがつけましたが,向正面に入ると2番手と3番手との差がみるみるうちに広がっていきました。それでも最初の1000mは60秒5。これはミドルペースですから,少しばかり不可解な差の広がり方だったと思います。
 向正面で上がっていったのがカワカミプリンセスで,これを見るように人気のブエナビスタも上昇。しかし直線に入るところでもまだ前の2頭とリトルアマポーラで50mはゆうに超える差があり万事休す。一旦はテイエムプリキュアに並ばれるところもありましたが,再び突き放したクィーンスプマンテが逃げ切って優勝。テイエムプリキュアが2着で,驚異的な末脚で1頭だけ追い込んできたブエナビスタが差のない3着。
 優勝したクィーンスプマンテはこれが6勝目。重賞初制覇を大レースで飾りました。父はジャングルポケット。こういう名前のカクテルがあるそうです。
 前の2頭と残りの16頭が別のレースをしたような競馬。それが勝因。三番手以降の馬が無策だったようにも見えますが,競馬というのはごく稀にこのようなレースが展開される場合があり,長く競馬ファンをやっていくというためには,こういう結果も受け入れなければならないものだと思います。最も強かったのがどの馬であったかは,レースを見れば明らかだったと思います。
 鞍上は田中博康騎手で,これが大レース初優勝。管理しているのは小島茂之調教師で,昨年の秋華賞以来の大レース2勝目となりました。

 入院前は好きでよく食べていた菓子ですが,これは嗜好食品ですので,現在はそれをおやつとして食うことはできません。また,無制限に食うことができるきのこや海藻なども,夜食として摂取する分にはいいですが,さすがにおやつにはなりません。唯一の例外ともいえるのがところてんで,これは僕もたまに食べますが,やはり基本的に果物以外に甘いものがありませんから,甘いものを食べたいという欲望が湧いてくるのはごく自然なことなのではないかと思います。
 砂糖は調味料に入っているので,多くは摂取できません。糖尿病患者が糖分を摂取しすぎてはいけないというのは,ある意味では当然の話です。そこで味方になるのが人口甘味料です。これは,口にすると甘い成分なのですが,人間の身体には吸収されずに,そのまま体外に排出されるというもの。僕はコーヒーや紅茶を飲みますが,そのときにはこの人口甘味料を使うようにしています。
 これを利用した飲料も販売されています。コーラとかサイダーなどの炭酸飲料やカルピスなど。外出時に喉が渇いたときに飲むこともありますし,帰宅したときや風呂上りなどにも口にします。ただ,おやつがこうした飲料だけというのも少しばかり寂しいものがあります。
 寒天は海藻でエネルギーをほぼ含みません。そこでこれに人口甘味料を加えれば,エネルギーを含有しないゼリーができることになり,これも市販されています。僕がおやつとして食べるのはこのゼリー。なかなか多くの種類がありますし,うまい具合に風味もついています。
               
 実際の経験から,確かにこうしたものは口にしても,それで血糖値が上昇することはありません。現実的にはダイエット目的で製造され,販売されている食品なのだろうと思いますが,甘いものを食べたいという糖尿病患者にはお勧めですし,強い味方となるものだといえます。
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ローレル賞&嗜好品

2009-11-14 18:45:37 | 地方競馬
 大晦日の東京2歳優駿牝馬へのステップレースとなる第9回ローレル賞が,11日に争われました。
 断然の人気に推されたスパンキーラビットの逃げ。キョウエイトリガーが2番手でマークし,3番手にはブルーマーサー。前半の800mは49秒4のハイペース。
 スパンキーラビットはデビュー2戦を並ばれることなく楽に逃げ切っていたのですが,ここは外から被せられるレース。これに嫌気がさしたか3コーナーあたりではもう一杯一杯。直線の入口では自然とキョウエイトリガーが先頭に踊り出て,これら先行勢の直後につけていたレギュラーサヤカも2番手に。ここから追われたキョウエイトリガーが後ろを離していき,最終的には5馬身もの差をつけて快勝。レギュラーサヤカが2着で,後方から漸進してきたハクシュウワインが3着。
 優勝したキョウエイトリガーはここが6戦目。これまで1勝しかしていない伏兵でした。気性面に難しさがあるタイプとのことで,外目の枠からすぐ内の馬が逃げ,スムーズにその外につけられたのが最大の勝因でしょう。不良馬場は前が残るケースも多いですが,大きな差をつけていますし,掲示板には差してきた馬の方が多く載っていますので,フロックではなく力はあると考えていいでしょう。ただ,気性面の課題はまだ残っているといえそうです。母系はアストニシメントカネスカイの分枝。
 鞍上は大井の柏木健宏騎手で,これが南関東重賞初制覇。管理しているのは大井の阪本一栄〔かずまさ〕調教師で,このレースを大井の馬が勝ったのは初めてです。
 
 教科書の名称が『食品交換表』となっているのは,この本によって,どの食物とどの食物は交換可能であるかが理解できるようになっているからです。たとえばご飯50gとカボチャ90gは交換が可能ですし,バナナ1本とミカン2個は交換が可能といった具合です。もちろんこのとき,交換が可能であるという意味は,各々の食品の栄養素が同一であるものの中でということです。ご飯50gとバナナ1本は,エネルギー量としては同じくらいですが,交換することはできません。
               
 このとき,ある種の食品はほかの一切の食品と交換ができません。したがって,こうした食品については,糖尿病患者はできる限り口にしないほうがよいということになります。ここではこうした食品のことを便宜的に嗜好品ということにします。
 嗜好品の代表的なものは酒です。僕は就職後の健康診断で肝機能障害が発見された後,再検査では異常が認められませんでしたが,酒はほとんど飲まなくなりましたので,これは問題ありません。
 次が菓子類。そしてジュース。僕はこうしたものは好きで,口にしたいのはやまやまですが,血糖値が高くなるのも体調面がきつくなりますから,我慢するようにしています。例外は低血糖の症状が出たとき。いい換えれば,こうした甘いものは,僕は基本的にこのとき以外は口にしません。なぜ基本的にという限定をつけるのかは,後で説明します。
 パンは主食として食べることができますが,菓子パンは嗜好品です。したがって,食パンとかフランスパン,バターロールやクロワッサンなどは食えますが,アンパンとかクリームパンといった類のものは食えません。
 もうひとつ,果物の缶詰は糖度が高くてビタミンが低いという理由で,嗜好食品になります。たとえばモモは1単位が200g,およそ1個ですが,これをモモの缶詰で食べるということはできないわけです。
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倉敷藤花戦&無制限

2009-11-13 18:45:33 | 将棋
 高校生の里見香奈倉敷藤花にタイトル戦初登場となる中村真梨花女流二段が挑戦というフレッシュな対決となった第17期倉敷藤花戦三番勝負第一局は,11日に指されました。この日まで,里見倉敷藤花が3勝,中村二段が1勝。
 里見倉敷藤花の先手。両者が三間に振る相振飛車。序盤は飛車の動きで先手がポイントを上げましたが,その後の折衝での対応がまずく,その飛車が9筋に隠居。1筋を破った後手が優位に立ちました。
           
 第1図は△2八とに▲4七金上と逃げたところ。ここでは△5五桂ないし△3五桂が浮かぶ手で,まだ後手玉に火の手は上がっていない状況ですのでこれも有力だったと思います,実戦は△3八と▲同玉としてから△3五桂。と金を捨てるのはもったいない気もしますが,スピードアップを企てたものでしょう。ただ▲3六銀の受けに△2九銀▲4九玉の進展は,手番は握ってもと金と銀が入れ替わっただけという意味もあるように思います。当然,手番を生かして△4七桂成。▲同金寄に△5四飛とやや嫌みな歩を払い,▲5五歩と打たせてから△3四飛と転回。▲2三馬に△3六飛と銀を取り,▲5八玉!の早逃げに△3五飛(第2図)と戻しました。
           
 この応酬で後手は銀を1枚ただで取りましたが,2三に引いた先手の馬が受けに利いてきたので損得は微妙かもしれません。
 ここで先手は反撃含みの▲6九香。以下,△6六歩▲同香△5五飛▲5六金△6五歩▲同香△6六歩▲同飛△7五銀▲5五金△6六銀▲6四金(第3図)。
           
 検討してもよく分からなかったのですが,1七の馬が自陣に利いていますから,この局面自体はまだ後手が残しているのかもしれません。しかし,仮に残していたとしても後手は容易には勝てないでしょうし,この時点では残り時間も少なかった筈で,ここまでの流れを考えれば,もう後手が勝てない将棋になっていたのかもしれません。実戦は△6七金と打っていきましたが▲同馬と取られ,先手玉は詰まないので即詰みに仕留めた先手の勝ちになっています。
 里見倉敷藤花が先勝。第二局は22日で,これはライブ中継されます。

 食品の中には,含有しているエネルギー量がないか,あってもきわめて少ないために,現実的に人間が食べる量としてだけ考えるならば,それを無視してよいもの,すなわち無制限に食べてよいものがいくつかあります。こうした食品は僕のような糖尿病患者が空腹を満たすためには大きな助けとなるものであり,また,僕自身には体質という面から少しも縁のない話でありますが,ダイエットをしようという人にとっても同様に助けになる食品であるといえます。
 まず海藻です。ワカメはサラダにしてもスープに入れても使えます。なお,みそはエネルギー量を考えなければいけないので,僕は味噌汁はほとんど飲まなくなりました。また,海苔はご飯に巻いて食べられますが,これもエネルギーを考える必要はありません。それから寒天やところてんも海藻ですので,量を考えることなく食うことができます。もっとも,ところてんはともかく寒天をそれだけで食うということはあまりないかもしれません。同様にひじきも海藻ですから,いくら食べても構わないということになります。
 それからきのこ。きのこは多くの種類があり,いちいち名前を挙げることはできませんが,どんな種類であっても,エネルギー量は考慮に入れなくてよい食品です。
 最後にこんにゃく。こんにゃくもどれだけ食べてもエネルギーは摂取しません。しらたきも同じです。
 こうした食品で煮物を作っておけば,夜遅くになってから小腹がすいたなどというときに,夜食代わりに食うことができます。僕も実際に食うことがありますが,それで朝の血糖値が高くなるということはありません。
 このうち,海藻とかきのこには,ミネラルや食物繊維が多く含まれています。したがって単に空腹を満たすという目的だけでなく,そうした観点からもむしろ摂取した方がよい食品であるということができると思います。
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